「ダイヤルMを廻せ!」とそのリメーク作品「ダイヤルM」
☆「ALFRED HITCHCOCK'S "DIAL M FOR MURDER"」(ダイヤルMを廻せ!)<1954:アメリカ>
「あっ!」という展開が見るものを心地よくしてくれたサスペンスの神様、アルフレッド・ヒッチコック監督の「ダイヤルMを廻せ!」。アンドルー・デーヴィス監督のがリメークした作品「ダイヤルM」は”妻殺し”までは同じものの、あとの展開は違ってくるので、ヒッチ版を見ていても十分楽しめるだろう。
主な展開の違いは、
・夫が妻殺しを頼む相手が違う。
・ヒッチ版では妻は罪に問われるが、デーヴィス版では正当防衛で無実になる。
だろう。まあ、あとの展開がぜんぜん違ってくるので違いはいっぱいだけど。リメークと言うよりは別の1つの映画として見て、ぜんぜんOKな感じだと思う。別の作品と考えると、映画的にはtoikunはヒッチ版の方が断然素晴らしいと思うがどうだろうか。
さて、今の時代、携帯電話がそこかしこにある。リメーク版でマイケル・ダグラスは携帯電話のメモリ機能を使って電話をしているために、実際”M”というダイヤルを回しているわけではない。だが、リメーク版と分からせるために邦題を「ダイヤルM」としたのだと思う。
この2つの映画は”完全犯罪は絶対ない!”って思わせてくれるから、犯罪減少に貢献したんじゃないかなー。なーんちゃって。
2002.08.21