「THE HUSTLER」(ハスラー)シリーズの紹介「ハスラー」「ハスラー2」
英語で”ペテン師”を意味する”ハスラー”。この映画シリーズで扱われるのはビリヤード、特にポケット・ビリヤードである。このためか、日本語で”ハスラー”というと”ビリヤードの巧い人”と扱われるかも知れない。
話を改めてシリーズ紹介しよう。主人公は”疾風のエディ”の異名を取るエディ・フェルソン、演じるのはポール・ニューマンである。彼がビリヤードを中心に、ロマンスを展開し、また酒に溺れたり、親の気持ちになったり、いろいろな経験をするシリーズである。
このシリーズの評価はアカデミー賞の受賞、ノミネート履歴を見れば分かる通り非常に高い。人間くさいドラマがきちんと展開されていると評価されているのであろう。とても興味しろい。
25年という時を隔てて続編が作られるというのもおもしろいところである。25年前に忘れたものを、ポール・ニューマンは取りに来たのである(オスカーという意味でもあるし、違う意味でも)。
1作目が白黒映画、2作目がカラー映画である。そのためか、ビリヤードを扱う映画であるにも関わらず、1作目は、玉を追うショットが少ないのが特徴。その分、2作目はプレイヤーの視点でも楽しめる。
25年間経っても変わらないものもある。エディの好きなお酒はバーボンのJ.T.S.ブラウンである。そして彼のチョークの塗り方もまた変わらない。ニヤリとすること請け合いである。
ポール・ニューマンの老いも若きも描くこのシリーズ。続けて見てみて、自分の将来、はたまた過去を思うのも良いだろう。
2007.04.17