映画「クィーン」あらすじ,ネタバレ,レビュー
あらすじ
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- 主要登場人物配役(役名/俳優)
- (エリザベス2世)イギリス女王/ヘレン・ミレン
- 女王の母(皇太后)/シルヴィア・シムズ(シルビア・シムズ)
- 女王の夫フィリップ/ジェームズ・クロムウェル(ジェイムズ・クロムウェル)
- 女王の長子チャールズ皇太子/アレックス・ジェニングス(アレクス・ジェニングス)
- イギリス首相トニー・ブレア/マイケル・シーン
- トニーの妻シェリー/ヘレン・マックローリー(ヘレン・マクローリー)
- 侍従ロビン・ジャングリン/ロジャー・アラム
主演女優賞受賞: Helen Mirren
作品賞ノミネート: Andy Harries, Christine Langan, Tracey Seaward
監督賞ノミネート: Stephen Frears
脚本賞ノミネート: Peter Morgan
作曲賞ノミネート: Alexandre Desplat
衣装デザイン賞ノミネート: Consolata Boyle
ストーリー・ネタバレ
女王は、若くして、望まぬ君主となった。しかしイギリスなど様々な国の女王として、精力的に公務を行う人物であった。
そんな女王は保守的に育って来たため、革新派のトニーを余りよくは思わなかったかもしれない。トニー夫妻との対面も早々に切り上げた女王であった。そんなぞんざいな謁見に、王政反対のブレア夫人もご機嫌ナナメであった。
8月30日。フランス・パリ。パパラッチたちが、いつものようにイギリス王室を離れたダイアナ元皇太子妃を追っかけ回していた。しかし今日という今日は、ただの”おっかけっこ”では終わらなかった。ダイアナが乗った車が交通事故を起こしたのだ。
この一報は、すぐさま世界中に配信された。そして、イギリス王室、女王や元夫であるチャールズ皇太子の耳にも入らないわけはなかった。
更に自体は悪い方向に展開し、ダイアナは死んだ。
王室にいるときから人気の高かったダイアナ。王室を離れてからも、その献身的な活動で世論の人気は失われてはいなかった。女王は、そんな王室を離れたダイアナに特別にすることはないと考えていた。だがそれを世論が許さなかった。チャールズは息子2人を連れてパリに向かい、ダイアナの遺体を引き取って、バッキンガム宮殿に置いた。
女王は、夫フィリップの言葉もあり、そんな若い王子たちの心を思ってか狩りに出た。ダイアナの事故の時に宮殿には既に居なかったものの、宮殿にはすぐに戻ろうとしなかった。それが更に世論の反発をかった。宮殿に戻らないこと、今までの風習にとらわれてダイアナのために宮殿に半旗を掲げないこと、など。
イギリス首相になった早々、トニーはそんな王室の行動に頭が痛かった。侍従のロビン・ジャングリンを通じて女王に何度も電話したりして、”行動”を促すのであった。
狩りのために宮殿を離れている女王たち王室の人々。女王自身は狩りはしなかった。そんな彼女が、ふとしたことから車を運転中に川にハマってしまったとき、大きな鹿を見かける。その直後、涙がこぼれる女王がいた。この涙はいったい何によるものだったろうか…。その日も、首相から女王に電話はあった。王室に対する批判であふれるマスコミ対策に、首相が名乗り出たのだ。
トニーは女王の”痛み入る気持ち”を代弁するが、マスコミの反応は薄いものであった。
翌日、首相の電話から、とうとう”伝統”を”良い方向に打ち破ろう”とする女王がいた。出先で、民衆の前に姿を現したのだった。そのことを、皇太子も嬉しく思うのであった。
その翌日、金曜日。数日前に見た鹿が、狩られたことを知った女王は、その鹿の元を訪れた。せめて苦しまずに逝けたなら、そう思う心優しい女王がいた。その後、王室一家はバッキンガム宮殿に戻った。宮殿を埋め尽くす人々。そしてダイアナのために捧げられた多くの花。女王は、人々の前に姿を現した。彼女の人生で、こんなことはなかったかもしれない、そんな異例のことだった。花に添えられたメッセージを読み、また、人々に話しかける女王がいた。そんな女王に、人々の今までの批判は吹き飛んでいた。
その日の6時。テレビの生放送で女王が国民に対するメッセージを読み上げた。人々は女王の温かさを知り、またそれを進言した首相もまた感嘆するのであった。
結末・ラスト
あれから2ヶ月。トニー・ブレア首相は、”その時”以来の女王との謁見に望んだ。いつも通り保守的に振る舞う女王の中に何か違ったものを感じる首相がいた。
レビュー・感想・解説・評価
感想・レビューを書いてみませんか?投稿フォームはコチラ[下にあります]”シニカルさで笑いをとる”そんな表現が似合う演出である。決してコメディではないのだが、日本人のtoikunにはウケてしまった映画だった。
ダイアナ元皇太子妃事故死当時の映像も使われており、どこからがこの作品で実際に撮ったのかが区別がつかなかったが、非常に良く”織り込まれている”。
あと述べたいことは、政治的なことは余り言いたくはないのだが、少し焦点がブレアよりに描かれていると感じた。
スティーヴン・スピルバーグ、トム・ハンクス、またトム・クルーズなど当時、ダイアナ元皇太子妃の葬儀に参列したと思われる有名人の姿もこの映画で若干見える。しかし、あくまで葬儀に顔を見せているのだけなので、ファンとして喜ぶわけにはいかない。
この映画を見るにあたり、Wikipediaのエリザベス女王の項目を参照したのだが、それによると、彼女は非常に多くの国の元首であるそうだ。へぇ、とビックリしたとともに、Wikipediaに書かれている歴史的な背景が、この作品にキチンと反映されているなと改めて感じた。”この作品、すごい。Wikipedia、すごい”。
”英国退屈系”とtoikunの中でジャンル分けされた作品ではなく、楽しめる作品だ。”これにハリウッドテイストが加わったらどうなったものか?”そう思いを巡らせるのも悪くはないだろう。
2007/11/08
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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