映画「ゴースト オブ ミシシッピー」あらすじ,ネタバレ,レビュー

　ミシシッピーの人種問題を、事実を元に描くドラマ。アレック・ボールドウィンが検事デローターを演じ、人種問題を真っ正面から取り組むウーピー・ゴールドバーグがエヴァーズの妻、そして危険な白人至上主義者ベックウィズをジェームズ・ウッズが演じる。彼はこれでオスカー助演賞にノミネートされた。

　映画としてはボールドウィンを中心に添えた映画である。toikunは彼がとても好きだが、映画の構成上、他の演出がなかったものかと思う。彼の悩みを描く部分がちょっと弱すぎた。説得力に欠けたのである。

　人種問題を扱った映画はたくさんある。特に黒人差別が強かったミシシッピーを舞台にしたのは多い。事実を扱ったものは説得力があり大歓迎である。いつまでも人々の心から消えないように、作り続けていってほしいものだ。

　”古き良きアメリカ”という言葉がある。これはとても黒人たちには通用しない言葉だと思う。今思うに、完全に個人的見解なのだが、この言葉は”負”の意味を持つと思う。それは白人至上主義者の黒人の社会進出を嘆くものだと。考え過ぎだろうか。