映画「WISH 夢がかなう時」あらすじ,ネタバレ,レビュー

　事業に失敗し、疲れ果てたトム。そんな彼がある男を見かけ、過去を振り返る。
トム少年と幼い弟のガニーは母親のジーンに育てられていた。父は朝鮮戦争で死亡したことになっていた。ジーンが車を運転しているとき、犬を連れた髭面の男の足を引いてしまった。彼の名前はジャック・マクラウド。世界中をヒッチハイクをしてまわっているのだ。彼に悪い気がしたジーンは治るまで自分のうちに止めることにする。父親のいないトムたちにとって、ジャックは親代わりになり、女手で事業をしているジーンにとっては、自分を一人の人間としてみてくれる彼は素晴らしい存在だった。しかも、ガンであるガニーを抱えてとても不安だったので頼もしかったのだ。野球が大好きだが下手なトムはジャックから教わってとても巧くなる。他の少年野球の友達も連れてきてコーチをしてもらう。ヒッチハイカーだからと言って、信用していなかった他の大人達も彼が元大リーガーではないか調べて、信用していく。だが、ジャックはその人は別人だと否定し大人達はころっと手のひらを返してしまう。だが、ジーンはそうではなく内面の彼に恋し始めていた。ガニーは彼に夏祭りでお空を飛んで間近に花火が見たい！と無邪気なお願いをする。

　トムたち家族がジャックをかけがえのない人だと思うのだが、彼の足は治り出ていくことになった。ジーンは素直にそれを受け容れ引き留めないが、トムはどうしても受け入れがたかった。1度は泣き出して出ていってしまうが、彼にサヨナラを言うためにハイウェイに出るが、結局言えずに行ってしまった。

　ある夏祭りの夜、一家は花火を見に行く。そこでなんと、ガニーはお願いした夢が叶い空を自由に飛び回る。さらに驚いたことに、死んだはずの父親のジェフリーが戻ってきた。朝鮮で捕虜にされていたのだ。そして、奇跡は続きガニーのガンも次第に回復していった。

　そう、大人のトムが見たのは姿形があの頃と全く変わっていないジャックだった。彼はトムに”家族の大切さ”を諭し、姿を消すのだった。