映画「貞子vs伽椰子」あらすじ,ネタバレ,レビュー

ストーリー･ネタバレ

この映画を未見の方へ：[ストーリーは序盤・概要まで表示されています]

数日顔を見ないからとあるお宅を民生委員の女性が訪ねるとそこで発見したのは殺された家人の女性だった。テレビはつけられており砂嵐状態、その民生委員もまた数日後に帰らぬ人となったという。その家のビデオデッキはリサイクルショップに引き取られた、中にはラベル無しのビデオテープが入ったままで…。

女子大学生の倉橋有里と上野夏美は都市伝説などオカルト系を研究している森繁教授の授業を受けていた。森繁は特に“呪いのビデオ”について多くを語るのは彼がとても興味を持っているからだが有里には全く面白くなく居眠りをしてしまう。90年代の終わりに現れた呪いのビデオの都市伝説は森繁の言うように“ビデオというメディアが消えて伝説も消えた”ので今の若者が興味を持たないのも仕方のないことなのかもしれない。呪いのビデオについて自費出版までしている森繁は、その呪いというのが存在した場合にそれを解く方法を知っているのであろうか？

授業を終えた有里と夏美。夏美は彼女の親の結婚式のビデオをDVDにダビングして結婚記念日のプレゼントとしてあげたいと言いだした。しかし夏美は機械音痴であり手伝って欲しいと有里に言ってきた。学食5回分の報酬で引き受けた有里だが、それでは安すぎる程の“コト”が起こることになる…。

夏美の家にはビデオデッキがない為に有里は夏美と一緒にリサイクルショップを訪れて古びたビデオデッキを格安で手に入れると夏美の家でビデオデッキをセットした。結婚式のビデオをデッキに入れようとした時、2人はデッキにビデオテープが入っていることに気付き取り出すとラベルの剥がされたビデオテープが出てきた。

興味を持ったので直ぐに再生を始める2人。暫くノイズ画像が続いたので有里はスマホに送られたメールを読んでいたのだが、いつの間にか始まったビデオ本編を観た夏美が青ざめた。この時ビデオは再生を終わっていた為に有里は観ていない。すると夏美のスマホに非通知で電話がかかってきた。夏美が電話に出てみると無言電話、だが直ぐにキーンというマイクをハウリングさせた様な不快な音が部屋中を包み込んだ…。電話が切れると2人の顔は恐怖で青ざめていた…。

有里と夏美はビデオを持ってリサイクルショップを訪ねると店主夫婦は何かの後片付けの最中であった。それはバイトのケイ子が店内の高いところから飛び降り自殺を図って死んだ痕の後片付け。ケイ子はビデオデッキの動作チェックの為に入っていたラベル無しのビデオテープを再生して48時間後に死んでしまった。民生委員が死んだ話しも聞いた2人は、森繁教授を訪ねて“呪いのビデオを観てしまった。助かりたい！”と懇願する。森繁はと言うと“有里”から渡されたビデオテープを眺めて何か嬉しそう。DVDにダビングしながら観てみることにする森繁。有里と夏美は森繁の研究室から出ると森繁はビデオを再生する…そして終わると無言電話がかかってきたのだが森繁は“大発見”と喜んでしまう。森繁が今まで研究してきた事によると“呪いのビデオを観たものはそれを手渡して相手が観れば呪いがうつる”というが、今回は有里が森繁にビデオを手渡したから研究結果が本当だとしても夏美の呪いは消えない。恐がる夏美を見て森繁がお祓いをしてくれる人を探してくれることになった…。

女子高生の高木鈴花は親の都合により引っ越しをしてきた。彼女の住む家の道路を挟んだ真向かいには廃墟と化した古びた家があり鈴花はその家を目にすると背筋が凍ってしまうのだが、離れたくなるどころか奇妙な興味が出てきてしまう。この興味は鈴花の“積極的な興味”では決してなく何かに呼び寄せられているような“受動的な興味”…。

急な転校にも関わらず打ち解けたクラスメートの女友達2人から“廃墟”について恐い噂を聞く鈴花。その家にはその昔旦那と妻、男の子が住んでおり旦那が妻を殺し子供を湯船に沈めて溺死させ自分は首吊り自殺を図ったという無理心中が起きていた。またその家に後から住んだ人たちはみな死んでいるという。友達が鈴花の運勢をタロットカードで占うと最悪の結果が出ていた…。