映画「歌声にのった少年」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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2005年の中東パレスチナ・ガザ地区。戦禍・紛争の続くこの地域でもやはり子供たちは元気だ。とても歌のうまい少年ムハンマドは姉のヌール、友人のウマルとアハマドと一緒にバンドを組んで、“エジプト・カイロにあるオペラハウスで歌える様になれば…”何て夢を抱いていた。
しかし姉が腎臓疾患で倒れ人工透析が必要となってしまう。姉を救う為にムハンマドは“歌って金を稼ぎ姉に新しい腎臓を…”と考えるが逝ってしまう姉。
青年になったムハンマドは、少年時代に抱いた夢“スターになって世界を変える!”を叶える為に、姉が人工透析の時に知り合った腎臓が悪い女性アマルに誓い、エジプト・カイロを目指す!
“悲しみと感動”が共存する音楽ドラマのメガホンをとるのは、監督した「パラダイス・ナウ」がアカデミー外国語映画賞にノミネートしたハニ・アブ・アサド。
映画のオープニングに出てくるが、本作は事実を基にした映画であり、主人公ムハンマド・アッサーフは実在の人物で、そのご本人も登場するのでお見逃しなく♪
2005年、そして青年期の2012・13年の中東の“真実の瞬間”を目と耳に焼き付けよう!
9月24日(土)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国順次ロードショー!公式サイトの劇場情報によれば、このほか全国22の劇場で公開が決定されている。
更に公式サイトの出来映えに関して言及すると、T's Theaterのこのページなど意味を成さないくらい、多くの写真や言葉による説明などで溢れていて“完成されている”ので是非ご覧になって下さいね!(それでも、ウチもヨロシク♪)
提供:ニューセレクト、配給:アルバトロス・フィルム
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ストーリー・ネタバレ
時に2005年、パレスチナのガザ地区。紛争により多くの建物が壊れ、住民の生活も困難を極めんとしていた時。
10代後半と思しき青年たちとケンカとなり逃げ出しているのは少女ヌールをリーダーとした、少年ムハンマド、ウマル、アハマド。ヌールはムハンマドの姉である。何とか青年たちから逃げ出した4人、ヌールとムハンマドは自宅へと帰るとケンカのことがあり母親に叱られてしまう姉弟だった。
実は4人の少年たちは現地通貨シュケルで金を貯めていた。金を何に使うのかだって?答えは楽器を買う為である。実はムハンマドは誰もが認める程、歌が上手いのだ。ムハンマドが歌い、ヌール、ウマル、アハマドが楽器を弾き、“カイロのオペラハウスへ出よう!”という夢を抱いている4人。
ムハンマドは歌を披露しては金を得ようとし、また別の手段として魚を売ってでも金を稼ごうとするが、この治安の悪いガザ地区のこと、ヌールが魚を渡しても金を払わずに自転車を駆って逃げ出す男がいた。4人は何とかその男を追いかけて代金を手に入れるが、大人が子供から魚を奪うという“これがガザ地区の現実”なのである。
ある程度の金が貯まった4人はこの地区の闇商人を訪ね楽器を売ってもらおうとするのだが、折角貯めた金を先に渡してしまった為に、楽器など売っては貰えずに追い払われてしまう4人。怒りが収まらないムハンマドは、深夜に家を飛び出して闇商人の店にやって来て、店主に返金を要求するも店主と仲間にボコボコにされてしまい、殺されなかっただけマシであった。
病院のムハンマドは幸いにもアザだけで済んだ。一緒にやって来た姉ヌールは、ムハンマドに“必ずここから出て行こう!”と告げ、姉弟はこう誓うのであった。
“スターになって世界を変える!”
そしてこの4人の少年たちは金を貯め続け、とうとう中古ではあるが大小のドラムとギターを買うことができたのだ!ヌールがギターを弾き、ウマルとアハマドがドラム、そしてムハンマドが歌を歌う。彼らは金を貰って結婚式で歌と楽器を披露することになった。
少し荒っぽい結婚式ではあるが4人の少年は歌と楽器で楽しませる…と、ここで急にヌールが倒れてしまった!病院に運ばれると腎不全だと分かり、人工透析をするか、“腎臓を買う”かを医師から問われる。ムハンマドは姉に自分の腎臓提供を申し出るが型が合わずにそれは叶わなかった。
ヌールが人工透析で病院に通う時に着いていくムハンマド。2人は同じく人工透析が必要な少女アマルと友達になる。ムハンマドのことを“タイガー”と呼ぶアマル、格好良いあだ名にムハンマドは嬉しそうだ。
だがヌールの病気により、ムハンマド、ウマル、アハマドの友人関係は良好ではなくなってしまった。バンドを辞めるとまで言い出す友人。ムハンマドは自分の美声で金を稼ぎ、姉ヌールを救う為に、音楽教室に通いカマール先生に師事し1オクターヴ高い声を手に入れることが出来た。
更に歌が上手くなったムハンマドの美声を聞く姉ヌールだが、その顔はほころぶことなく、程なくしてヌールの病状は悪化し、彼女は逝ってしまった、ガザ地区から出ることなく…。心のやり場の無さに、家に帰り姉が弾いていたギターを叩き壊すムハンマドであった…。
2012年。
それぞれ立派な青年になっているムハンマド、ウマル、アハマド。彼ら3人にカマール先生を加えた4人のバンドは地元のテレビのオーディション番組に出演しようと考える。テレビ局には行けない為にスカイプを使って歌を披露しようと考える4人。だが、ここはガザ地区であり満足に電気が来ていない場所も多い。発電機を用意してそれによりスカイプを起動して番組に出演するが、発電機の故障によりスカイプでの通信は失敗に終わってしまった。
タクシーの運転手をして日銭を稼ぐムハンマドの車に乗ったのは、昔の女友達アマルだった。久しぶりの再会、ムハンマドに歌を披露する様に頼むがオーディション番組での失敗からの落胆もあり歌おうとしないムハンマド。だがムハンマドに歌わせることが出来たアマルはこう告げた。
“この世は醜いけど、貴方の声は美しい”
勇気づけられたムハンマドはエジプトのカイロで開かれるテレビの歌番組『アラブ・アイドル』に出演する決意をする。だがムハンマドはパスポートを所持しておらず、例えパスポートを持っている人物であっても、危険なガザ地区から外に出ることは非常に厳しい。
果たしてムハンマドは『アラブ・アイドル』に出演することが出来るのか?そして彼の歌声で世界を変えることは出来るのか?
[ストーリーは導入のみ]
・ニュースだけの知識だと“ガザ地区”と言うと危険なイメージしかなかったのですが、4人の子供たちは逞しい!
・真実を基にしていますが、微笑みがこぼれるコメディックな展開も、本当!?
・何と、ムハンマド・アッサーフご本人が登場します!
ムハンマドを演じる役者も、ムハンマドご本人も当然美声!お聞き逃しなく!
上記、映画チラシの裏画像にある様に、9月24日(土)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開!
感動だけでなく、“今現在の実情”も語られる本作を是非スクリーンで!
レビュー・感想・解説・評価
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本作の監督ハニ・アブ・アサドの「パラダイス・ナウ」は現在未見なので彼の監督作品鑑賞は初めてとなるが、悲惨な部分もエンターテインメントも十分すぎる描き方で流石ベテラン監督だなぁ。
何時もの様にキャストを紹介していきたいのだが、情報が全くないので申し訳ないが省略をさせてもらう。
ムハンマド・アッサーフ本人については、ヨーロッパでもコンサートツアーを行い多忙を極め、また国連パレスチナ難民救済事業機関青年大使として平和のための活動を行っているそうだ。
資料より、この様な情報を付け加えておく。
「アラブ・アイドル2014」の出演者に何と日本人がいた!それは子安菜穂さんだ!現在は『こやすなほみ』さんとして活躍されている彼女のオフィシャルブログ:『アラブアイドル歌手 こやすなほみ の歌ブログ』はコチラ。詳細は是非彼女のブログでドウゾ!
こやすなほみさんもお勧めする本作は9月24日より公開。映画が先でもよいし、子安さんのブログから興味を抱いてもよいので、是非、素敵な音楽に出会ってみてください!
2016/08/16
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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