映画「ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう」あらすじ,ネタバレ,レビュー

ストーリー･ネタバレ

do aphrodisiacs work?(媚薬に効能ありや)

中世。合戦の勝利で美食に舌鼓を打った王と王妃は余興として子飼いの道化を呼んだ。道化らしく変な格好をした男は自信があるのかないのか、王たちを笑わせるために口八丁するものの全く面白くない。怒った王は道化を叱り、広間から出て行ってしまった…。

この日、広い庭を歩く王妃を道化が呼び止めた。道化は王妃のことを女性として好きになってしまい、どうにか身体の関係を持とうとしたのだが、思いもかけず王妃のトマトのような立派な胸に触れてしまった。もう、道化の心から王妃の“身体”が離れることはなくなった。

道化がどうしようかと思案していると死んだ父親の霊が現れて“魔術師のところへ行け”とアドバイスをした。道化は魔術師を訪ねて媚薬を求めると、“王はお前が王妃を求めていることを知ったら殺すだろう”と言って媚薬を授けた。道化は宮殿に入って王妃の部屋へと行くと、モクモクと湯気の出る媚薬を飲ませた。すると、アーラ不思議。王妃の身体は熱くなり道化を“求めて”きたのだ！道化はここぞと言わんばかりに王妃の服を脱がせたが、王妃は貞操帯を身につけていた。王妃を気にかけた王が身につけさせていたのだ。道化はどうにかして鍵のかかった貞操帯を外そうとするが、大きな音をたててしまった！そしてあろう事か王妃の尻に手を入れた状態で貞操帯から手が外れなくなってしまった。寝ていた王はその物音で目が覚めて王妃の部屋へとやって来た。道化ヤバイ！！！道化は何とか誤魔化そうとするが、怒った王は道化を処刑してしまったとさ…。

what is sodomy?(ソドミーとは何か)

妻とはラブラブの内科医ダグ・ロス。ロスの診療所を訪ねたのはアルメニアからやって来た羊飼いのミロス。ミロスが気にしている病気は何かとロス医師が尋ねると、“羊を女性として好きになってしまった”と告白したのだ。そして羊と身体の関係を持ってしまったとも…。ロスは最初は冗談かと思うがミロスが本気だと知ると、精神科医を紹介しようとする。しかしミロスは続けて、羊の気持ちが自分から離れてしまったと言ったのだ。名医だと弟から聞いて、羊との仲を取り持って欲しいと懇願するミロス。ロス医師はミロスを追い出すが、ミロスは車にその羊＝デイジーを乗せてきており診察室に連れてきたのだ。呆れたロス医師だがデイジーを触っている内に表情は和らぎ…いやニヤけて、今度デイジーと二人(人＋羊)きりで診察したいと口に出してしまっていた。

帰宅したロスの心はデイジーのことでいっぱい！愛する夫人の求めにも“疲れているから…”と応じなかったロスは、もしかして一人で！？

ある日、デイジーと二人きりでの診察となったロス医師。デイジーを“ダーリン”と呼ぶと、ロスはホテルへとしけ込んだorz。

羊のことで頭がいっぱいの夫の様子からおかしいと思ったロス夫人はデイジー＝羊との夫の浮気の証拠を得ると、離婚を求めて裁判所へ訴えた！結果、18歳以下の女性と関係を持ったこともあり、離婚、貯金を取られ、医師免許も剥奪となってしまったロス。

ウェイターとしてレストランで働くハメになったダグ・ロス。愛するデイジーの待つ我が家へと帰宅をすると彼女はいなかった。代わりにミロスの手紙が置いてあった。ソレによると、旅費の出来たミロスはデイジーをアルメニアへと連れ帰ってしまった。多くの羊の居るアルメニアでは、きっとロスもデイジーを見つけられまい。傷心したロスはウール用洗剤を口にしていた…。

why do some women have trouble reaching an orgasm?(達しにくい女性がいるのはなぜか)

ファブリッツィオは妻ジーナと結婚して6週間。当然、SEXもするのだがファブリッツィオと違ってジーナは余り感じていなさそう。友人にその事を相談すると、“前戯に時間をかけると良い”と当然のようなアドバイスを受けるも、ファブリッツィオが事に及ぶと、ジーナは感じる前に眠りに落ちてしまっていた…。

また、今度は“大人のおもちゃ”を使おうとするも、偶然不出来なモノで暴発してしまう。

だが、とある雑貨屋を訪ねたファブリッツィオとジーナ。ジーナが店内で急に“燃え”あがってしまう。店員や客の目を盗んで2人は結ばれ、ジーナにとっては初めて感じるSEXとなった。

友人からはホドホドにするようにと釘を刺されるも、様々なところで事に及ぶファブリッツィオとジーナだった…。

are transvestites homosexuals?(女装趣味はゲイか否か)

サムと夫人のテスは娘婿の両親に会う為に出掛けることになった。娘は、相手の両親は好いていてくれると聞かされるモノの、コッチはどうも好きにはなれないようだった。

相手の家に着いて、歓談も束の間、サムはトイレへと席を立った。だが向かったのはトイレではなく、相手夫人の部屋でアリ、サムはあろう事かクローゼットを開けると夫人の服を手にして、ナント、身につけてしまった！

サムの戻りが遅いと、相手の旦那ジョージが探しに2階へとやって来た！サム、大ピンチ！だがサムは窓を開けると巧く地面へと着地して窮地を脱したのだった。

女装したままのサムは高級住宅街を闊歩していた。通りかかった人と喋っても誰も気付かないのは何故なのか…？と、ここで事件があったと警官が現れた。サムは“ジャスミン・グリッツ”と名乗ったが、これは何時考えたモノなのだろうか？騒ぎに気付いたジョージが家から出てやって来た。ジョージでさえもサムのことに気付かない。だがテスが外に出ると一目でサムに気付き大騒ぎ！

“話してくれれば理解したのに…”そう口にしたテス。サムとテスの仲は、あの時の警官の顔が思い出されて、より深まるのであった…。

what are sex perverts?(変態とは何か)

男性用整髪料ランサーが提供するテレビ・クイズ番組“変態登場”。名司会者ジャック・バリーが様々な“変態”を紹介し、回答者4人が“どんな変態か？”を当てる名物番組だ。

今週、最初に登場したのはバーナード・ジャフェという男。ルール通り司会者ジャックに“地下鉄で露出することが趣味”というのを耳打ちして席に付いたジャフェ。ロバート、パメラ、レジス、トニーの順に当てに行くが誰もあたらなかった。そしてジャフェが答えを明かすと観客も含め一堂驚嘆するのであった。

また次の週のクイズ番組。視聴者の投票で今まで登場した変態の中で一番だとして登場した変態はチェイム・バーモルというユダヤ教指導者だ。名前を正確に発音すると、チェイムでもケイムでもなく、カイアム・バーモルだが…。ユダヤ教の聖職者だがご婦人方に縛られるのが趣味という。クイズ回答者のトニーとパメラに縛られると、登場したボンテージ女性にムチで叩かれ、また現れたご夫人は床に置いた皿の豚を食べるという、これまた凄い趣味な変態さんだった。これもまたアメリカだ。

are the findings of doctors and clinics who do sexual research and experiments accurate?(セックスの研究 実験による結論は正しいか否か)

セックスに関する研究を行うことで有名なバーナード博士。彼の助手ビクター・シャッケルポポラスが博士邸へ行く途中のガソリンスタンドで出会ったのはグローブの記者ヘレンであった。ヘレンもまた博士へインタビューをする為に邸宅へと行く途中だが車がエンコしてしまっていた。ビクターは丁度良いとヘレンを乗せて博士邸へと車を走らせた。

ビクターとヘレンが玄関をノックすると、出迎えたのはイゴールという男だった。彼はバーナード博士の実験の為に生かされているような人間で、普通の人間の知性は持ち合わせてはいなかった。

バーナード博士はビクターとヘレンに食事を振る舞った。話題は過去の自分の事であり、無下に扱った奴らへの恨み辛みなど食事には相応しくはなかった。

食事が終わると、イゴールに片付けさせて目下実験中の事象を見せることにしたバーナード博士。カバの早漏の研究、パン(Bread)とできるか否かの実験、レズビアンの女性の脳を電話会社の男に移植する実験、ヘレンが言わなくても、何もかも不道徳なモノばかり。あげく、食事をシリコンだけに制限して豊胸を試みる実験…。

そしてバーナード博士がヘレンを招いた本当の理由を明かした。それは20人の少年達にヘレンを襲わせ、その時のヘレンの呼吸状態を調べるというモノ。不道徳極まりないモノにビクターも反対するがイゴールに縛られ抵抗できない。そしてイゴールはヘレンをベッドに縛り上げると、バーナード博士がヘレンの呼吸を調べる装置を付けようとした矢先、縛られた縄をほどいたビクターがバーナード博士を襲いヘレンを助けて邸宅の外へと逃げ出した。

だが、時間は真夜中であり、ガス欠で車は動かない。そして崩壊寸前の邸宅から現れたのは“バカデカパイ”だった！何とか走って逃げたビクターとヘレンは早朝の保安官事務所へやって来て、成り行きを説明した。だが“乳房が博士と助手を殺した”なんて説明を信じるものは保安官じゃなくても信じることはできない。

こうしてる間にもXカップのデカパイは人間たちを襲い死者を出していた。デカパイを信じた保安官はビクターとヘレンに協力を要請、ビクターの活躍もあり、デカパイの“片方”は捉えられた。きっと腹を空かした子供たちの為に孤児院へと送られるであろう。そしてヘレンはと言うと、ビクターの活躍に惚れて2人は恋仲になるのであった…。

what happens during ejaculation?(射精のメカニズム)

結末･ラスト

とある男性の体内。男性は美人女性とデートの最中。体内では様々な器官が、女性とセックスに向けた準備を行っていた。精子たちは皆、“出られればいいな”何て語っていた。

ここで予想外にも女性が駐車場でセックスがしたいと言い出した。身体の各器官は緊急体制を敷いた。余りにも緊急だった為、勃起器官は直ぐには作動できないでいた。ここで男性の身体を支配している脳に捉えられてやって来たのは“良心室の者”だった。未婚の男女が事に及ぶことを嫌うこの器官＝男。脳はこの器官＝男を監禁すると、挿入→射精へと体制を敷く。そして精子たちは一人一人…。

事が無事に終わると、祝杯をあげる各器官。しかし、休みも束の間、第2ラウンドが始まるのであった…。