映画「天使にショパンの歌声を」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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廃校の危機にあるカナダ・ケベックの寄宿学校。10代の女の子を生徒に持つこの学校の校長は修道女のマザー・オーギュスティーヌ。また学校の運営は全て修道女が行っており、カナダで唯一の音楽を取り入れた学校だ。
この学校にマザー・オーギュスティーヌの姪アリスが預けられた。素晴らしいピアノの才能をみせるアリスだが、マザー・オーギュスティーヌはアリスの才能を伸ばそうと厳格に接する。
アリスの臨むピアノ・コンテストの結果は?そして学校の存立?
変革という波が訪れる中で生きる“女性たち”…。
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本年度ケベック映画賞最多6部門受賞(作品賞、監督賞、主演女優賞、助演女優賞、衣装賞、ヘアスタイリング賞)の力作が2017年1月、日本のスクリーンに登場!
監督は「天国の青い蝶」、「翼をください」のレア・プール。主演の修道女にセリーヌ・ボニアー、修道女の姪にライサンダー・メナードほか。
彼女たちは学校を守れるのか?
2017年1月14日(土)より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA他全国ロードショー。
劇場へ足を運ぶ前に本編で使われる曲目リストを始め、公開劇場一覧など、公式サイトをチェックしておこう!
配給:KADOKAWA
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ストーリー・ネタバレ
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雪が大地を覆うカナダ・ケベック。
修道女が行きを踏みしめ向かった先にあったのは女性とのみが学ぶ寄宿学校。何を中心に学んでいるかというと音楽であり、カナダの寄宿学校では此処だけのこと。
大勢の生徒たち、そして先生として働く修道女仲間と食卓を囲んでいる校長マザー・オーギュスティーヌの顔は晴れなかった。それは財政危機により廃校が現実味を帯びてきたからだ。音楽の名門校として地域でも慕われる学校であったが、公立校ではない為に予算は国や市町村ではなく主に支援者の寄付から賄われる。その寄付が減ってきたために、寒い冬でも暖房は極力避け、また食事はキャベツを中心としたメニューばかりとなった…メニューがキャベツばかりというのは、もしかしたらキリスト教による規律があるのかもしれないが…。
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食事が終わるとマザー・オーギュスティーヌは熱心に生徒たちにピアノを教える。彼女はピアノのコンテストで銀賞を取った程の腕前だ。不況の最中でもピアノが贈られてくると喜んで新しいピアノの前に座るマザー・オーギュスティーヌだったが、調律までは完璧ではなかった。
この学校だけではなく他の寄宿学校にも影響力を及ぼす総長が、聖心修道会本部にやって来た司祭に苦境を打ち明けていた。
司祭:生き残るのは男子校だけだろう。
修道会本部の総長の元をマザー・オーギュスティーヌが生徒たちと訪れた。地区のピアノ・コンクールのオーディションに付き添いとしてやってきたのだ。その合間を縫って総長に謁見するが、音楽関係の出費にチクリと言われてしまう。だが音楽を核とする教育の信念を語るマザー・オーギュスティーヌ。謁見が終わると修道会本部の気心にしれたマザーと子供たちのピアノの成果に目を細めるのであった。
寄宿学校に娘アリスを連れてやって来たのはマザー・オーギュスティーヌの妹マルゴだった。数年ぶりに再会を果たした姉妹。マルゴは放浪癖のある夫アントワーヌと離れていて、生活のためにトロントで音楽を教えると言って学校にアリスを預けにやって来たのだ。アリスを預かることにしたマザー・オーギュスティーヌだが彼女は何かを感じ取っていたのだろうか。授業中であった事もありアリスのやって来た姿を目にした生徒も少なかったが彼女のウエスタン・カウボーイの様な姿は修道院には不釣り合いだった。
アリスが改めてクラスの皆に紹介されたのはシスター・リースの授業であった。彼女は修道女である事をとても誇りに思っている古くからのシスターであり、生徒たちには厳しかった。マザー・オーギュスティーヌはシスター・リースにアリスが娘である事しか告げなかったのは心に何かを思っていたからなのか。隣の席になったゴーティエと授業後に話をするアリス。ゴーティエは4年前に寄宿学校に来たと話し、不幸な生い立ちを語ったがそれを聞いていたアリスの手にはタバコが握られていた。
マザー・オーギュスティーヌは、アリスがピアノをどれだけ弾けるのか彼女に弾かせてみると、とても見事な腕をみせるアリス。生徒たちからは上手いと言われるが、調子に乗ってジャズ風にピアノを弾くとマザー・オーギュスティーヌはたしなめた。これにはマザー・オーギュスティーヌなりのアリス、そして学校を思ってだった。地域から慕われる寄宿学校、“正統派”にピアノが弾ければアリスだけでなく学校にも恩恵があるのでは、そうすれば学校は廃校にならずに済む…。
アリスをコンテストで入賞させるために指導するマザー・オーギュスティーヌ。正統派の演奏をうざがるアリスに頭が痛かったり、総長を訪ねると、総長は総長で“お金、お金”と言っていてこれにも頭が痛いマザー・オーギュスティーヌがいた。
だが改めてこう口にする彼女。
マザー・オーギュスティーヌ:学校を続けるための努力が必要。
旧知の仲のシスター・クロードはこう口にするが、その思いはマザー・オーギュスティーヌも同じであった。
マザー・マリー=ステファン:これじゃ18世紀の未亡人よ。現代化しなくちゃ。
[ストーリーは導入のみ]
・改革を迫られる修道会、マザー・オーギュスティーヌが目指すのは…。
・アリスは教育に馴染めるのか?
・他のマザー、シスター、それぞれの思いとは…!?
・ショパンの『別れの曲』、ドビュッシーの『家なき子たちのクリスマス』を始めとしたクラシックの名曲たち!(曲目リストは公式サイトへドウゾ。)
・女優としての長編映画デビュー作となったライサンダー・メナードは本格派のピアニスト!
・字幕翻訳家の古田由紀子さんが語っているが、1960年に革新的な自由党が勝利して『静かなる革命 La Revolution Tranquille』が行われたという。本編は正にそれが描かれる!
・日々を送っていると時にこう思いたくなるが、本編が進むにつれ“切なくなる”。穏やかな気持ちになりたい方、必見!
以下、ギャラリーの後にレビューをしているのでドウゾ!
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レビュー・感想・解説・評価
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この作品には“Based on a True Story”とあるわけではないが(本編はフランス語だが)、カナダ・ケベック州にこんな感じのことが実際に起こっていたとは…。第18回ケベック映画賞最多6部門に輝いた力作。
「天国の青い蝶」、「翼をください」のレア・プール監督作品で本作のライティング・クレジットには彼女もその名を連ねている。
キャストを。
・主人公の寄宿学校校長という立場の修道女マザー・オーギュスティーヌに扮するのはセリーヌ・ボニアー。「愛の叫び~運命の100日」などの演技派女優は初めて観ればもしかしたら本当の悩める修道女に見えなくもない。
・本作を観る前、ちょっとした粗筋からもしかしたら主人公の立場として観られるかも…と思ったが観終わったら素晴らしい助演と口に出来たアリスという女の子を演じたのはピアニストとして活躍してきたライサンダー・メナード。気立てもよいし、ニコール・キッドマンの様な女優になるかもしれない。
・もう一人、挙げておく。この改革期に一番翻弄されていると思われる女性シスター・リーズに扮するのはディアーヌ・ラヴァリー。きっと観終わったら“巧いなぁ”と言うだろう。
さて。
誰もが思うことだが邦題の付け方から「天使にラブ・ソングを…」的な映画を想像してしまうが、良い意味でそんな期待が壊される。笑いに訴えかけるという場面は“落書き”しかなかったんじゃないかな?真面目な作品。
劇中で何度も“公立校”なんて言葉が出てくるけど、宗教に疎いtoikunは“どちらかと言えばキリスト教の方が公立では?”なんて思ってしまったけど、もしかしたら日本人の多くはそうかもしれない!?
去年の快作=若干不真面目なダンス・バイオリン映画「ハートビート」の影を感じたのは音楽があったからなのかも。
ネタバレになるので控えるが、描かれるあのシーンに本当に切なくなり感情移入はバツグンなのでご期待下さい!
ありがとう!映画!
2017/01/13
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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