「OCEAN'S ELEVEN」(オーシャンズ11)シリーズの紹介「オーシャンズ11」「オーシャンズ12」「オーシャンズ13」
☆「OCEAN'S ELEVEN」(オーシャンズ11)<2001:アメリカ、オーストラリア>
1960年の「オーシャンと11人の仲間」を、「トラフィック」のアカデミー賞監督であるスティーヴン・ソダーバーグが監督兼撮影もしたリメーク作品。リメークにあたり、ハリウッドのスターたちが一同に手を挙げたと言われる映画である「オーシャンズ11」。ここの作品のところで紹介しているが、実際にジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、アンディー・ガルシア、マット・デーモンといったオールスターキャストで撮影がおこなわれた。
今シリーズの主な出演者を表にて紹介しよう。
役名 | 演じる俳優 | アカデミー賞 | ||||
オーシャンと10人の仲間 | カリスマ窃盗犯ダニー・オーシャン役 | ジョージ・クルーニー | 「グッドナイト&グッドラック」脚本賞ノミネート 「グッドナイト&グッドラック」監督賞ノミネート 「シリアナ」助演男優賞受賞 「フィクサー」主演男優賞ノミネート 「マイレージ、マイライフ」主演男優賞ノミネート 「スーパー・チューズデー ~正義を売った日~」脚色賞ノミネート 「ファミリー・ツリー」主演男優賞ノミネート 「アルゴ」作品賞受賞 | 出演 | 出演 | 出演 |
いかさまトランプ師ラスティー・ライアン役 | ブラッド・ピット | 「12モンキーズ」助演男優賞ノミネート 「ベンジャミン・バトン-数奇な人生-」主演男優賞ノミネート 「マネーボール」主演男優賞ノミネート 「マネーボール」作品賞ノミネート 「それでも夜は明ける」作品賞受賞 | 出演 | 出演 | 出演 | |
プロのカード・ディーラーフランク・カットン役 | バーニー・マック | - | 出演 | 出演 | 出演 | |
元ホテル・オーナールーベン・ティシュコフ役 | エリオット・グールド | 「ボブ&キャロル&テッド&アリス」助演男優賞ノミネート | 出演 | 出演 | 出演 | |
ラジコンマニアメカのエキスパートターク・モロイ役 | スコット・カーン | - | 出演 | 出演 | 出演 | |
ラジコンマニアメカのエキスパートバージル・モロイ役 | ケーシー・アフレック | 「ジェシー・ジェームズの暗殺」助演男優賞ノミネート | 出演 | 出演 | 出演 | |
セキュリティー突破のプロリビングストン・デル役 | エディー・ジェーミスン | - | 出演 | 出演 | 出演 | |
爆破のエキスパートバシャー・ター役 | ドン・チードル | 「ホテル・ルワンダ」主演男優賞ノミネート | 出演 | 出演 | 出演 | |
サーカス団員イエン役 | シャオボー・クィン | - | 出演 | 出演 | 出演 | |
謎の武器証人ソール・ブルーム役 | カール・ライナー | - | 出演 | 出演 | 出演 | |
黄金の指を持つスリの達人ライナス・コールドウェル役 | マット・デーモン | 「グッド・ウィル・ハンティング」脚本賞受賞 「グッド・ウィル・ハンティング」主演男優賞ノミネート 「インビクタス/負けざる者たち」助演男優賞ノミネート | 出演 | 出演 | 出演 | |
役名 | 演じる俳優 | アカデミー賞 | ||||
オーシャン達の敵 | ラスベガスのカジノ王テリー・ベネディクト役 | アンディー・ガルシア | 「ゴッドファーザーPART III」助演男優賞ノミネート | 出演 | 出演 | 出演 |
フランソワ・トゥルーア役 | ヴァンサン・カセル | - | - | 出演 | 出演 | |
ホテル王ウィリー・バンク役 | アル・パチーノ | 「ゴッドファーザー」助演男優賞ノミネート 「セルピコ」主演男優賞ノミネート 「ゴッドファーザーPARTⅡ」主演男優賞ノミネート 「狼たちの午後」主演男優賞ノミネート 「ジャスティス」主演男優賞ノミネート 「ディック・トレイシー」助演男優賞ノミネート 「セント・オブ・ウーマン夢の香り」主演男優賞受賞 「摩天楼を夢見て」助演男優賞ノミネート | - | - | 出演 | |
バンクの愛人アビゲイル役 | エレン・バーキン | - | - | - | 出演 | |
役名 | 演じる俳優 | アカデミー賞 | ||||
作品を彩る女性達 | テス・オーシャン役 | ジュリア・ロバーツ | 「マグノリアの花たち」助演女優賞ノミネート 「プリティ・ウーマン」主演女優賞ノミネート 「エリン・ブロコビッチ」主演女優賞受賞 「8月の家族たち」助演女優賞ノミネート | 出演 | 出演 | - |
イザベル・ラヒリ役 | キャサリン・ゼータ・ジョーンズ | 「シカゴ」助演女優賞受賞 | - | 出演 | - |
オーシャンと10人の仲間は、現在のところ、シリーズを通して変わりはない。そしてオーシャン達の敵であるベネディクトもシリーズを通して出てきている。ベネディクトの”役割”というのは変わってきてはいるが。
11で魅せたそれぞれのアイデンティティが12、13では余り発揮されていないように感じた。シリーズ作品によくある職務怠慢だろうか。いや、違うか。確かに11のような紹介を後でもされたら、知っている人にとっては”くどい”と言われるかもしれないが。それでも、それぞれのアイデンティティを求めてしまう。”11人”という数は多すぎると言えるか。しかし人数が少ないと"Ocean's Eleven"にはならないし…。
シリーズを通して、演出や音楽もコメディタッチ、そしてエンターテイメントがあふれていて、笑顔がこぼれるところは評価されて良いところである。その”笑い”は品が悪くはない。
オーシャン達の騙しも巧みであり、それによって”敵”はもちろん観客も騙されるので心地良い。
上記の様な利点、そしてシリーズを通して2時間前後に編集されているという点で、映画になれていない人でも十分に楽しめるシリーズである。難をあげるとすれば、登場人物が多いから混乱するかも?ということである。
ともあれ、極上のエンターテイメント作品シリーズである事には変わりはないので、手軽に楽しもうではないか。
2015.03.19