映画「幸せなひとりぼっち」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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北欧スウェーデン。59才で仕事をクビになったオーヴェに家族はいない。数ヶ月前に妻は癌で息を引き取ったのだ。この、ひとりぼっちのじいさんは、“不機嫌なじいさん”でもある。だって、勝手に町内会長的なポジションに就いて、この集合住宅のルールを決めて住民に強いて、彼らが守らないと不機嫌になるのだから。
・“別に公道じゃないんだから、一方通行とか要らないんじゃない?”
・“ゴミの分別、細かすぎて面倒くさくない?”
etc...
こんな堅物オーヴェの隣に越してきた、移民の女性パルヴァネと彼女の家族が、オーヴェと関わるうちに変わっていくオーヴェ。
オーヴェが良い方向に変わっていけるのは、実は亡き妻ソーニャの存在が過去も、そして現在もあるから…。
オーヴェ・リンダール、59才、堅物から幸せ者になっていく軌跡と奇跡…。
12月、クリスマスを前にして日本はこの映画で幸せに包まれる…そんな予想を思い浮かべてしまう程に感動&涙したスウェーデン発のハートウォーミング・コメディ!
原作はフレドリック・バックマンの作家としての長編デビュー作『En man som heter Ove』であり、世界30ヶ国でベストセラーとなった小説だ。日本ではこの10月より、ハヤカワ文庫から『幸せなひとりぼっち』として発売される。
主人公のオーヴェという偏屈じいさんを演じるのは、スウェーデンのアカデミー賞と呼ばれるゴールデン・ビートル賞・最優秀主演男優賞を受賞しているロルフ・ラスゴード。その顔立ち、オーヴェを演じるために生まれてきたと言ってよい堅物顔!
本作、映画評論家のLiLiCoさんとライター兼編集者の よしひろまさみちさんも大絶賛している!特にスウェーデンが故郷のLiLiCoさんはこの様に語る。
“この映画を見て、少し優しくなって、来年も頑張ろうよっていう起爆剤にしてもらえるんじゃないかな。”→→→もしかしたら公式サイトに記載されるかもしれませんので、ご期待下さい!
そ~んな大感動作品&来年のロケットスタートを約束してくれる本作は、12月17日(土)、新宿シネマカリテ・ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次公開!
猫好きのアナタは更にホンワカとなる映画ですよ!お楽しみに☆
配給:アンプラグド
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ストーリー・ネタバレ
街のホームセンターの園芸コーナーに男がいる。並んでいるレジに横入りをされるのはモチロン許さない。けれども、二束花を買えば安くなるというクーポンが、一束だけでは適用にならないことに腹を立てる。自分のルールを持つ男。それが59才のじいさん、オーヴェ・リンダールである。
EN MAN SOM HETER OVE
仕方なく今回は花を二束買ったオーヴェは妻ソーニャの墓にやって来ると、その花を供えた。そしてお墓のソーニャに話しかけるオーヴェは先ほどの厳つさはなく、どこか顔つき・口調は優しかった。
オーヴェ・リンダールは彼の住むこの集合住宅で、かつて自治会長的なポジションにいた男だ。そのポジションは当時友人であったルネに奪われて、彼とは疎遠になったオーヴェだが、現在ルネは多発性硬化症とアルツハイマーを患い介護をされる身なので、オーヴェがこの集合住宅のルールと治安を守っている、まるで警察官のように。道にタバコの吸い殻が落ちていれば拾って犯人を突き止め、集合住宅のエリアを囲む入り口は開いていたら必ず閉める、ゴミ置き場に行くと分別されているか確認をしてされてなかったなら犯人を突き止める…(この分別ルールがまた細かいんだ!)。常に不機嫌で堅物だから、オーヴェに関わろうとするものはいなかった。
59才のオーヴェ、ひとりぼっち。
オーヴェは父の代から今の鉄道会社で働いてきた。現場仕事だったのでコンピュータなどハイテク機器とは無縁だったのだ。ある日、オーヴェが上司に呼び出された…と言っても59才の彼よりかなり若いのだが…。職場仲間からは“昇進か?”などとおだてられて事務所に行ってオーヴェは、上司からこう言われる。
デジタル社会についていけてない。トレーニングをしたらどうか?
こう聞かされたオーヴェは“売り言葉”ではないのに、勝手に“買い言葉”を言い放った!
出ていく方が簡単では?
オーヴェ・リンダール、59才にして会社をクビになり無職となってしまった…。
オーヴェ、無職でひとりぼっち。
妻の墓を訪ね、何かを決心した様子のオーヴェ。帰宅すると何とスーツに着替える。そしてリビングへ行くと天井に、輪になったロープが括り付けてある。妻には見せたくないと飾ってある妻の写真を外へと向けると、椅子にのったオーヴェはロープの輪に首を入れた…。
と、この時、外に見えたのは女性と車であった。余りにも五月蠅かったので取り敢えず自殺を中断して、外に出たオーヴェは運転する男に代わって車をバックで入れてあげた。この車、最新鋭のバックモニターが装備されていたが、オーヴェには必要なかった。
再び我が家に戻ったオーヴェがロープに首を括り付けようとしたところで外を見ると、子供がリビングのオーヴェを覗いていた。結局、彼はロープを天井から外し、床に就いた。この日は越してきた隣家が五月蠅くて寝るのも一苦労だったオーヴェがいた。
だがこのイランからの移民であるパルヴァネ、彼の夫パトリック、そして彼らの2人の娘と出会ったことにより、オーヴェの“ひとりぼっち”が“幸せなひとりぼっち”に変わっていくことになる…。
翌朝。ヒーターの調子が悪いから見てくれないかと訪ねてくる住人がいた。オーヴェは“毛布を増やせ”と言って追い払ってしまったが。また妻の墓を参ったオーヴェは住民に対する不満をソーニャにぶつけた。そしてこんなことも呟くオーヴェ。
お前がいてくれたら…。寂しい、寂しいよ…。
帰宅したオーヴェはまたスーツに着替えると、リビングの天井にロープを設えて首をかけた。そして、椅子を蹴り倒そうとしたところで家のチャイムが鳴った。取り敢えず出てみたオーヴェ。いたのは隣人のパルヴァネであり、オーヴェにお裾分けとして、ご飯とチキンを持ってきてくれたのだ。しかも、オーヴェが先日指摘した駐車違反について謝罪するパルヴァネ…。
パルヴァネがお礼とお詫びにオーヴェの家の片付けを申し出たところで、やって来たアニータが、パルヴァネの知らないオーヴェの死んだ妻ソーニャの事を口にした。
ソーニャのだから、駄目よ。
これを聞くとオーヴェは激怒してしまう。この家はオーヴェの唯一の家族だったソーニャとの思い出で溢れている。玄関を閉め、一人になったオーヴェは、妻ソーニャが残した洋服の匂いをかぎ彼女の事を思いだした。今、オーヴェに見えるのは若き頃の自分とソーニャ。再びロープの輪に首をくぐらせて、今度は椅子を蹴り倒すことが出来たオーヴェ。彼の意識が遠くなる…子供時代の母の葬式を思い出す…鉄道会社で働き、スウェーデンの自動車サーブをこよなく愛した父親との思い出が脳裏を駆け巡っていく…。
[ストーリーは導入のみ]
・若き日のオーヴェはソーニャとどの様な出会いをしたのか?
・喜劇と悲劇…。
・親友ルネと袂を分かった理由…。
・誰も家に招くことのなかったオーヴェ、誰の家にも招かれなかったオーヴェが…。
・涙腺が崩壊するのは、悲劇だけではなく、じいさんオーヴェを中心としたコメディ要素にも!
・本作の上映時間は116分であるが、その半分からはアナタもずっと泣いていると思う、楽しくて、悲しくて。
・感動作品という印象が表に出ているが、別に“お涙頂戴”じゃあないので、そっちを毛嫌いする方にもオススメ!
・そして、猫嫌いだったオーヴェが怪我をした猫を飼うことになるのだが、あるシーンでは猫好きの方は、“自分もこうあって欲しい”と思う…。
12月17日(土)、クリスマスシーズンという絶好のタイミングで公開される本作。ちなみにLiLiCoさんが語るが、本国スウェーデンでもクリスマスに公開されたそうだ。
そのスウェーデンにサンタクロースが住んでいるという説もありますが、スウェーデンからの最高の映画のプレゼント、劇場で受け取ってみて下さい…。
公式サイトも是非、劇場へ行く前にチェック☆
レビュー・感想・解説・評価
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5月公開の「神様メール」に続き、本年2作品目のtoikun満点評価!
フレドリック・バックマンの原作小説『En man som heter Ove』を映画化した超感動ムービー!その原作は10月よりハヤカワ文庫さんの方から『幸せなひとりぼっち』として発売されるよ!
そのバックマンの原作を基に脚本を執筆した監督のハンネス・ホルム。監督作品として、同じくベストセラーとなったマルティナ・ハーグ原作を基にした「青空の背後」などがある。ティレクターズ・ノートにあるが、オーヴェとソーニャとの関係が語られるシーンは、「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」や「フォレスト・ガンプ」へのオマージュであり、「アバウト・シュミット」や「恋愛小説家」も手本にしているという。
キャストを。
・主人公オーヴェ役のロルフ・ラスゴードは大スターだとLiLiCoさんが資料で語っている。ほ~。ディレクターズ・ノートのホルム監督が挙げた「アバウト・シュミット」、うん、主人公が少しオーヴェに似ているなぁ。本作はコメディだが、オーヴェという人物はコメディックな登場人物ではない。
・死んでしまった奥さんソーニャを演じるのはイーダ・エングヴォル。85年生まれと言うことだからまだ若い!劇中では本当に瑞々しくて綺麗だ!じいさんオーヴェには似合わないが、青年オーヴェ(フィリップ・ベリ)にはお似合いだった。
・イランからの移民で、オーヴェが変わっていく要因となる女性パルヴァネを演じるのは、イラン出身でスウェーデンに移住した女優バハー・パール。本作の演技が高く評価され、16年度ゴールデン・ビートル賞助演女優賞にノミネートされた。
さぁて。
あのシーンがあーであって、あぁだから感動したなんて言いたいけれど、ネタバレになるので自重。
ストーリーとして、なだらかな展開と劇的な展開が交錯するのでビックリしますよ!で、まぁニヤリとしたり、大笑いしたりするんだけれど、資料にあるLiLiCoさんのヒントで合点がいったことがあるので記載しますよ!
それは、スウェーデンには自動車はサーブとボルボしかないっていう事。へぇ、知りませんでした。これ、覚えておいて下さいね!あるシーンで大笑いしたtoikunだったけれども、知っていたらもっと楽しかった!うん、これを知ると、劇中には確かに皮肉が感じられます、在り在りと!
余り映画館に足を運ばれない方には本作を本年最後のクリスマスプレゼント映画として見て頂きたいですし、映画フリークの方はどの映画が本年の〆になるかは分かりませんが、同じくサンタクロースからのプレゼント的な映画として鑑賞して欲しいです!
最後に、こんな劇中の台詞で締めたいと思います。
過ちを認めるのは難しい。特に時間が長いとね。
2016/09/26
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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