映画「アバウト・シュミット」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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40余年勤めた会社を定年退職した男は直ぐに妻を亡くした。娘の結婚相手はネズミ講を信じて勧めてくる。ソイツの家族とは合わないし…。結婚を反対しても娘は聞いてくれない。男は娘の結婚式に行くまで旅に出た。彼を待ち受けるものとは…?
名優ジャック・ニコルソンが仕事という生きがいを無くして第二の人生をどう生きるべきかを考える。共演のキャシー・ベイツと共にアカデミー演技賞にノミネートされる。
キャシー(=「ミザリー」の怖い人…)のすっごい身体が見えるぞぉ!?
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ストーリー・ネタバレ
アメリカの大手保険会社ウッドメンのオフィス。一人の男がイスに座りながらじっと時計を眺めていた。その男のオフィスはしっかりと片付いていた。17時を時計が刺すと男はオフィスを出た。男の名前はウォーレン・シュミット。40余年勤めた会社を今日定年退職したのだ。
ウォーレンの定年を祝う盛大なパーティーが開かれた。部長代理にまでしかなれなかったものの、妻ヘレンと共に上座に座るウォーレンの業績を最古参の同僚レイはスピーチで称えウォーレンは嬉しく思うものの仕事一筋で生きてきた人生を変えてこれからどう生きるのかを戸惑うウォーレンが居た。
ヘレンは大きなキャンピングカーを買った。もちろんウォーレンに相談してのものだがチョット気にくわないウォーレン。ウォーレンは彼を引き継ぐゲイリーを会社に訪ねた。仕事の役に立ちたいと考えたからだ。ウォーレンの保険業界における“計算能力”は素晴らしくそれを教えようとしたがゲイリーは必要ないと言った。“必要とされていない…”チョット落ち込むウォーレンであった。
そんなこんなで日常を過ごしているととある手紙が目に付いたウォーレン。それは彼がCMで気になって連絡を取ったチャリティー団体からの手紙だった。月に20ドル余りを寄付することで途上国の子供達の養父になって貢献するものである。ウォーレンは小切手に名前を書くと共に6才の少年ンドゥグに手紙を書き始める。人生というものの他に不満も書いてしまうウォーレンが居た。
手紙を書いて郵便局に出しに行き戻ってきたウォーレンが家で目にしたのは倒れたヘレンの姿であった。彼女はあっさりとウォーレンの元を去った。
仕事を失い妻まで失ったウォーレン。娘のジーニーと彼女の婚約者であるランドールがモチロン訪ねてきた。実はウォーレンはランドールのことを良くは思っていなかった。そして彼の家族のことも。挙げ句ランドールはネズミ講のことを怪しいと思わず信じていてウォーレンに勧めてきた。途方に暮れるウォーレンが居た。ジーニーにはネズミ講のことは言わなかったものの結婚を反対する姿勢を見せて彼女を怒らせた。
2週間後。妻の居ない暮らしで家の中は荒れ放題。そんなウォーレンがヘレン宛のラブレターを見つける。Letters from レイ. レイが30年程前にヘレンと不倫して彼女に送っていたものをヘレンは取っておいたのだ。ウォーレンはレイを訪ねて打ちのめした。
トイレでオシッコを座らないでしても誰にも怒られない生活。ウォーレンはいたたまれなくなった。数週間後に迫るジーニーの結婚のためにキャンピングカーを飛ばして彼女の元に向かった。途中ジーニーに電話するが“直ぐには来ないで”と言われる始末。旅に出たのに途中で帰るわけにもいかないウォーレンは自分の人生を見つめ直す旅とした。
自分の生家を訪ねたり大学を訪ねたり。途中キャンピングカーを褒められた男のキャンピングカーに行き、男と男の妻と飲んで語り合い有意義(?)に過ごしたが男の妻に何故かふいにキスをしてしまい拒絶されるウォーレン。自分のキャンピングカーで逃げ出した。
キャンピングカーで色々周りながらもンドゥグ少年に対する手紙を綴るウォーレンが居た。
そうこうしている内にウォーレンはランドールの母親ロベルタの元にやって来た。ランドールとジーニーはここに住んでいる。彼女は悪い女では無いだろうが合わないと感じているウォーレンである。
ウォーレンはジーニー、ランドール、ランドールの家族と夕食をとる。ネズミ講の話しをして場が荒れる。食事後、改めてジーニーに結婚を止めるように言うウォーレンだが拒否されるのであった。
式1日前と言うところで泊まっているロベルタの家のウォーターベッドで首を痛めるウォーレン。ジーニーにはモチロン嫌な顔をされる。ロベルタは献身的にウォルターを看て何とか回復。
ジーニーとランドールの結婚式。
父親であるウォーレン・シュミットにスピーチの番が回ってきた。彼は式をぶち壊すのか?
結末・ラスト
ウォーレンは大人しくスピーチをした。もちろんランドールや彼の家族に対する思いは消えてはいない。だがここは大人である。つつがなく式は進行してジーニーとランドールはフロリダへの新婚旅行に旅立った…ウォーレンの金だが…。
その式のこともンドゥグへの手紙に書いた。そして手紙への返信があった。それはンドゥグの生活を支えるシスターからのものだった。手紙にはンドゥグが書いた絵が同封されていた。この絵を見て涙を流すウォーレンが居た。
ウォーレンがあと何年生きるかは誰も分からない。だがまだ見ぬンドゥグ少年とのやり取りはきっとウォーレンの生活を“支えて”いくであろう。Each Other EVERYBODY ! HOLD ON !
レビュー・感想・解説・評価
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Louis Begley(ルイス・ビグレー)の小説を「サイドウェイ」、「ファミリー・ツリー」の2作品でアカデミー脚色賞を受賞しているアレクサンダー・ペインが監督したコメディチックな人間ドラマ。
会社人間だった不器用な男を演じるのはジャック・ニコルソン。彼はこの役でアカデミー主演男優賞にノミネートしておりノミネートは実に「イージー・ライダー」、「ファイブ・イージー・ピーセス」、「さらば冬のかもめ」、「チャイナタウン」、「カッコーの巣の上で」、「レッズ」、「愛と追憶の日々」、「女と男の名誉」、「黄昏に燃えて」、「ア・フュー・グッドメン」、「恋愛小説家」以来の12回目となる。ちなみに受賞は「カッコーの巣の上で」、「愛と追憶の日々」、「恋愛小説家」の3度である。
今作で同じくアカデミー賞ノミネート(助演女優賞)したのがtoikunが大好きなキャシー・ベイツ。「ミザリー」でコワイコワイオスカー主演賞を受賞している。娘の婚約者の母親を演じている。
他に「隣人は静かに笑う」等のとても美しいホープ・デイヴィスや「ヤングガン」や「ベスト・フレンズ・ウェディング」等の脇役の雄ダーモット・マローニーなどが出演している。
toikunにとって本日が今作を鑑賞する2回目の日。1回目が2004年くらいで丁度黒歴史でT's Theaterでは綴らなかった。そして改めて見たいと思って綴った。
うむ、実に良い映画である。決してアカデミー賞ノミネートの演技“だけ”に因るものではない。ストーリーの流れが良いのだ。チャリティーの面にはtoikunは何も触れない。だがそれがアクセントという形になって最後の最後涙になったのだ。ウォーレンは絵を見た時に何を思ったのか?それは鑑賞者の主観によるものだろうし1つの答えは出ないであろうが思いを巡らすのが面白い。ニコルソンという“厳ついヤツ1”が納得して流した涙である。実に面白い。
キャシーさんの裸のシーンが見られる今作。別に局部は映ってはいないが。年も年だし体重も体重だしダルダルだなぁ、目を背けたtoikunであった。「母の贈りもの」がもう一度みたくなった。
しっかし良い映画だ!蛇足だがニコルソンが泣いている顔がアーネスト・ボーグナインに見えた今日であった…。
なお2016年12月公開の「幸せなひとりぼっち」というスウェーデン映画は感動で溢れる映画なのだが、ディレクターズ・ノートで監督のハンネス・ホルムは、本作やもう一つのジャック・ニコルソン出演作「恋愛小説家」を手本にしたと記述をしている。まぁ確かに本作の苦虫をかみつぶしたようなニコルソンは同作の主人公を演じるスウェーデンのロルフ・ラスゴードと似ているんだけどね。ちなみに超注目作品だ!
と、2020年6月。映画とは全然関係ないのだが本作の主人公であるウォーレン・シュミットと同じ名字を持つ「Jason Schmidt」という人物が衛星の番組『激闘!ハワイ流カヤック漁:マグロ到来』に出演していた。toikunにとって「Schmidt」という名字は本作に続き2回目の「拝見」となった…。
2015/09/27
2016/09/26
2020/06/09
by toikun.
映画ファンの口コミ・レビュー
No.1 ともちん さん
レビュー日時:投稿日時:2016/12/08 13:02:01
評価:9点/10点満点中(最低点1点)
★★★★★★★★★☆
こんにちは?遅くなりました。この映画は切ないです(笑)ホントかわいそうです。遺産はすべて男の子たちに寄付しましょう?
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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