映画「ジョージア」(1995)あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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アメリカで互いに歌手を目指すジョージアと妹のセイディ。
有名な歌手であるジョージア。彼女の妹のセイディも歌手をやっているが、なかなか芽が出ず巡業をする毎日。セイディは自分のプロモーターと別れ、昔の仲間のバンドで歌う。ジョージア、セイディ、ともに慕いながらもお互い巧くいかない。そんな関係だからドラッグに身を落としてしまう。つきあっていた優しい青年アクセルにも逃げられてしまう。
そしてドラッグを止めさせる施設にはいる。そこを出たあと、ジョージアに歌をやめろと言われるセイディ。けれども、自分の夢のためにセイディは歌い続けるのだった。
姉役ジョージアを演じたメア・ウィニンガムがアカデミー助演女優賞にもノミネートを果たし、世間にその名を轟かせた逸品!涙亡くしてみられない…。
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ストーリー・ネタバレ
アメリカの田舎町。
この街にジョージア・フラッドとセイディ・フラッドという姉妹がいた。姉のジョージアは広く名の知れたシンガーであり、尚且つ、夫ジェイクとの間に子供たちがいる公私ともに順風満帆だ。妹のセイディはというと、姉に負けじと歌手の道を志すモノの、その才能は芳しくなく、それが分かっているセイディは恋人でバンド仲間のアクセルや皆の目を盗んでは、タバコ・酒に飽き足らず、ドラッグにまで手を出す始末であった。
ジョージア・フラッドがステージに立つと観客の大歓声が聞こえた。セイディも又、客席で姉の歌声を誇らしく聞いていた。ジョージアがバンド仲間と奏でる楽器、そして彼女の口から語られる歌声は会場を一つにしていた、例えそれが他人の楽曲であろうとも。周りを憚らず涙に暮れるセイディだった。
公演後、姉ジョージアの楽屋を訪れたセイディ。ジョージアは娘をセイディとハグをさせるが、何か表情が曇っているのは彼女がアルコールをあおっていたせいか、それとも…。セイディのプロモーターとして働いているチャスマンを紹介されたジョージアは巧く言葉が出ない様子であった。
一泊のホテル滞在の後でセイディがやって来たのはジョージアとジェイクの自宅であった。2人の面倒を“軽く”看るセイディだが、彼女自身がまだ子供のようだった。偶に口にする姉ジョージアの才能を、ジェイクにはイヤミとして取られてしまうのはどういう訳なのであろうか?ジェイクにとってはセイディの歌の才能などジョージアと比べたら天と地との差があると言うことか…!?その後、セイディとジェイクは2人きりで過去を語った。6年前にはジェイクはバンドを離れ作曲活動に専念している、ジョージアとはお互い浮気があったが、それでも元サヤに収まりお互い愛し合っていることなど…。
ジョージアの留守中になれない家事をやったセイディだが洗濯物を雨に降られて散々。普通であれば一大事であるコトも、ジョージアはそれ程気にしていない風だ。彼女は、家に彼女たち姉妹の父親がやって来ると明かした。セイディの思いとは…。
酒場へと足を運んだセイディ。そこでは昔一緒にバンドを組んでいたボビーやハーマンたちが酒をあおる観客たちを盛り上げていた。一段落付くと、ボビーがセイディを見つけてやってきた。彼女はソロで2曲を歌わせて欲しいとせがんだ。
彼らの紹介で、“ジョージアの妹”という枕詞が付いたセイディが紹介される。この時のセイディの思いとは一体…。
セイディは昔馴染みのボビーたちと再びバンドを組むことになった。順風満帆…とはいかず、ドラムスのハーマンはヤクから抜けきれずにメンバーから解雇されてしまう。同じく薬から抜けきれないセイディは内申ビクビクしていたのかもしれないが…。
ジョージアは子供たちと共にセイディの話をして、また、セイディはジョージアの子供たちと共にジョージアの話をする。その行間には何かを隠しながら…。そして姉妹同士の会話は段々と険悪な方向へ…。
ジョージアとセイディの父親が、ジョージアの家へと泊まりにやって来た。“2人とも幸せになりなさい”と語る父親の言葉はきっと本心であろう。
時が経ち、セイディがボーイフレンドのアクセルと結婚をすることになった。式場は楽器を演奏できる酒場のようなところであり、ジョージアを始め皆を招いたセイディ。そして“世界中で一番大切な人”と自分のあがっているステージにジョージアを招き入れてデュエットをする姉妹。歌詞は過激だったが世相を映すモノだったのであろう、歌い終わると抱きしめ合う姉妹がいた。まぁ、このウェディングパーティーにはセイディが記者を呼んであり、自分の売れ込みも図っており、ソレに気付いていたジョージアだったが。
セイディたちの本格的なバンドか都度を始めるために、新居となる家を探していた彼女たち。一度はお灸を据えられたメンバーのハーマンだったが、改善が見られずに綺麗さっぱり解雇となった。バンド内の不和が少しずつ広がっていった。
ある日、アクセルがジョージア家のスタジオを訪ねた。アクセルが話すには、セイディが中々関係が切れずにいたボビーと音楽活動をやっている。論点を求めるジョージアに、アクセルは、“彼女は夢にしがみついている”と語った。つまりは、偉大なるシンガーであるジョージアにどうしても近づくことが夢だと言うことを語ったのだ。
“NORTHWEST AIDS FOUNDATION.”
チャリティーのために数々のバンド・シンガーが集まって募金を呼びかける。そこにはジョージアのツテでセイディもやって来ていた。順番が後の方のセイディは、仲間と共にビリヤードを楽しみ、また、酒も太陽に煽った。このテーブルはセイディ、アクセル、ジェイクで囲んでいたのだが、ジェイクの口から、ジョージアが3人目の子供をにんしんしたことを告げられるのであった。
そうこうしている間に、ジョージアによってセイディがステージに呼ばれた。何時もながらにファンキーな自己紹介をし、決して姉には負けていない声量・しゃがれ声を含んだ美声を美麗を披露するものの、次第に声には感情があふれ出し、涙声になっていくセイディ。それでも歌え!ロレッタ愛のために追われるとも聴衆を盛り上げるのであった。
その帰り、演奏中にジョージアがセイディに助け船を出したことから大げんかとなる2人。お互い厳しい罵り合いの中で、姉妹は袂を分かつ。
結末・ラスト
そしてセイディは新たなバンドでボーカルとして活躍し始めるモノの、アクセルから突然、“親の介護で実家に帰らなければいけない”と言われてしまう。その言葉から、アクセルがセイディの元から逃げると受け取った彼女だった。
とうとう、セイディは薬物断薬施設に入所を決意、姉、ジョージアも同行してくれて、数週間の間禁断症症と闘いながら自分を取り戻していった。
そして、ジョージアの家に戻ったセイディ。彼女は、古くからのバンド仲間ハーマンが薬で死んだことを聞かされる。
夜のバルコニー。様々な夢を語るセイディ。ジョージアは、“歌うのは止めて”と言うモノの、セイディは頑としてそれを受け入れられなかった…。
薬物から解放されたセイディ・フラッドは、ロックホールで短髪にして歌い、また、知名度のあるジョージア・フラッドはその美声で観客を披露するのであった。…
レビュー・感想・解説・評価
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キャスト・スタッフ紹介の前に1998年の一言感想を。
ジェニファー・ジェースン・リーがセイディを演じて、製作も兼ねたドラマ。タイトルロールのジョージアを演じたメア・ウィニンガムがアカデミー助演女優賞にノミネートされた。
これからもわかるとおり二人の演技は素晴らしい物があった。大人になりきれずにいるセイディ、彼女を見守るも複雑な胸中のジョージア。対照的な二人が引き立つ。この映画の中にはたくさんの歌っているシーンが出てくるがそれもなかなか効果的。ラストのJ・J・リーのシーンなんか最高!彼女がかわいさだけではなく演技力を魅せる。何度も見るほど味が出る映画だ。
1998/12/05
さて、改めてスタッフ・キャストなどを含めた作品紹介から映画レビューを。
本作ではメガホンの他に製作も担当するウル・グロスバードによる何処かアメリカらしいフィクション映画。もしかしたら、ウル自信が音楽に上頚が深いとまで思ってしまう程の作品だ。
キャストを。
・タイトルロールのジョージア・フラッドという表現は難しいが何処か“破天荒”な女性を演じるのは「ヘイトフル・エイト」でアカデミー助演女優賞にノミネートを果たしたジェニファー・ジェーソン・リー。古くからは消防士映画の代名詞とも言われる「バックドラフト」でも活躍していたし、他にオールスターな「ロード・トゥ・パーディション」、大好きアレック・ボールドウィンとの共演作など、中々のtoikunのお気に入り。なお、彼女は本作では製作も兼ねている。
・本作のタイトルロール“ジョージア”を演じてアカデミー助演女優賞にノミネートしたのはメア・ウィニンガム。記憶にはないものの、「ターナー&フーチー/すてきな相棒」や「ワイアット・アープ」、「8月のメモワール」を鑑賞したことがある。調べてみたわけではないのだが、本作でのメアの美声は本人自身の声ではないだろうか?それ故のアカデミー賞ノミネート…?ファンとしてとても惚れる。
・途中で薬物関係で命を落としてしまったバンドのドラマーに「シカゴ」のジョン・C・ライリーが扮している。イマイチ未だ頭角を現してはいないようだが、頭髪の方は頭角を現している(汗)
さて。
この映画、初見が90年代後半だったような気がしているのだが、とても印象が良くて常々もう一度観たかった作品であったのだ。まぁ、J・J・リー好きだからという理由だけではなくて、メア・ウィリンガムの魅力。どこかに彼女が本当に歌を歌っていたのかどうか資料が載っていないだろうか?
閑話休題。
アメリカは東西南北と広大な敷地を持っているわけだが、本作で描かれる“スター歌手=ジョージア”と言うのも、日本の敷地レベルで言えば都道府県単位と推測する。全米スターだったら、あの様な場末ライクなところでは歌っていないだろうしね。
ジェニファー・ジェーソン・リー、若い頃から見て来て、アカデミー賞にもノミネートして、なんかこう親心を感じる俳優である。
2017/05/21
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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