映画「夕べの星」あらすじ,ネタバレ,レビュー

　一人娘のエマが逝ってから歳月は流れ、オーロラは3人の孫を無事育て上げた、と言いたいのだが、トミーは麻薬所持の常習者で刑務所にいて彼女に対して突っ張り、テディは未婚の父となり、メラニーは何処の馬の骨とも分からないブルースという男とつきあっていた。心労が絶えない彼女にメードのロージーはジェリーというセラピストを紹介する。最初は乗り気じゃない彼女も心変わりは早く彼に言われたとおりアルバムを作り始め、なんと20歳は離れているであろう彼と体を重ねたりもする。そんな状況にロージーや男友達のヘクターはうんざりの様子。メラニーはブルースとロスに行くが、あえなくブルースに別れ話を告げられる。やがて3人の孫達の父親代わりだったヘクターも逝き、オーロラはマザコンセラピストと別れる。トミーが心を入れ替えて就職というおめでたいニュースもあったが、別れはそれだけでは終わらず隣人のアーサーと結婚したロージーも逝ってしまい前のような元気はない。

　そんな中に昔恋をしたギャレットが訪ねてきて過去の楽しかった時を思い出す。新たな命がトミーのガールフレンドのエレンに宿り、まだまだがんばろうと思った矢先、倒れるオーロラ。病院が嫌な彼女は家に戻り、親友のパッツィー、孫達、曾孫達に見守られながら、その波瀾万丈な人生に静かに幕が下ろされるのであった。