映画「愛と追憶の日々」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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極度の干渉癖で心配性のオーロラ・グリーンウェイは夫を亡くしてから一人娘のエマを大切に大切に育ててきた。だが、エマがいよいよ貧乏だけど教師のフラップと結婚すると言うときになってその結婚に反対して式にも出ない始末。
離れて暮らすことになっても干渉癖は変わらず毎朝エマに電話する。そのことをフラップは気にしていた。オーロラに反対されたけど、子供も産まれ幸せな結婚生活だと思われたが、スーパーでお金が足りないほど貧乏生活。そこに夫婦を揺るがす危機。フラップがどうも浮気をしているらしい。彼から心が離れたエマはスーパーでお金を貸してくれた妻子持ちのサムと恋仲になる。
だが、心の奥底ではフラップを愛していて彼の転勤にあわせてサムとの関係を切る…。
オーロラとエマ、似たもの親子、一卵性親子、彼女たちに待ち受ける運命とは…?
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説明:
ストーリー・ネタバレ
オーロラ・グリーンウェイと彼女の娘エマ・グリーンウェイ、よくよく喧嘩はするけど直ぐに仲直りで似たもの親子?
オーロラは娘エマが幼い時に夫を亡くしてシングルマザーとして娘を育ててきた。美人であるオーロラを放っておく男は居らず皆チヤホヤするが当のオーロラは意に介さずゴーイングマイウェイ☆
ずっと過干渉だったオーロラはエマが大きくなってもそうであり門限は23時…。ちょうど隣家に有名な元宇宙飛行士ギャレット・ブリードラブが越してきた時代の事。エマは親友パッツィーと仲が良いのだがパッツィーはオーロラが苦手。その事でエマは母親オーロラがチョット変わっていると気付いたのかも…いや、ずっと前からか。
エマがお付き合いしている大学の講師フラップ・ホートンとの結婚式について母親オーロラに打ち明けた。オーロラはフラップの事を甲斐性無しと思っているのか娘エマを離したくないのか“結婚式には出ない”発言…。こんな事で喧嘩もする母娘、こんな事ではないか…。
式を挙げるとエマは初めて家を出てフラップと暮らし始める。でもねお互いに“離れられない”のか電話を掛け合って、またエマは頻繁に生家のオーロラを訪ねたりした。
エマに子供トミーが生まれ時が経った時フラップに少し離れたデモインで助教授の口が出来た。オーロラは離れる事がとても悲しかったがエマは夫フラップと息子トミーと共に旅立っていった。
元宇宙飛行士ギャレット・ブリードラブ。奔放でいい年の割に色気づきすぎている男が気に入らなかったが目に入っているオーロラ。ギャレットのアプローチを受けると最初は怒ってしまうものの次第に…。
エマに次男テディが生まれトミー、テディともティーンエイジのお年頃になった。この時にフラップが帰らない事が多々あってエマはフラップの浮気を疑ってそれを尋ねるがフラップは否定した。気持ちは離れたのか…?エマが2人の息子と共にスーパーに出かけた時に銀行の融資課の男性サム・バーンズと出会った…この時が初対面ではなく以前エマはサムに融資を断られていた。スーパーのレジでお金がないところをサムが助けてくれたのだ。それから2人の“付き合い”が始まった。
サム・バーンズには妻子がいる。しかし妻が病気のせいもあり長い間満足な性生活がおくれていないのだ。“そういう意味”でもエマの人柄という意味でもサムは彼女に惹かれて、エマもまたサムに惹かれる。3人目の子供、長女メラニーが生まれても関係は続いた。フラップが大学の生徒とただならぬ関係を持っている事も知ったエマは子供たちを連れ実家に帰るがフラップの事が忘れられない。フラップの他大学での学部長の就職先が見つかると、エマはサムに別れを告げて新たな地へと旅立っていった。
オーロラとギャレットの関係はどうなのか?15年以上もお隣さんとして過ごしてくるとイイ感じになって恋人のよう…いや恋人か。しかしギャレットは“重い関係”に思い悩み付き合いを解消すると言いだしてオーロラはガッカリするのであった。
エマがメラニーと共に予防接種に行った時に腕にシコリが見つかった。検査をしてみると癌であった…。それを聞いた母オーロラの思いとは…。
エマが入院するとオーロラが“直ぐに”彼女を連れ出した。それは病状で先が…?それとも只娘を思っての為?エマは友人の住んでいるニューヨークへ旅行に行った。友人たちはとてもいい人達だけれども母以上には通じ合えない…。
直ぐに病院に戻ったエマの入院生活は長くなり…毎日病室を訪れるオーロラは子供たちの事も面倒をみて…ふとギャレットが子守の最中のオーロラを訪ねた。久しぶりの再会…お互いに“愛している”という言葉を掛け合ってギャレットは何処かへの飛行機に乗り旅立っていった…。
教授職が忙しくてフラップは中々面会に来られないが久しぶりに来た時にオーロラと会う。“最悪の時”の話をして、その時子供は自分が引き取るとオーロラが言うと流石にフラップは怒ってしまうのだった。病室に行って妻エマと話をするフラップ。彼は自身の過ちを悔いた…。
結末・ラスト
エマはトミーとテディに自分がいなくなった時の話をする。反抗期であるトミーはどう感じたのか…?送り迎えのオーロラと一緒にいる時にトミーは母親の悪口を言ってしまうとオーロラは手を挙げてそれを戒めた。“ママの悪口だけは許さないわ…!”
病室。ベッドに横たわるエマ、彼女を見ている母親オーロラ、疲れて寝てしまっているフラップ。“この時”がとうとう来てしまった…。
エマの生家での告別式。この一家にゆかりのある皆が集まった。そこにはギャレット・ブリードラブの姿もある。彼がトミーの悲しみを和らげようとする姿にオーロラは少しだけ明るくなるのであった…。
レビュー・感想・解説・評価
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おう、久しぶり。いつも通り前の…。
Larry McMurtryの小説の映画化。オーロラとエマの母子にシャーリー・マクレーンとデブラ・ウィンガーが扮する。アカデミー作品賞、監督賞、シャーリーが主演女優賞、またジャック・ニコルスンが助演男優賞を受賞する。1996年には後日談を描いた「夕べの星」が作られた。
いやー、まいった。こんなにおもしろくて、泣けて。エマが死ぬなんて途中までは予想なんか出来なくておもしろいままで終わらすのかなぁって思っていたが、死んじゃうなんて。最後のみんなで集まるシーンは救いであり、このシーンでのニコルスンはとても素晴らしく、それでいて泣きを増してしまう場面であった。
最後に、ニコルスンの役は女癖の悪い腹のでたおやじの宇宙飛行士。これは彼であれば許されるわけで、日本人の普通のおやじがこんなことをしていると想像すると大いなる犯罪である。
1999/09/08
少し前にジョン・リスゴーが出演した「人生は小説よりも奇なり」を観てきて本作をもう一度観たいな…そう思って手に取ってみました。
アカデミー賞5部門に輝く名作。製作・監督・脚本を務めたジェームズ・L・ブルックスはアカデミー作品賞・監督賞・脚色賞という一気に3つオスカーを獲得したのだ。ブルックスは他に「ブロードキャスト・ニュース」でアカデミー作品賞・脚本賞、製作を務めた「ザ・エージェント」でアカデミー作品賞、「恋愛小説家」でアカデミー作品賞・脚本賞にノミネートしている。
原作はLarry McMurtry(ラリー・マクマートリー)の“Terms of Endearment(愛と追憶の日々)”。
キャストを。
・ママのオーロラに大女優のシャーリー・マクレーン。「走り来る人々」(主演女優賞)、「アパートの鍵貸します」(主演女優賞)、「あなただけ今晩は」(主演女優賞)、「The Other Half of the Sky: A China Memoir」(長編ドキュメンタリー映画賞)、「愛と喝采の日々」(主演女優賞)という5回のアカデミー賞ノミネート歴があり主演女優賞には4度ノミネートしているが、本作の5度目で初めてアカデミー主演女優賞を受賞した。後日談「夕べの星」、オモシロイコメディ映画「イン・ハー・シューズ」など。
・娘のエマにデブラ・ウィンガー。「愛と青春の旅だち」でアカデミー主演女優賞にノミネートして本作ではシャーリーと主演女優賞を競う事になった、なってしまった。後の「永遠の愛に生きて」で3度目のアカデミー主演女優賞にノミネートしている。「彼と彼女の第2章」というビリー・クリスタル共演のコメディなど。デブラの生き方や演技などに名だたる女優達が共感したのだろうか、デブラの名前を冠して女優ロザンナ・アークエットが監督をしたドキュメンタリー「デブラ・ウィンガーを探して」にはスッゴい女優達が出演している。
・エロ親父ギャレットに扮するは名優ジャック・ニコルソン。「カッコーの巣の上で」ではアカデミー主演男優賞であったが本作では助演男優賞を獲得。そして後のブルックス監督作品「恋愛小説家」で3つめのオスカー演技賞受賞となる。オスカー助演賞にノミネートした軍法廷映画「ア・フュー・グッドメン」ではtoikunは彼を助演ではチョット…と書いたが…やっぱ本作みたいなのも良いな…。同じくオスカー主演賞にノミネートした「アバウト・シュミット」という映画、「ミザリー」でアカデミー賞を獲ているキャシー・ベイツとの共演は素晴らしかった。キャシーと一緒にプールお風呂は彼女を大好きなtoikunでも…。
・浮気する銀行員を演じて「ガープの世界」に続いて2度目のアカデミー助演男優賞ノミネートとなったジョン・リスゴー。相手がニコルソンで“こんだけ”素晴らしかったのだから諦めもつくであろう。ジョン・グリシャム原作の「ペリカン文書」もよいが、前述「人生は小説よりも奇なり」は“ものすごく良い”。現代でも同性愛者に対する社会は…と思うがラストの描写に救われる。監督は同性愛を公言しているアイラ・サックス(「あぁ、結婚生活」)。
・エマの甲斐性無し(?)の旦那さんにジェフ・ダニエルズ。大ヒットアクション映画「スピード」で大活躍だったけれども、toikunは彼が風変わりな父親を演じた動物映画「グース」と「きいてほしいの、あたしのこと ウィン・ディキシーのいた夏」がスゴク好き!未見の方は是非!
・映画製作も行うダニー・デヴィートがオーロラに惚れている背の低い男性として登場。演技達者な彼だけど唯一のアカデミー賞のノミネートは「エリン・ブロコビッチ」の作品賞のみ。「L.A.コンフィデンシャル」の記者が良かった!他にジョン・グリシャムの原作を元にした「レインメーカー」、ニコルソン主演の「マーズ・アタック!」など。「カッコーの巣の上で」から続くニコルソンとの友情はSo Good!
・他に姿を現すわけではないがオーロラの死んだ夫の声として「ブロードキャスト・ニュース」のアルバート・ブルックスが出ている。
さて。
自分に当てはめてみるとこんな過干渉な親はイヤだけれどねぇ。まぁtoikunは片親であり母親がプチ過干渉だから嫌になって余り連絡は取っていないが…。同性の親子だからファザコン、マザコンなどとならずに微笑ましいし自分に置き換えて考えちゃうよねぇ。
15年~それ以上を全てシャーリーがオーロラを演じていて若い時を演じているの綺麗ですよね!toikunは彼女の若い頃の映画って知らないから観たくなっちゃう。で、娘を演じたデブラにもアカデミー賞が行けば…と叶えられない夢を見てしまった。アレってシャーリーが母親じゃあなかったら絶対にデブラに主演女優賞がいっただろうけど、映画としてはココまで評価が高くならなかったろうから…やはり無理だったのかな?同じ映画で競うのって俳優達はどんな気分なのだろう?
主演の2人の女優はモチロンだが爺さん宇宙飛行士=ニコルソンと浮気男ジョン・リスゴーがいなければ、そして旦那さんジェフ・ダニエルズもね、こんな映画にはならなかった。彼ら、きっと今も誇りに思ってるよね!
笑って、泣きましょう!
2016/05/05
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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