映画「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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大学教授マイク・ローフォードとクリステン夫妻の息子チャーリーはハロウィンの10月31日に失踪した。
あれから約1年が経とうとし、あと数日でまたハロウィンが訪れようとしていた時、夫妻はチャーリーの気配を感じる…まるで傍にいるかのような、何かを訴えかけるような…。
無能な警察に任せておけないとマイクは自分で捜査を始めると、廃墟と化したビルの玄関に落書きを見つけた。
“PAY THE GHOST(幽霊に借りを返して)”
これは失踪前に息子チャーリーが口にしていた言葉だった。マイクはその廃墟に足を踏み入れると、地下の壁には所狭しと“PAY THE GHOST(幽霊に借りを返して)”と書かれていた…。
本年は8月に「ダーティー・コップ」が公開されるなど、毎年、何本もの出演作品で露出度が高く、ファンには嬉しいニコラス・ケイジの最新主演作はホラー映画だ!
“絶叫エンタテインメント”という触れ込みは伊達じゃあない、リアルに仰け反り声をあげてしまった。
6月に公開されたジャパニーズ・ホラー「貞子vs伽椰子」より怖さは本作の方が上と感じた。同作では期間&劇場限定で“思う存分悲鳴を上げられる!”という上映があったが…。
公式サイトには、渋谷シネパレスで“高校生まで1000円で楽しめるキャンペーン”の記載があるし、オリジナル“ニコラス・ケイジ飴”ニコ(2個)付きの特別鑑賞券販売の記載もアリ。更には劇場情報やNEWSなど盛り沢山なので一度観てみよう!
設定もよく練られた本作は10/22(土)、前述した渋谷シネパレスほか全国順次ロードショー。
公開まで待てない方で英語に堪能な方、ティム・レボンの原作『PAY THE GHOST』(Amazonへのリンク)が英語だがあるのでドウゾ。そして公式サイトのAbout The Movieには本編画像が溢れています。その中には映画のストーリー展開を想像できる画像も…。
なお、エンドクレジットがスクリーンに出現したからと言って、直ぐに席を立つのは御法度ですよ~!“待ってるから!”
配給:
↓↓↓“ニコラス・ケイジ飴”↓↓↓
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ストーリー・ネタバレ
1679年、ニューヨーク。
とあるアイルランド人女性の家に暴徒が押し入った。母親は3人の子供たちが危険と判断して床下へと隠した。暴徒が母親に暴行をはたらくと彼女の悲鳴が響き、子供たちは口々に心配の声をあげた。
マザー!
だがこの声を聞きつけた男たちは床をぶち破り子供たちを発見して…。
現代のニューヨーク。10月30日。
7才の少年チャーリーは自分のベッドで目覚め、その2階の部屋から窓の外をのぞき込んだ。何も変わったものは見えないように思えるが、母親クリステンが横になるベッドに行くと、こう話した。
ママ、窓の外に何かいる!
息子を心配したクリステンは、父マイクの帰りを待ち望むチャーリーを自分のベッドに寝かしつけた。
この日、マイクの帰りが遅いのは特別ではなかった。大学教授のマイク・ローフォードが最近遅くまで論文執筆に励む理由は、大学に“終身雇用”で雇って貰う為であった。“妻と息子との生活に少しでも安定を”と思っているのであろう。今日もまたスマートフォンの電池が切れるまで仕事をしていたマイク。電池が切れたのに気付いた彼は、時間を悟り帰宅の途についた。
帰宅したマイクは、彼とクリステンのベッドで寝ているチャーリーを見つけると、彼を抱きかかえて彼のベッドへと運んだ。目を覚ましたチャーリーが父に話しかける。目下の彼の一番の話題は、明日31日に迫ったハロウィンの事である。チャーリーは海賊の変装をしたいと言い、また父にカボチャの細工を頼んだ。ただ今日はもう遅く、明日も仕事があるために、“カボチャ細工は明日の帰宅後”という約束をした父マイク。チャーリーは、そんな父親に“窓の外の気配”について話した。マイクはそれを聞き窓の外を覗くも、何も変わったものは見つからなかった。
翌日。ハロウィン当日の10月31日。
文学が専門であるマイクは学校で生徒たちに本の読み聞かせをした後でこう締めくくった。
Happy Halloween!
同時刻。自宅のチャーリーは既に海賊の衣装に着替えており出かける準備は万端だ。クリステンは出かけるためにメイドのローサを何時もよりは早く帰した。この時、チャーリーが、窓の外に見たという“何者か”の絵をタブレットに描いて母に見せた。これを見たクリステンは…。
今日は出かけなければならないので、もう帰宅しようとしたマイクが、学校のポストに入っていた手紙に気付き、それを持って研究室へと戻った。研究室では同僚のハンナが、彼女にとって驚くべき発見をしていた。マイクは、自身宛の手紙の封を開けると“大学が彼の終身雇用を認めた”という通知を見て喜び、推薦をしてくれたハンナに感謝をするのだった。
外に出たマイクはタクシーで帰宅しようとするものの、ハロウィンでタクシーがつかまらない。だから家へと歩いて帰ることにした。
この頃のクリステンと息子チャーリーは既に街へと出ていた。喜び楽しんでいたチャーリーだが、ビルの上から滑空してきた奇妙な鳥を見ると怖さを覚えた。
帰宅したマイクは、自宅の張り紙で妻と息子が出かけたことに気付いた。だから…。
クリステンとチャーリーは大いに楽しんで帰宅した。2人を出迎えたのはカウボーイの衣装を着たマイク。マイクは終身雇用が認められた事をクリステンに話すと、彼らは抱きしめ合った。そしてマイクはチャーリーと出かけたいと話したので、クリステンはそれを許し、親子2人は街へと繰り出した!
父に肩車をしてもらっているチャーリーはビデオカメラを回していた。しかし、チャーリーがカメラに捉えたのは…。
そしてアイスクリーム売場へやって来たマイクとチャーリー。人が多いためにハグれないように固くチャーリーの手を握っていたマイクだが、金を払うために手を離し、アイスクリームを受け取ると、チャーリーの姿がなかった…。慌てふためき必死に辺りを探しても見つからない。警官を見つけて協力を求めるマイクだが、警官から“帰宅しているのでは?”と言われて家へと帰ったマイク。だがチャーリーは帰ってはいなかった。息子の失踪を知ったクリステンも必死に探すもののチャーリーは見つからない。結局、警察に通報したマイクとクリステン。クリステンはマイクにこう怒鳴って取り乱した。
なぜ目を離したの?
マイクは、それを聞くと腰から砕けて床に座る、そして大粒の涙を流すのであった…。
翌年のハロウィン3日前。10月28日。
ハロウィンが近づき、マイクが失踪した息子チャーリーの夢を見るのは“何かしらの変化”があったのであろうか?マイクは街中にチャーリーの“尋ね人のチラシ”を貼って行方を探していた。この後、妻クリステンに電話をするものの、彼女が電話に出なかったのは夫婦関係が息子の失踪によりうまくいっていないことを表していた。授業に出て教鞭をとるマイクだが熱意は感じられない。授業後に同僚ハンナに話したのは“やる気が出ない…”。そしてこうも話した。
息子が死んでいないと感じている。
ハンナは暫くの休職を勧めるものの、マイクがそれを受け入れないのは、今、やることをなくしてしまえば、滅入ってしまう事が分かっていたからだろう。大学からマイクが足を運んだのは、チャーリーの失踪事件を担当する刑事ジョーダンのところであった。マイクは、自分で調べたことをジョーダンに話した。“確認する”とだけ話すジョーダンに、“怠慢だ”ときつくいったマイクだが、警察は警察で十分懸命にやっていると言われてしまう。
また外に出てチャーリーのチラシを貼るマイクが気付いたのは、バスの中に見えるチャーリーの姿!!!懸命にバスを追って止まったところで乗り込むものの、バスの中にはチャーリーはいなかった…。妄想か!?
街中を歩いたマイクが発見したのは、玄関に“PAY THE GHOST(幽霊に借りを返して)”と落書きのある廃墟であった。“PAY THE GHOST”という言葉は失踪前にチャーリーがマイクに言った言葉…。意を決したマイクは廃墟へと足を踏み入れると、目の前に見える地下への階段へと足を踏み出した。
一番下の階へとやって来たマイク。そこはホームレスたちの住処となっていた。彼らに“PAY THE GHOST”の意味を尋ねるマイクだったが、答えを口にするものはいなかった。
突如、悲鳴が響く!
盲目の男が姿を現し、他の人々に“火を覆え”と強く命令すると、人々は灯している焚き火などを布で覆って、火が消えるのを守った。場が収まり、マイクはその盲目の男に“PAY THE GHOST”の意味を尋ねた。男は壁際へとマイクを案内した。その壁には無数の“PAY THE GHOST”と言う落書きがあった…。
その後、妻クリステンをレストランへと誘ったマイクは、チャーリーが“PAY THE GHOST”と話したこと、そして今日見た廃墟の落書きについて話したものの、クリステンからこう言われて店から出ていかれる。
あなたが連れ出さなければ…。何故、守れなかったの?
自宅。1年前にチャーリーが撮った映像を微笑ましく観ているマイク。用があったため、停止をしてビデオカメラを置いたマイクだが、ビデオが勝手に再生されているのに気付いた。
それに映っていたのは、木造の妙な家と幽霊たち…
また、ベッドで寝ていたクリステンが、階下の音に気付いて目を覚ました。ゆっくりと階段を降りて1階に降りたクリステンが見たものは、独りでに動くキックボード…。クリステンにキックボードが近づいたところで、それは横に倒れた。
ここで、マイクとクリステンは感じた思いを話し合った。
チャーリーは私たちに接触しようとしている!
マイクは自分で調べた事実をクリステンに話した。
・チャーリーの誕生日は7月15日
・過去6年に渡り7月15日に失踪した子供を調べたマイクだが、その殆どが発見されている
・だが、ハロウィンの10月31日に失踪した子供は、半分しか発見されていない…
“ハロウィンの日に失踪”という事実に何かを感じたマイクとクリステンは、2年前に失踪した少女の父親を訪ねた。この男も、娘が失踪後、翌年のハロウィンが近づくと娘の姿を見かけたという。
だが、見えなくなった…
この事をジョーダン刑事に話したマイクだが、付き合いきれないと言われてしまう。しかし、ジョーダンはマイクの言葉に引っかかるところがあり、部下に過去5年間のハロウィン当日=10月31日の子供の失踪事件について調べるように命じた。
そしてジョーダンは、ハロウィン当日に娘が失踪したというチャイナタウンでレストランを営む女性を訪ねた。その女性も又、娘が失踪前に幽霊に関して話していたと言い、失踪後にハロウィンが近づくと、娘を見たと話した。
見間違いでは?
と話すジョーダンだが、どう娘が話していたのかを聞いてみた。
Mom. Save me from the Ghost!
丁度その時、レストランのキッチンに自然発火が起き、炎が女性とジョーダン刑事を襲う!
[ストーリーは導入のみ]
・霊媒師に家を見てもらうマイクとクリステン
・“ケルトの三相女神”とは!?
・ハロウィンの起源とされるサムハイン祭…
・そして、アニー・ソークイン…
You will pay!
・身の毛もよだつ映像描写と効果音!
・コスプレ要素(=古い時代)を取り入れることにより、恐ろしさ倍増!
・このページのストーリーだけでは決して分からない驚くべき展開と結末が貴方を待つ!
10月22日の公開まで1ヶ月を切っている。そして、10月31日ハロウィン前という事で否が応でも盛り上がるであろう本作。公式サイトには本編画像が溢れているので、少しでも先を知りたいと思われる方はドウゾ。
ハロウィン後、身近な人が失踪していないか、要確認!
レビュー・感想・解説・評価
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「ナショナル・トレジャー」シリーズのニコラス・ケイジ、今度は息子が失踪!!!
ドイツ出身のウーリー・エデル監督が描くハロウィン・ホラー!エデル監督は2008年の「バーダー・マインホフ 理想の果てに」を監督し、同作はアカデミー外国語映画賞にノミネートするなど高い評価を得た。他に「リトル・ヴァンパイア」や「ブルックリン最終出口」を手掛ける。
本作はティム・レボン(Tim Lebbon)の同名原作小説『PAY THE GHOST』(Amazonへのリンク)を基にしているが、原作小説は残念ながら2016年9月現在、日本語で読むことは出来ない。
キャストを。
・大学教授で父親のマイク・ローフォードという主人公を演じるのは「リービング・ラスベガス」でアカデミー主演男優賞を受賞したニコラス・ケイジ。本年は悪徳刑事に扮した「ダーティー・コップ」で衝撃的な展開を魅せた。他に旧作では「ザ・ロック」、「フェイス/オフ」、「コン・エアー」という“アクション映画群”。そしてスリラー「スネーク・アイズ」は逸品!なお、彼の本作の次の日本公開作品は「スノーデン」が決定している。
・妻クリステンを演じたのは「イントゥ・ザ・ストーム」や「フェイシズ」のサラ・ウェイン・キャリーズ。本作の彼女の役柄、息子を奪われた(=失踪によって)母親として極々普通と思われる演技をしており、その普通さに惹かれる。
・主人公マイクの同僚ハンナに扮するのはエデル監督と同じくドイツ出身のヴェロニカ・フェレ。「クリムト」や「しあわせはどこにある」に出演。彼女がどの様に物語に関わるのか、そしてどの様な…!?注目!
・失踪してしまう息子チャーリーに扮するのはジャック・フルトン。本年公開された超話題作「ルーム」にも出演している。チャーリー少年=フルトンは無事に親元に戻る事が出来るのか?そもそも誰に連れさらわれたのか?驚くべき真実に貴方も…。
さて。
うん、とても怖いホラー映画、月並みな表現となるが。歴史的な要素=コスプレ要素が深く深く物語に関わっているので、それにより怖さが増し、また謎解きの要素を残してくれるので、そっちの方でも恐ろしく、興味深い。ストーリー、設定、セリフは全て緻密で身震いしながら貴方は謎を解いていくことになるゾ。
ハロウィンという要素を原作者ティム・レボンはよくここまで広げたよねぇ…と原作は未見なので不確かで申し訳ないが。
日本では近年ハロウィンがお祭りのように盛り上がっているけれども、本作ではそのハロウィンのちょっとした歴史をお勉強できちゃうので、それがマル特かも!
怖くて、推理できて、そして勉強になるという、オススメできる要素満載の本作。公開まであと少し、楽しみに待って下さいナ!toikun@T's Theaterのイチオシのホラー映画だから!
2016/09/24
2016/10/11
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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