映画「プライベート・ライアン」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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ノルマンディー上陸作戦後。戦火は収まる気配が無い。ある兵士の兄弟は皆戦死。この二等兵を救うために指令が下された。彼を探し出してアメリカに無事に帰すこと。荒唐無稽な指令に従いきれない兵士も居るが…。
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ストーリー・ネタバレ
ノルマンディーの戦没者の墓の前で一人の老人が過去を思い起こす。
第二次世界大戦下の1944年6月6日フランス・ノルマンディーに、ドイツ軍の支配からフランスを取り戻すべく、連合軍アメリカ部隊が降り立った。多大の犠牲を払ったこの上陸作戦は連合軍の勝利に終わった。その中にミラー大尉がいた。彼は自分の部隊を率いてこの作戦の成功に大いに貢献した。そんな彼と部隊に思いがけない任務が上層部から命じられた。その任務とはこうだ。戦死者の家族へ死亡通知を送る部署の事務員が、同一の住所で複数の戦死者の名字を発見し、上司に報告した。このライアン一家では兄弟が皆出征していた。母親は複数の死亡通知を受け取らなければならない上に、残された兄弟まで戦死となると生きる希望を失う。よって決まりにより、戦地にいるジェームズ・フランシス・ライアン二等兵を呼び戻すことになった。その命令を受けたのがミラー達だった。ライアンは空中から戦火のきびしい地域に降ろされて、生きていることさえ怪しい状態だったが、ミラーは、古くからの戦友のホーバス軍曹、ライベン、メリッシュ、カパーゾ、ジャクソン二等兵達、ウエイド衛生兵、そしてドイツ語とフランス語が喋れると言うことで戦闘経験のないアパム伍長を連れてライアン探しに出る。
途中、ある村に立ち寄るとフランス人の家族が子供を預かって欲しいと言ってきた。気の優しいカパーゾがミラーの反対を押し切り預かろうとした矢先、ドイツ軍の発砲により倒れてしまう。ここは、射撃の巧いジャクソンの活躍によりドイツ軍をやっつけるが、戦友を失ったミラー達は悲しみにくれる。
そして手がかりにより更に歩みを進めるミラー達。その目の前にはドイツ軍の砲台があらわれた。彼らの任務があくまでライアン救出であったが、ミラーは、部隊の反対意見を無視して後から来る軍のために砲台を破壊することを決める。そして、見事砲台にいたドイツ軍をやっつけるが、ウエイド衛生兵が銃弾に倒れる。彼らはそこで1人のドイツ兵を捕らえる。捕虜を虐殺してはいけないと言う決まりがある中、ウエイドの敵としてミラー達は彼に墓を掘らせその後殺そうと考える。しかし、アパムだけがこれに反対だった。敵でもその仕打ちはいけないと。それを聞いたミラーはドイツ兵を逃がすが、それに納得しないのはライベンだった。たった1人のために自分たちの命を投げ出すことは出来ないと、素直に本性をミラーにぶちまける。ホーバスは、上官であるミラーへのその態度はないと、ライベンに銃口を向け険悪な仲になる。その時に、ミラーは誰にも打ち明けてこなかった、自分の過去が高校の教師だったことを告白する。彼の心情が痛いほど分かった部隊は再び志気が高まった。
再びライアン探しに出かけると、偶然にも他の兵士と一緒に積極的に活動しているライアンに出会った。そんな彼に兄弟の死亡と自分たちの任務を説明するミラー。多大の犠牲を払って自分を救出しに来てくれたことは痛いほど分かったライアンだったが、自分にはまだやり遂げた任務があるので帰れないと言う。いくら命令とはいえ無理に連れて帰るわけにはいかない。彼が素晴らしいガッツの持ち主だとわかったミラーは、彼と一緒に作戦を遂行することを決意する。
作戦とはこうだ。ある村に残った橋にドイツ軍がやってくるので、そこで待ち伏せして敵を叩くというもの。ミラー達6人が加わったとはいえ、兵力の差は否めない。ミラーは綿密な計画を立てる。そしてライアンには自分の側にいてなるべく安全になるように配慮した。
ドイツ軍を迎え撃つ体勢に入る兵士達。村に流れる音楽は、戦場における束の間の休息を演出し、兵士達の昔話にも大いに花が咲いた。しかし、静寂なときは長くは続かなかった。ドイツ軍のタイガー戦車の地鳴りが響いてきたのだ。急いで戦闘態勢に入るミラー達。戦力の圧倒的不利は最初から分かっていた。彼らは、それぞれの技能とユニークな武器を使って次々とドイツ兵を倒していく。が、状況はそれほど奇跡的ではなく、兵力で上回るドイツ軍に次第におされ、ホーバス、メリッシュ、ジャクソンと次々に倒れていく。他の兵士達も倒れていく。
結末・ラスト
そして最後の砦である橋のところまで戻ってくる。橋を爆破してタイガー戦車の行く手を遮らなければ。ミラーは決死に銃弾を飛び交う中を出てくるが、1ッ発の銃弾が彼を襲った。倒れた彼は最後の力を振り絞って橋を爆破するスイッチに手を伸ばすが届かない。もはやこれまでか…そう誰もが思ったとき、天使はやってきた。連合軍の爆撃機がやってきてドイツ軍を蹴散らし、一気に形勢逆転。勝ったのだ。しかしミラーの命は静かにその炎を消していった…。ライアン救出作戦に参加して生き残ったのはライベンとアダムたった2人だった。
現代。年老いたライアンは、ミラーの墓の前で大いなる感謝の念を表す。「あなたは命の恩人だ」と。第二次世界大戦で生き残ったライアンは帰国し、家族を作り、ミラーのためにも精一杯生きてきた。そして今、ライアンは再び愛する家族のところに行くのだった。
レビュー・感想・解説・評価
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トム・ハンクス主演で送る第二次世界大戦を描いたドラマ。監督はスティーヴン・スピルバーグ。ハンクスがミラー大尉を演じ、ライアン二等兵をマット・デイモンが演じる。他に”兵卒ライアンの救出”に参加した兵士達は、ホーバスにトム・サイズモア、ライベンにエドワード・バーンズ(やっと彼が一世を風靡した作品マクマレン兄弟をレビューできた。懐かしき、素晴らしき作品に涙…)、メリッシュにアダム・ゴールドバーグ、カパーゾにヴィン・ディーゼル、ウエイドにジョヴァンニ・リビシ、ジャクソンにバリー・ペッパー、そしてアパムにジェレミー・デイヴィスが扮する。
冒頭の長く悲惨なノルマンディー上陸作戦で始まるこの映画は、その場面だけであらためて戦争への怒りを覚えさせてくれる。そしてその後、ライアンの救出に話が写り、兵士達の心の葛藤が描かれるのだ。ライアン二等兵はあくまでこの映画を進めるためのものであり、あまり重要ではないように思う。それでも演じるデイモンが若々しく魅せてくれたのだが。アカデミー主演男優賞にノミネートされたハンクスがこれまた複雑なキャラを熱演してくれるが、描かれ方はちょっと助演ぽい描かれ方だ。と言うのも、この映画はデイヴィス演じるアパム伍長の目で多分にとらえられているからだ。彼の臆病な姿に自分を重ねてしまい、責められるでもなくなんとか生き延びて欲しいと思わせるのだ。ただ逃げ回るだけでなくちゃんと見せ場も用意されているからまた良い。
本国で大いなる絶賛を受けたこの映画は、若手の俳優達の力が大きい。ハンクス、そしてサイズモアと言ったベテランに支えられて感動を呼び起こしてくれるのだ。ヒロイズムなど消してない、ただ戦争をありのままに描いた素晴らしい作品である。
2000/03/22
2015/10/18
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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