映画「華麗なるリベンジ」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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韓国。建設会社の環境を無視した大規模開発に声を上げるデモ隊。一部が鉄パイプなどを片手に警官に殴りかかり一人の警官が重体となり逮捕されたデモ隊のイ・ジンソク。彼を取り調べるのは暴力に頼ってしまうところがタマに傷の熱血検事ピョン・ジェウク。ジェウクはジンソクが実は建設会社に雇われた側ではと思い始めるが、ジンソクが死体で発見され、ジェウクはジンソクを暴行して死なせたとして逮捕・裁判、そして刑務所に送られてしまった。
はじめは落胆していたジェウクだが刑務所での“囚人としての地位”を確立して5年後。彼の入る刑務所に一人の超イケメン詐欺師ハン・チウォンが収監された。チウォンの発言などから改めて自分はハメられたと、裁判のやり直しを求めるジェウク。持ち前の法律知識でチウォンを出所させて証拠を得ていくジェウクだが、裏で渦巻く検事時代の先輩と開発業者は証拠を握りつぶそうと…。
この秋、途轍もないエンタテインメント映画が韓国映画界から日本へ上陸する!実力派俳優のファン・ジョンミンとイケメン俳優のカン・ドンウォンをW主演としたスリラー&コメディ☆
“オープニングクレジットの演出”や場面の切り替え、そして随所に流れる身体踊るノリの良い音楽はハリウッドの娯楽作品を観ているよう。巨大な陰謀と対決する元検事with暴力と詐欺師。彼らが組むとはパッと見、本作の構図は悪v.s.悪!?陰謀論はとても巨大なので最後まで、本当に最後まで楽しめる!
カン・ドンウォン、本当にイケメンだけれども彼の口八丁手八丁に貴女は酔いしれる…。
11月12日(土)、シネマート新宿ほか全国順次ロードショー!公開劇場一覧は公式サイトのコチラのページからドウゾ!また同じく人物相関図も公式サイトが分かりやすい!劇場へ行く前に是非、予習しておこう。
なお下欄の詳しいストーリーには画像をふんだんに用いて紹介をしていますのでドウゾ!
T's Theaterで新作映画を紹介し始めてその初っ端の3月に本当に心温まる韓国のドキュメンタリー映画「あなた、その川を渡らないで」を紹介できたが、10月という年末を目の前にしたこの時期に本作のような韓国のエンタテインメントを紹介できて嬉しいtoikunがいる。
普段から韓流を好まれる方にも、本作で韓流に触れる方にも、どの層にもオススメできる一流の映画だ。
配給:ツイン
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ストーリー・ネタバレ
韓国。大手建設会社の極東開発がリゾート開発を進めようとするこの地域。環境を守ろうと環境保護団体と大勢の住民が集まり、共にデモ活動で声を上げている。だが彼らを排除するために大勢の警官隊が組織・動員され、デモ隊と警官隊とで大混乱の状態となってしまう。そしてこの時に重大な事件が起こってしまうのだが、デモ隊の武装した男の一人はこの場を抜け出すと、呑気にスマホでイケメンである自分を自撮りをして去って行った…。
韓国の検察にピョン・ジェウクとう検事がいる。大学受験では三浪をし、司法試験では四浪をして検事となったジェウクは、真相を突き止めるために被疑者に暴力を振るってしまう一面はあるものの、他人には好かれる熱血漢のいい男だ。そんなジェウクが現在追っている事件は、極東開発から暴力団へ金が流れたという“黒い疑惑”の事件だ。持ち前の“暴力”で被疑者をまた殴ってしまったジェウクが検事になった理由は
“お前等”(悪い奴ら)を懲らしめるため
師である先輩のウ・ジョンギルと飲食店に出かけたジェウクはキツク暴力の事を叱られてしまう。しかしジェウクはこう先輩に語るのだ。
悪い癖は殴ってでも治させるべきでは?
夜。ジェウクがやって来た拘留場で話しを聞く男。この男イ・ジンソクが犯した罪は、先の極東開発によるリゾート開発で、デモ隊として集った時に警官を殴り重体にさせてしまったという罪。この事が大きく報じられると、世論は開発支持へと動いていったのだ。事細かに“鳥の絶滅”を危惧するイ・ジンソクに違和感を感じたジェウクは、彼に服を脱げと言った。イ・ジンソクの身体には立派な刺青が彫られていた。この風体、とても環境活動家には見えない…。
暫く時をおき、再びイ・ジンソクから話しを聞こうとやって来たジェウクは、机に突っ伏すイ・ジンソクを起こそうとするが何ら反応は見られない。そしてイ・ジンソクは椅子から倒れ落ちてしまった。結局、イ・ジンソクの死亡が確認され、ピョン・ジェウクは彼の殺害容疑で逮捕されてしまった。この“事件”は新聞の一面を飾った…。
被告人として裁判を受ける事になった検事ピョン・ジェウク。証人として呼ばれた男はイ・ジンソクが健康だったと証言をしたのだが、ジェウクはイ・ジンソクが吸入器を手放せない程の重い喘息の患者である事を分かっていた、イ・ジンソクが実際に吸入器を使う場面を見ていたのだから。だが証人の証言により、健康であるイ・ジンソクはピョン・ジェウクの暴行によって死亡したとされ、懲役15年の判決を受けて刑務所へと行く事になった。
この判決の後、高級車の後部座席に座る男は、運転手から紙包みを受け取り、その中身が吸入器だと確認をすると、それを川へと投げ捨てた…。
刑務所へと収監されたジェウク。この刑務所にはジェウクが有罪にして収監されている囚人がウヨウヨいる。当然、“歓迎”をされるジェウク。日常的な暴力は続き顔の傷が消える事はなかった。こんなある日、ジェウクは刑務所のテレビで、ライバル検事であるヤン・ミヌと極東開発の社長チャン・ヒョンソクが一緒にいるところを見る!“違和感”を感じたジェウクは再審請求書を書くものの、取り上げられる事は無かった。尊敬する師でもある次長検事ウ・ジョンギルが刑務所にやって来ると詰め寄るジェウクだが、それは何になるものでもなかった…。
3820号という囚人番号で呼ばれるようになったジェウク。ジェウクが書き続ける再審請求書も刑務所所長に握りつぶされる日々。だが、ジェウクは刑務官が抱える“不動産の問題”について、法律的な見地からアドバイスをして、他の刑務官へも法律的アドバイスをして彼らの信頼も得ていくと、自分を虐めていた囚人を遷させる事が出来た。
そして5年後。ピョン・ジェウクの顔には傷が無くなっており、他の囚人からは崇められ、刑務官や刑務所所長からは一目置かれる囚人になっていた。そのジェウクが収監されている刑務所へ、一人のイケメンが送られてきた。罪状は詐欺。普段から高校レベル…イヤ、中学レベルの英単語を口にするこの男ハン・チウォンはアメリカの“ペンシルヴェニア大”を卒業したと世間に嘘を言って口八丁手八丁で生きてきた。そして今現在も刑務所の外にはチウォンの無実を信じる金持ち一家の娘ハナが恋人としているのだ。刑務所に来た当初は、ジェウクを見てこう思ったチウォン。
ここ(刑務所)で幅をきかせてどうなる?
だがどこにも行く先の無い刑務所、次第に話をするようになったジェウクとチウォン。ある時、チウォンはジェウクにこう話した。
ロシアから来る鳥は、15日間飛び続ける。
これを聞いたジェウクはチウォンへと詰め寄った。
どこで聞いた?
そう、この言葉は死んだイ・ジンソクも同じように語っていたのだ。つまり、この言葉は誰かからより教えられた言葉…。
ある時、チウォンがジェウクの独房を訪ねると、そこには囚人らしからぬフライドチキンが置いてあった。それを頬張ろうとするチウォンに、ジェウクはある取り引きを持ちかける。その取り引きとは、チウォンの詐欺罪を、自分がアドバイスをして上訴審で勝たせて釈放させる、その代わりに、釈放させられたら自分の無罪を証明する証拠を外で得るように…と。
チウォンは取り引きをして、自分の釈放までにどうジェウクの期待をする証拠を得たらいいかを彼から学んでいく。
そしてチウォンの裁判。
詐欺罪、不成立で無罪!
チウォンは刑務所から釈放される事になった…。
[ストーリーは導入のみ]
・釈放されたチウォン、果たして詐欺師が約束を守るのか!
・企みの裏に隠されるのは…!?
・誰が敵で、誰が味方か!?
・ジェウクは再び娑婆の土を踏む事が出来るのか!?
・よく練られた陰謀論
・エンタメの線で終わるか?と思われますが、キチンと蹴りが付けられますのでお楽しみに!
・カン・ドンウォンが演じる詐欺師、笑わせてくれるし、タメになるかも!?
・普通の人が検事になる事はそうはないですが、ソコのあなた、詐欺師になってもダメだし、詐欺師に騙されてもイケませんよ!
公式サイトには、選べるクリアファイル付き特別鑑賞券の購入案内があり!通常は当日1800円のところ、1500円で買えるので是非!
レビュー・感想・解説・評価
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「群盗」で助監督を務めたイ・イルヒョンの初監督作品となった本作はフル・オブ・エンターテインメントな作品であり、ストレスフルな現代人に贈る映画!2016年上半期、韓国での観客動員数はNo.1を達成したという“折り紙”つき!その数、何と970万人オーバー!
なお前述「群盗」などの監督ユン・ジョンビンが製作総指揮を務めている。
キャストを。
・「国際市場で逢いましょう」、「ベテラン」など主演作が大ヒットした実力派俳優ファン・ジョンミンがハメられる検事を演じる。
・「群盗」の悪役、そして「チョン・ウチ時空道士」など甘いマスクの持ち主カン・ドンウォンがその顔をも武器とする詐欺師を演じる。ジョンミンの顔もカッコイイが、ドンウォンと対比させられるのも面白いし、それがそれぞれの職業にも現れているのが興味深い。
・公式サイトの人物相関図には“賄賂を受け取る”と書かれている政界進出を試みる次長検事ウ・ジョンギルに扮するは「群盗」以来のカン・ドンウォンとの共演となったイ・ソンミン。公式サイトのキャスト紹介の顔は以下にも悪役…な写真が載せられるが、どれだけの“悪”であり、どれだけ苦しませるのかは劇場で。
・眼鏡をかけた部長検事ヤン・ミヌに扮するのは「新しき世界」のパク・ソンウン。公式サイトの人物相関図では“ライバル”と記載されるが、そのライバルは敵なのか味方なのか!?
・詐欺師を信じる彼女として登場するのは「マイPSパートナー」などのシン・ソユル。それ程には重要ではないキャラクターだがとても可愛いらしい彼女がどう騙されるのかにも注目。
さて。
率直な感想として、面白かった。スタイリッシュな音楽やわざとらしい英語など、色々な意味でにやける演出多数!観客を楽しませる事に徹底している映画だと感じる。これはハリウッド映画「ディパーテッド」の様な濃い陰謀論に「オーシャンズ11」の様な音楽とコミカルさを足した感じと形容できる。
そしてまた、本作はハリウッド映画「ショーシャンクの空に」を多分に意識していると感じたがユン・ジョンビン監督にその思いはあったのだろうか?ファンは思い出してにやけるシーンも多いかと思う。
ニワカ英語を口にする詐欺師という設定には、これ以上無いと言われる学力社会の韓国を少し皮肉っているようにも感じる。
喘息の吸入器として、本作では“ネブライザー”と語られている。あぁ、思い出すなぁ、チョットだけ語るよ。toikunは小児喘息で成人してからも少し引きずった。昔は“治す治療”のために発作が起きていない時もポンプ式の吸入器で朝晩に吸入していたが、劇中の携帯型吸入器を手放したのはホンの数年前なtoikun。経過が良好で高校を卒業したけど大学入学のために千葉へとやって来たら即、発作が起きたのを思い出す、つまり当時の首都圏はヤバかった!?
と、話しは逸れました。資料のDirector's Commentにはイ・イルヒョン監督が好んでみるバディムービーとして「明日に向かって撃て!」、「スティング」、「テルマ&ルイーズ」、「太陽はない」が挙げられている。イルヒョン監督はバディムービーに惹かれたのが本作を製作したキッカケだそうだ。
最後に、イルヒョン監督は本作を観る映画ファンにこう語っている。“作品の楽しく愉快な雰囲気や、私が現場で感じた喜びを、観客の皆さんにも感じて頂くことができたなら、この上なく幸せです。”
きっと、日本のファンもアナタの意図を感じ取って楽しめるだろう。ありがとう、イ・イルヒョン監督☆
2016/10/08
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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