映画「ミスター・ノーバディ」あらすじ,ネタバレ,レビュー
原題:
邦題:
原題訳:
製作年:
製作国:
上映時間:
ジャンル:
監督:
主演:
あらすじ
この映画にはtoikun以外のレビューはまだありません。
科学の発展した2092年に生きる老人がインタビュアー過去を語る。しかしそれはどれも矛盾していて何が真実か分からない。老人は矛盾している人生を全て体験してきたと話すのだ。彼はどんな人生を歩んできたのか誰も分からない…。
感想・レビューを書いてみませんか?投稿フォームはコチラ[下にあります]
説明:
ドルマル監督の「神様メール」に出演
ストーリー・ネタバレ
ハトにある動作をさせて餌が出る事を教え込ませる。しかし餌をタイマーを使って自動的に出すとハトは自問する。“私は何をした?”そして同じ行動をし、それによって餌が出たと信じ込む。これを“ハトの迷信行動”と呼ぶ…。
2092年。顔に奇妙な紋様の浮かぶフェルドハイム医師と会話をする一人の老人がいた。名前をニモ・ノーバディと話す男はその名が示す通り何者でもないのかもしれない。そしてまたの名を“CRAFT(クラフト)”と話し“Can't Remember A Fucking Thing(過去を思い出せない)”と笑うニモ。1975年2月9日生まれの34歳と話す老人だが自分の顔を鏡で見ると驚愕する。彼は現在が2009年だと思っているが本当は2092年2月9日であり118歳になったのだ。フェルドハイム医師は新聞を見せるとそこには“人類最後の死ぬ人間(THE LAST MORTAL)が118歳に…”と書かれていた…。彼は一体何者なのか?
ニモはテロマー化(細胞の永久再生)や互換性細胞の豚も飼っていない…つまりこの時代では“コレら”を行う事によって人間は死ぬ事が無くなったのだ。医師は催眠術を施しニモの記憶を取り戻そうとする。そんなニモを新聞記者が訪ね彼の過去についてインタビューを行う。ニモは過去を話し始める…。
9歳のニモは父母が離婚する事になりどちらについていくかの選択を迫られていた。
母親についていった場合。
15歳になったニモはアンナという少女と学校が同じ。お互いに意識しているニモとアンナだが、ある日ニモの母親がアンナの父親を家に招き入れ結婚するとニモに言った。そして娘であるアンナもニモの妹として家にやって来たのだが、アンナは運命を呪っていた、だってニモを思っていたのだから。ニモとアンナは男女として交際をするが親には打ち明けていない。しかし親たちは2人の関係を気持ち悪いと感づいていた。そして母親と父親の関係が悪くなり離婚となったとき、アンナは自分の父親についていった…。
父親についていった場合。
15歳のニモはエリースという少女と知り合いキスをする。エリースには片思いの男性がいて良い関係になろうとするところをニモに見られてしまう。それを見たニモはバイクで走り出すと事故に遭い病院へかつぎ込まれる。酷い怪我であり死ぬのか!?…ニモは時間を“巻き戻し”た…。
時間が戻った後、ニモはエリースに告白して彼女のいるダンス会場に行くとジーンという少女と出会って良い仲になった。ニモは彼女との間にポールとマイケルという2人の子供を作って豪邸に住み赤いオープンカーを持つ事を夢見た。
様々な過去がある15歳のニモには大人になっても様々な過去がある。
火星旅行をするニモは若くして死んでしまった妻エリースの遺灰を火星に巻く…。またある記憶では火星旅行でアンナという女性と初めて会う…。
大人のニモは母を訪ねると母には自分ではない息子がいる…。そしてこの大人のニモは老人ニモのDVDを見る…。
結末・ラスト
様々な過去を聞いた新聞記者はどれが本当か分からない。矛盾…。しかしニモはどの過去も経験して来たという。
選択をしなかったのならば、どれも体験・経験ができることなのであろうか?またはこの一連の事は9歳の少年ニモが自分の未来を想像しただけの想像の産物なのか?それとも青年のニモがタイプライターに打ち込んだ誰かの物語なのだろうか?
寿命が途絶えようとしていた老人ニモは時間を巻き戻すのであった…。
レビュー・感想・解説・評価
感想・レビューを書いてみませんか?投稿フォームはコチラ[下にあります]リンクについて
~~~(矢印と破下線のリンク)は、T's Theaterでレビューしている映画作品や紹介している俳優等、全て内部リンクです。
「神様メール」公開記念、ジャコ・ヴァン・ドルマル監督の過去作品フェスティバル第3弾!ドルマル監督の劇場用長編映画でドキュメンタリーではない映画で初めて主要言語が英語の作品。
ドルマル監督の前作品「八日目」には監督の2人の娘アリス・ヴァン・ドルマルとジュリエット・ヴァン・ドルマルが出演していたが本作では遂に監督自身が姿を現す!役柄としてはブラジル人労働者で失業してしまった男。
またドルマル監督の「トト・ザ・ヒーロー」、「八日目」で音楽を担当した監督の兄ピエール・ヴァン・ドルマルが本作でも音楽を担当している。
キャストを。
・2013年の映画「ダラス・バイヤーズクラブ」でアカデミー助演男優賞を受賞したジャレッド・レトが同作の前に出演した作品が本作。エンドロールに出てくるがレトが若いニモ・ノーバディも老人のニモも演じている。「ロード・オブ・ウォー」など。
・大人のエリースを演じるのは監督・脚本作品「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」でアカデミー脚色賞にノミネートしたサラ・ポーリー。類い希なる才能だが近年は出演・監督作品ともないのが残念なところ。
・大人のアンナを演じたのは「マンデラの名もなき看守」のダイアン・クルーガー。本作では心を病んでしまう…という役柄だったがそれがどれだけ伝わったかというと…だが。
・大人のジーンを演じるリン・ダン・ファンは「真夜中のピアニスト」で注目された。
・主人公の父親を演じたのは「ハンニバル・ライジング」のリス・エヴァンス。少し風貌がジャコ・ヴァン・ドルマル監督と似ているか…?
・他、ジュノー・テンプル、トビー・レグボ、クレア・ストーンなど若手のホープが15歳の子供たちを演じている。
・「神様メール」繋がりで「八日目」でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞したパスカル・デュケンヌが主人公のパパ親の息子として登場。デュケンヌは「トト・ザ・ヒーロー」にも出演していたしドルマル監督の秘蔵っ子だ。
・同じく「神様メール」繋がりで同作で女性との関係に悩んでいるセルジュ・ラヴィエールが靴紐を売り込む男性として出演している。
さて。
ジャレッド・レトをはじめダイアン・クルーガー、サラ・ポーリーとハリウッド映画でよく見る俳優達が出演していてドルマル監督の映画はどうなるのであろう?って興味を持って観た本作だが、彼の何時ものファンタジーな世界観と微妙なアングルのカメラによる撮影があって、変わってなくて良かった!ただ物語は難しいんだよねぇ。7点という高得点を着けたtoikunはきっとコレまで「神様メール」→「トト・ザ・ヒーロー」→「八日目」と観てきて世界観が気に入ってたからであって、知らなかったら難しいからと低い評点となった気がする。
若い主人公に老人の主人公が語る9歳の主人公の想像の物語と結論づけたtoikunだが皆さんはどの様に考えるであろうか?
チョット残念な点は「トト・ザ・ヒーロー」と「八日目」ではノリの良い音楽、またシャンソン音楽が鳴っていて“これも監督の映画だ!”って感じ取る事が出来たけど本作ではその点は余り感じられなかった事かな。でも何度も言うようだけど世界観はドルマル作品そのもの。
今まで監督で映画をチョイスする事って多分クエンティン・タランティーノ作品だけだったと思うけどジャコ・ヴァン・ドルマル監督の映画はドルマル監督だからチョイスした!そしてtoikunは映画を観て“これ~監督の作品じゃない?”って感じられるのがウディ・アレンやジョエル・コーエン&イーサン・コーエンのコーエン兄弟作品だけだったんだけれども、もしジャコ・ヴァン・ドルマルの新作映画があってドルマル監督作品と知らずに観ても多分感じ取れるぞ!それぐらい独特の世界観を持つ監督だ!らぶ~☆
変な蛇足しちゃうゾ。
toikunは90年代にNHKでやっていたアニメ「ふしぎの海のナディア」がスゴク大好きだったんだけれども、潜水艦ノーチラス号の船長(←艦長ではないよ、そう呼ぶと怒られる!“軍艦じゃない!”)ネモという登場人物がいる。うろ覚えなのだが主人公ナディアが恐ろしく長い年月を生きているクジラと話すシーンがあってそこで出てきたか、ジャン少年の言葉で“ネモとは誰でもない人”というのを知った。このアニメはジュール・ヴェルヌの“海底二万哩”を元にした庵野秀明監督の映画。主人公の名前ニモから思い出したから記述しました。蛇足ゴメンね☆
2016/05/07
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
ホームページ
コメント:
(コメントをどうぞ。)
T's Theaterへのお問い合わせフォームはコチラ(別ページで開きます)