映画「何者」あらすじ,ネタバレ,レビュー
(C)2016映画「何者」製作委員会、(C)2012 朝井リョウ/新潮社
原題:
邦題:
原題訳:
製作年:
製作国:
上映時間:
ジャンル:
監督:
主演:
あらすじ
1人の映画ファンの口コミ・レビューがあります。(クリックすると下方のユーザーレビューに移動)
大学生の二宮拓人は同じ学部の神谷光太郎と同居している。彼らは就職活動の時期に差し掛かっていた。同じく就職活動をする光太郎の元カノ田名部瑞月の友人、小早川里香が偶然、拓人と光太郎の住むアパートの上の階に住んでいて里香がプリンタを持っていたことから、4人の就活の“本部”となった里香の部屋。
就活に励む4人だが、里香が同棲している彼氏の宮本隆良は、自作の名刺を作り“若手クリエイター真っ只中”という男で、就活の時期であるのに何か夢見ることを語る。しかし、その隆良も会社に出向いたりし始める、スーツは着用しないでだが…。
そんな仲良し!?男女5人は今流行のTwitter、FACEBOOK、LINE等のSNSを駆使して就活を行っていたが、次第に内定が出るメンバーが現れ、彼らの関係がギクシャクし始める…。
佐藤健、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生というこれからの日本の映画界を背負う若手スターが勢揃いのドラマ。このメンバーにマスターの先輩として加わるのは超個性派俳優でもう既に日本の映画界の至宝と感じる山田孝之!
“超観察エンタメ”と銘打っている本作、toikunは怖いスリラーの要素があると感じた。別に血を見たり暴力があるワケではない。toikunが感じたこの怖さ、きっとアナタも感じるハズ。どんな怖さなのかは劇場で。
と、説明が前後したが本作は直木賞作家の朝井リョウの同賞受賞作『何者』(何者(新潮文庫)(Amazonへのリンク))を映画化したものであり、監督・脚本を務めるのは演劇において海外から高い評価を得て、映画監督として「ボーイズ・オン・ザ・ラン」や「愛の渦」等を手掛けた三浦大輔。主人公の拓人が演劇活動をしていて、劇中に何度も“舞台”が出てくるがこれは三浦監督ならでは、彼のアイデンティティーと言ったところか。(原作は未見だけに小説の中で舞台シーンが出てきたのかは知らないが…。)
今まさに就活に励んでいる方、そしてこれから就活に挑む学生には非常に為になるコトが映画には溢れているので、そんなアナタにはその為にお勧めできる。
そして就活をしたのはとうの昔という方は懐かしいと思うと同時に“時代が変わった”と興味深く見られる。
モチロン、若手俳優をお好みのアナタには大満足の作品となるだろう。
10月15日(土)より全国東宝系にてロードショー。公式サイトには主要登場人物である6人の、それぞれの役柄に関しての興味深いコメントがあるので、劇場へ足を運ぶ前に是非見て欲しい。
と、いつの間にか公開1週間を切った本作だが…と、公開初日、公式サイトのコチラのページでは主要6人のキャストと三浦監督の初日舞台挨拶が決定・発表されていた。Twitterなどで各映画会社の方が配信をした画像を見ると、非常に盛り上がった舞台挨拶だったようだ。
公開劇場一覧は東宝のシアターリストをドウゾ☆
映画を観たら名詞を持つアナタは名刺の裏にSNSの情報を書いてみよう!ってもう書いてる!?ハーヴェイ!?
配給:東宝
なお、本作の公開日と同日に劇場公開される邦画「彼岸島 デラックス」も非常に良く出来たVFXを用いた作品であり、toikunは敵役の栗原類に非常に好感を持った。“血を分けた兄弟の対決”というのが大きなテーマなのだが映画の成功は栗原類にあった!
また菅田将暉が出演して11月に公開の「溺れるナイフ」もまた“ヨロシイ”映画であり、菅田は映画の中では中学生~高校生を演じているのだが、それを本作と比べると面白い。あぁwith 金髪です☆
感想・レビューを書いてみませんか?投稿フォームはコチラ[下にあります]
ストーリー・ネタバレ
筆記試験、集団面接、1分間で自由な言葉で自分を表現…現代の就職活動はその企業により選考が多岐にわたる。そして現代の学生はTwitter、FACEBOOK、LINEなどのSNSを最大限に利用している、就職活動に…だけ!?
ライブ会場。金髪のボーカル、神谷光太郎が歌うこの会場で上階から彼をスーツ姿で見つめるのは、彼と同居する学生、二宮拓人。スーツ姿なのは就職活動をしているからだ。光太郎も就活をするために人気バンドの最後を締めくくろうと、引退ライブに拓人を招待したのだ。ドリンク片手に光太郎を見つめる拓人の横に現れたのは同じくスーツ姿の田名部瑞月。光太郎の元カノで拓人が密かに想いを寄せる女性である。留学をしていた瑞月、彼女が帰国して初めての再会となった拓人。
光太郎さん、本当に歌うまくなったよね。拓人くんの舞台もまた観たかったなぁ。
ライブ後に、バイトをしているベーカリーカフェに行った拓人。この店では同じ大学で修士課程に在籍をしているサワ先輩が働いている。就職を早くも決めたサワ先輩を羨ましがる拓人だが、サワ先輩はサワ先輩でマスターの学位を取得するためにこれから忙しくなりそうだ。
帰宅した拓人を出迎えた光太郎。あの金髪が黒髪になっていた。お金が勿体ないからと家で染め上げた光太郎に何か言いたげな拓人。そんな拓人は学生時代に何に熱を上げていたかというと、劇団である。サワ先輩が所属した学校演劇のサークルに入った拓人は、猛烈に熱を上げたのだ、授業中に前の方の席に座りながら脚本執筆に夢中になる程に。この拓人に熱を上げさせた人物がいたのか?それはギンジ!?
こんな拓人と光太郎が一緒に住み始めたのは理由がある。社会学部の飲み会で社交性に富んで目立っていたのが光太郎。この飲み会に参加していたのが拓人と瑞月で、一緒に飲む2人の目に写った光太郎は輝いていた。。。この時はまだ劇団に所属していなかった拓人だが、その後に所属し帰りが夜遅くなると、光太郎から
拓人、オレとルームシェアしない?
と持ちかけられて一緒に暮らす様になったのだ。またこの時に瑞月が現れ、
拓人くんに言った?
まだ。オレら、つき合うことになった。
と告げられる拓人。拓人は瑞月を密かに思ってきたのに…。だが何時からか光太郎と瑞月は別れていた、その理由は…。
長髪も就活の為に整えた光太郎は拓人と共に合同企業説明会に参加。
勝ち抜く自身ねぇよ~。
と帰宅後に語る光太郎がいた。そんな拓人と光太郎の自宅のチャイムが鳴った。ふと現れたのは瑞月。
友達が2人の上に住んでいて。偶然だね。
拓人と光太郎は瑞月と一緒に彼女の友人、小早川里香の家を訪れた。外国語学部の里香の家には、拓人たちが持っていないプリンタがあった事から、
プリンタを借りていい?
そして、里香の部屋をこうする事になった。
就活対策本部にしよう!!
拓人、光太郎、瑞月の3人が里香の部屋で対策を練っているとき、里香の彼氏で同棲している宮本隆良が帰ってきた。大きい自転車を部屋にあげた隆良。彼氏の存在を知らされていない拓人と光太郎は驚いてしまう。隆良は就活をしなければならないのにクリエイター活動に没頭するところがあり、
オレはオレで生きていきたい。
と就活には興味を示していない様である。
企業によってはWebテストというものがある。光太郎に頼まれて彼のWebテストを手伝う拓人。光太郎の話す様に、就活とは、いかにWebテストを手伝ってくれる友人がいるかどうかなのかもしれない。だがその頃、里香は一人でWebテストのためパソコンに向かっていた。
ある企業の筆記試験を受けている拓人。試験の難しさにうつむく拓人と、彼を注意深く見る試験官がいた。テスト後、会場から出てきた拓人は瑞月と鉢合わせをした。彼女も又この会社を受けていたのだ。そして面白いことに、2人は隆良を見かける。どうやら午後の部のテストを受けに来た様だが、スーツではない隆良…。人気トップ3に入る広告会社なのだから、5人の仲間内3人が受けるのも自然なことか…。だが昼食に入った食堂で食事をしている拓人と瑞月が外で走るスーツの女性を見つけた、それは里香…。仲間内の4人…。そして食事中に瑞月が語った。
光太郎くんは出版社ばかり受けている。理由、知ってる?
[ストーリーは導入のみ]
・ギンジとは一体!?
・別れた光太郎を思う瑞月を複雑な思いで見つめる拓人…
・ある理由で瑞月が独身寮か家賃補助が出る程の“ちゃんとしたところ”に受からなければと言い出す
・内定が出た=裏切り者に向けられる眼差しには羨み妬みの感情が…そして…
・映画は5人の就職活動を淡々と描き、途中に過去の描写や“舞台”を挟んでいる
・どうなるんだろう?なんて素直に観ていると、とてもスリリングな“事実”が現れる
・アナタに伏線を回収出来るであろうか、注意深く観て下さい!
・人気バンド忘れらんねえよ(彼らの公式サイト)提供の『俺よ届け』と『まだ知らない世界』、そして同じく人気バンドLAMP IN TERREN(彼らの公式サイト)提供の『pellucid』、人気沸騰中のバンドの楽曲を菅田将暉が歌う!
・また本作の音楽を担当する中田ヤスタカと、マルチクリエイター米津玄師による主題歌『NANIMONO(feat.米津玄師)』は聞き心地が良く、その歌詞はまるで“拓人を歌ったよう”!
“超観察エンタメ”という表現に隠された秘密は是非劇場で!又、その前に公式サイトを覗いて、このページに掲載されていない様々な画像で癒されてみよう!
以下、ギャラリー後にプチ感想&レビューをしていますので、ドウゾ☆
ギャラリーはココまで。
レビュー・感想・解説・評価
感想・レビューを書いてみませんか?投稿フォームはコチラ[下にあります]リンクについて
~~~(矢印と破下線のリンク)は、T's Theaterでレビューしている映画作品や紹介している俳優等、全て内部リンクです。
正直、何てすごいキャストなんだろう…と観る前にワクワクしたし、観た後は怖くなった!
そんな超観察エンターテインメントを手掛けるのは劇作家であり演出家、そして「はつこい」、「ソウルトレイン」などの劇場用映画でメガホンをとった三浦大輔。あらすじの欄にも記載したが、本作は三浦監督のアイデンティティーなのかも知れない。
原作は直木賞作家である朝井リョウの同賞受賞作である『何者』(何者(新潮文庫)(Amazonへのリンク))で、監督自身が脚色を手掛けている。
キャストを。
・主人公の拓人を演じるのは佐藤健。神木隆之介(「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」)とW主演だった人気漫画原作の映画「バクマン。」や同じく人気漫画を映画化して大ヒットとなった「るろうに剣心」シリーズなど。テレビでは内野聖陽が主演だったTBS版の『とんび』が印象深い。
この映画とは関係なくなるが、主人公と記載した拓人=佐藤健。ロックバンドB'zのボーカルである稲葉浩志のソロ名義の楽曲『主人公』の歌詞が本作の拓人に合うなぁ。→YOUTUBEの歌ってみた(73秒しかありません)→同楽曲を収録したアルバム『Hadou』のAmazonへのリンク
・本作で一番感情的な人物かも知れない、瑞月を演じるのは有村架純。「映画 ビリギャル」では伊藤淳史を塾の先生として頑張っちゃう女子高生、良かったなぁ…でも彼女には優等生っぽい感じが明らかにあったが彼女が持つ気品と評価しているtoikun。(述べるのは2度目か、伊藤淳史を是非金八先生として欲しいincl.テレビドラマ『家族狩り』…。)
・この人の拓人=佐藤健とのグループディスカッションは是非ハラハラして観て欲しい!(どういう意味かは☆)プリンタを持っていたことから部屋が就活対策本部になってしまう女性、里香に扮するのは二階堂ふみ。本作の2週間前10月1日に「SCOOP!」が公開。本作が本年公開5作品目とノリに乗っている若手女優。
・劇中ではとても人気のあるバンドボーカルで、遅れて就活を開始しながら何故か出版会社ばかり狭い分野を物色するという光太郎を演じるのは菅田将暉。本作の後には本年「デスノート Light up the NEW world」と「溺れるナイフ」が公開される。映画「溺れるナイフ」では本作の序盤と同じ金髪が全編で続き、また役柄は本作の大学生に対して、中学生~高校生という役柄。約1ヶ月という公開スパンで中学生から~大学生、しかも就活に挑む最高学年というのを観られるのは興味深いところだ。
本年公開作は合計9作となるか、すごい!彼の歌声にも注目して欲しいし、光太郎が何故出版社を目指すかの理由を知った後のアナタの思いを聞かせて欲しい。
・スーツじゃない姿で試験会場に現れて目を丸くしてしまった…そんな隆良に扮するのは岡田将生。テレビドラマ『ST~警視庁科学特捜班~』~映画「ST 赤と白の捜査ファイル」では藤原竜也ら凄いキャラ設定の仲間達に困らせられる唯一マトモな刑事が面白かった。(そのキャラたちの性格は嫌だが能力があったら便利…イヤ大変か…)他にテレビドラマ『リーガル・ハイ』第2シーズンの弁護士が印象的だったなぁ。隆良という人物とギンジという人物について拓人は“ ”と思うが…。
・もう既に就職先が決まっている設定のサワ先輩に扮するのは山田孝之。彼の実年齢=今年の10月で33才という事とM2という事を考えると頭が若干こんがらがるが…。映画版の「電車男」は彼の初期作品なのか…懐かしい。「闇金ウシジマくん」シリーズの闇金の社長は怖かったし、テレ東で低予算を売りにしていたテレビドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズはそのキャリアでイチバン山田が楽しんで演じたドラマでは?と感じている、意味はお分かりですね?(苦笑)このサワ先輩が拓人と隆良、そしてギンジについて語る言葉は…。
さて。
何分、原作を読んでいないので比較評価を出来ないことをお許し願いたい。だから映画オンリーのそのままの感想を。
“超観察エンタメ”には若干ミスリードを感じるが、ある意味では正しい、フル・オブ・エンターテインメントな演出だし。あのシーンでまさかのマイケル・ケイン主演の名作「デストラップ/死の罠」?ってtoikunは感じたがもしかしたら三浦監督にはその意図があったのかも!?何て思うと楽しい。
エンドロールには“協力”というクレジットでSNSのTwitter、Instagram(インスタグラム)、LINEの名称が左・中央・右側と出てくる。これ、すごい事だよねぇ!?でも今の採用担当者はFACEBOOKとTwitterを主にチェックしていると思ったけど…?ゴニョゴニョと話を濁らそう。それにリクルーティング関係の有名企業2社もSNSの3社と共にクレジットされているのでチェックしてみて欲しい。
変な締めくくりとなるが、この言葉で占めようと思う。“高度情報化社会”、(意味深)
10月15日の公開から10日が過ぎたがファンの劇場で後の顔は“複雑”だったように見えた。本作、“何でエンタメなのに伏線回収しなきゃイケナイの?”なんて言わないで下さいね~!“心に思って”観ていた方が、絶対面白いから!
2016/09/14
2016/10/03
2016/10/09
2016/10/25
by toikun.
映画ファンの口コミ・レビュー
No.1 みーちゃん さん
レビュー日時:投稿日時:2016/10/16 23:34:31
評価:2点/10点満点中(最低点1点)
★★☆☆☆☆☆☆☆☆
予告の時、主題歌と予告の映像がめちゃめちゃよかったが、実際は暗すぎ。5人の就活がテーマだから、もうちょっと明るくしていいんじゃない??
ホームページ
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
ホームページ
コメント:
(コメントをどうぞ。)
T's Theaterへのお問い合わせフォームはコチラ(別ページで開きます)