映画「溺れるナイフ」あらすじ,ネタバレ,レビュー
(C)ジョージ朝倉/講談社 (C)2016「溺れるナイフ」製作委員会
原題:
邦題:
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あらすじ
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東京で活躍するティーンモデルの望月夏芽が家庭の事情で田舎へと引っ越すことになった。まだ中学生の夏芽。越した先、立ち入り禁止の入り江で長谷川航一朗(通称:コウ)という少年と出会う。学校に登校すると、コウは同じクラスだと分かった夏芽。彼女は芸能人だとクラスの皆に持ち上げられるが、その事には興味を示さないコウ。
ある日。立ち入り禁止の先の海辺で寝ているコウに夏芽が近づいた。コウがふざけて夏芽を海に落として自分も飛び込むと2人は完全に恋に落ちた。人も羨む程のお似合いのカップル。
だが夏芽が男に襲われたことで事件となり示談となったが悪い噂が街中に広まってしまう。コウは夏芽を助けられなかったことに責任を感じてしまう。
高校生になった2人だが、恋人どころか会うことさえなくなっていた。不良連中と付き合うコウ。夏芽は中学生の時から友人として親しかった勝利と距離が縮まる。
そして芸能活動を休止していた夏芽に、主演として映画出演の話が舞い込むが、その台本にはレイプのシーンが描かれており…。
夏芽とコウ、夏芽と勝利、彼らの恋の行く末は!?
『別冊フレンド』で連載されたジョージ朝倉のベストセラーコミック『溺れるナイフ』を、新鋭監督の山戸結希が映画化した恋愛ムービー。主要キャストに挙げた小松菜奈、菅田将暉、重岡大毅、上白石萌音。キャスティングは原作ファンには“神キャスティング”と呼ばれたそうだが、皆、10代特有の“臭さ”が感じられて大変好感が持てる。toikunは特に重岡大毅が素晴らしいと感じた。彼、いずれかの賞で助演男優賞を貰うのではないだろうか?すっごい切ない存在だ。
公式サイトの人物相関図に描かれる4人の俳優陣と彼らをイメージして描かれた(?)絵がまたピッタリで興味深いし、劇中で夏芽から眉毛を弄られまくる勝利=重岡はソックリ!
事件に巻き込まれ芸能人という特異な存在ながら一番10代を生きている感のある役だった小松菜奈。
金髪、方言もあるが異質なセリフとそれによる神がかったアイデンティティーの持ち主の役、菅田将暉。
一番普通で男性諸氏なら自分を投影してしまう役柄の重岡大毅。
中学生から高校生になったことで変化を見せる役柄、上白石萌音。
この劇中の10代4人、願わくはそのまま年をとらずに生きていって欲しい…。
あぁ、何十年前かを思い出した。それは本作をご覧になるアナタもきっと同じ…。
ターゲットの年齢層は若い人に限っていないから大丈夫、お年を召した方に観て頂きたい。
公式サイトには舞台挨拶情報などのNEWS一覧や公開される全国の劇場一覧が記載されているので是非チェックしよう!特製クリアファイル付きムビチケカードの情報もあるので見逃すな☆
また公式サイトの人物相関図を頭に入れておくと分かりやすいゾ!
11月5日(土)TOHOシネマズ渋谷他、全国ロードショー。
あの人よ、FOREVER MINE!
配給:
本作に興味を持っている映画ファン&特に原作のファンの方には11月25日公開の多田かおる原作映画「イタズラなKiss THE MOVIE~ハイスクール編~」も首を長くして待っている方が多いだろう。イタキスと本作はコメディか否かで大きく異なるが、同じ“高校生のラブ・ストーリー”を素敵に描いた作品。デート・ムービーとして映画館に足を運んでみませんか?
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(通称)コウ
(通称)コウ
ストーリー・ネタバレ
東京。今で言うゴスロリ風の衣装に似た格好をしてカメラマンにポーズをとるのは中学生のアイドル・望月夏芽。どこか不機嫌な表情を浮かべるのには理由がある。それは田舎に引っ越しをしなければならないからだ。
父親・望月直樹の運転する車に乗る妻・芽衣子、長女・夏芽、長男の竜太。彼らが向かっているのは直樹の父親・鉄男の経営する旅館“あづまや”だ。鉄男が年だからと言うので、直樹たち一家が旅館を継ぐことになった。夏芽が写真撮影の仕事の時に不機嫌だったのは、順調だった芸能活動と距離を置かなければならないからだった。母親・芽衣子は娘が芸能活動を行うのには複雑な心境だったと明かした。
旅館“あづまや”に到着した夏芽たち4人。こう言って鉄男は夏芽を迎えた。
鉄男:夏芽、ベッピンになったのお!
夏芽:ぜんぜんだよぉ
夜。“あづまや”の宴会場。夏芽たち4人の到着と、これからの活躍を期待しての歓迎会が開かれた。大人たちの余りの五月蠅さもあり、夏芽は宴会場を抜け出した。そして立入禁止の看板を無視して浜へとやって来た。鳥居のあるこの浜。夏芽が鳥居に近づくと、海に潜っている金髪の少年を見つけた。海中の彼に近づこうとする夏芽だが、男の子は急に海から上がると丸で夏芽にキスをするように自分の顔を近づけて行ってしまった…。
夏芽の初めての登校日。
流石ティーン・モデルだけあってクラスメート皆に歓迎される夏芽…いや、この言葉には少し語弊がある。芸能人には疎い大友勝利は今日、初めて夏芽を知った、ただ勝利はモチロン夏芽を歓迎したのだが、海で初めて会った金髪の少年もまた夏芽とはクラスメートだったのだが、一番後ろに座るソノ彼、長谷川航一朗(通称:コウ)は夏芽には目もくれずに窓から外を眺めるだけだった。しかし、その表情の裏には明らかに照れ隠しのようなものが感じられる。コウが夏芽を批判して去ろうとしたところで、夏芽が立入禁止の鳥居の先にコウが居た話をすると、クラスメートはコウを批難。この時、鳥居の向こうにはもう行くなと言われる夏芽だった。
放課後。あぁ言われながらもまた鳥居のところへとやって来た夏芽、そこではコウが横になっていた。この時、既に夏芽はコウの事が気になっていた…!?
コウ:神さんは普通におるわ。
と語るコウは地元の由緒ある神主一族の跡取り息子。だからコウは、自分が神の名の付くところでの、どんな振る舞いも許されると思っている…!?夏芽はこの時、まだコウがどんな“人物”なのかはまだ知らない。
コウに誘われるように景色を見ようとしたところで夏芽は海へと飛び込ませられコウもまた一緒に海へと飛び込んだ。
コウ:これでお前も祟られてしまうのぉ!
翌日の授業中。コウの様子を探ろうと後ろを向く夏芽だがコウは学校へは来ていなかった。夏芽の後ろの席の女の子・松永カナがこう教えてくれた。
カナ:ここらを仕切っている長谷川さん家の息子さん
放課後。カナがコウの家へとお裾分けにやって来た。カナの目の前ではコウが集中してお面造りをしている。その集中力は凄まじく、カナの言葉は一切コウに届くことはなかった。
田舎にやって来て以来、芸能活動は休止していた夏芽だが、気鋭のフォトグラファー広能晶吾が夏芽の撮り下ろし写真集の出版を計画中とのオファーが舞い込んだ。“広能から目をつけられるのはすごい事。”仕事に先立ち、広能がこれまで出版した写真集が夏芽宛てに届いた。彼の作品を観ると、母・芽衣子も仕事には賛成のようだ。そして、広能晶吾が夏芽と芽衣子に挨拶をしにやって来た。この時、広能は夏芽にこう聞いた。
広能:どこに行きたいの?
夏芽はこう答えた。
夏芽:東京です!
広能:夏芽ちゃん、いい写真撮って、もっと遠くまで行ってみようか!
こうして写真集の仕事が決まった夏芽は森で広能に向けポーズをとっていた。だが、コウが現れると広能に石を投げつけた!そしてこう言い放った!
コウ:お前等ここで何やっとるんじゃ?アレもオレのもんじゃあ!
コウの言う、アレとは“夏芽”のコト…!?逃げるコウを追いかける夏芽!だが夏芽は倒れてしまった。夏芽を追ってやって来た広能は、倒れた夏芽にカメラを向けて撮りまくった。広能に夏芽は語った。
夏芽:あの子に勝ちたくて、写真集の話を受けたんです!
[ストーリーは導入のみ]
・恋人になる夏芽とコウ
・この地域伝統の1年に1度の火祭りの晩、夏芽を襲う影が…
・コウは火祭りの主役として奉納の舞を捧げていたのだが…
・高校生となった夏芽、その傍らに恋人としてはコウの姿はなく…
・勝利は夏芽を気遣いやがて…
・奥手だったカナは化粧を覚え自分の思いを…
・巡りゆく季節の中で、再び“火祭り”がやって来る…
・息が詰まる、押しつぶされそうになるくらいに伝わる登場人物たちの思い
・誰でもしたことのある全力の恋、スクリーンに全力で描かれます!
・恋だけでなく夢も全力で!
・フォトクリエイター&映画監督として登場する志磨遼平が所属するドレスコーズの歌う主題歌『コミック・ジェネレイション』をはじめ挿入歌もピッタリ!
・本作ほど、“涙なしには観られない”という言葉が相応しい映画はないのかもしれない
自分の思いが叶わなかった経験のある皆さんは、重岡大毅が演じる勝利に必ず涙する
11月5日の劇場公開、公式サイトを見ながら、期待して待ちましょう!
レビュー・感想・解説・評価
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“いつまでも、恋心”そんなB'zの楽曲『恋心』の歌詞を思い出してしまった、号泣…。
ジョージ朝倉原作の同名コミックの映画化。この漫画が連載されたのは『別冊フレンド』という少女向け雑誌だが、映画は男女どちらにもオススメできる!
監督を務めるのは大学を卒業したのが2010年代というまだ若い、そして才能の塊だと感じる事が出来た山戸結希。「あの娘が海辺で踊ってる」が上智大学に在学中に発表したデビュー作品だそうだ。山戸監督は共同で脚本も執筆している。
キャストを。
・主人公の女の子・夏芽を演じるのは小松菜奈。「渇き。」で映画デビュー後、「バクマン。」、「黒崎くんの言いなりなんてならない」など話題作に多数出演!人物相関図にある“超美少女”なんて形容がちゃっちく思える程の美しい俳優だ。
・もう一人の主人公、“職業的に”ミステリアスな背景を感じるコウに扮するは菅田将暉。2016年10月公開の「何者」では金髪から黒髪に染めて就職活動に励む学生を好演。本作とは金髪という点と若干の天然的なところが共通点か。
・同じ様な体験をした事があるtoikunはこの人に一番感情移入をした、勝利という男の子を演じるのはジャニーズWESTとしても活躍する重岡大毅。映画の出演作品としては2016年の「殿、利息でござる!」などがある。前述したが大いに弄られる“眉毛”。原作でもそうだったのかなぁ!?人物相関図の絵はピッタリだ!
・そして、もう一人の主要登場人物であるカナを演じるのは上白石萌音。2016年は「ちはやふる 上の句」、「ちはやふる 下の句」、「君の名は。」が公開されるなど大活躍!彼女の中学生の時と、高校生になった後の“違い”が描かれるが、toikunは“こんな人”が友人にいたし、多くの人にとってもそうだろう。因みにカナという人物に抱く印象は男女で大きく違ってくるように思われるが…。
・母親役の市川実和子は個性派俳優として多くのテレビドラマ・映画で活躍するtoikunが大好きな俳優。
・祖父役で登場するミッキー・カーチスはミュージシャンとしても活躍しているのはご存じの通りで俳優としても出演作品は多数。登場シーンは多くはないので注目して観よう!
さて。
資料に“主な撮影場所”が書かれているのでソチラからご紹介!和歌山県にある、旧西村家住宅、新宮(丹鶴)城跡、旅館“あづまや”は本宮 湯の峰温泉、熊野古道(大門坂)、那智勝浦の美しい海辺などの記載がある。
映画の感想とかを。後にも先にもラブ・ストーリー、胸が苦しくなった。菅田演じるコウというキャラがストレートに突っ込んでくるタイプじゃなくて、剛速球で突っ込んでくる、そんな形容でいいのかは分からないが、ミステリアスな部分があるからと言って変化球タイプではないのは確か。それで“特殊”なので感情移入は出来なかったがキャラとしては興味深い。上白石のカナに関しては“距離を置きたい女性”と感じたがその強い思いは伝わる、良し!
夏芽のキャスティングに関しては、原作を未見なtoikunでも“合っている”と感じた。山戸監督と製作陣は彼女以外に夏芽を演じる俳優を考えられなくなったそうだ。
そして何度も書くが、toikunにとって、本作は助演である重岡大毅あっての映画だった。先日、「彼岸島 デラックス」でヴァンパイアのボスを演じた栗原類にも感じた“よい助演俳優あっての映画”と同様の感覚。重岡なくして本作はなかった、深くソウ思う。
公開は1ヶ月のちの11月5日より。こりゃあ、原作ファン以外にも楽しめる作品に仕上がっているんだから、ヒットチャートが楽しみだぁ!
2016/10/02
2016/10/11
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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