映画「ペレ 伝説の誕生」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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ブラジル人サッカー選手をペレと呼び間違えた少年エドソン・アランチス・ドゥ・ナシメント。
“ここから抜け出せる、スラムから”、そう言われた後に目の前で友人を亡くしたエドソン。
1950年サッカーワールドカップの決勝リーグで敗れたブラジルチームをテレビで観た少年は父親に語った、“僕がワールドカップでブラジルを優勝させるよ!”
地域の試合、サントスFCに入団。ユースチームからジュニアチーム、プロそしてブラジル代表へ…。
1958年スウェーデンワールドカップのピッチに立つエドソンはペレと称えられるようになる…。
7月8日(金)にTOHOシネマズシャンテ他、全国にて公開される本作はサッカーの神様ペレを描くのだがスター俳優は一切登場しない。主役の少年はオーディションだ。演技達者を挙げるとすれば古くからハリウッドで活躍するヴィンセント・ドノフリオやコルム・ミーニィがいる。
キャストだけを見れば非常に地味だ。DVDスルーを考える人もいるだろう。だがそれでは勿体なさ過ぎる大音量音楽による演出がある。大きくない試写室でさえソレが心と身体に響いたのだから、大きな映画館で観たらペレのゴールシーンにきっと立ち上がる。そして響くのは音楽だけでなく登場人物達のセリフも。
家の音響やテレビ画面では決して体験できない感動が待っている。
公式サイトでは本作を観る上で必要十分なペレに関する知識が得られる。また期待や感想を投稿することにより貴重なプレゼントも抽選でゲット出来る。是非。
“もう一つ”のワールドカップで熱くなれ!
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説明:
ストーリー・ネタバレ
1950年。ブラジルの都市バウル。
スラム街に住む少年達がリフティングゲームをしている。何があろうが決して手を使わない少年達。リフティングをしている時は貧困など目に写らない…。
この年ブラジルで開催されたワールドカップ。決勝リーグの対ウルグアイ戦を実況するラジオに聞き入る人々。彼の少年達もまた屋根の上で息を潜めて聞いている。ブラジルチームは格闘技のカポエイラに通じるジンガ(Zinga)を駆使して戦うが敗戦し優勝はなくなった。意気消沈するブラジル国民。しかし8年後“ペレ”と称えられることになる少年エドソンだけは夢を語った、父を前にして。
僕がワールドカップでブラジルを優勝させるよ!
プロサッカー選手だった父親ジョアンと母親セレステの長男として生まれた少年エドソン。皆からはヂェコと呼ばれている。父は怪我をしてしまいプロ生活を断念し清掃夫の仕事をしている。エドソンは幼い弟や妹の為にも父の仕事を手伝っている。“こんな生活を抜け出す為にも教育を”と考える母は厳しい、サッカーをすることにも。
エドソンも参加する地域の少年リーグを観に来た初老の男性がいた。サントスFCのスカウトの男。試合には負けてしまうがジンガを駆使して連続得点を挙げたエドソンが彼の目に留まった。エドソンの父はスカウトの為に男性が差し出した名刺を受け取るが、それを母親に渡すと、彼女はソレをそっと引き出しにしまった、それは教育が疎かになるから…。
この試合の後にエドソン少年とチームメイト達は男たちに追われた。それはエドソン達がスパイクを揃える為に男たちのピーナッツを盗んで売りさばいたから。エドソンは友達と共に沢のホラ穴に逃げ込み、話をしながら男たちが行ってしまうのを待った。
友人:君ならここから抜け出せる。
エドソン:ホラ穴から?
友人:スラム街からさ。
大雨の影響により土砂崩れが起こり一足先に外に出たエドソンは友人に手を差し伸べるが助けることは出来なかった。友人はホラ穴からもスラム街からも抜け出せずに逝ってしまった…。
この事を契機に一層エドソンの母は厳しくなった。エドソン少年はサントスFCの門をくぐることはなかった。
15歳になったエドソン。身の丈は同年代の男たちより小さい。学校に通いながら清掃夫の仕事をするエドソン。今の趣味は熟れたマンゴーでリフティングをすること。父仕込みのテクと天性の才能で素晴らしい足捌きを見せる息子エドソンを見た母セレステは、引き出しにしまったサントスFCの男からの名刺を取り出し、その男デ・ブリートを連れてきた。サッカーに生きることを許した母。喜んだエドソンは母と抱き合った。
父はこう言って息子をサントスFCへと送り出した。
自慢の息子になってこい!
[ストーリーは導入のみ]
ジンガスタイルを買われたペレ(=エドソン)はサントスFCで活躍
ブラジル代表になるが
1950年W杯で敗れた為にジンガは“戦犯”
代表監督はペレのジンガスタイルを封じる…
黒人と白人が混じる代表チーム…
白人代表選手は“ヨーロッパ人”を夢見てヨーロッパスタイルを…
だがしかしジンガスタイルはアフリカより連れてこられ奴隷となった黒人達のアイデンティティー…
今こそ“ペレ”の時!
この映画はペレの物語。そしてペレを育てた両親の物語…
7月8日より公開。Don't Miss It!
レビュー・感想・解説・評価
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PRODUCTION NOTEによればペレ自身が映画の製作の為にプロデューサーのブライアン・グレイザーの元を訪れたという。その辺のことは公式サイトにあるがプロデューサー・グレイザーはアカデミー賞では「ビューティフル・マインド」で作品賞受賞、そして「スプラッシュ」で脚本賞、「アポロ13」と「フロスト×ニクソン」で作品賞にノミネートする大物プロデューサー。彼も含めた製作陣が集めたスタッフ、全く狂いはなかった。
監督・脚本を務めたジンバリスト兄弟。ジェフ・ジンバリストの監督作品としてドキュメンタリー映画「ファヴェーラの丘」が日本で観られる唯一の作品のようだが数々の映画賞に輝いているという。
撮影監督のマシュー・リバティークは「ブラック・スワン」でアカデミー撮影賞にノミネートした巧みなカメラワークを魅せる。他の撮影監督担当作品として「インサイド・マン」や「ナンバー23」など。
音楽担当のA・R・ラフマーンは「スラムドッグ$ミリオネア」でアカデミー作曲賞・歌曲賞という2冠に輝いている。
本作の最も注目すべき点、それは目まぐるしく動く映像。そして同時に流れる大音量の音楽。
思わず身体を動かしてしまう程気分が高揚する。家のDVDでは到底再現できないので是非劇場へ。
キャストを。
・主人公のペレを年代別に演じる2人の男の子。ケヴィン・デ・バウラとレオナルド・リマ・カルヴァーリョ。彼らが本作に出演することになった経緯は公式サイトにあるので語ることはしない。本作出演をきっかけに彼ら2人を見かけることも多くなるだろう。
・父親を演じるのは「シティ・オブ・ゴッド」、「ライフ・アクアティック」のセウ・ジョルジ。
・母親を演じたマリアナ・ヌネシュの他の出演作品、日本で観られるのはないようだ。ただ母親として“鋭い眼差し”が印象的だったので彼女の作品もまた増えていくだろう。
・チームメイトの“ヨーロッパ人”を夢見る選手に「ロック・オブ・エイジズ」のディエゴ・ボネータ。
・固有名詞はなかったがブラジル戦の熱い実況を届けてくれたアナウンサーに「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」でハリウッドデビューを果たしたロドリゴ・サントロ。「300<スリーハンドレッド>」や「フォーカス」など。
・1958年Wカップに挑むブラジルチームの監督を演じるのはハリウッドの個性派俳優ヴィンセント・ドノフリオ。「大脱出」ではとても可哀想な最後が印象的だった。「エド・ウッド」や「ニュートン・ボーイズ」、「ザ・セル」など。
・後半から登場して憎たらしいスウェーデン人監督を演じるコルム・ミーニイ。90年代気になっていた“脇の脇の脇役”だったミーニイ。「ダイ・ハード2」でウィリアム・サドラーに騙されちゃって墜落してしまう飛行機のパイロットだったり、2年後の「沈黙の戦艦」では役が大きくなったがテロリスト一味…。でも昨年遅ればせながらに観ることが出来た「完全なる報復」では準主役でキャスティングされていてスゴク嬉しかったtoikun。
・カメオ出演するペレ。探すまでもなくフォーカスがあたるのでご心配なく!笑っちゃうよ!!!
先にも述べたがスター俳優は登場しない。それでもエンターテインメント性がバツグンなので問題は全くない。絶対に楽しめるので劇場へ足を運んでみて欲しい。
公式サイトで本作の予習を忘れず、また観る前にコメントを書いて豪華賞品を手に入れて下さいネ!
2016/06/22
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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