映画「白い肌の異常な夜」(1971)あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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南北戦争時代のアメリカ。怪我をした北軍兵士を見つけた南部の女性寄宿学校の生徒が男を学校に運び助けた。子供から先生にまで愛を囁く男に次々と惚れていく。だが女性の間の嫉妬がやがて男に悲劇をもたらし…。
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ストーリー・ネタバレ
南北戦争時代のアメリカ。
北軍は戦況を有利に進め南部に差し掛かった。この地の女性寄宿学校の生徒アメリアは森にキノコ取りに来ていたが、大怪我をした北軍の兵士ジョン・マクバニーを見つけた。南軍の手が迫る中、アメリアは草陰にマクバニーを隠した。その事に感謝したのかマクバニーは愛称マクビーを告げ、アメリアもまたエミーという愛称と12歳という年齢を明かした…。そっと感謝のキスをするマクビー。
エミーはマクビーを連れて学校に戻って来ると学園長のマーサ・ファーンズワースと教員・生徒・召使いの女性が迎えた。この寄宿学校は南部にある学校だ。当然皆、敵=北軍の兵士を見つけたら南軍に言いつけなければならないと考えていたが、マクビーのその痛ましさから怪我の治療を行った…。
寄宿学校は学園長マーサ以下、1人の教師のエドウィナと6人の生徒キャロル、ドリス、エミー、アビゲイル、リジー、ジェニーそして召使いのハリーの9人全員女性…。
マクビーの怪我は酷いもので歩くことが出来ない状態だった。学園長マーサ、召使いのハリー、唯一の先生エドウィナが代わりばんこでマクビーを支えていた。だが“女の園に1人だけの男”と言うことで生徒達も最初は面白半分、そして次第に“興味”を持ちマクビーに接していった、生徒全員ではなかったが…。
本当にそう思っているかは分からない、だがマーサ達はマクビーが治ったら南軍に差し出すとコソコソと話していた。ソレが耳に入っていたマクビーはやって来る“女性”に悉く愛を囁き始め、“逃がして欲しい”と告げる。
マクビーは松葉杖を使って歩けるまでに回復した。行動範囲が広くなり次第に女性達の“領域”にも入っていくマクビー。
そのマクビーを男として見ていた生徒はキャロルであった。17歳という年齢がソウさせたのかも知れない。マクビーと一緒にいるキャロルを見つけたエドウィナが彼女を叱ったのは先生という立場ではなく、マクビーから愛を語られ、自分もまた大好きだと告げた嫉妬心からだったに違いない。
キャロルはその“嫉妬心への嫉妬”から学校の門に目印を付けた。それを見た南軍の兵士がやって来て“北軍の兵士を差し出せ!”と言うが、マーサがとっさに機転を利かせてマクビーの身分を偽り助かるのであった…。
マクビーが女性達の全員集まる食堂で食事をした後、南軍の兵士達がやって来て“守ってやる”と強引に学校に泊まろうとした。勿論下心で、だが、ソレを止めるマーサがいた。
その夜はとても“異常な夜”となった。マーサは自室の鍵をマクビーに渡し、キャロルはまた誘ってきた…。マクビーはマーサと唇を重ねて身体も重ねようとした…だがそれを見つけたエドウィナが騒いでマクビーを階段から突き落としたのだ!
マーサが言うにはマクビーの足の骨は折れているらしい。このまま足を放って置いたら命に危険があると、医者でもないマーサはマクビーにアヘンチンキを麻酔として飲ませてハリーやエドウィナと共にマクビーの片足を切断した…。
目が覚めたマクビーは思った。嫉妬心からマーサが足を切断したのだと。それからマクビーは変わった。拳銃を持ち、力で学校の女性達を脅したのだ。それに対してマクビーを最初に助けたエミーの思いが消えた…。だがエドウィナは1人、マクビーが片足であってもついていくと告げる。
この“力関係”の中、マーサはマクビーを自分たちの食堂に招こうと言った。そしてエミーに得意の“キノコ採り”を命じた…。
結末・ラスト
晩になりマクビーが食堂にやって来た。隣にはエドウィナがいる。祈りの後でメインディッシュのキノコをを回す面面。女性達は誰一人取らず、マクビーは大好物だと取って口にした…。そしてエドウィナがそのキノコを口にしたときマーサが止めた!エドウィナは吐き出すが、マクビーは直ぐに息も絶え絶えになり…。
学園長マーサの思いはどんなものであったか…。
ジョン・マクバニーの死体は学校の女性達により学校外へ出されるのであった…。
レビュー・感想・解説・評価
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Thomas Cullinan(トーマス・カリナン)の小説を元にしたジャンルには入れていないがロマンスあり、でもそんなものではない主人公にとってスリラーな作品。
監督を務めるのは「ダーティハリー」や「アルカトラズからの脱出」等のドン・シーゲル。toikunにとっては今作より前のシーゲルの作品は見たことがない。「ダーティハリー」は見たことがある、今作と同年の作品である。
主人公の軍人を演じるのはその「ダーティハリー」シリーズで有名なクリント・イーストウッド。若いファンにとっては円熟味の増した近年の監督兼出演作品でより親しみがあることであろう。少ないながらイーストウッドの関連する作品でレビューしているのは「ガントレット」(監督・出演)、「パーフェクト・ワールド」(監督・出演)、「目撃」(監督・出演)、「スペース・カウボーイ」(監督・出演)、「ミリオンダラー・ベイビー」(監督・出演)、「アメリカン・スナイパー」(監督)など。アカデミー賞に関してはノミネートを全て挙げると膨大になるので受賞だけにするが、「許されざる者」(作品賞・監督賞受賞)、「ミリオンダラー・ベイビー」(作品賞・監督賞受賞)という輝かしい功績が残る。なお「アメリカン・スナイパー」のDVDに収録されていた同作のメイキング・ドキュメンタリー「戦場からスクリーンへ:英雄と呼ばれた男の軌跡/ドキュメンタリー・オブ・アメリカン・スナイパー」についても一応書いてます。2015年のアカデミー賞授賞式を見て同作に嫌悪感を持った方、印象が逆転しますよ!
学園長を演じるのは「バウンティフルへの旅」での8度目のノミネートにして初めてオスカーを得たジェラルディン・ペイジ。1987年に亡くなっている。
他に兵士を愛する先生に「いつか見た青い空」のオスカーノミニー、エリザベス・ハートマンなど。
今作、toikunも映画歴は短い方ではないので未見でも大体の内容は聞き及んでいた。そしてレビュー…うげぇ、気持ち悪い!女性が胸をはだけるシーンがチョビッとあって思っていたほどのエロスはないなぁ…と…って学園長の夢の中のシーンではあるが女性同士のキスシーンや伍長が2人の女性と“戯れる”(表現、優しいね☆↓)などウゲッてなった。12歳と公言しているエミーを含めて皆にキスするしねぇ。
お子様とは絶対に見られません!若い人達の純愛でR15とかはあるけど…これってR18?
作中、“女性は久しぶりー!”とかの表現でキスをしたと考えるか、助かりたいが為に皆に愛情を出してのキスか、監督シーゲルがエロスに持ち込みたかったのか。toikunには判別が出来ません!当分見たくないもの!あぁ、こんなの作品としての“スーパーエロス”だった「ショーガール」以来?レビューはしていないがアレは“1点”だった。もう20年になるか、見てみるか…。
って蛇足の中の「ショーガール」と似たイメージ・感想を持ったtoikun。アッチは裸が出まくりですがね。それとアネット・ベニングがオスカーにノミネートした「キッズ・オールライト」は良作品だったが“男性同士”のソッチ系ビデオが流されていて、局部は出ないものの辟易だった。それ以外はスゴイ良作だったが。それとスタンリー・キューブリック監督の遺作「アイズ・ワイド・シャット」も絡みシーンは目を覆うばかりだった。…大人向けの映画ってページ作ろうかなぁ…!?
兵士にとってのスリラーが、女性達にとってのスリラーになって、巡り巡ってスリラー返しです。
toikun、一先ず感想、“逃げます”!
南北戦争、奴隷解放、うむ。それに関して「大統領の執事の涙」、「グローリー/明日への行進」って言う両方とも“Based on a true story”な良作品がありますよ!是非、どっかでレンタルして下さい!
そして「白い肌の異常な夜」ってタイトルに“何か”を感じて下さい!
…。
2016/01/12
2016/02/01
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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