映画「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」あらすじ,ネタバレ,レビュー
© 2016 STREET CAT FILM DISTRIBUTION LIMITED ALL RIGHTS RESERVED.
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あらすじ
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ギター片手に歌う青年ジェームズはヘロイン中毒のホームレス。今は、女性医師のヴァルのところに通い、ヘロインから抜け出すためにヘロインよりも弱い“代替薬物”メタドンを毎日薬局に行っては摂取する日々。ただメタドンもヘロインよりは弱いとは言え薬物。それと並行して路上で歌っては共感してくれた聞き手から金を恵んで貰う。ただ、彼の美声に立ち止まる人は少なかった。
そんなジェームズを本格的に立ち直らせようと、ヴァルは入居倍率のものすごく高いアパートに、彼を押し込んだ。
温かいお湯が蛇口から出る…そんな質素だがジェームズにとっては豪邸とも思えるアパートに一匹の茶トラの猫が迷い込んだ!その雄猫ボブの飼い主を探し始めるジェームズだが、飼い主は見つからず、仕方がなくいつも通りギターを片手に、そしてボブを肩に乗せて街に出た。そしてボブを肩に乗せながらギターを掻き鳴らし美声を響かせると、その姿形から大勢の人がジェームズとボブを取り囲んだ!演奏が終わると今までにないお金を置いていく聴衆たち。
だがこんな生活も長くは続かず、喧嘩が元で、路上では歌えなくなったジェームズ。金を稼げなければ日々の糧にも困り、アパートも追い出されてしまう。そして、ボブにご飯も与えられない!どうするジェームズ!?
続編も含め、本国イギリスはもとより世界中で大ベストセラーとなったジェームズ・ボーエン氏の著作の映画化。IMDbによれば7.4と大好評の本作。日本でのヒットも期待大だ!
なお、もし本作のスチールを手に入れることが出来たら→→→2017年8月22日に手に入れることが出来たのでトップを差し替えた。下記記載の猫の画像はflickrで探したもので映画チラシと見比べたが恐らく本物のボブ猫だろう!(toikunは愛情を込めてボブのことをボブ猫と言っている☆)
©Abigail Silvester(Creative Commons License (BY))from flickr
近年、Twitterを見るとMARVEL作品を応援している方が沢山いるが、この様な真実を基にした心温まるドラマもあなたの映画人生の栞として挟んで置いて欲しい。
公開は2017年8月26日より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座他全国ロードショー!
猫ラブなアナタだけでなく全ての方に観て欲しい秀作です。おっと忘れてた、公式サイトには様々な画像や、スタッフ・キャストなどの細かい紹介があるので要チェックだぞ!
配給:コムストック・グループ
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ストーリー・ネタバレ
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イギリス・ロンドン中心部のコーヴェント・ガーデンの路上でギターを掻き鳴らし美声を響かせる青年の名はヘロイン中毒から脱却しようとするホームレスのジェームズ・ボーエン。確かに彼のファミリーネームはボーエンなのだが、ジェームズがそれを誇りに思っているかは些か疑問ではある。と言うのもジェームズの両親は離婚して実母は外国へ、実父であるジャックは“飛行機に乗るのが怖いから”という理由でロンドンを離れず、やがて再婚。2人の娘に恵まれるのだが、ジャックは路上のジェームズを見かけると、近づく素振りも見せないのである。ジェームズは歌を歌っては、聴衆から小銭を恵んで貰う日々を送っていた。
ジェームズにはバズという親友がいる。ジェームズはヘロインから抜け出すために、同じ薬物ではあるがヘロインよりも中毒性・幻覚性が弱いメタドンという薬物を代替として医師のヴァルから処方され、毎日薬局に通ってはそれを打つ日々。対してバズはというと、どっぷりとヘロインに浸かっていて、金がなければジェームズにせびる始末。ジェームズは、バズがヘロインに金を使うのは半分分かった上でも、“痩せ細ったバズが食べ物を買って生き延びて欲しい”と金を恵むのであった。
女医であるヴァルの元に隔週で通って数ヶ月のジェームズ。本当はメタドンからも足を洗いたがっていたが、今まで多くの患者を見てきたヴァルがそれを許さなかった。
ヴァルは、薬物から抜け出そうとするジェームズの心を本当に理解していて、彼に何かを出来ないか考えた。それは、ホームレスであるジェームズに家を与えること。公営のアパートを扱う事務所に行ったヴァル。“とても長く待つ必要がある”と言われるものの、ジェームズの誠実さを信じたヴァルは、長い待機リストの半ばにジェームズを入れ込んだのであった。
数日後。ジェームズはバスに乗り、Quite Strangerな場所へとやって来ていた。そう、それはヴァルがジェームズに用意したアパートであった。水道の蛇口をひねれば温かいお湯が出る、その事にとても感動するジェームズがいた。そして一緒にやってきていたヴァルにこれ以上のない感謝をするのであった。
・・・何ヶ月ぶりか、何年ぶりか、風呂に浸かっていたジェームズ。すると、部屋の方から何か物音がするではないか!泥棒か!?バスタブから静かに出たジェームズは、ブーツを銃に見せて構えて部屋に近づいていく…。そして物音が聞こえる部屋に入りブーツを構える!何とそこに居たのは猫であった!!!開いていた窓から忍び込んだ猫=ボブ。ボブにご飯を奢った後、ジェームズは飼い主を探しに出掛けた。しかし、暫くすると“五月蠅いぞ!”と苦情を言われてしまい、ボブを逃がしてしまうジェームズ。そんなジェームズを遠くから見る男がいた。ジェームズの実父であるジャックだった…。
ジェームズが家へと帰ると、ボブが戻っていた。何と怪我をして居るではないか!ジェームズは飼い主捜しの時に出会った女性ベティのところへとボブを連れていった。ベティは獣医師ではないものの犬や猫に詳しく、直ぐに無料の動物病院を紹介してくれた。
動物病院へ着くと、受付の人からは“安楽死”という言葉が返ってきた。ここロンドンでは相当数の野良猫がいて、安楽死をさせられていることを知ったジェームズ。彼は勿論安楽死などを望まずにボブを診てもらう事に。薬は実費を取られたものの、ボブをアパートに連れ帰ったジェームズ。
これから薬物中毒のジェームズと野良猫ボブには何が待っているのか?思わぬ奇跡が待っていることをジェームズはまだ知らなかった…。
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[ストーリーは導入のみ]
・ボブを肩に乗せて何時ものように弾き語りに街へと出ると思わぬ反響が!
・逮捕されて弾き語りを禁止されてしまうジェームズが雑誌配りに!
・これが大反響となり新聞記事に、そして、ボブとの物語の執筆を依頼されるジェームズ。
・冷ややかだった家族との関係は?
・脱走してしまうボブにまた会えるのか?
・兄を薬物で亡くしたベティに、自分が薬物依存だという事を隠しているジェームズは…。
・一番の見どころ・聴きどころは主演のルーク・トレッダウェイの歌だ。エンドロールには“Performed by Luke Treadaway”との楽曲毎の記載が多々あったので、ほぼ吹き替えなしであろう、心が和む。
・そして猫好きには堪らないボブ本人(本猫)がジェームズの肩に乗るところ。それにロンドンと言えば二階建てのバスだが…☆
・また特撮とは思うがボブ猫とネズミの…!
・Based on a True Storyなのでご存じの方もいらっしゃると思いますが、泣きます…。
レビュー・感想・解説・評価
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本国イギリスはもとより世界でベストセラーになり、「ハリー・ポッター」と並ぶ10代の読み物と呼ばれるようになった、真実を基にした小説の映画化。本書には続編もある。
そしてキャッチコピーとしては否が応でも盛り上がる“「英国王のスピーチ」の製作陣”と書かれているので、期待しないわけは亡いだろう。
監督はあの「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」の監督で同作以来となるイギリス映画監督作品となるロジャー・スポティスウッド。アーノルド・シュワルツェネッガー主演の「シックス・デイ」の監督も務めたが、そのシュワちゃんの本格的ドラマ「アフターマス」が2017年公開。
何よりも先に紹介すべきだった…原作のクレジットは『ボブという名のストリート・キャット』(辰巳出版)、『ボブがくれた世界 ぼくらの小さな冒険』(辰巳出版)、どちらもリンクはAmazonへと飛ぶので興味がある方は是非見て欲しい。ジェームズ・ボーエンの著書である。
では、主なキャストを。
・主人公のジェームズを演じるのは双子の弟であるハリー・トレッダウェイと共に有名なルーク・トレッダウェイ。兄弟で「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」に出演。本作では前述したが美声を披露。
・コチラの方が主人公と言って良いのか、クレジットでは“Bob the Cat As Bob”とあったがボブがボブ自身を演じている。彼にとっては同じ事が2度起こった訳だ。なお、エンドクレジットを見ていたら、どうも他の猫もボブとして登場しているようだが定かではない。
・女医ヴァルの役柄で「おみおくりの作法」のジョアンヌ・フロガット。ヨーロッパ、イギリスではこう言う医師が普通に居るのか?何て思わせる程に献身的な医師を熱演。
・そしてデッカイ犬の散歩をしていてジェームズと知り合った女性ベティ、本編中に本名エリザベス・ロビンソンと明かされるが、彼女を演じるのが『The Incident(原題)』のルタ・ゲドミンタス。ヴァルとベティ、主な役どころの女性が2人登場するが、ジェームズとの絡みはどうなるのであろうか?
さて。
本作、本当に観たくて観たくてしょうがなかったのだが、背骨が潰れてしまっていたのでこんなに紹介が遅くなってしまい申し訳ない。
ってのも、toikunは猫を飼っているんだよねぇ。人間に飼われる動物の大半が犬と猫、で、犬ってのは嫌いな人もいるイメージだけど、猫は嫌いな人が余りいない感じ。まぁ本編のジャックの後妻は別として(苦笑)だから、猫を飼っていなくても楽しめると思うんだ。
作品として起承転結はキチンとあるものの、それらがなだらかに思えたなぁ。
なお、本編では「ミセス・ダウト」や「ホーム・アローン」のような音楽が流れてそういう描写もあったが、本当にドラマ・ドラマしていたのでジャンルにはコメディとは入れてはいない。
本作を観終わった後に、ウチの猫を“猫かわいがり”したのは言うまでもない。
2017/08/21
2017/08/22
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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