映画「ラスベガスをやっつけろ」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
1人の映画ファンの口コミ・レビューがあります。(クリックすると下方のユーザーレビューに移動)
70年代。ラリラリのジャーナリストと弁護士がラスベガスで巻き起こす騒動。コカイン、マリファナその他ヤク物がテンコ盛り。気持ち悪いシーンも沢山あるぞ!これぞテリー・ギリアム作品だ!
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ストーリー・ネタバレ
アメリカ中を恐怖と嫌悪に巻き込んだベトナム戦争も終わったのかまだ続いているのかの70年代。
ジャーナリストのラウル・デュークとベトナムが懐かしい(?)弁護士のドクター・ゴンゾーはとても格好いいオープンカーでラスベガスに向かっていた、レンタカーだが…。ヒッチハイカーの青年を拾うが青年は逃げ出したよ、だってラウルとゴンゾーがラリってるから…。
無事に(?)取材先のラスベガスにやって来た2人。ホテルにチェックインしよう!っとヤクが切れてきた?で汗が出てきて色々不安になってラウルはヤバイ状態に…ゴンゾーさんが救った。
バーでラウルはまたすんごい妄想を見る。み~んなトカゲとかの生物だよぉ…うわー血が…トカゲどおしでヤッテルし…ゴンゾーさんはそんな禿げ頭のラウルを引き連れて部屋に行きクッソ高いルームサービスを頼んだよー。もー、禁断症状すごすぎ!
さーってと“ザ・ジャーナリスト”ラウルの今回の取材目的はバイクレース。ヤクを身体に補充して準備万端のラウルは酒剤…じゃなかった取材へとレースが行われている砂漠のど真ん中にジープで行くとソコはベトナムの戦場か?ってな感じでヤクが足りなかったか?
取材の目的が達成出来たのかは分からないがラウルとゴンゾーはラスベガスの街へ繰り出した。
ショーを見たりサーカスを見たり…おーっと70年代のサーカスは人間の代わりに犬を放り投げていたのかぁ?これはラウルの妄想かぁ?もう、そう。。。ラウルは正気に戻ったがゴンゾーがヤバくなってきたぞぉ!オンメェ弁護士だべ?ラリすぎ!自殺しようとラウルを巻き込むが彼は手を下さなかった、目を覚ましやがれ!このプエルトリコ野郎!(toikunは人種差別の意図は全くないよ!)
んー?起きてみるとゴンゾーさんが居ないぞ!あ、そう言えばクソ高いルームサービス代が溜まりに溜まってる!オレ、はらえねーよ!逃げちゃおうっと!ホテルのボーイに掴まったけど逃げちゃったラウル。
荒野を走っているラウルは警官に捕まった。警官の狙いは“ラウルの身体”、、、うわぁ、、、イヤダイヤダ逃げちゃおう!…うわぁまたあのヒッチハイカーの青年が居たよ。今度はこっちから逃げちゃおう♪
ラウルがゴンゾーに電話をするとまたベガスでの取材の件を言い渡される。今度はホテルでのヤクの専門家の講演の取材。
ホテルにチェックインしたらゴンゾーさんが少女とやって来たよ!どー見ても18歳未満?お酒も知らない女の子をLSD漬けにしてゴンゾーさん。ヤヴァイヨヤヴァイヨー。ラウルは女の子を追い出そうとゴンゾーをたきつけ追い出すことに成功する。
結末・ラスト
で肝心の講演。先生は丸でラリってる様だ…。つまんねぇって感じたラウルとゴンゾーは出て行く。そして彼らは更にラリってしまったのだ。
そんなこんなでラスベガスの旅は終わり。弁護士たるゴンゾーさんを空港まで送り届けたラウルはボロボロになったレンタカーでどこまで行くのやら…。
“恐怖と嫌悪の旅はここまで”…チャンチャン。
レビュー・感想・解説・評価
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Hunter S. Thompson(ハンター・S・トンプソン)の小説を「未来世紀ブラジル」(アカデミー脚本賞ノミネート)、「フィッシャー・キング」、「12モンキーズ」など数々の奇作・傑作を監督してきたテリー・ギリアムが映画化したtoikunにとってはとてもブラックなコメディ。
Wikipediaに寄るとラウルのモデルとなったトンプソンの付き人になって役に没頭したというジョニー・デップ、彼は後の「パイレーツ・オブ・カリビアン」で大スターになった。そしてもう一人の“主演”の弁護士役には「ユージュアル・サスペクツ」で売り出し「トラフィック」でアカデミー助演男優賞を受賞、「21グラム」で同助演賞ノミネートしたベニチオ・デル・トロ。これもWikipediaにあったが体重を20kg増やしたそうだ。ホントお腹がパンパンです。ロバート・デ・ニーロのデニーロアプローチだな…。
他には「スパイダーマン」、「スパイダーマン2」、「スパイダーマン3」のトビー・マグワイアやエレン・バーキン、クリスティーナ・リッチ、「チャーリーズ・エンジェル」、「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」のキャメロン・ディアス、忘れちゃいけないゲイリー・ビジー、ハリー・ディーン・スタントンなど。
見よう見ようと思って中々手が出なかった作品なのだが感想というのは正直につまらなかった。いろいろなメディアの評価は高いので皆さん面白がったのだと思うのだが意味が分からない映画。クスリの悲劇性を訴えたいが為のオーバーな演出だったのか何なのか。監督がギリアムだと分かってみたので“あぁギリアム手法か…”などと勝手に自分の中で帰結してしまう。
監督テリー・ギリアムはドラッグに対する意見を言ったのか?う~ん、分からない。
ただキャストは非常に豪華アンド演技が素晴らしいのでソコは見所である。デル・トロファンの方、特にお楽しみあれ。
2015/09/25
by toikun.
映画ファンの口コミ・レビュー
No.1 dreamer さん
レビュー日時:2021/11/24 08:59:11
評価:8点/10点満点中(最低点1点)
★★★★★★★★☆☆
"天才映像作家テリー・ギリアムが、失われたアメリカン・ドリームの末路をシニカルに皮肉り、笑い飛ばすブラック・ユーモアの快作"この映画「ラスベガスをやっつけろ」の原作は、1971年に発表された、歴史に名を残す悪名高きジャーナリストのハンター・S・トンプソンの、カウンター・カルチャーのバイブルとも言われている、自伝的なドキュメント「ラスベガス★71」で、その破天荒で独創的な毒気のある内容から、映画化は到底、不可能と言われてきましたが、鬼才・テリー・ギリアム監督が、見事に映像化した作品だと思います。テリー・ギリアム監督は、反体制のスピリットを持つ映画作家で、イギリス最高のブラック・ユーモア集団の"モンティ・パイソン"の創立メンバーの一人で、彼の怪物的ともいえるイマジネーションの世界観、映像の魔術は、我々、観る者を圧倒してやみません。特に彼の代表作である、「未来世紀ブラジル」でこの悪魔的な映像魔術の世界が、最高度に発揮されていたと思います。"ありとあらゆるドラッグをトランクに詰め、一路ラスベガスへと向かったふたり----いったい何処だ、アメリカン・ドリーム!?"と謳われているこの原作は、ラルフ・ステッドマンの狂気的な挿絵が満載で、"ゴンゾー・ジャーナリズムの金字塔"とも言われ、原作を読み終わった今でも、この強烈なインパクトは、私の脳裏にいつまでも長く、残照のように残っています。ジョニー・デップ演じる、原作者のハンター・S・トンプソンの分身であるジャーナリストのラウル・デュークとベニチオ・デル・トロ演じるサモア人の弁護士のドクター・ゴンゾーの二人は、真っ赤なスポーツカーに"治療薬"と称して、あらゆるドラッグを大量に詰め込んで、ラスベガスで開催されるバギー・レースの取材に向かいます。カメレオン俳優としても有名なこの二人の俳優は、ジョニー・デップが、原作者のハンター・S・トンプソンの家に長期間泊まり込み、完璧に彼の一挙手一投足を自分のものにして、彼になりきり、頭髪も禿げ頭にしました。また、ベニチオ・デル・トロは、役作りのために20kg体重を増やして撮影に臨んだというエピソードが残っており、この映画の役作りに賭ける二人の強い執念が強く感じられます。怪獣の尻尾を付けたり、ガニ股でラリッてヨタヨタとだらしなく歩くデップと、不気味なふてぶてしさを体中から発散させるデル・トロ、本当にこの二人の演技の凄さに圧倒されます。二人はホテルへ到着早々、取材をせずにドラッグ三昧、もうやりたい放題し放題、無茶苦茶な騒動を次から次へと引き起こす彼等の真の目的は?-----という展開になっていきます。とにかくこの二人、ラリッて頭の中が完全にトリップした人間が見るような、幻覚に満ち溢れた映像の魔術的な強烈なインパクト-----。奇妙奇天烈にグニャグニャと歪んで変形するホテルのフロントの顔、突然、動き出す床の絨毯の模様、爬虫類に変化して暴れ回るバーの客など、とにかくケバケバしい極彩色に彩られた、奔放で怪物的なイマジネーションの世界が、これでもか、これでもかという具合に繰り広げられ、それらは笑いを通り越して、もはや"醜悪そのものの世界"になっていきます。このテリー・ギリアムの世界観についていけない人はこの段階で、もうギブ・アップでしょう。テリー・ギリアムの映画は、いつも観る人を選ぶんですね。そして彼はいつも、"夢想や幻想の力だけを頼りに、現実と切り結び、今ここにある現実を変革しようとまでする、無謀な人間を好んで描き、夢想や幻想を現実化してみせ、自らも自由の羽を付けて飛翔する事を願い、既存の体制的な社会に反旗を翻している"のだと思います。この狂ったような破天荒な行動を繰り広げる二人の大義名分、つまり、原作者のハンター・S・トンプソンが、原作で訴えたかったテーマは、"失われたアメリカン・ドリームを求めての旅"だと思います。そして、この映画の最大の魅力は、1960年代から1970年代へかけての時代の大きな変革期に、アメリカ人が追い求めてきた"アメリカン・ドリーム"の末路をシニカルに皮肉り、笑い飛ばし、来たる次の世代への警鐘を鳴らした事だと思います。やはり、この映画を深く理解し、堪能するためには、原作を先にじっくりと読んだ上で映画を観たほうが良いと思います。いきなり映画から観ると、当時のドラッグ・カルチャーを取り巻く社会状況、それにハンター・S・トンプソンという人間のカリスマ性が今一つ解りづらく、この映画の魅力が半減するのではないかと思います。だから、テリー・ギリアムの映像世界やデップとデニ・トロの演技というものが、単なる自己陶酔の世界にしか見えてこなくて、観る者が映画に置き去りにされた気分にさせられてしまうかもしれません。尚、この映画にはブレークする前の現在のトビー・マグワイアからは考えられない意表をつく役で出演しており、キャメロン・ディアス、クリスティーナ・リッチもカメオ的な出演をしていて、当時人気のあった女優のエレン・バーキンも顔見世的に出演しているのも、映画ファンとしては思わずニヤッとするお楽しみもあります。
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『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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