映画「007/ドクター・ノオ」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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各国が打ち上げたロケットやミサイルがたびたび妨害を受けて進路を誤るという事件が起きた。どうも妨害電波はジャマイカあたりからでているらしい。そこで英国諜報組織MI6は諜報部員ジェームズ・“007”・ボンドをジャマイカに派遣することに。
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ストーリー・ネタバレ
中米ジャマイカ。
イギリスの諜報機関MI6の命を受けて潜入していたジョン・ストラングウェーズ教授が仲間と共にカードゲームに興じていた。そしていつも通りに場を離れようとするとやって来た男たちに殺された。犯人たちはストラングウェーズの自宅にも侵入し秘書を殺害、そして何か鉱物のようなものと“ドクター・ノオ”と書かれたフォルダを奪っていった…。
MI6は諜報部員のジェームズ・ボンド=通称007に連絡を入れ、ボンドがMI6本部にやって来た。上官のMがボンドに状況を伝えた。MI6はアメリカ当局の要請によりケープ・カナヴェラルへの妨害電波の調査中であり、その任務に携わっていたのがストラングウェーズと彼の秘書だった。Mはボンドにジャマイカに向かいCIAのフェリックス・ライターと合流するように命じた。
ジャマイカに到着したボンド。彼が自分を見張っている白人の男に気付いた。“総督の命で…”と声をかけてきたタクシー運転手ジョーンズの怪しさもあり、そのタクシーに乗って総督の屋敷に向かうと案の定白人の男が車で着けてきた。相手の目をくらまして運転手ジョーンズを拷問しようとすると彼は毒タバコで自殺をするのであった…。
ジャマイカにあるイギリス総督の屋敷で総督や局長から話しを聞くボンド。局長の話に冶金学者のデントという男の名が出た。彼らと会う前にストラングウェーズの屋敷に行ったボンドはデント研究所のレシートを発見する。ストラングウェーズはデントに何かの鉱物の調査依頼をしたのか…!?
ストラングウェーズと最後に会った男たちに話しを聞いたボンド。その中にデントの姿もあるが彼は何らおかしい言動をしなかった。ボンドは次に沖に向かった。自分が乗るタクシーを追いかけてきた運転手を探しに。そこでボンドはCIAのフェリックス・ライターと会った。追いかけてきたのはライターと彼の仲間クォレルだった。お互い素性が分かり協力する事になるMI6とCIAだった。
調べていくと、ドクター・ノオという人物がとある島の実権を握っている事が分かる。デント教授はドクター・ノオの手下であり彼に命じられボンドの命を狙ってきた。ボンドはデントを倒すとライターとクォレルと共にドクター・ノオのいる島へ向かった。
沖にライターを残すと島へ潜入するボンドとクォレル。彼らは浜辺でとても美しい女性ハニー・ライダーに出会った。珍しい貝殻を集めているというハニー。それをアメリカで売って生計を立てているのだという。彼女の父は学者でありドクター・ノオに殺されたとも話すハニー。
3人で島深くへ進んでいくと噂になっていた竜が現れた。ガソリンで動く姿形ばかりは竜であり火炎放射器を備えている…。クォレルはやられてしまい、捕らえられるボンドとハニー。
彼らが目覚めると防護服に身を包むドクター・ノオの手下たちに洗われた。2人は島にある放射性物質を含んだ鉱物に触れてしまったのだ。
結末・ラスト
その後にボンドとクォレルはドクター・ノオに会う。彼は中国人とドイツ人宣教師のハーフだという。両腕の手首から先をなくした。彼の技術力・組織力に西方、東方両陣営とも目もくれなかった為に原子力に目を付けて両陣営とも倒そうと考えた。そしてドクター・ノオの口から“スペクター”という組織の名も出た。ボンドも知らない組織は情報活動、テロ、復讐、搾取を専門としているという…。ボンドは厳重な監視下におかれた。
ドクター・ノオは今打ち上げられようとしているロケットに向け電波を発して落とそうとしていた。ボンドは捕らえられたところから逃げ出すとコントロールセンターに忍び込んだ。そして原子力の出力を最大にするとドクター・ノオの企みは失敗!怒ったドクター・ノオに鉄槌を下すと囚われのハニーを連れて島から脱出した。
CIAのフェリックス・ライターが仲間を連れて助けに来ようともボンドとハニーの情事は終わる事はなかった…。
レビュー・感想・解説・評価
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イーアン・フレミングの原作を映画化。007映画の記念すべき第一作目だ。今も受け継がれるあのオープニング、あの音楽など007の活躍をうきうきと期待してしまう。最初の公開当初、「007は殺しの番号」という邦題で公開された。
さて親玉はタイトルにあるとおりドクター・ノオだ。なかなか彼は顔を見せずにみるものを焦らせる。アクション自体は今の“何でもあり”に比べると、見劣りがするが、絶対死なない紳士をみるとそれだけでいいと思えてしまうのである。
初代ジェームズ・ボンドを演じるのはショーン・コネリー。後の「大列車強盗」のコミカルな演技などは本作でも見られる。彼は後、このボンドのイメージを壊すのにとても苦労したといいます。人間の心理としては、ヒーローはそのままのイメージで心に残しておきたいと思うからじゃないかな。
1998/08/22
イアン・フレミング原作のスパイ小説シリーズを映画化した作品。“殺しの許可証(ライセンス)”を持つジェームズ・ボンドがスクリーンに初めて登場した記念すべき作品。
監督を務めるテレンス・ヤングは「007/ロシアより愛をこめて」、「007/サンダーボール作戦」のメガホンもとっている。
・主演のスパイ、ジェームズ・ボンドを演じるのは当時無名のショーン・コネリー。彼は本作以降、「007/ロシアより愛をこめて」、「007/ゴールドフィンガー」、「007/サンダーボール作戦」、「007は二度死ぬ」、「007/ダイヤモンドは永遠に」、そして番外編「ネバーセイ・ネバーアゲイン」でジェームズ・ボンドを演じている。
他、キャストについては後の方にトリビアという形で記述します。
ワオ、久しぶり。90年代には気にも留めてなかったけどCIAのフェリックス・ライターって登場していたんだね。「007/カジノ・ロワイヤル」と「007/慰めの報酬」では黒人俳優のジェフリー・ライトが演じているけれど!これ、発見しただけで本作を観て良かった!
“竜”ですが、ご覧になった方どう思われましたか?toikunは“チャッチイ…”としか…。ドクター・ノオが中国人とドイツ人のハーフという事で竜=中国的なモノを描きたかったのかな?
さて、本作のDVDに特典映像として関係者たちが本作について語っているのでソコから紹介する。トリビア的?
・ボンドがマティーニが好きな事、サヴィール・ローのスーツを着ている事、絵画の趣味がある事がフィーチャーされている
・1952年にイアン・フレミングがシリーズを発表、1953年出版の『カジノ・ロワイヤル』は好評だった。1954年にCBSテレビで「カジノ・ロワイヤル」がテレビドラマ化されたが直ぐに忘れ去られた
・イギリスで映画製作をしていたカビー・ブロッコリ(=アルバート・R・ブロッコリ)が相棒アレンを説得して映画化を試みた
・UA(ユナイテッド・アーティスト)社の元、契約書無しで映画化権を得た
・DANJAQはカビー・ブロッコリの妻デイナからDAN、ハリー・サルツマンの夫人“ジャキ”からJAQを取って名付けられた
・イオン・プロダクションの“EON”は“Everything or Nothing(のるかそるか)”という意味ではない。
・ウルフ・マンコウィッツは脚本から降りて自分の名を削除する事を求めた
・ガイ・グリーン、ガイ・ハミルトン、ケン・ヒューズに監督を打診したが断られた
・ボンド役にはテレンス・ヤングはリチャード・ジョンソンを押した。ケリー・グラントもその一人だった。グラントはブロッコリ夫妻の結婚式で新郎付き添い役をした
・ロジャー・ムーアも考えられていたがテレビ作品で彼は忙しかった
・デイナ・ブロッコリは夫から「四つの願い」について尋ねられた。同作にはショーン・コネリーが出演している。
・ユナイテッド・アーティスト側は当初はコネリーに反対だったが無名俳優の起用に納得した
・ボンドの着るシャツはターンブル&アッサー製。テレンス・ヤングがショーン・コネリーを連れてきた。粋なダブル・カフスのシャツを作った。
・ドクター・ノオの役にはイアン・フレミングは親友でもあるノエル・カワードを押したがカワードは“絶対にお断り!”と返した。その後ニューヨークの俳優ジョセフ・ワイズマンに白羽の矢が立った
・ワイズマンはアジア的な顔にする為に厄介なメイクをした
・デント教授の役には監督の旧友アンソニー・ドーソンが決まった
・クォレルの役に決まったジョン・キッツミラーは欧州在住
・マニーペニー役のロイス・マクスウェルは夫が心臓マヒを起こしたという悲劇の後で本作に出演。ロイズはカビーからマニーペニーの役とシルヴィアの役の2つを持ち掛けられた
・製作のカビー・ブロッコリとハリー・サルツマンはヒロイン=ハニーの役にウルスラ・アンドレスを決めた。撮影2週間前に俳優ジョン・デレクが撮った妻=ウルスラ・アンドレスの写真に目が留まり無名女優の彼女に脚本を送った。ウルスラはカーク・ダグラスに相談した
・カメラマン役のマーガレット・ルウォーズは空港のカウンター係でテレンス・ヤング監督に口説かれた。実はミス・ジャマイカだった。
・マーガレット・ルウォーズの義兄レジー・カーターがタクシーの運転手役。彼は国内の人気俳優
・ショーン・コネリーが悩めるマーガレット・ルウォーズを励ました
・秘書役のドロレス・キーターは地元の女優で撮影されたシーンは彼女の持ち家
・1962年以来ウルスラ・アンドレスとショーン・コネリーは親友
・映画史に残るウルスラ・アンドレスが浜辺を歩くシーン、この浜辺は個人所有のモノ
・ウルスラ・アンドレスは地肌が白かったからヌードになり全身メイクされた
・ウルスラは珊瑚で足に怪我を負ったが、その上に厚化粧をしてビーチのシーンを撮影した
・ウルスラに夢中になったイアン・フレミングは『女王陛下の007』に“Ursula Andress(ウルスラ・アンドレス)”を登場させた
・ボンドがデント教授を撃つシーン、丸腰の男を殺すべきかが問題だったが最もリスキーなスジが選ばれた
・上記により映画版のボンドの設定:無情、ハンサム、暗く乾いた基地を備える、洗練された見た目が決まる。教授の死により殺しの許可証をボンドは得たという形
・当時、ゴヤの絵画『ウェリントン公爵』が盗まれたが、それを盗んだのをドクター・ノオという設定にした
・最後の原子力のセットには10万ドルかかった
・ウルスラ・アンドレスの訛りが問題で声優のモニカ・バンダジルを吹き替えとして使った場面がある
・有名な“銃身の中でボンドが拳銃を撃つシーン”、演じたのはボブ・シモンズ。
以下はテレンス・ヤング監督に関してのドキュメンタリーから。
・監督テレンス・ヤングは上海生まれ
・ケンブリッジ大学入学後聖職を目指すが製作のB・D・ハーストが映画の世界にヤングを引き込んだ
・脚本として芽を出すが第二次大戦が起こり陸軍に入る
・テレンス・ヤングは羽振りが良くキャビアやシャンパンを振る舞った
・本作に使われたドン・ペリは本物
・ヤングの追悼式の後で女優ヘレン・チェリーが言った。“主演女優の扱いがうまかった”
1998/08/22
2016/04/09
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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