映画「大列車強盗」(1979)あらすじ,ネタバレ,レビュー
原題:
邦題:
原題訳:
製作年:
製作国:
上映時間:
ジャンル:
監督:
主演:
あらすじ
この映画にはtoikun以外のレビューはまだありません。
1855年。クリミア戦争戦費の金塊が列車で運ばれる。これに目を付けた一人の男が仲間と協力し難攻不落とも思える状況を打破して強盗を試みる。
映画ファンにも人気の故マイケル・クライトン自身が監督した自身の小説を元にした娯楽作品。実際にあった強盗事件を小説は描いているがどの辺までクライトンの解釈・想像が含まれているかは不明。
ショーン・コネリーがドナルド・サザーランドを茶化していてとても面白い作品だ。
感想・レビューを書いてみませんか?投稿フォームはコチラ[下にあります]
ストーリー・ネタバレ
時に西暦1853年。世に言うクリミア戦争の最中。イギリスはその戦費の為に金塊を列車で輸送していた。1人の男がその走る列車に強盗を試みるが敢えなく最期を遂げた…。
イギリス財界にエドワードという男がいた。エドワードは財界の名士が集まる会に出席していた。参加者は名だたるもの。その中に銀行のオーナー、ヘンリー・ファウラーがいた。彼の銀行が列車での金塊輸送を取り仕切る。列車の金庫の鍵は4つありそれぞれ厳重に保管されている。出席していたエドワード。実は彼はただの犯罪者…。金塊強奪を企んでおりその為に身分を偽り名士として参加した。彼は情報を得た…。
エドワードはある意味孤独な男だ。誰にも真実を明かさない。若い彼女であるミリアムにさえも、そして“仕事仲間”ロバートに対しても…。ロバートはエドワードの“大列車強盗”という真の狙いを最初は明かされていなかった。だがエドワードやミリアムと共に列車の鍵を手に入れる過程でそれを知り、余りの規模の大きさに驚くのであった。
4本の鍵。それはそれは“厳重”な監視下。
エドワードはまず頭取エドガーに近づき、また彼の家族にも“愛”をちらつき近づいた。そしてエドガーの後妻や娘の話などから鍵がエドガーの屋敷の地下室にあると突き止め、ロバートと共に屋敷に侵入、鍵を発見し型に取って無事手に入れる…。
次にエドワードは銀行のオーナーのヘンリーに、ミリアムを使い色仕掛け作戦を仕掛けた。ヘンリーは鍵を首に下げていた。コレこそが難攻不落の頂点かと思われるがミリアムに落ちて、また鍵の型を取り合い鍵を手にした。
最期の2本は幸運にも同じ場所に保管されている。駅である。だが夜さえも監視員が常駐している。エドワードとロバートは鍵の型どりを試みるが失敗する。そこでロバートがボヤいた“ウィリーなら出来るのに…”。ウィリーとはしがない摺師。今は投獄中なのだ。エドワードはウィリーの家族に会い脱獄する様に仕向けてウィリーはその通り脱獄した…。
そしてウィリーの協力もあり…それこそロバートが“頑張った”のだが、鍵の型どりに成功、4本の合い鍵を手に入れた!
“大列車強盗”の成功は目の前だ!…だがそうは問屋が卸さなかった。ウィリーがスリに失敗して警察のご厄介に。その際にウィリーはエドワードの事をバラしたのだ。もちろん彼の偽名しか知らないので、“名士が金塊を狙っている”とは分かっていないが、何者かが金塊を狙っていることは警察の上層部も把握し銀行に伝えた。
エドワードは裏切ったウィリーを殺した…。
金塊を運ぶ列車は更に強固に守られる様になった…。
だがエドワード、ロバートそしてミリアムは“強盗”を実行にうつした。
結末・ラスト
猫の死体と共に棺に入るという一番損な役回りであったロバート。走る列車内で警備員の協力を得て金庫を開けて金塊を手に入れた。そしてエドワードが走る列車の外から該当の金庫車両の鍵を開ける。彼らは無事に外に金塊を放り出してそれを配下の男が回収した…。
列車の終点地・フォークストン。張っていた警察官にエドワードは逮捕された…。
後の裁判は人々の感心の的であった。民衆にとってはある意味ヒーローなのである。審理が終わって後日の判決を待つのみ…だがそこでエドワードは外で待ち受けていたロバートの協力を得て姿を消した…。それを見た人々は拍手喝采で称えるのであった…。
レビュー・感想・解説・評価
感想・レビューを書いてみませんか?投稿フォームはコチラ[下にあります]リンクについて
~~~(矢印と破下線のリンク)は、T's Theaterでレビューしている映画作品や紹介している俳優等、全て内部リンクです。
故マイケル・クライトンの真実を元にした娯楽小説をクライトン自身が監督した娯楽アドベンチャー。クライトンの劇場用作品の監督作としては「ウエストワールド」、「コーマ」に続く3作品目。彼の関連する作品には「ライジング・サン」、「ジュラシック・パーク」、「ディスクロージャー」、「タイムライン」など多々挙げられるが、どれかは目にしたことがあるだろう。
1903年のショートフィルム「大列車強盗」や、1973年のジョン・ウェイン主演の「大列車強盗」とは関連はない今作。主演を務めるは1971年の「007/ダイヤモンドは永遠に」で初代ジェームズ・ボンド役を退いた(ご存じかも知れないが「女王陛下の007」では一度だけジョージ・レーゼンビーが007になっていて、後の番外編「ネバーセイ・ネバーアゲイン」でショーン・コネリーはもう一度ボンド役を演じている)ショーン・コネリー。後の「アンタッチャブル」でやっとこさのオスカーを得ている。そう言えばコネリーは「ライジング・サン」にも出演している。
そして若いファンにはテレビドラマシリーズ『24』で有名なキーファー・サザーランドのお父さんとして知られるドナルド・サザーランドがコミカルな役どころを演じている。ドナルドは「スペース カウボーイ」の様なコミカルでも「バック・ドラフト」の様な真面目でも魅せる愛すべき脇役。(「普通の人々」等ではトップクレジットだったのだがtoikunの中では彼は脇役の王様)
コネリーとドナルドと一緒に“スゴイ頑張る女性”にレズリー=アン・ダウンなど。
今作は20年ぶりくらいの2度目の鑑賞。初見は深夜映画枠で放映されていたものだった。全く覚えていなかったせいなのかどうか、非常に楽しめた作品。コネリーは「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」というアドベンチャーに出ていたが似ているワクワク感を感じる事が出来る。何分古い映画なので人によっては取っ付きにくさはあると思われるが、時にコミカル時にシリアスという展開が惹きつけるだろう。
エドワードが裏切ったウィリーを殺すところは疑問を感じるシーンではある。こんなにエンタメエンタメらしくしていたのにこの様なシーンを出すことに意味があったのか!?コレさえもコミカルに描けば暗くならずにはすんだのに…とシーン後一気に暗くなりチョット?なtoikunであった。
裁判に関して民衆がヤーヤー言うのはきっとクライトンの脚色によるものであろう。当時の人々、戦費の金塊が盗まれてその犯人に喝采はないだろうと思うが。それこそ「王妃マルゴ」での宗教戦争みたいな感じだろう?って踏んでいるtoikunである。
マイケル・クライトンが66歳でこの世を去ったのは2008年のこと。あんなにお世話になりながら彼の死を知ったのはかなりの後であった。今一度、冥福を祈りたい。ありがとう、クライトン。
なお、掲載の原題に関しては“The First Great Train Robbery”という“説”もあるが、toikunの見たソフトには“First”の付かない原題が表示されていたので、このページはそれに因る。
2015/10/24
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
ホームページ
コメント:
(コメントをどうぞ。)
T's Theaterへのお問い合わせフォームはコチラ(別ページで開きます)