映画「007/サンダーボール作戦」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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暗躍する秘密結社スペクターのNo.2ラーゴがNASAの原爆(注:本編で原爆と訳されている)を奪って照準をアメリカのマイアミへ定めた。大金を要求するラーゴ…英国諜報部員ジェームズ・ボンドが立ち上がる!
感想・レビュー欄にDVDに付属するメイキング映像からトリビア的なモノも記述したのでお楽しみに☆
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ストーリー・ネタバレ
英国諜報組織MI6の部員、殺しのライセンス=00(ダブルオー)を持つジェームズ・“007”・ボンドは秘密結社スペクターのNo.6ブヴァール大佐を追っていて反撃された為に大佐の息の根を止めた。この事はスペクターの会議でも取り上げられる事になりNo.1の男はメンバーの前で遺憾の意を表明した。しかし非情なNo.1はその“遺憾”もそこそこに不正をした仲間を粛正すると次なる計画を話す。その計画とはNo.2であるエミリオ・ラーゴを中心としてNATO(北大西洋条約機構)が保有する原爆を奪って照準を西側に向け2億8000万ドルを恐喝するというものだった…。
休暇を楽しんでいたボンドはスペクターではなく秘密結社トングの符号“中”(←形がこんな感じ)を刺青に持つ男を発見してMI6の秘書マニーペニーに連絡を入れた。そして泊まっているホテルで敵方の素性を探ろうとするのだが、それを見ていた包帯男がいた。そして襲われるのだが逆に反撃をした…。
スペクターの目的はあくまで金でありその為なら西側にでも東側にでも付く。英米を恐喝しようと作戦を進めるNo.2は部下のフィオーナを使う。彼女はNATOの空軍パイロットのフランソワ・ダヴァル少佐に近づき彼の情報を得て、アンジェロという男が整形して少佐に化けた。フィオーナは少佐を殺して彼の認識票や身分証をアンジェロに渡した。アンジェロは作戦の為に飛行訓練などもしていたが彼はスペクターの一員というわけではなく忠誠心はない。だから自分の為に報酬アップをフィオーナに伝え、フィオーナはスペクターに連絡をすると言ったが彼女が伝えた事項とは…。アンジェロは少佐に化けてNATO内に侵入すると原爆を2つ積むヴァルカン爆撃機に乗り込んで他のパイロットを眠らせて爆撃機を奪い、スペクター組織が待ち受ける海に着水する。だがスペクターはアンジェロを殺してしまうのであった…。
ヴァルカン爆撃機が失踪した事を知ったNATOは各方面に連絡。またジェームズ・ボンドは顔に包帯を巻かれたダヴァル少佐の亡骸を発見してイギリスに連絡を入れた。
ジェームズ・ボンドも含め全00要員が集まったMI6。外務大臣がスペクターからのテープを再生すると、それには“原爆をスペクターが保有している。1週間以内に英国政府は1億ポンドを払え”とあった。責任者Mの元でコードネーム:サンダーボールが発動された。ジェームズ・ボンドはバハマ諸島のナッソーへと旅立った。
ナッソーでダヴァル少佐の妹ドミノを見つけるボンド。彼女に巧妙に近づくボンドはホテルのカジノでNo.2エミリオ・ラーゴを見つけてカードゲーム勝負をした。ドミノはラーゴと愛人関係にあった…。ボンドの正体を知るスペクター、ラーゴはボンドの秘密を更に知ろうと部下を差し向ける。一方、ボンドは旧知のCIAエージェント、フィーリックス・ライター、ライターの助手ピンダーとポーラと合流して原爆の在処を探す事にした。一行を訪ねたのはMI6で特殊武器を開発するQでボンドに開発した最新の兵器を渡して去って行った。
スペクターは期限を55時間後と定めそれまでに1億ポンド相当のダイヤを渡せと最後通牒をしてきた頃、ナッソーのボンド達はラーゴの船を調べていた。彼らは船に原爆があるものと確信する。
ボンドは敵に近づきたいし、敵であるスペクターもボンドに近づき葬り去りたい。スペクターのフィオーナが女性の魅力を使ってボンドに近づくがボンドはカーニバルで命を狙われたところを彼女の身体を盾にして助かる。そしてボンドはラーゴの愛人ドミノに“兄さんを殺したのはラーゴだ”と教えて協力を求めた。ドミノの兄とはNATO空軍のパイロット、ダヴァル少佐…。ドミノはラーゴを殺す事を条件にボンドに協力する事になった。
ボンドやフィーリックス・ライターが調べた事により英米諜報機関の一団がナッソーへやって来ていた。原爆の照準はアメリカ・マイアミに向けられておりスペクターが定めた期限まであと僅か。諜報機関v.s.スペクターの水中決戦が幕を開ける!
壮絶な死闘の中でスペクターの工作員達は軒並み降参するがラーゴは原爆を積んだ船に戻る。ボンドはその船に忍び込みラーゴ達と格闘!しかしラーゴを殺したのはドミノであった。兄の仇…。
ボンドはドミノと共に最新機材を使ってアメリカ空軍の戦闘機に助けられるのであった…。
結末・ラスト
レビュー・感想・解説・評価
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イアン・フレミングの原作小説を映画化したスパイアクションシリーズの第4弾は色々“曰く付き”。曰くに関してはこの欄の下の方で述べる。
監督を務めるのは第1作「007/ドクター・ノオ」を鮮烈に世に送り出して続編「007/ロシアより愛をこめて」も手がけたテレンス・ヤング。前作「007/ゴールドフィンガー」はガイ・ハミルトンが監督だった。「007/ドクター・ノオ」のレビュー欄にメイキングにあった情報を記述したが、テレンス・ヤングは彼がボンドと言って良い程紳士であると皆が言っていた。
キャストを。
・主人公のスパイ、ジェームズ・ボンドを演じるショーン・コネリーは本作で4作連続となる。マフィア映画「アンタッチャブル」は唯一のアカデミー賞ノミネート・受賞作品。トム・クランシー原作の「ジャック・ライアン」シリーズを映画化した一番最初の作品「レッド・オクトーバーを追え!」でロシア人潜水艦艦長を、近年1999年の「エントラップメント」では美術品の大泥棒として魅せてくれたが、2006年に引退を表明している。近年、日本でもスコットランド独立を訴えたコネリーがニュースになったが、“女王陛下の名の下に集ったジェームズ・ボンドが”…と面白可笑しく見ていたtoikun。政治知らないもーん。
・ヒロインのドミノを演じたのはクローディーヌ・オージェ。メイキングには彼女が準ミス・フランスと記述があり、ドミノのオーディションを受けたルチアナ・パルッツィはクローディーヌがドミノ役に決まった事を聞いてガッカリしたとあった。toikunは現状クローディーヌの他の作品は未見。
・本作の敵役、隻眼であり独眼竜正宗のような眼帯をするラーゴに扮するはアドルフォ・チェリ。姿を見せないスペクターのNo.1に次ぐNo.2はその非情さで魅せてくれたが、ドミノを愛人に持つという設定、No.1は許した???
・悪のボンドガール…この頃にボンドガールの悪女番という設定があったかは知らないが…フィオーナを演じるのはルチアナ・パルッツィ。前述したが彼女は先にドミノのオーディションを受けた。
・CIAのフィーリックス・ライターを演じたのはリク・ヴァン・ヌッター。第1作「007/ドクター・ノオ」ではジャック・ロード、第3作「007/ゴールドフィンガー」ではセク・リンダーが演じていた。リク・ヴァン・ヌッターはフィーリックス・ライター役は本作のみ。
・本名が明かされないM役としてバーナード・リー。「007/ドクター・ノオ」~第11作「007/ムーンレイカー」までMを演じている。
・いつもボンドに苦言を呈するQに扮するはデスモンド・リュウェリン。第2作「007/ロシアより愛をこめて」~第19作「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」まで第8作「007/死ぬのは奴らだ」以外全てでQを演じている。
・秘書マニーペニーを演じたロイス・マクスウェルは第1作「007/ドクター・ノオ」~第14作「007/美しき獲物たち」まで全ての作品でマニーペニーに扮している。本作では“太股にあるホクロで探す”というボンドに対してチャーミングな受け答えをしていて面白かった。
前の感想-。
なんといっても今回のバトルは海の中。“モリ”の様なやつをもちながら、敵と味方がこれでもかって位に戦いまくるのはとてもすごいアクションだ。
恒例のボンドガール。悪い方はフィオーナ、良い方はドミノ。今回あまりボンドガールは影が濃かったようには思えなかった。
序盤の背中に簡易ロケットの様なものを積んで空を飛んだのはお笑いだった。“おいおい、そんなことないだろう”って。
1999/04/21
わお!久しぶり。
う~ん正直言って中だるみがあった。100分前後に編集できただろうなぁ…。007シリーズは「007/慰めの報酬」まで全作品を観ているが覚えてはいない。そんなtoikunはクライマックスの“英米v.s.スペクター”という大集団の戦いに新鮮味を感じたのだが、水の中だからなのか素早いアクションが見られなかったので、このシーンは△…。
フィーリックス・ライターの助手ポーラが敵に捕まったから毒を飲んで死んだ…も少し唐突的であり十分な人間性が描かれていない為に何も感じなかった。
メイキングでは“傑作が生まれた”って何度も言っているんだけどねぇ…。
以下はDVDに付属していた特典映像のメイキングから。
・1965年2月16日フランスで本作の撮影が始まった。
・前作「007/ゴールドフィンガー」の成功があって本作にもオープニングに様々なエンタメ要素を詰め込んだ。
・オープニングに秘密兵器でボンドが飛ぶシーン、ヘルメットはボンドに似合わないと製作陣はスタントダブルにヘルメットを着けずに飛ぶように求めたが断られた。
・その秘密兵器で飛んだシーンの後にボンドカーのマフラーから水が飛び出すというシーン、実は氷点下での撮影だった。
・カーチェイスがありバイクが車を撃ったシーン、その車に乗ったスタントはボブ・シモンズ。このシーンはイギリスのノース・ハンソンのサーキットで撮影。150km/hものスピードを出すのでシモンズは入念に準備をした。道を外れた後に車が爆発するが、その時点でシモンズの行方が分からなくなって皆心配した。しかし監督テレンス・ヤングはカメラを回し続けた。メイキングには道を外れた後燃え上がる前にシモンズが脱出したシーンが収められている。正に危機一髪!
・メイキングでは“サンダーボール”とは西側の小型潜水艦だと書かれている。小型潜水艦の専門科ジョーダン・クラインが作った。
・1965年3月22日に俳優陣、スタッフ102人、12.55トンの機材がナッソーへ運ばれた。
・ヴァルカン爆撃機や核弾頭を形作る為に製作陣はアメリカ空軍を訪ねて写真を撮ってバハマへ、そして3週間をかけてセットを作った。
・助手ポーラ役のマルティーヌ・ベズウィックは青白かったが監督ヤングから日焼けを命じられ2週間で小麦色の肌に仕上げたがヤングは毎日焼け具合を監視した。
・150人のジャーナリストがナッソーでの取材に訪れたが『プレイボーイ』誌のみ取材を受けた。
・ラーゴの屋敷でサメが出てくるシーンは15頭のサメを捕まえた。コネリーがプールに入りたがらなかったので透明な仕切りでサメとの間を区切った。しかし区切ってない箇所があってそれはコネリーには内緒だったのだが不意にサメがソコを通り抜けた為にボンド=コネリーが驚くシーンは演技ではなく本当に驚いた。このシーン、スタントマンには危険手当が250ポンド上乗せされた。
・サメのシーンでもう一つ。撃たれたサメの血がプール中に広がるシーン、サメが死んだサメに襲いかかって皆恐がった。
・ジョーク?:テレンス・ヤングはこのシーンの撮影後2週間は奥さんが“サメ臭い”と一緒に寝てくれなかった…。
・クライマックスの水中決戦、60人のダイバーと装備に8万5000ドルかけた。このシーンのサメはワイヤーである程度動きを制御している。
・撮影に協力したアメリカ軍のルショー大佐。撮影にはアメリカ陸軍・海軍の多くの兵器を借りる事が出来たがそれは大佐のお陰。(メイキングにはルショー大佐はフォート・ノックスを率いている…とあるがフォー・ノックスは陸軍基地なのでルショー大佐は陸軍大佐か?)
・ラストで船が爆発するシーン、現場から50km離れたナッソーの海沿いの家の窓が全て割れていた。視覚効果担当のジョン・スティアーズは“映画史上最大の爆発では?”と語っている。
・ドミノの役のオーディションにジュリー・クリスティ、ラクウェル・ウェルチ、フェイ・ダナウェイら最低150人が集まった。メイキングではクローディーヌ・オージェは元ミス仏と記述されている。
・1965年5月にイギリスに戻って残るシーンをスタジオで撮影。そのシーンはラストの船上でのシーン。
・原作作家イアン・フレミングがジャマイカで映画脚本を元に新作小説をかき揚げたが1961年にこの小説を見た本作の製作マクローリーに著作権侵害で訴えられる。
・実は1作目には本作が決まっていたが「007/ドクター・ノオ」になってしまった。
・1964年に権利問題が解決された。
・前作「007/ゴールドフィンガー」の監督ガイ・ハミルトンはエネルギーを使い果たしたので監督を引き受けなかった。
メイキングより以上☆へぇ、勉強になった!
以下、T's Theaterで紹介している007を列記!
ショーン・コネリー=ボンド。第1作「007/ドクター・ノオ」、本作第4作、第5作「007は二度死ぬ」、
ジョージ・レーゼンビー=ボンドはなし。
ロジャー・ムーア=ボンドはなし。
ティモシー・ダルトン=ボンド。第15作「007/リビング・デイライツ」。
ピアース・ブロスナン=ボンド。第17作「007/ゴールデンアイ」、第18作「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」、第19作「007/ワールド・イズ・ノット・イナフ」、第20作「007/ダイ・アナザー・デイ」。
ダニエル・クレイグ=ボンド。第21作「007/カジノ・ロワイヤル」、第22作「007/慰めの報酬」。
from TOKYO with LOVE...
2016/05/06
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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