映画「TAKING CHANCE/戦場のおくりびと」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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米海軍のデスクワークの男が戦死者が同郷だからと随伴を志願。国に忠誠を誓った死者に対する人々の尊敬の思いを目にして涙を流し自身の後悔も和らいでいく。
実話に基づいた作品。ケヴィン・ベーコンの涙にきっと貴方も誘われる…そんなドラマだ。
監督を務めるのはプロデューサーとして2度アカデミー作品賞にノミネートしているロス・カッツであり彼の初監督作品だ。
なおカッツ監督の『Adult Beginners(原題)』に次ぐ劇場用長編映画監督作品「きみがくれた物語」が8月に公開。原作は「きみに読む物語」の原作小説を執筆したニコラス・スパークスであり、とても綺麗なラブストーリーだ。
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ストーリー・ネタバレ
2004年4月9日。イラク戦争へ従軍していたアメリカ海軍チャンス・フィリップスは20才というその若い生涯に幕を下ろされた。
アメリカ海軍の大佐マイケル・ストロブルは国内で戦況を分析して兵士をどれくらい送ればいいのかというデスクワークを中心とした業務を行っていた。妻が居て幼い息子と娘に恵まれていたが彼は現在の業務に不満というのを感じていたのかも知れない。チャンス・フィリップスが自分と同郷と言うことでチャンスの遺体を家族の元まで運ぶという業務に志願(ボランティア)した。大佐が一等兵を送るなど例を見ないことだったがマイケルはそれを望んで任務が言い渡される。
チャンスの遺体は軍関係者によってとても綺麗なものにされた。身に着けていたものは血が付いていれば拭われ、また彼自身の遺体が非常に痛ましいものだったので葬儀でも棺は開けられないというのにズボンにはキチンとした折り目、ジャケットも素晴らしい出来と“裏方”はチャンスに最大限の敬意を払った。
チャンスの遺体と共にマイケルは出発した。最初の飛行機までの車では運転手のリッチに複雑なことを聞かされた。“イラク派兵に余り賛成では無い”。だがリッチの友人の中にはイラクから“帰らない”ものも居たため、彼は遺体を運ぶという仕事をして自分自身の国への思いを表していた。
遺体を飛行機に載せる際もマイケルはX線検査や金属探知機による検査など最大限の配慮を空港職員に求めた。それは自分の軍服に対しても。マイケルのアメリカへの忠誠心は並々ならぬものであったのだ。飛行機で隣になった女性からは十字架をもらったマイケルであった。
マイケルが飛行機で遺体と共に移動する際乗換えがあった。その地では同じような“戦場のおくりびと”をしている兵士達と会い、皆戦死者に対して敬意を払った。それを棺を目撃した乗客、そして運航に携わる乗員やランドクルーも同様であった。
チャンスの住む街はマイケルの故郷だったが、チャンスは親が住む地へと運ばれる。初めての髄孔に際してマイケルはそれを全く苦にしなかった。途中の地では寝る際にイスに座ってチャンスの側に居たいと言ったマイケルが言った。空港職員はせめてもと寝袋を用意しマイケルはチャンスと共に過ごした。
そしてマイケルとチャンスの最後の旅の地。
今まで開けられることの無かった棺を覆う箱。霊柩車に乗せられる前にその箱は開けられた。霊柩車に車で随行するマイケル。5時間を超える長い道のりだ。多くの往来車と“出会う”。その往来車の多くが“チャンスに気付いて”昼間なのにライトを付けて随行してくれるという最大限の配慮を受けた。
教会に到着した。初めてチャンスの棺を開けて確認するマイケル。涙を流すと共にマイケルへ向けられた“軍の裏方”の尊敬を改めて感じるのであった。
とあるバーではチャンスの事を知るもの達、朝鮮戦争に従軍した地元の長老やチャンスに入隊を勧めた人物、またチャンスと一緒の戦場に立っていた男によって挨拶を受け、チャンスについて話し込むマイケルが居た。チャンスという人物の人柄が伝う…。
チャンスの家族と初めて会ったマイケル。遺品などを渡したりしてまた飛行機の客室乗務員から渡されたものなどを手渡すのであった。
葬儀。まず“お見送り”として地元の人々を始めゆかりのある人々、もちろんマイケル等軍の関係者も出席した。“盛大な”、いや、“しめやか”なお見送りであった。
結末・ラスト
そして墓地。捧げ銃の音が響く中チャンスの両親に星条旗が渡された。両親は離婚していたがアメリカ、そしてアメリカ軍の最大限のリスペクトにより両親それぞれに星条旗が渡されたのだ。マイケルは思わず涙ぐむ。
彼は思った。戦地からデスクワークになり兵士では無くなったと思っていた。だが“送った男”として生きることが自分の使命だと。深い敬礼をして墓地を離れるマイケルであった…。
後、マイケル・ストロブルはこの任務を続けたという。
レビュー・感想・解説・評価
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冒頭“Based on the Journal by Ltcol Michael R. Strobl”という表記が現れるマイケル・ストロブルの実話を元にしたテレビ映画。主人公マイケル・ストロブルに関してはコチラのWikipediaに詳しく書かれている。
監督は主にプロデューサーとして活躍してきたロス・カッツ。マイケル・ストロブルを演じるのはこれぞ演技派ケヴィン・ベーコンである。toikunにとってはベーコンは1990年代の印象が強すぎる。「JFK」、「ア・フュー・グッドメン」、「告発」、「アポロ13」、枚挙に暇がないがこの時代が大変好きだ。テレビ映画の今作、とても素晴らしい演技を見せてくれる。
この映画いろいろデバイスをチェックしていた2000年代後半、大変見たくてたまらなくなっていた作品である。テレビ映画というのが分かっていたので見られるかは分からなかったのだ。だが今年に入って衛星放送で放送するという事になってビデオに録画した。中々見る時間が無かったがやっと見ることが出来た今日である。
前日に「アメリカン・スナイパー」を見たtoikun。戦争ものが続いたわけだ。タイトルデータのジャンルの欄にも“戦争もの”と記入したが決してドンパチが映されるわけでは無い。だが戦場に散った戦死者の話である。このジャンル分けをお許し頂きたい。
映像として華やかな=ハデな部分があるわけでは無い。だが車が列を成してチャンスを送るシーンは本当に良いシーンである。これは実際にマイケルが体験したことなのであろう。またエンドではチャンス・フィリップスの画像が映し出される。前段階でベーコンの涙に誘われて涙してしまうので、この“上映会”はまた涙を誘う。
決してお涙頂戴の映画では無い。それは分かってほしい。見る価値が非常にある良作品である。
2015/09/29
2016/07/05
by toikun.
映画ファンの口コミ・レビュー
No.1 もあい さん
レビュー日時:2018/03/12 23:00:32
評価:8点/10点満点中(最低点1点)
★★★★★★★★☆☆
記憶ですが、確かマイケルの階級は中佐で、海兵隊員。戦地への派兵経験がないこと、飛行機で十字架をマイケルに渡したのはCAであることなど間違いが多々あるように思います。
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『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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