映画「ザ・バニシング-消失-」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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オランダ人カップルの女が男とフランスへの旅行中に失踪。3年後、新しい恋人が出来た男はまだ女の行方を捜していた。誘拐犯が男に興味を持ち直接会って言う事を聞けば“事”を明かすと言った。男の運命は…?
1993年には今作の監督ジョルジュ・シュルイツァー自身がハリウッドでリメークしたが結末は異なる。納得、出来ますか?
そのリメーク作品は「失踪 妄想は究極の凶器」、ジェフ・ブリッジス、キーファー・サザーランド、ナンシー・トラヴィス、サンドラ・ブロックと言った有名どころのハリウッド俳優達が演じている。レビューしてますよ!
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ストーリー・ネタバレ
ツール・ド・フランスが開催されている7月のフランス。
オランダ人カップルのレックスとサスキアは高速道で車を走らせていた。フランス語を覚えたてのサスキアは流暢なレックスにフランス語を習いながら、そしてラブラブしながら。そんな彼らがトンネルに差し掛かったとき突然車が停車した。レックスが調べるとガス欠…サスキアは思わずレックスにヒステリックに当たり散らしてしまった。ここに居ても仕方が無い。レックスは給油管でガソリンを買ってくると車に戻り再びサスキアを乗せて、またガス欠にならない様にガソリンスタンドに寄った。
“オランダに戻らない?”、そんな事を言いだしていたサスキアだったがヒステリーもおさまり仲直り。給油後サスキアはショップでライターを購入してお詫びの印としてレックスに渡した。喜び愛を誓い合うレックスとサスキア。今度はサスキアが運転する番とレックスにビールを買ってこようとショップに向かうサスキア。レックスは彼女の帰りを車で待つ事にした。
一体何時間だったであろう?サスキアが一向に戻らない。心配になったレックスはこのパーキング・エリア中をくまなく捜した。だがしかしサスキアはどこにも居ない。スタンドの店員に話しを聞くとどうもサスキアは男と話していて、その男の車に乗ったらしい。警察に届け出るレックスだったが明日まで待てと言われ動いてはくれなかった。サスキアは消えた…。
このパーキング・エリアに一人の男がいた。男の名はレモン・レイモンと言う。大学で化学分野の教授をしているフランス人のレモンは妻と2人の娘がいるというのに“ナンパ”を趣味としていた。と言っても今まで女性が引っかかる事はなかったが。隣町でナンパを試みたレモンは知り合いに声をかけてしまい恥をかいた。それだから彼は車を飛ばしてこのPAに来ていた。クロロホルムで眠らせ連れ去るという“予行演習”を十分に重ねた後で…。
サスキアが消えてから3年が経っていた。レックスには新しい恋人リーネケが出来て居たが、サスキアが失踪した理由を知りたくてオランダやフランスにサスキアのポスターを貼るなどしていた。その活動を知っているリーネケは余り良しとは思っていなかった。
そのレックスに対してレモンがコンタクトを取ったのだ!今まで4度会おうと手紙を寄越したレモン。そして5度目。オープンカフェにレックスを呼び出したレモン。しかしレックスは一人ではなくリーネケも一緒であった。その為にレモンは姿を現さなかった。
長らくレックスを監視してきたレモン。レックスの住所はサスキアの手がかりを求める為に皆に公開している。リーネケがレックスの元を去ったときオランダのレックスの団地にレモンが姿を現した!
自分の正体を打ち明けるレモンに対して最初は怒りでボコボコにしてしまうレックス。だがレモンの“真相を知りたくはないか?”という言葉を聞きレックスは冷静さを取り戻した、いや、それは冷静さとはほど遠い物だったのかも知れないが…。
レモンに促されるまま彼の車に乗るレックス。国境を越えてフランスへ。レモンは様々な自分にまつわる話をした。16歳の時に飛べると思いアパートのベランダから飛び降りた、家族と居るときに溺れていた子供を助けた、テレビにレックスが出たときに真に会う決心をした…。そしてレモンはあの日のパーキング・エリアでの事を話し始めた。
結末・ラスト
ナンパに来ていたが馬鹿らしくなって止めた。そこにサスキアが両替して欲しいと話しかけてきた。娘のプレゼントに目をつけたサスキアに対して、それが“自分の経営する会社が作ったもの”と嘘を言って気を引き、車に誘って薬品で眠らせて連れ去った…。
“サスキアと同じ目に遭わせてあげよう”、そう告げて睡眠薬入りのコーヒーを差し出すレモン。レックスは冷静だったのか自暴自棄だったのか、それを飲むと意識を失った…。
目覚めたレックスが入れられていたのは地中に埋められた棺の中だった。あの日サスキアがプレゼントしてくれたライターで状況を知るレックスであったが、老いるも次第に尽きて火が消えるのであった、レックスの“命の火”と一緒に…。
レビュー・感想・解説・評価
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Tim Krabbé(ティム・クラベー)の小説“THE GOLDEN EGG”を元にしたミステリー・スリラー。
メガホンをとるは「クライムタイム」、「ダーク・ブラッド」等のジョルジュ・シュルイツァー。2014年9月20日に死去しているシュルイツァー。監督シュルイツァー自身が今作をハリウッドでリメークした「失踪 妄想は究極の凶器」という作品がある。
・誘拐犯の男を演じるのは「ダークサイド・ラブ/愛の終章」等のベルナール=ピエール・ドナデュー。
・彼女を連れ去られた男を演じるのは「ザ・ヒットマン」のジョン・ベルヴォーツ。
・失踪した女性を演じるのは「不滅の恋/ベートーヴェン」のヨハンナ・テア・ステーゲ。
昨年「失踪 妄想は究極の凶器」をレビューした時に初めて同作がリメーク作品である事を知ったtoikun、しかも監督自身のリメークである。それに興味を持ち探し求めていた。そして今回の鑑賞・レビューとなった。
「失踪 妄想は究極の凶器」の内容を知っているだけに“連れ去られるんだろうなぁ”等と想像が出来ていて、その失踪までの劇中に流れる音楽が“如何にも…”という印象を受けてしまった。何の前情報も無かった場合でもソウ感じさせる音楽ではあったのだが。
鑑賞中に様々な描写が「失踪 妄想は究極の凶器」と同じだなと感じた。それでも同作の誘拐犯を演じたジェフ・ブリッジスは髪の毛が長くてしばしば掻き上げていて独特の気持ち悪さがあったのだが、今作のベルナール=ピエール・ドナデューに外見からのキモさは感じされなかった。馬鹿みたいな行動をしてアホみたいなナンパをするが“普通の人”。それでも何か“怖さ”を感じさせてくれたのは展開のせいなのかな?
昔アルフレッド・ヒッチコック版の「サイコ」を見た後直ぐに同作のリメーク作品であるガス・ヴァン・サント版の「サイコ」を見たのだが、時代の変化によるお金の単位しか違いが無くて辟易したtoikunがいたのだが、監督が自身の作品をリメークしたという「失踪 妄想は究極の凶器」とオリジナルの今作を見比べて見直してみてリメーク「サイコ」の監督ガス・ヴァン・サントが込めた思いをもう一度読み取ろうと思ったtoikunであった。
お国柄の違いのせいなのかも知れないがオリジナルとリメークでは結末が異なっている。“悪人には制裁を!”と考えるtoikunはリメークの結末の方が納得できたのだが、この結末の違い、願わくはハリウッドの製作陣の“金の力”によるものではなくシュルイツァーが納得して撮った結末だと思いたい。
なお、今作の原題は『Spoorloos』だがtoikunが見たビデオソフトには『THE VANISHING』と表示されたので、このページの原題はそう表記した。推測ではあるがアメリカ版が日本に入ってきた為だと思われるが…。
2016/01/24
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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