映画「ワルキューレ」あらすじ,ネタバレ,レビュー
あらすじ
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第二次世界大戦時のドイツ。総統アドルフ・ヒトラーの考えに疑問を持つドイツ軍大佐は志を同じくする者たちと一緒に総統の殺害を試みる。
暗殺実行をした大佐はヒトラーの死を確認出来ずにその場を去った為に仲間が計画に二の足を踏むが大佐の勇気を称えたものの協力によりドイツ国内を手中に…だが生きていたヒトラーは自らの“生”を部下に“強調”。
次第に彼らの戦況は…。
ハリウッド映画らしいドイツ語から英語への切替には苦笑。トム・クルーズ、隻眼と隻腕で挑むその意気や良し!ね、久保帯人先生!
2016年には「帰ってきたヒトラー」という、何故かヒトラーが生きていて現代にタイムスリップしちゃうコメディ映画がドイツからやって来たけど面白かったな。本作の様に真面目に考える作品もまた良し、笑い飛ばすのもまた良しですね。
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ストーリー・ネタバレ
時に第二次世界大戦下、北アフリカの最前線。ドイツ軍のシュタウフェンベルク大佐は、ヒトラー総統への疑問を心に持ち始めていた。部下たちを生き延びさせるために違うルートを取ることを上官に進言したシュタウフェンベルク。しかしそこを敵機が襲い、シュタウフェンベルクらは重傷となり本国へと運ばれた。
ヒトラー総統への疑問を持っていたのはシュタウフェンベルクだけではなかった。トレスコウ少将もその一人であった。トレスコウのヒトラーへの疑問は、ヒトラー暗殺へと動かしていた。前線を視察に来たヒトラーの帰りの飛行機に爆弾を仕込んだのだ。だが、それが爆発することもなかった。しかしそのことがヒトラーにバレたわけでもなかった…。
ミュンヘンの第一陸軍病院。左目、右手首から先、そして左手の小指と薬指を無くしたシュタウフェンベルク、そして彼を見舞う妻のニーナがいた。
怪我によりドイツ本国での任務に就く事になったシュタウフェンベルク。ヒトラーに対する疑問を共通するトレスコウとも心が通じ、またドイツ国内で反乱を企てようとするオルブリフト将軍とも通ずるようになる。このようにシュタウフェンベルクはヒトラー暗殺、そしてその後の戦争終結のために動き出す。
彼らが考えた作戦が“”ワルキューレ作戦”だった。ヒトラーを暗殺し、ヒトラーを支えるヒムラーも暗殺、親衛隊(SS)及び各省庁を予備軍で制圧するというものだった。志半ばでトレスコウは前線へと移動させられるが、残ったシュタウフェンベルクらは作戦を行動に移した。
片腕がないことなどに不自由するシュタウフェンベルクには同じヒトラー打倒を心に決めたヘフテン中尉が仕えた。
東プロイセンのヒトラー及び彼を支える最高責任者らが集まる一角。そこにシュタウフェンベルクはヘフテンと来ていた。バッグにはヒトラーを暗殺するためのプラスティック爆弾。最初予定された会議室ではなかったもののヒトラーは現れる。予め剃刀で喉に傷をつけておいたシュタウフェンベルク。それによりシャツには血が付いて、そのシャツを着替えるフリをして別室でプラスティック爆弾の起動をし、それをヒトラーや部下達が集まった部屋に仕掛ける事が出来たシュタウフェンベルク。電話を受けるフリをしてその部屋から出て外に逃げる!そして爆発を確認するがヒトラーの生死までは分からなかった…。
作戦をここで止めるわけにはいかない。ヒトラーが暗殺されたものとして、予備軍を用いるシュタウフェンベルクたち。電話を使って各々連絡、肝心の予備軍を率いるレーマー少佐も騙すことが出来、権力中枢にいる人物達を次々と逮捕していく。
だがしかしヒトラーはかすり傷を負った程度であった!ヒトラー自らの電話を受けたレーマー少佐は無事を確認しシュタウフェンベルクたちを追いつめていった。
シュタウフェンベルクらも何とかしようとするが状況は彼らに圧倒的に不利。もう作戦を続けられないと考えたシュタウフェンベルク達は、彼らの元に集まった同じ志を持ち協力してくれた人達を逃がす。そしてこの“ワルキューレ作戦”を指導した人物達は捕まってしまうのであった…。この先の結果は見えている。死である。惨たらしく殺されるのであるならばと、自決するものも出た。
結末・ラスト
死刑判決が下った者たち。一人一人、歩を進める、銃殺される場所へ…。“その番”がシュタウフェンベルクになった時、彼を思ったヘフテンが前に出た。だが空しい銃声が響きヘフテンは倒れた…。そしてシュタウフェンベルクもまた…。彼の脳裏をかすめたのは妻と子供達だった…。そして遠い戦地で仲間達の悲報を聞いたトレスコウ少将は自決の道を辿るのであった…。
この作戦が行われた日は1944年7月20日であった。
それから9ヶ月後の1945年、ヒトラーは連合国軍に包囲され自決、ヒトラーの野望は砕かれるのであった。
シュタウフェンベルクの家族達は生き残り、妻ニーナが死去したのは2006年4月2日の事であった…。
レビュー・感想・解説・評価
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6年前のレビューもごちゃ混ぜで行きます!
“隻眼で挑む その意気や良し(久保帯人先生ごめんなさい…)”、カート・ラッセllトム・クルーズ主演の実話に基づいた第二次世界大戦もの。
監督を務めるのはブライアン・シンガー、「ユージュアル・サスペクツ」でtoikunや映画ファンの心を鷲づかみにしてくれた。その後「X-メン」、「X-MEN2」など監督、そして脚本などもして楽しませてくれた。
そして今作の脚本を務めたうちの一人クリストファー・マッカリーはシンガーと組んだ前述「ユージュアル・サスペクツ」で見事アカデミー脚本賞を受賞。その後、監督にも乗り出したマッカリーの初監督作品は「誘拐犯」、「ユージュアル・サスペクツ」に出演していたベニチオ・デル・トロを主演に添えた作品だった。今作の後は、ジョニー・デップ、アンジェリーナ・ジョリー共演で話題となった「ツーリスト」の脚本、トム・クルーズを主演に添えた「アウトロー」の監督・脚本、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」の脚本、そして「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」の監督・脚本を務めた、クルーズとは相思相愛の仲となった、ポーラ・ワグナー、嫉妬…!?
挙げるべきキャストを紹介する。
・前述のトム・クルーズがヒトラー打倒を実行に移す男を演じる。押しも押されぬスーパースター。彼の作品については色々レビューしているので彼のページへおいで下さいな☆最近はやはり前述「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」、面白かった!
・シェイクスピアオタク、ケネス・ブラナーがチョイ役軍人さんを演じている。若いファンにお馴染みと行ったらロンドンオリンピックの開会式ですねぇ。「トレインスポッティング」の監督ダニー・ボイルが総監督として仕切った開会式、ブラナーがシェイクスピア劇の朗読をしていたのにビックリした!で、オスカーについては5つノミネートしているがT's Theaterでは脚色賞にノミネートした「ハムレット」だけレビューしている。他に同じくシェイクスピアもの「から騒ぎ」やおバカコメディ「ワイルド・ワイルド・ウエスト」、ジャック・ライアンシリーズ最新作「エージェント:ライアン」等。同作に記述したが今作の“最後の死”というのは自殺・他殺の違いはあるが「エージェント:ライアン」と似ているものがあった。因みに同作ではロシア人、今作ではドイツ人。ご本人、イギリス人…。
・シュタウフェンベルク大佐の奥さんを演じたのはカリス・ファン・ハウテン。「レポゼッション・メン」、「イントルーダーズ」など。
・いつもメガネな印象のベテラン、ビル・ナイ。ブライアン・シンガーが監督する「ジャックと天空の巨人」にも出演している。
・思慮深い顔をしているテレンス・スタンプは「奴隷戦艦」のオスカーノミニー。「ヤングガン」など。
・敵なのか味方なのか…のトム・ウィルキンソンは「イン・ザ・ベッドルーム」と「フィクサー」のオスカーノミニー。2014年製作ながらtoikunの中では早くも名作「グローリー/明日への行進」で大統領を演じていた。ただ同作のそのジョンソン大統領の描き方には批判もある。「きみがくれた物語」では良い父親像ではないか。
・予備兵を率いてやたらイライラしていたのはトーマス・クレッチマン。昨年は大作「王妃マルゴ」をレビューした。一昨年2014年だったかDAIGOが吹き替えをしてバカらしかった「ウォンテッド」にも出演していた。
・トム・ホランダーは「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」に名もなき英国首相として出ていた←←←凄く場を攫っていたし大出世だよねぇ!で同作の2年前2013年製作の「エレン・ターナン~ディケンズに愛された女~」では本作よりも目立っていませんでした(汗)
・バッグを気にしていた兵士、「バーニング・クロス」で悪態ついていた!エドワード・バーンズにやり込められちゃってたよ!
・ゲルデラー博士を演じるケヴィン・R・マクナリーは「奇蹟がくれた数式」という作品では、ケンブリッジ大学の教授として登場するが少し嫌みな役柄だった。
まずこの映画、“ドイツ軍内でのものだけど、ドイツ語だよね?”…アメリカ・ハリウッド製です、ドイツ語(?)→英語と相成りました、なめらかに。このことに言及させるのは何回目だろう?まぁ、いいや。
ハリウッド製を分からせた、すぐ後くらいにクルーズは隻眼となる。まぁそれは置いておいて。
映画の最初に“事実を元にした…”と出ているので、“そうかぁ”と思いながら見るのだが、中の中くらいよく出来たスリラーであるなと感心した。ブライアン・シンガーさまさまであるなぁ。
いまいちブラナーの立ち位置が弱いなとも思った。もっと長編であったならば最後の自殺のところで、心重なるのだが…。
ポーラ・ワグナーとクルーズさんは、製作総指揮というお立場でした。
と、まぁ色々申してきましたが…。監督シンガーはハリウッド製エンタメを魅せたかったのかね?クルーズを主演にしたことだし。でも歴史的事実を観客に魅せたくて敷居を下げる為にクルーズを起用したとも…。どうなんでしょ?
でも“歴史”という結果を分かっているとは言えスリラーとして本当に面白かった。
で、最近は“映画で英語”を意識して書いているtoikun。もちろん“映画で英語”は『SCREEN』誌からとっているのだが…イイですよね?近代映画社さん?で、で、“Do I make myself clear?”ってセリフは多分色々な作品で記述したと思うんだけど映画で良く出てくる。toikunの感想としては“諭す”って感じの言葉。今作では“Do I make myself abundantly clear?”って言っていた。“abundantly=十分に”って意味。こうやって使うとは知らなかったTOEICのMAX680のショボイtoikun。覚えておきます!
2010/01/11
2016/01/17
2016/05/04
2016/07/09
2016/09/18
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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