映画「胸騒ぎのシチリア」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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声帯を痛めて手術をしたロックバンドの女性ボーカリスト、マリアン。マリアンは年下の恋人ポールと共にイタリア・シチリアにある世界遺産に登録もされているパンテッレリーア島へと静養をしにやって来た。
ヴァカンスを楽しんでいた2人だったが、マリアンに、彼女の元カレで音楽プロデューサーのハリーから連絡が入った。彼もまたこの島へと休暇を過ごしに来るという。マリアンとポールが出迎えると、ハリーは美しい女性ペンと降り立った。彼女はハリーの娘であり昨年初めて会ったらしい。
マリアンはハリーに、まだ発声が出来ないフリをして接し、ヴァカンスを楽しむのだが、ハリーには休暇ではなくこの地を訪れた明確な理由があった。それはマリアンとヨリを戻すこと…。
男2人、女2人。眩しすぎる太陽が注ぐこの島で、繰り広げられる“愛”とは!?
「ミラノ、愛に生きる」が絶賛されたルカ・グァダニーノ監督の最新監督作品は1968年製作、アラン・ドロン主演のフランス映画「太陽が知っている」のリメイク。
グァダニーノ監督は女性ロックボーカリスト役に「ミラノ、愛に生きる」以来のティルダ・スウィントンというオスカー女優を起用。そして「グランド・ブダペスト・ホテル」の予告編を観て閃いたというレイフ・ファインズを、彼の歴史至上、最も底抜けに明るい男ハリー役に起用して彼の隠れた資質を発掘したという。
共演として“娘とされる”ペンに「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のダコタ・ジョンソンと、2015年に公開されて日本でも大ヒットした「リリーのすべて」のマティアス・スーナールツ。話題作で実力を魅せた2人だけにオスカー女優とオスカーノミニー(レイフ・ファインズ「シンドラーのリスト」、「イングリッシュ・ペイシェント」)に引けをとらず、それ以上に本作を盛り上げる。
11月19日(土)、新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座他、全国ロードショーされる本作の公開劇場は公式サイトの劇場一覧にあるが、2016年10月15日現在9つの劇場だ。日本では秋から冬へと差し掛かる時期ではあるが、盛り上がって公開劇場がとても増えそうな予感のする本作。
本作のニュース等解禁されたらこのページに記載をするので公開まで楽しみにして欲しい。下方のストーリー欄では解禁されたレイフ・ファインズの写真も用いているのでご覧下さい。またそれ以上に公式サイトは本編画像に溢れ、特にストーリーページの人物相関図は主要キャスト4人の関係が一見で分かるのでドウゾ!
なお本編を彩る様々なロックナンバーの内、劇中で歌われエンディングテーマでもある『EMOTIONAL RESCUE(エモーショナル・レスキュー)』はコチラのザ・ローリング・ストーンズの公式YouTubeチャンネルをドウゾ!
この欄のラストに、あぁあぁあぁ、夏に観ておけば!!!
配給:キノフィルムズ
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ストーリー・ネタバレ
満員のスタジアムに設けられたステージに姿を表す女性はロックバンドのボーカリスト、マリアン。このステージ後に、痛めた声帯の手術と静養のためにファンの前から暫く姿を消すことになる。冬のコンサートの予定を全てキャンセルするほどの酷い“職業病”で…。
“この夏”、マリアンは年下の恋人ポールとともに南イタリア・シチリアにあるパンテッレリーア島を訪れた。手術した喉の静養のためだ。知り合いのCMプロデューサーからプール付きのコテージを借りた2人。地元民よりも不法滞在者の方が多いとされる孤島で、マリアンとポールは昼間から外のプールで愛し合う。そして浜へと出かけると、裸になってお互いの身体に砂を塗りたくり、それが乾くまで浜に寝そべる…。
そんなヴァカンスの日々が続くある日、マリアンの携帯が鳴った、胸騒ぎを先取りするように。マリアンは携帯の着信を見ると直ぐにポールへと手渡した。ポールが電話に出ると、男は話している相手がマリアンだと思っている。この島にマリアンが滞在していると聞いて、休暇に島を訪れると、浮かれたように話している。ここでポールはこの男にマリアンではないことを告げた。男は大してテンションは変わらずに“サプライズがある”と言って、機上の電話を切った。この男の名はハリー。有名な音楽プロデューサーでありマリアンのバンドのプロデュースもかつて行い、そしてまた、マリアンとは恋人だった男。彼女に別れを告げられ今は元カレ。ハリーの乗る飛行機がパンテッレリーア島へと降り立った。迎えに来るように言われた2人は痛そうに頭を抱えていた…。
ポールの運転する車でマリアンは島の飛行場へとやって来た。人々が通るたびに開く到着ゲートの先から陽気なハリーの声が響いている。暫くしてハリーが2人の前に姿を表した。
ポール:相変わらずだな
そう言ってポールは呆れた。マリアンは身振り手振りをし、それをポールが訳す。ハリーに、マリアンが2週間話せないことが伝わった。と、ここで若くて美しい女性が現れた。ハリーから自分の娘ペンだと紹介を受けるととても驚くマリアンとポール。22歳のペンは、昨年初めてハリーと会って父親だと分かったと続けた。
パンテッレリーア島を何度も訪れたことがありよく見知っているハリーは、殆ど出かけようとしないマリアンとポール、そしてペンを1年のうちでも3ヶ月しかやっていないという特別なレストランへと案内した。満員のレストラン。ポールは有名なマリアンの名前を使おうと店主に話をするが、客のほうがマリアンに先に気づいて自分たちのテーブルを明け渡してくれた。
夜。星空の下のレストランで電気照明がないため、テーブル毎にロウソクを灯して明かりとする。食事と酒を楽しむ4人…いや…。ハリーが何度もマリアンに話せと言うと、キレてしまうポールがいた。
マリアン:泊まっていって
そうマリアンの言葉をポールが伝えると、ハリーとペンが2人のコテージに泊まることになった。
女同士一緒にいるマリアンとペン。
ペン:本当は話せるの?癌?職業病かぁ。
とマリアンの“話し”を聞いていたペン。この時、男共は何をしているのかと言うと、ハリーは服を着たままコテージのプールに飛び込んでいた。
マリアンは寝る時間になると、ハリーにキスをしてポールから薬をもらい、寝室へと入っていった。
深夜。家の外で話をするポールとハリー。ハリーはイタリア語を習っているという。でもこう続けた。
ハリー:『デカメロン』はまだだけど。
ボッカッチョの官能的な物語『デカメロン』を挙げたハリーだが、このパンテッレリーア島でも複数の男女による官能的な…。
更に夜更け。ポールはマリアンを連れだし屋外へと出た。
ポール:幸せか?懐かしさで案内したのか?
とマリアンに聞いたポール。
マリアン:小声で話せるの彼には内緒よ
マリアンはこう話すと身体を重ねる2人であった。
翌朝。家政婦に料理の教えを請い、クリームを泡立てて魚の身を剥ぐハリー。ここでマリアンとポールが起きてくると昨日彼らに見せられた空の冷蔵庫を見るように言ったハリー。ハリーは家に閉じこもりっきりなのに“冷蔵庫が空”という“美味しいものをまるで食べていない”という状況を知って、手料理を振る舞おうとしたのだ。この時、マリアンが居なくなった寝室では、ペンがマリアンのCDを見ているのであった。
昼間。ハリーの髪の毛を切るマリアンが毎日のように出てくるナミヘビを発見すると、ポールに合図をして彼が追い払った。ここでコテージにハリーの知人女性ミレイユと若い女性シルヴィが現れた。とても嫌気な顔をするマリアンとポール。この時、ペンはマリアンとハリーの恋人時代の古い写真を眺めていた…。
ここで、マリアンとハリー、ポールの関係とは!?元々仕事上の付き合いがあったマリアンとハリー。そして、ハリーのインタビュー撮影をしているユニットの中にポールがいた。ポールを気に入ったハリーは私生活でも話すようになり、ハリーがポールをマリアンに紹介したのだ。
マリアンとポールの知り合いのコテージには、彼らとハリー、娘のペン、そしてハリーの女友達ミレイユとシルヴィ。ハリーの陽気だがツマラナイ話に皆が退屈の表情を浮かべた後、プールで水泳競争をするハリーとポール。
シルヴィ:Go Harry!(頑張って、ハリー!)
と活気づくパンテッレリーア島のコテージだったが…。
[ストーリーは導入のみ]
・ハリーは休暇を過ごしに来たのではないと語る、彼はマリアンとヨリを戻しに来たのだ。
・2人の男性ポールとハリーの間でマリアンは…。
・そして“とても若い女性”ペンはこのパンテッレリーア島で!?
・とても驚くべき展開が…。
・100人中100人、全員が想像できないラストが待っている…そのラストにアナタは…!?
・ザ・ローリング・ストーンズの楽曲など様々なロックナンバーが劇中でかかる、またレイフ・ファインズが歌う場面も!
・喉の手術をしたという設定なので、過去のシーン以外は大きく言葉を発しないし、ハリーには喋れないフリをするので極端にセリフが少ないティルダ・スウィントン。これは彼女のアイディアだそうだが、アナタはどう感じるか?
11月19日の公開まで約1ヶ月。公式サイトの“4人”をご覧になってお待ち下さい☆また公式サイトからFACEBOOKに行ってみて下さい。本編で用いられているローブや衣装についての言及がされていますよ。
レビュー・感想・解説・評価
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ヴァカンスが一転して…。とても興味深い展開を魅せる本作のメガホンをとるのは「ミラノ、愛に生きる」のルカ・グァダニーノ監督。前述したがアラン・ドロン主演のフランス映画「太陽が知っている」のリメイクである。
脚本を担当する「インベージョン」などのデヴィッド・カイガニックは製作総指揮も務めている。
キャストを。
・資料にはマリアンとマリアンヌという2つの名称があるが、そのマリアンを演じるのは「フィクサー」のアカデミー賞俳優ティルダ・スウィントン。本年11月5日で56歳になるというティルダ、もっと若いと思っていただけに驚き!「ザ・ビーチ」で共演したレオナルド・ディカプリオとは同作中に良い仲になるが大分年の差があったのか。他に「バニラ・スカイ」や「バーン・アフター・リーディング」など。
・とても陽気な役柄…という新境地をグァダニーノ監督に発掘されたアカデミー賞ノミニーのレイフ・ファインズがハリーという音楽プロデューサーを演じる。このハリーとザ・ローリング・ストーンズとの関係とは!?「アベンジャーズ」(1998)など。「英雄の証明」で監督に乗り出してシェイクスピア悲劇を見事に現代に置き換えた。そして監督第2作「エレン・ターナン~ディケンズに愛された女~」は現状レンタルやテレビで観ることは出来ず、各動画サイトや通販サイトの配信のみであるが、今を時めくフェリシティ・ジョーンズ共演作だ。
・ハリーの娘とされるペンを演じるのは「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」や「ブラック・スキャンダル」のダコタ・ジョンソン。ドン・ジョンソンとメラニー・グリフィスとの間の娘さんという形容は要らないかな!?とても才能を感じる若い俳優だ。本作の役柄に関しては一番“ ”な役柄…。
・年下の彼…なんて裏山しい役柄ポールに「リリーのすべて」のマティアス・スーナールツ。WOWOWのジャパン・プレミアで日本初公開となった「ラスト・ボディガード」は余り…な印象だったが(汗)
・フランスのベテラン女優オーロール・クレマンがコテージを訪れるミレイユという役柄で登場。このミレイユって…!?
・魅惑的にミレイユと共に姿を現すシルヴィに扮するはトップモデルのクリステン・マクメナミーの娘でもあるリリー・マクメナミー。現状、本作以外に日本で観られる彼女の作品は無い。
さて。
本作、観る前にレイフ・ファインズの踊り狂う動画(YouTube)を観てしまったので、実は変な印象を持って鑑賞したtoikun。この動画が日本向けに公開されたというのは別にミスリードでも何でも無かった、途中までは。でも、本当にビックリする起承転結で言う“転・結”があったので、驚きを更に引き出すためのミスリードだったんだなぁと嬉しくなった。
音楽に関してザ・ローリング・ストーンズファンには“常識!”って思われるかもしれない“事実”が語られるので、ファンでもそうじゃなくても、そしてザ・ローリング・ストーンズが協力をしたという事実にファンは楽しんで観られる。
さぁさぁさぁ、この展開とラスト、アナタはついていけるか!?刮目して観よ!ヴァカンスに浮かれているなよ!
2016/10/14
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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