映画「英雄の証明」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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架空国家ローマを敵国軍から幾度も救った英雄はその性格により追放。男が辿り着いたのは敵国。復讐を誓いローマに攻め入る男を家族が説得しローマの悲劇は免れたがその男を待ち受けた運命は非情なものであった…。
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ストーリー・ネタバレ
架空国家ローマ。貧しさにあえぐ市民が軍など“お上”に不満を持ち、市民運動のリーダー、タモーラとカシアスの元に集い食料を求めて中央政府へやって来た。それを止めたのがローマ国を守る軍人ケイアス・マーシアスであった。
このケイアス・マーシアスという男は幾度もローマに攻め込むヴォルサイ国軍のリーダー、タラス・オーフィディアスから国を守った英雄である。ただその自分の意志をテコでも曲げないという性格から人当たりはよくなかった。
オーフィディアスはこの市民達のデモを好機ととらえまたローマに攻め入った。だがケイアス・マーシアスは兵士を率いて自ら出兵、最前線で部下達を鼓舞してヴォルサイ軍を追い込みケイアス・マーシアスとオーフィディアスの一騎打ちとなった。決着の最中に飛んできた爆弾により2人の決着はつかなかったもののオーフィディアス率いるヴォルサイ軍は撤退し、生きて戻ったケイアス・マーシアスは英雄の座を揺るぎないものとした。
そのケイアス・マーシアスにローマ国軍のコミニアス将軍や、ケイアス・マーシアスと懇意にする議員メニーニアスは“執政官”の職を与えようと考えた。それをケイアス・マーシアスに提案するが、執政官たるもの自分を捨て市民に媚びなければならない。ケイアス・マーシアスは断るものの実母ヴォラムニアや妻ヴァージリアの説得もあり受け入れようと思い始めた。
“執政官任命”を快く思わないもの達がいた。護民官のシシニアスとブルータスである。ケイアス・マーシアスに権力を与えまいと2人の男は考えるのであった。
執政官の国会での任命式。ケイアス・マーシアスには“コリオレイナス”という名が与えられ、ケイアス・マーシアス・コリオレイナスとなった。(以降、ケイアス・マーシアスはコリオレイナスと表記する。)だがこれだけで“執政官”の職が与えられたわけではない。市民の支持を得なければならない。国会でもある意味我を貫こうしたコリオレイナスは市民の前に出ることを良しと思わなかった。だが説得され市民の前に出て支持を得てコリオレイナスはその場を去った。だがそこには市民運動のリーダー、タモーラとカシアスがいてしかも護民官のシシニアスとブルータスも来ていた。2人の護民官はタモーラとカシアスを利用してコリオレイナスの執政官任命を覆そうとした。やがて市民の反対の声は多くなり国会議事堂へのデモとなった。
国会議事堂にいるコリオレイナス。戻ってきた護民官2人に“事”を告げられる。そして再び市民の支持を得るために前に出る様にメニーニアスに言われるがコリオレイナスは怒り狂ったのだ。“裏切り者”という言葉に我を忘れたコリオレイナスは護民官に掴みかかりデモをする民衆の前につきだしてしまった。場を収めようとするメニーニアスやコミニアス将軍がいた。
護民官シシニアスとブルータスが市民達と一緒に話している建物にやって来たメニーニアス。彼はコリオレイナスに執政官の立場を与えるべきだと言ったが、護民官は死刑にすべきだと言うのだった。
自宅にいるコリオレイナスの元をメニーニアスが訪ねた。市民への謝罪の言葉を口にして欲しいと言うもコリオレイナスにはそれが受け入れがたかった。だが実母ヴォラムニアの懸命の説得により渋々そうしようと考え始めた。
市民への謝罪のためのテレビ番組。心を欺き謝罪の言葉を口にしようとしたコリオレイナスであったが、護民官2人が彼を煽り観客であった市民も同様に煽った。結果、コリオレイナスは怒ってしまい護民官によりローマ追放となってしまった…。
寝袋を背負いひたすらに歩くコリオレイナス。坊主だった頭が長髪となり髭も伸び放題になった頃、コリオレイナスがやって来たのはヴォルサイ国だった。コリオレイナスはオーフィディアスの前に出ると、“配下となる。ローマへの復讐を果たしたい”と言った。オーフィディアスは12度の攻防全てで彼に負けていたことから、最初は彼に怒りしかなかったがそれを受け入れた。
部下としてオーフィディアスからヴォルサイ軍の半分を与えられたコリオレイナス。髪を元の坊主に戻して髭もキレイに剃ったコリオレイナスは、かつての武功もありオーフィディアスよりも兵の注目を集め、兵は慕う様になった。
そしてコリオレイナスは軍を率いてローマに攻め入った!ヴォルサイ国軍が攻め入ったこと、そしてそれを率いているのがコリオレイナスであることを知った護民官のシシニアスとブルータスは、コリオレイナスの友人であるメニーニアスに説得をする様に言った。
ヴォルサイ国軍のアジトにやって来たメニーニアスは必死にコリオレイナスを説得しようとした。だがそれを聞き入れることはなかったコリオレイナス。説得できなかったことをコミニアス将軍に告げたメニーニアスは一人川辺で自分の腕を切り、息絶えるのであった…。
ヴォルサイ国軍のローマ侵攻を伝える番組がローマを騒がす中、今度はコリオレイナスの母ヴォラムニア、妻ヴァージリア、そして息子が侍女を連れてやって来た。様々な言葉で説得するコリオレイナスの家族。跪く事も…。それでも頑として受け入れないコリオレイナスにヴォラムニアが訣別の言葉を口にしたとき、コリオレイナスが“折れた”のだ。その場にいたオーフィディアスに、“和平の条約を結ばせて欲しい。もちろんヴォルサイに有利なものにする”と言ったコリオレイナス。オーフィディアスはそれを承諾するのだった…。
結末・ラスト
ローマ国の代表としてコミニアス将軍が、ヴォルサイ国の代表としてコリオレイナスが和平条約を締結していた頃、オーフィディアスは部下に不満を口にしていた。そして“死しかない…”と…。
オーフィディアスの元に戻ってきたコリオレイナス。部下となり、しかし奢る様になったコリオレイナスは再びオーフィディアスに忠誠を誓った。だがオーフィディアスは“裏切り者”と言った。そして更に煽ったオーフィディアスにコリオレイナスは怒った!囲むヴォルサイ国軍の兵士がコリオレイナスに斬りかかる!コリオレイナスも反撃する!だが多勢に無勢、所々刺され最後はオーフィディアスの手によりとどめを刺されるコリオレイナス。13度目で初めて買ったオーフィディアスは息絶えたコリオレイナスを抱きしめるのであった…。
レビュー・感想・解説・評価
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イギリスの演技派レイフ・ファインズにとって初監督作品となった今作。“ウィリアム・シェイクスピアの悲劇『コリオレイナス』を現代に大胆に設定変更して映画化!”、一言一句覚えていないがDVDパッケージにそうあった悲劇的なドラマ。
以下、挙げるべきキャストを。
・監督だけでなく製作も務めるレイフ・ファインズが原題タイトルロールの英雄ケイアス・マーシアス・コリオレイナスを演じる。スティーヴン・スピルバーグの名作「シンドラーのリスト」で映画ファンの心を掴みアカデミー賞にノミネートした彼は後の「イングリッシュ・ペイシェント」でもオスカーノミネート。「ハリー・ポッターシリーズ」や近年の「007シリーズ」まで活躍の場は広い。ウチでレビューしているのは「アベンジャーズ」(←違う(!)ヤツね!)。弟さんジョセフ・ファインズも大活躍している俳優であり、最近レビューしたが、かのブラッド・ピットも製作に乗り出した「ハサミを持って突っ走る」は非常に良い作品であった…って蛇足…。なお2016年11月に「胸騒ぎのシチリア」が公開されるファインズ、彼史上最もおちゃらけた…いやいや明るいキャラを演じているゾ!
・コリオレイナスに“何か”可哀想なほどイロイロとやられちゃったオーフィディアスに扮するはジェラルド・バトラー。バトラーも「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」のチョイ役での「007シリーズ」出演がある。ジョディ・フォスター共演作「幸せの1ページ」は良かった!「完全なる報復」はtoikunにとっては…だった復讐劇。彼が極太骨太シークレットサービスを演じた大作アクション「エンド・オブ・キングダム」は2016年大ヒット。バトラーが2013年に主演し大ヒットしたアクション「エンド・オブ・ホワイトハウス」の続編。バトラーの次回作は「キング・オブ・エジプト」だ!
・丸でマフィアの様な出で立ちの議員を演じるのはブライアン・コックス。最近レビュったのだと「パニック・フライト」、撃ち殺し!前述「ハサミを持って突っ走る」じゃあ精神科医さん、チョット嘘くさいけど…。「RED/レッド」、「REDリターンズ」何て言う“愛すべきお年寄り”達のアクション映画にも☆
・気丈なママさんを演じるのは「ジュリア」のオスカーウィナー、ヴァネッサ・レッドグレイヴ。妹さんはリン・レッドグレイヴ!ヴァネッサは「ミッション:インポッシブル」でマックスorマキシーン(苦笑)を演じててファンを楽しませてくれた。あの頃もお婆ちゃんだったのにねぇ。実話を元にした「大統領の執事の涙」じゃあ序盤のチョイ役ビックリしたがアラン・リックマンやジョン・キューザックなど数々のスターもチョイ役するほどの良く出来た映画だ。
・妻役には「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」、「ゼロ・ダーク・サーティ」と2年連続でアカデミー賞にノミネートしてその実力を魅せたジェシカ・チャステイン。
借りたいDVDがあったのでレンタル屋に行って“衝撃の出会い”だった今作。手に取ったら前述の様な文句があったから見てみたくなったのだ。
さて、見てみて正解か?うん、良かった。でもね、セリフが難しすぎた。コレって実際のプレイからセリフをある程度流用していると思うんだけど(プレイ自体は見たことないので推測)、字幕もスゴイ難しいのだ。toikunが見たのは字幕だけであり、吹き替えを見たわけじゃあないけど日本語喋っていたらどうなんでしょ?
レイフ・ファインズ、監督処女作でありながらチャレンジング、第2作「エレン・ターナン~ディケンズに愛された女~」ってどうなんだろう?って観たよ!なんで配信限定でDVDが日本で字幕付きで出ていないのかな?って思ったけど…。「大いなる遺産」等の原作者チャールズ・ディケンズは“こ~んな人”って話だった!
個々の演技という点ではシェイクスピア劇なだけに多分にオーバーアクティング、舞台を見ている様。特にヴァネッサはスゴイ怒った怖い顔をして見る者もザワッとする熱演。ファインズは頭の血管が切れそうなくらいだし…。
toikunが個人的に思っているバトラーの印象ってのが“映える俳優さん”。あのマスクを見ていると“あぁ、映画を見ているんだなぁ”って思わせる俳優々々した顔をしている。彼はそれ程フィーチャーはされていなかったな。
T's Theaterとしてはシェイクスピアオタクのケネス・ブラナーの「から騒ぎ」、「ハムレット」に次ぐ3作品目のシェイクスピアものレビュー作…?あぁこの間見た「ジュリエットからの手紙」、早くレビューしたいしレオナルド・ディカプリオとクレア・デインズの「ロミオ+ジュリエット」も先にレビューしなきゃね☆
文学部の人に好まれそうな作品。toikunが大学の時に片思いだった女性は同じ大学の文学部。バイトが同じ塾講師で何度か車で帰りに送ってあげた、そしてまた何度か大学で“見つけて”話した程度、電話番号の交換すらしなかったトミーさん。FOREVER!
2016/01/14
2016/03/09
2016/05/04
2016/09/01
2016/10/15
by toikun.
映画ファンの口コミ・レビュー
No.1 ボンボン さん
レビュー日時:2021/09/08 05:11:09
評価:3点/10点満点中(最低点1点)
★★★☆☆☆☆☆☆☆
かもなくふかもなく、心に響かなかったです。
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『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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