映画「ボブ★ロバーツ/陰謀が生んだ英雄」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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アメリカ上院議院選挙に出馬したスター歌手ボブ・ロバーツ。州を周り投票を呼びかけるが、彼の悪事を暴こうとするジャーナリストが…。
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ストーリー・ネタバレ
1990年10月。アメリカ・ペンシルベニア州の大観衆の前にアコースティックギターを持ち姿を現したのは歌手で大富豪・大スターのボブ・ロバーツだった。ギターを奏で、美声を披露するロバーツの目的はコンサートではなく選挙活動。そう、スター歌手のボブ・ロバーツは来たるアメリカ合衆国上院議員選挙にペンシルベニア州から立候補したのだ。彼に対立するのは30年間現職のペイスト。35歳のロバーツは元CIAのハートや有能なマグレガーの助けもあり順調に選挙活動を行っていた。
そんなロバーツに大きく関わるジャーナリストが2人いた。1人は密着取材を行いながらも好意を持てないでいるマンチェスター。そしてもう1人はトラブル・タイムズ紙という無名・独立的な報道機関のジャーナリスト、ラプリンだ。マンチェスターはロバーツを好きでいられないものの仕事もあり私情を挟まない。一方、ラプリンはハートがトップを務めているブロークン・ダブというチャリティー団体の不正を嗅ぎつけていた。ブロークン・ダブは募金で手に入れた資金を使って麻薬の全米に輸送していたという疑惑。
ブロークン・ダブにはかつてロバーツも所属していたらしい。疑惑を白日の下にさらす為に取材をするモノの、ロバーツたちにとって敵方であるし、小さな報道機関であるトラブル・タイムズ紙は無視の対象であった。
ある時は学校を周り子供たちの人気をとり、またある時はテレビのニュース番組に出演して左翼的なアンカー・ウーマンと対決をする。
ボブ・ロバーツは愛国心を前面に押し出し、麻薬撲滅を叫び疾走していた。
時にサダム・フセインのイラクが猛威を振るっていた時代。
そんな戦争が勃発しかねないことも選挙があり小さく扱われていた。選挙も終盤となり、全米で放送され視聴率も高い『カッティング・エッジ』という生放送のコメディ番組に出演することになったロバーツ。番組のホストやプロデューサー、アシスタントたちは番組で政治活動をさせることを嫌っていたが、系列局の上層部の意向でプロデューサーはロバーツの出演を決めた。
放送日、ホストは一緒の画面に出ることを止めたり、アシスタントはキレて番組のブレーカーを落としたりと散々な結果になった。この頃、ロバーツの相手方であるペイストにはセクシャルなスキャンダルが持ち上がっていたが、これはロバーツ陣営の策略か否か。拮抗する支持率は若干ペイスト陣営の方が上であった。
番組後、テレビ局を出たロバーツ陣営。そして彼らを取り巻く支持者と反支持者。そしてラプリンたちジャーナリスト。多数の人々がいる中で2発の銃声が響いた。そしてロバーツが倒れた。腹部のYシャツには酷い血が広がっている!救急車は待っていられないと自分たちの車でロバーツを運ぼうとする陣営。
大騒ぎの中で逮捕されたのはラプリンだった。彼が右手で銃の引き金を引くのを見た者までいるという。だがやっていないとラプリンは無実を訴える。ペンシルベニア州を始め全米はロバーツの復帰・全快を祈っていた。
この事が選挙前日。
結末・ラスト
そして上院議員選挙当日。事件のこともあってかロバーツはペイストを破って当選。ベッドの上で起き上がれない様をカメラに撮らせながら、支持者に感謝するボブ・ロバーツがいた。
一方、事件の容疑者であるラプリンは、有能な弁護士ラフリンの活躍もあり証拠不十分で釈放された。このラフリンは、ラプリンが脳性麻痺で右手が殆ど動かないことやラフリンが“仕入れた”密貿易と不正融資のことをロバーツに密着していたジャーナリスト、マンチェスターに語っていた。更に重要なことに、現場にいたラフリンは発砲された2発の銃弾は床に向けて放たれたという…。
脊椎に達する銃弾により車椅子生活となったロバーツが車椅子にフォークギターを片手に歌いながら彼の足は一瞬ステップを刻んだ。
そして右翼的な組織によりバッグス・ラプリンは被弾して死亡。
この後、湾岸戦争が勃発するのであった…。
レビュー・感想・解説・評価
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後の「ミスティック・リバー」アカデミー賞助演賞俳優ティム・ロビンスの劇場用長編映画初監督作品で自信が主演のボブ・ロバーツを演じたコメディックなドラマ。
作曲のクレジットにはティム・ロビンスの兄デヴィッド・ロビンスのクレジットがあり、“Songs By”のクレジットには2人の名前がある。
また撮影のクレジットには「母の贈りもの」のジャン・ルピーヌがあった。
出演陣は全て挙げるとそれだけで終わってしまうので…元事実婚のスーザン・サランドンがアンカー・ウーマンとして、報道リポーターの一人として、日本人的にはアレな「ザ・コーヴ」のフィッシャー・スティーヴンス、次作「デッドマン・ウォーキング」でも起用しているジャック・ブラック、そして本作をもう一度観ようと思った切っ掛けである故アラン・リックマンなど。
さて、切っ掛けは先ずは先に挙げたリックマン追悼というのがある。「愛しい人が眠るまで」良かったなぁ。そして本作を最初に観た当時は知らなかったヘレン・ハントの劇場用長編映画初監督作品である「いとしい人」にロビンスがカメオ出演をしていて、“そういう経緯があったのか!”ということ。
ジャンル欄にコメディとドラマを挙げたが、“灰色なコメディ”という印象。肝心なことは明かされず、ステップを刻むところは後の「ユージュアル・サスペクツ」の様に驚いたし、最後の最後でカーテンの向こう側で立って電気を消す場面、見ていた青年が笑みを浮かべたのが印象的だった。
時に『ブロークン・ダブ』という団体の名称が幾度となく出てくるが、勿論フィクションであろうが、ここまで名前を出すのだから、“よりブラックに”しても良かったでは。主テーマは“愛国心”だろうが。
実のシンガーであるケリー・ウィリスと一緒にギターを手に歌うところは聴き応えがあった。ティム・ロビンス、歌巧いねぇ!!!
時に「ダイ・ハード2」などのフレッド・ダルトン・トンプソン(フレッド・トンプソン)は後に上院議員となったがティム・ロビンスも政治家として映える顔立ち、長身だし…ってトンプソンは2015年に亡くなっていた。合掌。
2017/05/03
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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