映画「コラテラル」あらすじ,ネタバレ,レビュー
あらすじ
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タクシードライバーが乗せたのは殺し屋だった。巻き込まれて殺人の汚名まで着せられる男は女性検事を救うために反撃に出る。
トム・クルーズが悪役を演じてとても話題になった作品。白髪鬼=トムの最後は!?
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ストーリー・ネタバレ
アメリカ・ロサンゼルス。多くの人々が暮らすが、自分以外のそのほとんどが赤の他人の街。リムジンなどの高級車を手に入れて、それを貸し出すビジネスを夢見るしがないタクシードライバー、マックスは、今日もまた金を稼ぐために夜の街へタクシーを走らせた。タクシードライバーとして10年ほどのキャリアを積んできたマックス。彼にとってロスの街は蜘蛛の巣を操る蜘蛛のように頭にたたき込まれていた。
そんなマックスの車に一人の女性アニーが乗ってきた。彼女は検事だという。目的地にはほどなく到着。マックスの運転手としての技量と、頭脳に好感を感じたのか、アニーは自分の名刺を手渡した。
夜はまだ長い。マックスは、ヴィンセントという客をひろった。博識ぶりを発揮はするが、人として、どこか“違う”ヴィンセント。彼は“ハイヤー代わりとして”、600ドルを払うから一緒にいろと言ってきた。最初は断ったマックスだったが、渋々承諾、前金の300ドルを受け取った。
ヴィンセントの最初の目的地に着いて、彼が建物に入っていった。マックスは、夢のメルセデスSクラスのパンフを見ながら車にいた。その時であった。
“ドカッ!”と凄まじい音と衝撃がマックスのタクシーを揺るがした。建物の上層階から人間がタクシーへと落ちてきたのだった。慌てるマックスだが程なくヴィンセントが戻ってきた。彼が男を殺したのであった。逃げようとするマックスを、ヴィンセントは脅して、死んだ男を車のトランクに入れた。
ヴィンセントの命令で、次の目的地へと車を走らせるマックス。彼らを乗せたタクシーの壊れ方から、警察が不審がって彼らを止めた。しめたと思ったマックスだが、警官らは無線で呼ばれてそっちに行ってしまった。
ヴィンセントの次の目的地。彼はマックスに逃げられないように、ハンドルに彼の腕を括り付けた。そして建物に入っていった。タクシーは路地裏。マックスは逃げるために通りの人々に大声やクラクションで呼びかけた。2人の若者がやってきた。彼らはあろうことか、マックスを助けるどころか動けない彼の財布を奪い、また、後部座席のヴィンセントのブリーフケースを持ち逃げようとした。そこにヴィンセントが戻ってきて、2人を撃ち殺して、ブリーフケースとマックスの財布を奪い返した。
彼らはジャズ・バーに向かった。ヴィンセントはジャズを楽しむ?そうはいかなかった。彼はオーナーのダニエルを呼び、質問をし、間違ったので殺した。本当は正解しようが殺していたが…。
タクシーに戻ったマックスとヴィンセント。マックスにタクシーの司令室から連絡があり、彼の母親アイダが電話してきていると告げた。アイダは入院していて、この日面会に来ないマックスを呼び出したのだった。ヴィンセントと共には行けないと、彼に言うマックスだが、ヴィンセントはマックス弱みを握るために促した。
病院でアイダに会うマックスとヴィンセント。幾許かの会話のあと、母と自分の安全のために、ヴィンセントのブリーフケースを持ち出し逃げ出したマックス。ヴィンセントは慌ててマックスを追う。マックスは高架橋から下の道路に向かってブリーフケースを落とした。これで、ヴィンセントの“資料”は消えてしまった。
これでは、ロスでの“仕事”が遂行できない。ヴィンセントは自分の依頼人である裏社会の実力者フィリックスとコンタクトを取ろうと考えた。フィリックスは訴追されそうになったために、検事側の証人を消すようにヴィンセントにさせていた。だが直接フィリックスと会うには、ヴィンセントとしても安全のためには避けたい。結果、自分の姿なりを知らないフィリックスに、“マックスをヴィンセントと名乗らせて”会わせて、“資料”を得ようと考えたヴィンセント。行動に移した。
マックスはフィリックスに会った。もうこうなったら破れかぶれである。ハッタリをかまして、無事に“資料”の入ったUSBメモリをゲットしたマックスであった。
その“資料”に書かれた“ターゲット”を殺りに向かうヴィンセントとマックス。標的のいるクラブに着いた。ヴィンセントは慎重かつ大胆にターゲットを殺した。大騒ぎのクラブ。その状況を見ていたファニングら刑事、そしてFBI捜査官がいた。彼らはヴィンセントがこの夜初めて殺した男から犯人=ヴィンセントを追っていたのだ。フィリックスに会ったマックスを、犯人と考えるようになった捜査官の中で、ファニング刑事だけは経験からマックスの無実を考えていた。だが、マックスを信じる唯一のファニングも、ヴィンセントによって殺された。
最後の標的の元へとマックスを走らせるヴィンセント。マックスはもう自棄になっていた。ヴィンセントの制止も聞かず、タクシーを猛スピードで走らせ、また赤信号も渡ってしまう。そして彼ら2人を乗せたタクシーは逆転してしまった。
2人は怪我をしてはいるようだが命は無事だった。ヴィンセントは最後の標的を殺るべく自分の足で向かった。一人残ったマックスの元に警官がやってきた。開いたトランクから見えた死体によりマックスは捕獲されそうになった。しかし、その時彼が車の中から発見したのは、標的=アニー検事を映したパソコンのモニタだった。アニーを助けようと警官から拳銃を奪って、ヴィンセントを追うマックス。
結末・ラスト
検事局に入ったヴィンセント。それを見たマックスは、受け取っていた名刺からアニーに電話をして、事を告げた。全てを理解したアニー。そしてアニーを助けるべくマックスも検事局に入る。そして何とかヴィンセントの魔の手からアニーを救い検事局を出る2人。彼らを追うヴィンセント。
舞台は最後の決戦地である地下鉄車内へと移された。マックスV.S.ヴィンセント。最後に笑ったのはマックスであった。いや、マックスも、この今までの従属的なことに笑う事もできないであろう。取り敢えず戦地を後にするマックスとアニーであった…。
レビュー・感想・解説・評価
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“Collateral(コラテラル)”とは、“従属的な、付随的な”という意味の英単語。
この映画の数年前、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画「コラテラル・ダメージ」でも聞かれるが、悪役トム・クルーズを見られる点の期待感などから、この映画の方が知名度は抜群であろう。
アル・パチーノ、ロバート・デ・ニーロ共演で大ヒットした「ヒート」などを監督したマイケル・マンがメガホンをとる今作。補足情報となるがマンは「インサイダー」でアカデミー作品賞・監督賞・脚色賞ノミネート、そしてレオナルド・ディカプリオ主演の「アビエイター」でもアカデミー作品賞にノミネートしている。
以下、箇条書きで。
上記スーパースタークルーズを“主役”に据える。クルーズに関しては様々な作品をレビューしているのでコチラをご覧頂きたいが、2015年にレビューした「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」は素晴らしいアクション映画だった。
・「ALI アリ」でもマンとコンビを組んだジェイミー・フォックスが“添えられる”役。オスカー助演賞にノミネート、素晴らしい!なおなお、この年「Ray/レイ」でもアカデミー主演賞にノミネート、そして見事受賞している。toikunとしては納得のいかない展開「完全なる報復」というのもレビューしている。
・後の「ノーカントリー」でオスカー助演男優賞を受賞するハビエル・バルデムも姿を見せる。
・快作「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」で長編映画デビューを果たしアクション・スターとして活躍著しいジェイソン・ステイサムも、オープニングの空港でのクルーズとの絡みで姿を見せる。「メカニック」の続編「メカニック:ワールドミッション」も公開されステイサムのアクションシリーズはどれだけ?
・女性検事を演じたジェイダ・ピンケット=スミスだが、後の女性オンリー映画「明日の私に着がえたら」でも魅せるが、今作も“凜”と光る。
・刑事のマーク・ラファロ、アネット・ベニングとジュリアン・ムーアが同性愛役を演じた「キッズ・オールライト」でジュリアンと“浮気”、アカデミー賞にノミネートする。そしてその後の「フォックスキャッチャー」でもノミネート!イイねぇ☆「グランド・イリュージョン」、ネタバレナシに観ると驚かされるぞ!
・フォックス演じるタクシードライバーの母親役を演じるのは「レディ・キラーズ」で“役得”って感じがあるものの魅せてくれたイルマ・P・ホール。
この映画を見終えた人の中の大多数に「トレーニング デイ」をを思い出す人がいるだろう(言い過ぎ?)。悪役、そしてそれに振り回される役が白人、黒人の違いがあるにせよ、似ていると思うのである。今作のフォックスも、「トレーニング デイ」のイーサン・ホークもオスカー助演賞を受賞しておかしくないと思う。もっと言えば、クルーズのノミネートがなかったのは、何故?そう問いたくなるくらい素晴らしい演技を魅せる。”彼”の奇行はこの頃発覚していたのかな…?まぁ、前述しているがフォックスは本作と同年の「Ray/レイ」でアカデミー主演賞を取るのだから、良いと言えばそうなのだが…。
ドライバーの母ちゃんに会った銀髪鬼さんの対応の仕方にユーモアを感じるのは何かに毒されているのかな?何か、スーパースタートム・クルーズが日本に来日して“プレスに対応”するような微笑ましさ。キットそう思った人、いるよね!!!?
しっかし本作を初めて見たときはすさまじく怖く感じたのだがな彼…。
未見の方、銀髪鬼トム・クルーズに酔ってみませんか?
2008/06/30
2015/10/18
2016/01/12
2016/07/09
2016/09/12
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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