映画「グランド・イリュージョン」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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アメリカ全土から集められた4人の有能なマジシャン=フォー・ホースメンが魅せるのは犯罪=銀行強盗だった。観客の目の前でパリの銀行の金庫に眠る大金を手に入れた彼らはそれを観客に渡しマジシャンとしてだけではなく義人としても有名に。
FBIに拘留されたフォー・ホースメンだが証拠が出ない為に釈放。彼らが次に狙う獲物とは?そしてFBIは証拠を挙げて彼らを逮捕する事が出来るのか?
9月1日には続編「グランド・イリュージョン 見破られたトリック」が公開をされた。女性では一人だけだった“フォー・ホースメン”のヘンリーを演じたアイラ・フィッシャーは降板してリジー・キャプランに交代しているが、他の“フォー・ホースメン”や主要キャストは続投。彼らにプラスして「ハリー・ポッターと賢者の石」などのダニエル・ラドクリフが“彼らのトリック”を破る為に登場!見応え十分だぞ!
なお、2016年11月にはジェシー・アイゼンバーグが出演する「母の残像」が公開。この映画ほんとうにtoikunのオススメなのだが、邦題の“母の残像”ってのが家族全員に残っているんです…。
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ストーリー・ネタバレ
(本作を未だご覧になっていない方、結末まで書かれているのでお気を付け下さい。)
ストリートマジシャンが有名となる為に修行を続けるアメリカ。
4人のストリートマジシャン達に目をつけるフードを被った人物がいた…男なのか女なのか、分からない。仮に“彼”と呼ぶ。
“彼”が一番最初に目をつけたのはカードのマジシャン、ダニー。観衆を沸かすカリスマ性はリーダーに十分だ。
次のマジシャンはメリット。催眠術をかけて詐欺まがいのケチな小銭を稼ぐ男だがその腕は超一流。
次の男はマジシャンと言うよりは犯罪者か、ワザとマジックをポシャって観客を油断させて財布などを失敬する男ジャック。
そして最後は女性マジシャンのヘンリー。観客にハラハラさせながらもキチンと脱出マジックを行うエンターテイナー。
“彼”はそれぞれにタロットカードを残した、裏には目=“アイ”の画像があり住所が書いてある。4人は何時、誰に残されたのか分からないカードに興味を持ちその住所ニューヨークの東エバン街を訪ねた。
小汚いアパートの前で出会った4人。ダニーとヘンリーは面識がある。そしてまた皆が皆の事を知っている、それぞれ少しは有名なマジシャンだ。“訪ねてこい”と言いながら鍵も開けない“主人”。ジャックがピッキングで鍵を開けるとその中にはマジシャンの彼らでさえ唸るイリュージョンが繰り広げられた…家主が事前に仕掛けていた…。
1年後のラスベガス。
この街のマジック会場にダニー、ヘンリー、メリット、ジャックの4人は立っていた。パトロンには世界有数の保険会社など様々な企業を経営して大富豪であるアーサー・トレスラーがついている。4人は“フォー・ホースメン(Four Horsemen=4人の騎手(※実在のプロレスユニットからとったものか?))”と名乗り、大勢の観客の前で銀行強盗を行うという。抽選でフランス人の男を選び出してステージに上げると、4人は男を消し去った。消えた男は金庫の中におり、男の目の前にはユーロ札で300万ユーロがある。場所は男が預金を持つパリの銀行なのであろう。フォー・ホースメンが合図をすると金庫の金はダクトに吸い込まれ、その金がラスベガスのマジック会場に降り注いだ!金は観客に渡りマジシャンとしてだけでなく、義人としても名を上げたフォー・ホースメンだった。
この銀行強盗でFBIは捜査を開始してフォー・ホースメンを引っ張ってきた。指揮官はディラン・ローズだ。彼やFBI捜査官にプラスして、インターポールから女性捜査官アルマ・ドレイが加わり4人を取り調べるが証拠など出てきやしない。仕方がなくディランは4人を帰すのだった…。
先の銀行強盗が繰り広げられたマジック会場の客席にいたのはマジシャンのタネをバラしてメシのタネにしていたサディアスだった。サディアスはフォー・ホースメンの噂を聞きつけて来ていたのだ。それを知ったディラン達はサディアスを訪ね銀行強盗のタネを聞こうとした。サディアスはマジシャン崩れで昔の種明かしで死に追いやった男ライオネル・シュライクについて語った後でフォー・ホースメンのタネを明かした。フランス人観客は床の下に消え、そこは金庫を摸してあったのだ。偶然フランス人が選ばれて彼の銀行口座を持つフランスの銀行が選ばれたように見えるが、催眠術や様々なフォー・ホースメンの企みによって、フォー・ホースメンが“確実に”フランス人を選んだのだ。では、金が無くなったフランスの銀行のタネは?それは現金輸送車にフォー・ホースメンが隠れ、現金を奪った。金庫に細工を施したニセ札を置き、簡単なマジックのテクで燃やしてしまったのだ。
次のフォー・ホースメンのステージはニューオーリンズ。フォー・ホースメンはアーサーの自家用ジェット機で飛び、ディランやアルマなどフォー・ホースメンを挙げようとする者たちもまた向かった。
フォー・ホースメンがやってくると言う事で街は活気づいている。作戦を練るFBIとインターボールの合同捜査本部、と言ってもインターポールはアルマだけだが。彼らはダニーにGPS発信器を仕掛けた。そしてディランは5人目のフォー・ホースメンの存在も考え始める…。
またフォー・ホースメンを追いつめる為にやって来たサディアスを金で懐柔しようと考えるアーサーがいたが、サディアスは金を受け取らなかった。
夜になりフォー・ホースメンの“第二幕”が開いた。4人は観客に預金の額を紙に書かせていた。そしてフォー・ホースメンは、アーサーの銀行預金から金が減り観客の口座にその金が入金されるというショーを見せた。事前にアーサーの口座のパスワードなどを調べていた4人。災害に遭ったニューオーリンズの人々にアーサーの保険会社が金を払わなかった事に怒っている人が多いと見て、義人として金を振り込んだ…。カンカンのアーサー、そして犯罪が行われたという事実がありディラン達FBIが4人を逮捕しようとするも、彼らは難なく消え失せた。
忘れてはいけないFBIが仕掛けたGPS発信器。だがダニーの方が上手でありディランは自分自身を追っていた…発信器は彼自身に仕掛けられていたのだから。落ち込むディラン。八方ふさがりか?そうでもない、アルマが何かに気付いていた。本物の魔術を守り続けてきたという集団“アイ”に…。フォー・ホースメンは“アイ”に入団する為にエンタテインメントを行っているのか?“アイ”は存在するのか?
愕然とするアーサーをサディアスが訪ねた。金の代わりにトリックを暴くと提案しアーサーはソレを頼むのだった…。
アーサー達フォー・ホースメンが潜伏する場所を掴んだFBI。ダニーがディランの携帯をすり替え仕込んだ盗聴装置などに気付いたFBIは、ディランの本物の携帯のGPSにより居場所を割り出したのだ。フォー・ホースメンは勿論ソレを理解しているから、ジャックに全ての資料を燃やすように言い、ダニー、メリット、ヘンリーは先に逃げ出した。アジトで格闘となるジャックとディラン。しかしジャックはFBIの車を奪い逃げ出す!激しいカーチェイスとなる!不意にジャックの乗る車両は何度も横転をして止まった。ディランがジャックを引きずり出そうとするも車は火に包まれてジャックは死亡…。
ディランはジャックが持っていた資料を持ち出していた。それは警備会社エルコーンの資料であり、FBIが脱税容疑で極秘捜査中だったのだ。3人のフォー・ホースメンの次の狙いはエルコーン社の倉庫に隠された、脱税で貯めた大金…。ディランの指揮権は上司に剥奪されてしまう。
FBIはエルコーン社に急行するが倉庫の中に金庫は無かった。だが大型トラックが金庫を積み走り出している事を知ると、ディランはトラックを止める。そしてフォー・ホースメンを出し抜こうと金庫を積んだトラックとともに走り出す。だがとある場所でトラックは止まった。サディアスが止めたのだ。サディアスの言う通りトラックの金庫を開けると、その中には金は無かった…。フォー・ホースメンは何枚上手なのか…!?巧妙なミスディレクション…。
この前に、動画サイトでフォー・ホースメンは、ファイブ・ポインツでマジックを行うという動画を流していた。FBIはファイブ・ポインツへ向かう!大勢の観客で盛り上がっている!
ステージに立とうとするダニ-、メリット、ヘンリーが語っている。信じている“アイ”が存在しなくて刑務所に行く事になったら…。
結末・ラスト
ステージに立った3人のフォー・ホースメンは屋上から飛び降りると札束になって消えるのだった…その札束はフォー・ホースメンの顔が描かれるニセ札…。
FBI捜査官ディラン・ローズとインターポールのアルマ・ドレイは素直に負けを認めるのであった…。またサディアスは車に乗ろうとしたところで、自分の車から大金が出てきてFBIに逮捕された…。
留置場で会話をするサディアスとディラン。サディアスは自分が見破った全てのタネを語る。炎に巻き込まれて死んだジャックは死を偽装していて、生きている事も。生きていたジャックが持ち出されたと思われたエルコーン社の金庫に押し入った。簡単な鏡のトリックで本物の金庫はそこにあったのだ。
だがディランの方が思いもかけない事を語りった。復讐だと。
ダニー、メリット、ヘンリーはジャックと合流してライオネル・シュライクゆかりの地に居た。そこに現れたディラン。FBI捜査官ディランの父親は死んだライオネル・シュライクであり、その時12歳だったディランは復讐を誓って綿密に計画を立てて、有能なマジシャンが現れるまで待った。そしてフォー・ホースメンを結成させてサディアスを逮捕できるように仕向けた。裏で。
フォー・ホースメンが狙った相手全てがライオネル・シュライク関係であり、ディランが怨みを持っていた相手。
全てを明かされたフォー・ホースメン。ディランにより“アイ”に入る事を許された4人。彼らの次のターゲットとは…!?
そしてフランスに戻ったアルマを訪ねたディランは真実を明かした。しかしアルマはそれを公にはしなかった、“秘密にしておく方がいいこともある”…。
レビュー・感想・解説・評価
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騙されてとてもゴキゲンになれるクライムムービー!気持ちよかった、ありがとう☆
メガホンをとるのは「トランスポーター」、「トランスポーター2」シリーズなどのルイ・レテリエ。レテリエの監督としてのフィルモグラフィーを見ると豪快な作品が多いなぁ。
さぁ、キャストを紹介☆
・フォー・ホースメンのリーダーのダニーに扮するは「ソーシャル・ネットワーク」でアカデミー主演男優賞にノミネートしたジェシー・アイゼンバーグ。現状レビューしているのはコメディ映画の「ローマでアモーレ」のみ。アレック・ボールドウィンが“生きている人間”として出てきたがアイゼンバーグにちょっかい出しまくり…でも他の出演者には見えてないみたいな演出、「アリス」の幽霊=アレック・ボールドウィン再来!?アイゼンバーグから話しが逸れた…。
・フォー・ホースメンの紅一点ヘンリーを演じたのは2013年の「華麗なるギャツビー」等のアイラ・フィッシャー。綺麗な女優さん、ご贔屓にしちゃおうかしら、アネット・ベニングの後に…。
・催眠術に長けるフォー・ホースメンのメリットに扮するのは「ラリー・フリント」と「メッセンジャー」でオスカーにノミネートしているウディ・ハレルソン。最近「ナチュラル・ボーン・キラーズ」だったり「幸福の条件」、「ダイヤモンド・イン・パラダイス」など旧作で観まくりだなぁ。
なお、ハレルソンについては色々と後述する。
・一番若いフォー・ホースメンのジャックに扮するのはデイヴ・フランコ。あぁショーン・ペン主演の「ミルク」で観たなぁ。楽しみな30代のヤングスターだ。
・FBI捜査官であり…な人←どう形容すればいいのさ?を演じたのはマーク・ラファロ。「キッズ・オールライト」、「フォックスキャッチャー」、「スポットライト 世紀のスクープ」と3度もアカデミー賞にノミネート!「コラテラル」も作品として面白いよ!
・ICPOの銭形…じゃなくて女性捜査員を演じたのは「イングロリアス・バスターズ」や「複製された男」のフランス人女優のメラニー・ロラン。最後までミステリーな存在として良かった本作。
・「ミリオンダラー・ベイビー」でやっとアカデミー賞を受賞したモーガン・フリーマンがタネ開かしをするマジシャンの敵として登場。「ショーシャンクの空に」の“So was Red.”、懐かしい。他に「最高の人生の見つけ方」も“最高”だしなぁ。今年は他に「エンド・オブ・ホワイトハウス」の続編「エンド・オブ・キングダム」でも副大統領として魅せた。
・途中退場しちゃった感があるパトロンさんに扮するは英国の名優マイケル・ケイン。「サイダーハウス・ルール」と「ハンナとその姉妹」の2つのオスカーを持つ男。本作のチョット情けない感じは近年の「キングスマン」と同じ印象を受けた。あぁ、toikunはケインにも凝っている。「探偵スルース」、「第四の核」…。
・ちょっとハゲなFBI捜査官を演じたマイケル・ケリーはニコール・キッドマンとジュリア・ロバーツが共演した「シークレット・アイズ」でもハゲたFBIだったんだけど、10何年前のシーンでは髪の毛がキチンとあったのだ!他に「完全なる報復」など。
・そして事件をかっさらってった上司を演じたコモンは、俳優としても出演した「グローリー/明日への行進」の楽曲でアカデミー歌曲賞を受賞!toikunは授賞式のパフォーマンスで泣いちゃった!
長くなっちゃいました。
イリュージョンなんて映画で観ると嘘くさく見えるのかなぁ?なんて思っていたけど問題ナシ。ってか一番最初の銀行強盗で“SFか?”なんて思ったもんだから騙されたなぁ。
映画を観ていくと都度タネ明かしがされていくから特に疑問は残らないんだけど、よくぞまぁココまで騙してくれたもんだ。
登場人物の内面が掘り下げられる事はない、ただマーク・ラファロさんのFBIは分かるけど…そんな上っ面でも納得できるから大したもんだよ。
でねー、ウディ・ハレルソンさんについて書いちゃうよ!
序盤、彼の台詞で“オレの裸を想像しろ、キモイだろ?”何て言うけど「ラリー・フリント」?
そして更に下品な事を言っちゃうよ。何時だったか劇中で“バカ(Dick!)”って言ってるけど、アンタは“Woody”でしょ?色々と問題があるので意味は言わないよ。「オースティン・パワーズ:デラックス」で引き合いに出されていて大笑い!
んでんで、アナタがフォー・ホースメンでこんな扱いなのはこれまでアナタが演じてきた役柄のせい…。
これで終わりにしようかな?
“女王の携帯番号”ってあったけど、この時“Queen”て言っていたのね。マイケル・ケインさんは英国人だし、本作でも英国人の役柄だろうから、米国人→英国人で“Her Majesty”とかならないのかなぁ?まぁ「クィーン」なんてイギリス映画があったしねぇ…英語って難しい。
2016年に本作の続編が公開予定。ひじょーに楽しみ☆
2016/07/09
2016/07/18
2016/10/21
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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