映画「完全なる報復」あらすじ,ネタバレ,レビュー
原題:
邦題:
原題訳:
製作年:
製作国:
上映時間:
ジャンル:
監督:
主演:
あらすじ
この映画にはtoikun以外のレビューはまだありません。
強盗により妻と娘を失った男は司法の判断にも絶望。10年後。生き延びた犯人のみならず当時の司法関係者までも手にかけられてゆく。犯人殺害の罪で監視下の男はどうやって犯行を行っているのか!?
「交渉人」のF・ゲイリー・グレイ監督が魅せる緊迫のクライムスリラー。
「ディック・トレイシー」でまだチョイ役だったコルム・ミーニイを発見(!!!)し、今作を思うと、ファン冥利に尽きる。
感想・レビューを書いてみませんか?投稿フォームはコチラ[下にあります]















説明:
ストーリー・ネタバレ
アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィア。技術職の男クライド・シェルトンは一家団欒時に不用意に呼び鈴からドアを開けて強盗に襲われた。彼自身も腹部を刺され大ケガをしたが何より悲しかったのは妻と犯人が強盗により殺されたことだった…。
犯人の男2人組、ダービーとエイムスは逮捕され裁判にかけられた。担当検事ニック・ライスは有罪率96%を誇る男。そんな彼は裁判方針を傷の癒えたクライドに伝えた。殺害を実行したダービーはエイムスが実行犯と証言し、その司法取引により第三級殺人の罪で裁かれる。長くて5年の懲役。エイムスは死刑。クライドは犯罪者、それも妻と娘を亡き者にしたヤツラと取引をする検察は信じられなかった。だがニックとしては有罪率を維持するよりもコレがせめてもの犯人を罰する手段であったのだ。裁判後、ニックと犯人ダービーが握手する写真が新聞の一面となって報じられた…。
10年後。ニックは妻ケリーとの間に娘が出来ていた。小学生の娘はチェロ弾きであったがニックはそれを生鑑賞できない程忙しい毎日を送っていた。
ニックは10年前も部下であった女性検察官サラと共にエイムスの死刑執行の立ち会いに来ていた。注射・点滴により静かに死刑が執行される…と思われたのだが何故か突如エイムスが苦しみだした。そして苦しんで死亡した…。
死刑執行に使われる薬物に細工された跡があった。刑事であるダニガン捜査官を中心に警察、そしてニックも捜査に当たることになった。そして彼らはダービーが仕組んだものとして彼の家にパトカーを飛ばした。アパートで寛ぐダービーに声を細工した人物から電話があった。アパートにはコカイン。その男は来たるパトカーを知らせダービーの逃走を手助けした。そしてダービーが逃げた先で遭遇した警官の格好をした人物がクライドであった…。“CAN'T FIGHT FATE(運命には逆らえない)”、クライドはダービーを麻痺させ、これ以上ない程残虐にバラバラに殺した…。
警察は直ぐにダービーの遺体を発見した。発見された場所がクライドの所有地であった為にアッサリとクライドは逮捕された。
逮捕後(送検後?)、ニックが担当となり拘置所にやってきた。クライドを裁こうというのだ。ニックは“マットレス”という要求を出した。この“司法取引”を飲めば自供するという。ニックは取引をしたくなかったが上司のジョナスなどの助言もあり“飲んだ”。そんな中、ニックの家。妻ケリーと娘がいたのだがDVDが届けられた。演奏会のDVDだと思った娘が見た時、彼女はその映像に…。それはダービー殺害現場を撮したもの。ケリーに知らされたニックはゾクっとするのだった。
クライドの公判。彼は弁護士を立てずにセルフ弁護をした。法律を勉強したのであろう、巧みな弁舌により保釈を得ようとした。そしてそれを決定しようと女性判事が言葉を述べている時にニックはその判事を罵った。彼女はダービーの“3年懲役”を決定した判事だったのだ。“司法は間違っている!”、そんな言葉で判事は保釈を許可しなかった…。
クライドの考えとは一体何であろうか!?
拘置所のクライドは再度“司法取引”をニックに持ちかけた。今度は“晩餐”。時間きっかりを要求したクライドだったが、食事に何か仕込まれていないかを調べる為に時間がかかった。クライドはダービーの弁護人だったレイノルズの居場所=緯度経度を教えた。警察が調べると確かにレイノルズは数日行方不明。クライドが要求した時間には遅れている!急ぐ警察とニック!レイノルズは酸素不足で死んでいた…。
クライドには誰か共犯者がいるのか?ニック等は色々と調べる。国防総省のクライドへの支払履歴から“スパイ”と会ったニックとジョナス。クライドは司法省の為に殺しの手筈を整える仕事をしていた。そのスパイは最大限の警告をするのであった…。
クライドに会ったニック。“翌朝6時までに釈放しなければ全員殺す”、クライドの取引に応じなかったニック。何者かが自分らを狙っている、検察官達はクライドを調べ上げる。時計は6時をむかえていた。何も起こらない!?徹夜の彼らが捜査本部にしていた刑務所を出て車に乗ろうとしたところ、1台、また1台爆発していった。車から出られなくなったサラは絶望の顔でニックを見るが、彼は何も出来ずにサラは逝った…。
ニックとジョナスはとうとう市長の下にやって来た。市長は彼らを叱り飛ばしたが身を案じ護衛を付けた。田舎へ行く妻と娘を見送るニックがいた…。
怒りに怒ったニック。ダニガン捜査官と共に拘置所を訪れると、クライドを殴り飛ばした。だがクライドは更に警告…。
サラの葬式の後にニック等が乗る車が銃撃された。ジョナスは死亡…。
市長の下に再び来たニックは検察官辞任を申し出るが、市長はジョナスの後を継ぐポジションを与えるのであった。そしてフィラデルフィアには非常事態宣言が発せられた。それは1人の捉えられている男によって引き起こされたもの…。
サラが残した“手がかり”からニックは刑務所近くの建物にダニガンと共にやって来た。ここもクライドの所有地。だが捜査令状は無い。怒りに燃えるニックにそんなモノは関係なかった。
中に入る2人。プラスティック爆弾や警察官など様々な衣装、そして驚くべき事に刑務所までの穴が掘られていた。それは全ての独房に通じていた…。クライドは同室の男を殺して自ら独房に入っている状態であった。中にはクライドは居なかった!
結末・ラスト
クライドは市庁舎に潜入していた。爆弾で会議に集まる人々を殺そうと…。それに気付いたニックとダニガンは市庁舎に急ぐ!クライドに見られている為に大っぴらに退去は促せない!爆弾を発見した彼らはその破壊力に驚く!
クライドは独房へ戻った、起爆の為の携帯電話を持って。何と独房にはニックが待っていた。“犯罪者とは取引しない”、やっとそう告げたニックに、クライドは爆弾のスイッチを入れると言うことでかえした…。だが爆弾はニック等によってこの独房に持ち込まれていた。ニックとダニガンによって独房に閉じ込められたクライド。もはや為す術のない彼は娘の作ったアクセサリーを手に握り何をか思い死んでいくのだった…。
事件解決後。妻と共に娘のチェロの演奏を見るニックの顔に現れた感情とは…。
レビュー・感想・解説・評価
感想・レビューを書いてみませんか?投稿フォームはコチラ[下にあります]リンクについて
~~~(矢印と破下線のリンク)は、T's Theaterでレビューしている映画作品や紹介している俳優等、全て内部リンクです。
「交渉人」でtoikunのみならず世間を圧倒したF・ゲイリー・グレイが監督したコワイコワイ、クライムスリラー。
・“脅す男”には男臭い男ジェラルド・バトラー。T's Theaterでは残念ながらレビュー作は少ないものの現在の所「幸せの1ページ」、「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」をレビュっている。…レイフ・ファインズの初監督作品「英雄の証明」にも出演、シェイクスピアの悲劇ものであり多分に舞台的だが楽しめた。他に「エンド・オブ・ホワイトハウス」とその続編「エンド・オブ・キングダム」というアクション、そしてファンタジーアクション「キング・オブ・エジプト」でも悪役として強いゾ、バトラー!なおバトラーは製作も務めている。
・そして“脅される男”には「Ray/レイ」でオスカー主演賞を受賞して同年の「コラテラル」でも助演賞ノミネートを果たす快挙だったジェイミー・フォックス。出演作が続くが今のところレビュっているのは「シェイド」と前述の「コラテラル」のみ…。モット見たい!あ、2015年12月現在、彼、iPhoneのCM出てるじゃん!
・「コラテラル」でフォックスと共演したブルース・マッギルさん。「ラスト・ボーイスカウト」や「バンテージ・ポイント」など。
・「ダイ・ハード2」で機長をやってウィリアム・サドラーに墜落されられちゃったり「遙かなる大地へ」や「沈黙の戦艦」、「コン・エアー」なんかに出ちゃったりのコルム・ミーニイ。(T's Theaterではスクリーン誌の関係上名前表記がイロイロイロイロ…。)最近レビューした「ディック・トレイシー」は大スター豪華共演作だけどミーニイのエキストラ的役、見逃しませんでしたよ!そして2016年の「ペレ 伝説の誕生」では後半に登場する憎々しいサッカーの監督として魅せた。
・そして「ダウト~あるカトリック学校で~」、「ヘルプ~心がつなぐストーリー~」の2度のオスカーノミニーのヴィオラ・デイヴィスさんが市長役でとてもとても強い女性を演じている。ヴィオラはトム・クルーズとキャメロン・ディアス豪華共演作品「ナイト&デイ」(CIA!)や、ティーンエイジホラーな趣のある「ディスタービア」では女刑事さん。
補足として監督のF・ゲイリー・グレイが18分過ぎの“CAN'T FIGHT FATE”と書かれた薬品ビンを持ってくる役でチョイ役出演。
補足の補足として編集を担当するタリク・アンウォーには「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」でアル・パチーノのみならずtoikunのハートをがっちり掴んで離さなかったガブリエル・アンウォーという素晴らしい娘がいる。…ガブリエルの出演作「デンバーに死す時」もまたアンディ・ガルシア、クリストファー・ウォーケン共演といった豪華な映画だ。
どういう話になるのか全然知らないで今作を鑑賞したtoikun。気持ち悪いバラバラ殺害でホラーチックになるのかなぁって思ったけど、直ぐに逮捕されちゃってどうなるのかなとワクワク。
展開的には面白いスリラーとなっているのだが、ラストが嫌だった。“犯罪者と取引しない”と告げた検察官ニックに対してクライドは応えて欲しかった。起爆させたのは納得いかない展開だった。
コレって2007年の「ブレイブ ワン」みたく同じ復讐をテーマとして、しかも後味は悪いし同じ感じ。気持ち悪いバラバラシーンと、爆弾を扱ったことで「隣人は静かに笑う」でも感じた“納得できない感”をこれでもかって寄せ集めた感じ。なーんか残念だよなぁ!?皆さんはどうでしたか!?
スパイを登場させたりしてスリラー感を強く出した点などは素晴らしいのだけど。でも全部一人でやっていたのはスゴすぎだけどね。
クライドが拘置所(刑務所?)からチョット外に出されたシーンは「ショーシャンクの空に」でギル・ベローズが所長役のボブ・ガントンに殺されたシーンを思い出して、もしかして“フォックスがバトラーを撃ち殺す?”ってワクワクしたtoikun。(スッゲー蛇足だなぁ…。)
纏めとして…検察官が大々的に捜査するのって日本の木村拓哉の連続ドラマ『HERO』と同じであるんだよねぇ。『HERO』では中井貴一が犯人役で出た時に必死こいて皆で海岸(波止場?)で何かを探していたシーンを思い出す。何でしたっけ?
そして纏め2として「ブレイブ ワン」のスケールをデカくしたけど、後味の悪さは変わりませんでした…& MORE、「隣人は静かに笑う」の結末&動機とは違うけど、ティム・ロビンズか!とツッコミを入れたくなった作品でした。
ラストの纏め3として前述の「ブレイブ ワン」、「アメリカン・スナイパー」や同じ戦争ジャンルの「TAKING CHANCE/戦場のおくりびと」でも書いたと思うが、“人間教育が大事。だが極端な状況下では後天的な要素が作用する”って感じです。フォックス=検察官の持ちうる気持ちとしては現法制化で最大限やっているということ何でしょうね!
2015/10/24
2016/01/14
2016/07/09
2016/09/01
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
ホームページ
コメント:
(コメントをどうぞ。)
T's Theaterへのお問い合わせフォームはコチラ(別ページで開きます)