映画「のら猫の日記」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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野良猫の様な孤児姉妹。姉の妊娠で車で旅をしながら万引きし家人のいない家に泊まる生活が変わり街で見つけた女性を誘拐し“出産に備える”姉妹。その女性も協力的で…。
「ノース ちいさな旅人」で映画デビューし「アベンジャーズ」シリーズ等で今は大スターのスカーレット・ヨハンソンが多感な頃の女の子の心情をコメディックに演じる佳作。
人質のメアリー・ケイ・プレイスがロッジのオーナーを殴るシーンに大笑い!
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ストーリー・ネタバレ
16歳の姉ローレルは母親が死んだ日に里子に出されていた妹アマンダを“誘拐”しステーションワゴンであての無い旅に出た。2人はローとマニーとしてお互いを呼んでいた。
彼女らの旅は打算のないものだった。ローは其処いらで知り合った男の子と寝てしまう。挙げ句ローはマニーに命令して2人で万引きをしている。もちろん車のガソリンも拝借…ローのタバコは言わずもがな。でもマニーにとってローは掛け替えのない姉、逆らうことは無かった。そして野宿もするが大抵は家人のいない家に侵入して泊まるのだ。
ある日妹マニーが姉ローのお腹の膨らみに気付いた。万引きしたスナック菓子生活の影響で太った?…ワケではなくローが妊娠したのだ。他人の山小屋で出産シーンをビデオで見て状況に絶望したローがいた。堕胎できる時期はとうに超えていた。
2人は街のベビー用品店に来ていた。そしてエレインというとっても出産に詳しい店員さんを見つける。ローとマニーは夜にエレインを誘拐して山小屋に連れ込んだ。
そしてマニー、ロー、エレインの生活が始まった。
エレインは最初は2人の要求が分からずハンストして抵抗するが彼女もローの妊娠に気付きそこから状況は変わった。足は2人に縛られて自由に歩けないものの姉妹に協力するエレイン。お腹の子を思い栄養のある食事を作って山小屋内の家事もこなして…。
マニーにとってエレインは年の離れた女友達という感覚だったのかもしれない。心を開く。ローは人質のエレインをイマイチ信じることは出来ないがそれでも彼女の知識と奇妙な謙信さに惹かれる。エレインは自分の持っている知識をフルに活用、2人に出産たるものを教える。
ある日、山小屋にオーナーがやってきた。ピンチだ!だが何とエレインが後ろからオーナーを殴って挙げ句、人質が人質を取るという状況になった。人質のエレインにとってローの妊娠は無視できないものだったに違いない。ある日エレインはマニーに、自分が子供が作れる時にまともで無かったことを告白するのだ。
やがてオーナーが逃げた。オーナーがやって来た事を知っていたのはマニーとエレイン。ローは知らなかったのだ。山小屋を出た3人だがローはエレインを車から降ろして置いてきぼりにする。エレインに対してせめてもと生活に必要なグッズを渡すマニーがいた。
“…もうダメ私…。”ヤバくなったロー。マニーはローを車に乗せてエレインを探しに戻った。エレインの最低限の要求はローの謝罪。どうしようもならない状況にローは謝罪して、いざ出産になる。
結末・ラスト
生まれた!看護師・助産師としての経験も無く自分の赤ちゃんを抱いたことも無いエレイン。最初は戸惑った。だがマニーに促され赤ちゃんをローの手に渡した。
エレインが姉妹のステーションワゴンの運転席に座った。後部座席にはローと赤ちゃん。助手席にはマニー。マニーはこの奇妙な旅のことを思いながら日記を書く。
一歩一歩、大人に近づく少女マニーがいた…。
レビュー・感想・解説・評価
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今や「アベンジャーズ」シリーズ等出まくり!(コチラは関係ない「アベンジャーズ」)映画デビュー作は1994年のイライジャ・ウッドとブルース・ウィリス共演の「ノース ちいさな旅人」だったスカーレット・ヨハンソン、実に10才。彼女が姉に翻弄(…表現が適切では無いな)される少女を演じたコメディックなドラマ。
監督・脚本を務めるは後に「ノンストップ・ガール」も撮ったリサ・クルーガー。彼女の兄弟トム・クルーガーが撮影を務めている。
他のキャストには姉役でアレクサ・パラディノ、彼女は後のウディ・アレン監督作品でレオナルド・ディカプリオがアレン映画に出たとして有名だった「セレブリティ」に出ている。そして可笑しな可笑しな人質さんには“ジョン・マルコヴィッチが助演した”「マルコヴィッチの穴」や「恋するベーカリー」などに出演し実にコンプリケイティッドなメアリー・ケイ・プレイス。ポール・ギルフォイルさん、殴られてます…。
大金をかけた作品でも無い単館系作品、世が世ならロバート・レッドフォードのサンダンスで賞を受賞できる様な佳作である。似た様な形容をするなら“アル中イーサン・ホークの妻役が単館系作品に出て、出来映えに皆喜ぶ”様な作品。(…でフォレスト・ウィテカーが刑事として…って何かと「フォーン・ブース」が混じってる…何の映画でしたっけ?)
ジャンルの部分には“犯罪もの”と書いたが、まぁ万引きと誘拐…。大人が子供にkidnapされるのはまぁジョークだけど…でもでもメアリーが人質とっちゃうのは興味しろい描写だし、それ以上に役の深い側面を描いている大変興味深いと感じる。
マニーが近所の男の子と接する描写、虫眼鏡で見る描写、コレ等を含めることでマニーをより中心にしたいという作り手の考えが見受けられる。
淡々とした音楽がとても気持ちいい映画。久しぶりにサウンドトラックに手を伸ばしたくなった。
最後に。アメリカ映画では“堕胎=悪”だと良く描かれる。それはモチロンアメリカがキリスト教というのが大きい。そういう関係の法案のニュースなどよく耳にする。だが“堕胎=悪”と描かれる反面、それを茶化す描写も付随するものが多い。映画業界なんて所詮自分の考えを描きたい人だらけだ。(大作は知らんが…。)面白いよね、日本人として。
望む妊娠・望まぬ妊娠・堕胎、ちょーっと考えてみると社会人気分?
最後の最後、原題『MANNY & LO』について。『~&~』、『~and~』って1990年代に映画にハマって見まくったtoikunは“1980年代に多いな”って印象だった。「デッドフォール」でもレビューしたら書きたいが、レビューしたけど書いていないが、こう言うのは多い。90年代の今作でまた見られて良かった。
2015/10/08
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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