映画「レッド・オクトーバーを追え!」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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ソ連を出た最新鋭原子力潜水艦が本国との交信を断った。艦長の送ったメッセージにより本国は潜水艦を沈めようとし、本心が分からないアメリカ。CIA職員は艦長の真意を見抜きソ連を騙して…。
故トム・クランシー原作のジャック・ライアンシリーズを映画化したの第1弾!そのジャック・ライアンを演じるのはtoikunが大好きな若き日のアレック・ボールドウィン。あぁ、細いねぇ…。「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」をご覧になった皆さん、何を思いましたか?そう、toikunは太ってもアレックは大好きですよ!
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ストーリー・ネタバレ
東西冷戦下の時代。ソ連の新型原子力潜水艦レッド・オクトーバー号の艦長マルコ・ラミウスは“とある事”を胸に静かに固く決心をしポリャルヌイ水路に向け下降し始めた…。そして艦に乗り込んでいた艦長よりも権力があると言って良いKGBのプーチンはラミウスを従えようとしたが、この先邪魔になると考えたラミウスにより殺されてしまった。“事故”として…。
妻、そして幼い娘とロンドンに旅行にやって来ていたアメリカCIA(中央情報局)の分析官ジャック・ライアン。ロンドン・ヒースロー空港を出て米国に戻ったジャックはCIAのグリーア提督の求めによりCIA本部にやって来た。元々はジャックの求めによりグリーアが会うことになったのだ。そのジャックが上官と会う必要があると思った理由はソ連の原子力潜水艦レッド・オクトーバー号のとある“設備”について疑問を持ったからだった。潜水艦について詳しいスキップ・タイラー教官に会ったジャックは、スキップから“設備=キャタピラー”が無音で海を航行できるものだと教えられた。そして“これによりアメリカの領海内に入られて核爆弾も発射することが出来る”とも…。
米国は世界中に潜水艦を展開して情報を探っている。その原子力潜水艦の一つ、マンキューソが艦長を務めるダラス号。敏腕ソナー技師ジョーンズは“海域”に静かな異変を感じ取って疑問に思った彼はマンキューソに報告。高価なコンピュータ以上のことを感じ取ったジョーンズの報告によりマンキューソはただならぬ気配を感じるのであった…。
実はレッド・オクトーバー号艦長マルコ・ラミウスはアメリカに亡命しようと考えていたのだ。艦内には副艦長のボロディンを始め、同じく亡命を夢見る腹心たちが数人いた。“ソ連に追われている”という状況を作りたくて本国にわざわざ亡命の意志をかいた手紙を送ったラミウス。ソ連は機密情報の“宝物庫”をアメリカに渡してはならないとレッド・オクトーバー号を沈める為に大量の原子力潜水艦などを展開した。これにより追われることになるレッド・オクトーバー号だが最新設備により“水路深く”潜った。
アメリカではジャックの報告により座長を大統領補佐官ジェフリーとした会議が開かれていた。そこでジャックは思いついた“ラミウスが亡命を試みている”と言うことを発言、場にいた長老たちは若い分析官の発言を一笑に付したがジェフリーはジャックに対して更なる分析を依頼した。会議後ソ連大使ルイセンコと会談したジェフリー、大使からは“艦長がおかしくなった。アメリカを攻撃するつもりだ。沈めて欲しい。”と言われる。
この“状況”はラミウスに対して有利に働いているのか…いや…。
ソ連は何としてもレッド・オクトーバー号を沈めたい。戦闘機が投下した魚雷“ネプチューン”に狙われるが歴戦の勇者ラミウスの指揮により何とか逃げ切る、ダメージは負うが…。
その頃ジャックはアメリカ原子力空母に乗り艦長ペインターと会った。自分の意志を告げた、海域に展開するダラス号に乗りラミウスにコンタクトが取りたいと。許可されたジャックはアメリカ、そしてラミウスの為に自分の身の危険を顧みずにダラス号に“辿り着いた”。
ダラス号ではジャックはマンキューソ艦長にラミウスの意志を説明。実はダラス号にはレッド・オクトーバー号への攻撃命令が出ていた。しかし半ば口八丁、ソ連艦が得意とするクレイジー・イワン(急旋回)に賭けたものであったがマンキューソの信頼を得たジャック。ジョーンズの索敵技術、そしてマンキューソの意志により自らレッド・オクトーバー号の前に姿を現したダラス号。
海上で睨み合うレッド・オクトーバー号とダラス号。この2つの潜水艦はモールス信号でやり取りをした。ジャックが考えた“貴方は亡命を考えているのでしょう?”という信号に対してラミウスは唯々驚く。そして意志を伝えた、腹心以外の乗組員には分からない様に。2つの潜水艦は底が奥深いローレンシア海域に向け南下した、ジャックの考えにより…。
途中、レッド・オクトーバー号でオーバーヒート等による放射能漏れのアラームが響いた。ラミウスは海上に出ると乗組員たちを脱出させた。艦内に残るのはボロディン副艦長ら亡命を考えるもののみ。ラミウスの“敵国アメリカに秘密を渡さない為に艦を沈める”との発言に救命ボートの乗組員たちは感動。“動くな”と威嚇するアメリカ戦艦を前にレッド・オクトーバー号は再び潜った。
ローレンシア海域。
ダラス号から分離した小型艦に乗り込んだジャック、マンキューソ、そしてジョーンズ乗組員たち。小型艦は水中奥深くでレッド・オクトーバー号と合体、乗り込んだ!初めて面と向かって対峙するラミウス達とジャック達。この場で両者の理解は完全なものになった。だがこのレッド・オクトーバー号には腹心以外の乗組員がいた。調理師のロギノフである。ロギノフはプーチンが死んだことでラミウスに疑問を持ちレッド・オクトーバー号を沈める為に“キャタピラーの破壊”等数々の妨害をしていたのだ。“放射能漏れ”はラミウスの作戦であったが。
そのロギノフが兼寿をぶっ放してきた!その凶弾によりボロディン副長が倒れた。追うラミウスとジャック!レッド・オクトーバー号はマンキューソの手に委ねられた。ロギノフは内から沈めようとし、外からはソ連の原潜コノヴァロフ号の魚雷が迫る!
結末・ラスト
ジャックはロギノフを見つけて倒した。そして負傷したラミウスを連れて操舵室に戻ると魚雷を回避すべくマンキューソが舵を取りレッド・オクトーバー号はコノヴァロフ号に向かう!チキン・レース!コノヴァロフ号が発射した魚雷はその照準をコノヴァロフ号にかえて爆発!水上の救命ボートの乗組員たちはレッド・オクトーバー号が爆発したと思い“ラミウスのソ連への忠誠心”を称えるのであった…。
水深のあるメーン州ペノブスコット川に運ばれるレッド・オクトーバー号。ソ連は“レッド・オクトーバー号は沈没した”と判断している。このメーン州はジャックの郷里。甲板で話すジャックとラミウス艦長、それぞれの思いは…。
レビュー・感想・解説・評価
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ショボかったので17年ぶりに全面的に書き直し☆
Tom Clancy(トム・クランシー)原作のジャック・ライアンシリーズの映画化第1弾。今作ではジャック・ライアンをアレック・ボールドウィンが演じている。第2弾「パトリオット・ゲーム」、第3弾「今そこにある危機」ではハリソン・フォード。第4弾「トータル・フィアーズ」ではベン・アフレック。そして第5弾「エージェント:ライアン」ではクリス・パインが演じている。年とったり若くなったり激しいが…第5弾ではジャック・ライアンのCIA入局が描かれる。今作では冷戦下でジャック・ライアンは既にCIA局員、でも第5弾じゃあ911後、まぁ…ね。
監督を務めるのはアクション映画でその手腕を発揮するジョン・マクティアナン。「ダイ・ハード」、「ダイ・ハード3」、名作「華麗なる賭け」のリメークである「トーマス・クラウン・アフェアー」など。なお、エンドロールを眺めると『コノヴァロフ号のオフィサー&クルー』の項目にジョン・マクティアナン・シニア…Advisor#2と気付く人もいるだろう、監督の父親である。
撮影監督を務めるヤン・デ・ボンは数々のアクション映画の撮影をしてきた。「ダイ・ハード」、「リーサル・ウェポン3」など。その後、「スピード」、「ツイスター」などを監督としてヒットさせることになる。
以下、挙げるべきキャストを。
・初代ジェームズ・“007”・ボンドとして余りにも有名、そのイメージ脱却に苦労したが「アンタッチャブル」でやっとオスカーを受賞することが出来たショーン・コネリーがレッド・オクトーバー号の艦長を演じる。そう多くはないがT's Theateでレビューしている映画作品は彼のページからドウゾ。最近見た作品をピックアップすると“日本”というのがテーマだった「ライジング・サン」、1979年版「大列車強盗」など。
・CIA分析官ジャック・ライアンは前述したがアレック・ボールドウィン。toikunがスッゴく好きな俳優さん。90年代は細くて本当にスター俳優だったが何時しか肥えた…それでも日本未公開作品『The Cooler』ではオスカーにノミネート!DVD出ないかなぁ…英語力ないけどアメリカAmazonから取り寄せちゃうぞ!アレックに関してもソレナリにレビューしてるので彼のページから…。「ハサミを持って突っ走る」、ブラッド・ピットが製作していると言えば敷居が下がるだろう、レンタル店へGo!
・アメリカ軍の潜水艦の艦長を演じているのはスコット・グレン。現在の所アカデミー賞とは縁がないが何時受賞してもおかしくない実力者。「羊たちの沈黙」、「バックドラフト」はどちらも今や名作。ジェイソン・ボーンシリーズ第3弾「ボーン・アルティメイタム」にチョイと出ていたのは驚いた!悪役デンゼル・ワシントンがアカデミー主演男優賞を受賞した「トレーニング デイ」では悲しい最期の麻薬王。そしてアカデミー賞2部門にノミネートした西部劇「シルバラード」では4人の主役ガンマンの1人。一番人間くさいガンマンだったのでは?
・レッド・オクトーバー号の副艦長を演じるのは「ジュラシック・パーク」が有名なサム・ニール。「ピアノ・レッスン」、「月のひつじ」が面白かった。レビューはまだだがシルヴェスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガーという2大アクションスター共演作「大脱出」を見たのだが、悩む医師役とても良かった。
・グリーア提督を演じるジェームズ・アール・ジョーンズは「ボクサー」のオスカーノミニー。ジャック・ライアンシリーズ「パトリオット・ゲーム」、「今そこにある危機」も出演することになる。
・太った(むくんだ)軍人を演じるフレッド・ダルトン・トンプソンは故人となっている。「ダイ・ハード2」では主人公ジョン・マクレーンの扱いにチョット困る空港の一番エライ人だった。「デイズ・オブ・サンダー」、「訴訟」など。後、アメリカで上院議員を務めた。
・名前だけになるがステラン・スカルスガルド、ティム・カリー、トーマス・アラナなども挙げておく。
引き込まれるのはなんと言っても「ダイ・ハード」のジョン・マクティアナンの腕の良さを証明している。
コネリーとアレックを支える脇も素晴らしい。特にマンキューソ役のスコット・グレンは最高に光っていた。軍事関係には疎いだけに、かっこいいと一種のあこがれを抱いてしまう。だから何でも素晴らしいって思っちゃうかも知れないけど、良い脚本だったのではないか。しかし、ここはアメリカ映画。敵役のソ連のオクトーバー号を狙ってきた潜水艦の乗組員はバカみたいというか、おかしな風に描いている。
作中、“放射能アラーム”はラミウス艦長が仕掛けたものだと出てくるが、どっからどこまでトーマス・アラナ演じる調理師の妨害だったか判断するのがチョチ頭が痛くなる。この工作員が居なければ全部が全部艦長の自作自演って楽になるけどスリラー要素が減ってつまらなくなる。天秤にかけた結果なのかな?
ソ連崩壊を1991年という翌年に控え映画化間に合った!アメリカv.s.ソ連、駆け引きが面白いのである。コレって男だからでしょうか?潜水艦て言う要素も男の子向けだよね。で、小話。
今作を初めて見たのは1995年or1996年くらい。その前1990年に『ふしぎの海のナディア』というアニメシリーズがNHKで放映された。今なお根強いファンを持つ作品でtoikunも当時ビデオに撮って見たのだがこのアニメにも“ノーチラス号”という潜水艦が出てくる。ジャンルがSFも混みであり潜水艦自体が宇宙人が持ってきたものなのだが潜水艦内のシーンが多いってか殆ど。船長のネモは言う“私を艦長と呼ぶな!この船は軍艦ではない!”と。まぁあんだけ装備があるのに…って思うけどね。何かフラッシュバックしますなぁ、懐かしい。
一つ、へぇって思ったことがある。たぶんソ連だからロシア語だと思うけど、それがロシア語を喋っているある男へのズームイン、ズームアウトとともに英語に切り替わっているのだ。つくづく字幕で見るのは嫌いな国民なんだろうなぁ。
映画で英語。ジャック・ライアンがオープニングのジャンボ機に乗っているときに言っている“turbulence”。「乱気流/タービュランス」の原題『TURBULENCE』なのだが、そのオープニングで“気流”と訳されている。これは素直に“乱気流”で良かったのでは?「乱気流 グランド・コントロール」ってのもレビュってるけど、あぁ、「恋のときめき乱気流」を見てみよう!…って「恋のときめき乱気流」を観たよ!何て軽いノリの素晴らしいラブコメ☆
1999/05/05
2016/01/20
2016/05/14
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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