映画「スティーヴン・キング ファミリー・シークレット」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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一男一女をもうけ夫との結婚生活が25年を迎えた妻の周りではB・Dと呼ばれる犯人による連続殺人が起こっていた。ある日、夫が出張の時にふと納屋に入った妻だが夫が隠していた秘密を知ってしまう。その秘密とは…?
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ストーリー・ネタバレ
アメリカ最北東部メイン州(メーン州)。この州の近辺ではもう何十年にもわたって連続殺人事件が起こっていた。このシリアルキラーは通称ビーディ(B・D)と呼ばれていた…。
ある晩開かれているパーティの主役は結婚25年を迎えるアンダーソン夫妻だ。コイン集めが趣味という有能な会計士のボブに長年連れ添ってきた妻ダーシー。彼らの間には息子ドニーと、ヴィンスという男性と結婚を控えている娘ペドラがいた。このパーティは子供たちが親の結婚25周年を祝って開いたパーティであり、ペドラはソレを祝ってささやかながらも気持ちのこもったスピーチを述べていた。パーティの合間にボブは素敵なイヤリングをダーシーに贈った。
お開きとなったパーティの後に帰宅したダーシーとボブは何時もの様に身体の関係を持っていたが、遠くから車の中で様子を伺っている初老の男性がいた。彼はパーティの開かれたバーにもいて、2人の様子を探っていた…。
翌日。一家とヴィンスはチョットした出張に出掛けるボブを見送った。ダーシーが家に戻りテレビを点けると殺人事件のニュースが流れており“犯人はビーディではないか?”との憶測が流れていた。夜になり乾電池を取りに庭先の納屋へと足を運んだダーシーが耳にしたのは家のドアをノックする音だった。不審に思ったダーシーは直ぐに納屋の電気を消して暗い中で様子を伺っていると、そのノックをした人物は車で家を後にするだけだった。ダーシーはチョットした切っ掛けからボブが隠して置いた“ボンテージ女性”が載せられている雑誌を見つけ、夫の意外な趣味を知ると共に彼女が更に見つけたのは“マージョリー・ドゥバル”という女性の複数のIDカードであり、その女性について思い出したのは隣人ベティから聞いた“ビーディによる12人目の被害者”という事だった。ダーシーが悟ったのは、そう“ボブ=ビーディ”という事であり直ぐさまID等を元にあったように戻す。
家へと戻ると出張中のボブから電話があり、うまく取り繕おうとするダーシーであったが彼女のおかしな様子に気付いたボブは出張から直ぐに戻ると言い出すが、ダーシーはソレを止めた。電話を切る寸前にお互いに交わした「I love you」は…。
電話が切れるとダーシーは自分のパソコンの前に座り“マージョリー・ドゥバル”という女性の検索を“bing”で行って直ぐさま彼女が惨殺されたというニュースを伝えるWebサイトを見つけ目を落とした。また今までは意識する事のなかった“ビーディ”の残虐性が殊更に目に留まってしまうダーシーは、とあるサイトで被害者が付けていたイヤリングが何と昨日自分がボブから貰ったイヤリングと同じである事に気付いてしまうのだ。嗚咽を漏らすダーシーがいた…。彼女は何時も眠れない時は頼ってしまっている薬に今日もまた頼るとベッドの上に。
時を同じくして出張中のボブは喫茶店に一人で居た。同じく一人で居た美しい女性に目が留まった理由は彼女がただ美しいからなのか、それともイヤらしい本を読んでいたからなのか…。そしてボブは車で帰宅する女性を自分の車で静かに追いかける…ヘッドライトも点けないままに…。
時間は深夜3時も回って目を覚ましたダーシーは物音に気付いた。家の中の様子をしばらく伺った後にベッドへと戻ると彼女に声をかける人物がいて驚くダーシー!それは急遽帰宅をしたボブだった。ボブは静かな口調で語り始めた。妻の様子への疑念を…。帰宅したボブはダーシーのパソコンを調べ彼女がビーディによる被害者について調べていた痕跡を見つける。ソレについて怒るダーシーだったがボブは語り続ける。彼の幼い頃の友人に“ブライアン・デラハンティ”という男の子がいた。ボブとブライアンは女性グループに虐められたというのだ。そして“殺さなきゃ”と思ったという。続けて“自分は殺しをしていない。ぼくの中の別人格がやった”と。またボブは頭の中のビーディの声とずっと戦ってきたとも語ると、ダーシーは“私もビーディの餌食になるの?”と問いかけた。だがボブは“ビーディからは守る”と語り、そして“警察に通報しても恨まないが君や子供たちのことが心配だ”と脅しを…。
翌日。悪夢で目覚めたダーシー。既に病みそうなくらいに焦燥しきっている。そんな中でベッドルームには何故か包丁が置いてあった為に更に気分が落ち込みボブとの夕飯は出前のピザというダーシー。だがボブの調子は何時もの通りに何か明るい。ダーシーは酒をあおってボブを問い詰めた。そして重要なことに、被害者のIDを警察に送らないで森などで処分するように言うのだ。ダーシーはボブの言う“頭の中のビーディを押さえつけ、もう殺人はしない”という事を信じるのだろうか?
隣人のベティと会食をするダーシーだが、彼女にも心の変容を見透かされてしまう。だが少しずつ、少しずつ事件を知る前のダーシーに戻っていく。ボブはと言うと洋服がアトラクティブな事に目を奪われているが、ソレは“ビーディ”のせいなのかどうか…。
そして娘ペドラの結婚式の日となったアンダーソン夫妻。ダーシーとボブの“絡み”は仲睦まじい夫婦の様だ。教会での結婚式では一家はペドラを祝福していたが、ソレを車で眺める初老の男がいた。彼の手には“ボブ(Bob)+ダーシー(Darcy)→ビーディ(B・D)=BEADIE”と綴ったメモが…。
ペドラの結婚式から数日が経った。ボブの正体を知った日から見続けていた悪夢は続いてはいるが起きている時間は平成を取り戻しているダーシー、ボブの妻としてのダーシー。この日、趣味だったコイン集めで珍しい1ペニーのコインを見つけたボブはダーシーに嬉しそうに見せると夜の祝いのレストランの約束をしてキスを交わした。
結末・ラスト
レストランには2人は車で来たのでボブが勧める酒も“自分が運転するから”と断って“楽しむ”ダーシー。楽しい食事も終わって深夜に帰宅をするダーシーとボブ。ダーシーは素面でボブは良い具合に酔っている。ボブは更に気持ちを高ぶらせようと1階で酒の用意をして長い階段を上がる…と隠れていたダーシーがボブを2階から1階に突き落とした!!!
1階で横たわるボブの元へ静かに降りてくるダーシーはボブが未だ生きていることに気付くと外の様子を見た後でボブを窒息死させるのだった…。そして全ての“不自然なモノ”を元に戻して疑われないようにすると警察に連絡をいれるのだった。
ボブ・アンダーソンの葬式。ダーシーは浮かんでくる微笑をバッグで隠したかのように思えた。そして棺の上にボブから貰ったイヤリング、ペドラやドニー、ヴィンスたちは悲しそうにボブを見送ったのだった。またもやソノ様子を伺う老人がいたが…。
数日後。ボブの遺品をチャリティーの人たちに渡した後に訪ねてきたのは例の初老の男性ホルト・ラムジーだった。司法局を退職した、つまり元刑事と素性を明かすラムジーをダーシーは家へと招き入れた。するとラムジーは前に走り書きをしていた“メモ”を見せ“ビーディ(B・D)はボブとダーシーの頭文字だ”とイキナリ推理を言い放つ。そしてダーシーとボブの夫婦で12人もの連続殺人を犯したと詰め寄る…がラムジーは咳き込んで座り込んでしまう。重病のような彼を気遣うダーシーだが共犯の疑いは晴れたようだ。しかしボブを殺したと思われているが…。家を後にし車に乗ろうとするラムジーを窓から眺めているダーシーだが、ラムジーは再び倒れて隣人ベティが救急車を呼んだ…ラムジーは先ほどダーシーが与えた“水”を飲んでいたのだが…。
誰にも見られないようにする為か真夜中にラムジーの入院する病院へやって来たダーシー。彼女の目的とは!?
目の覚めていたラムジーと話すダーシー。ダーシーの目的とは全てを知っているラムジーを殺す為ではなく、“ボブ=B・D”という証拠であるボブが集めた被害者のIDを渡す為だった。コレが警察の手に渡れば自分が夫を殺したことなどバレてしまうのに、だ。だがラムジーは“自分は裁けない”と語り“許す”…いや“一生抱えて生きる事”を促したのだろう、正しいことであってもだ…。
レビュー・感想・解説・評価
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スティーヴン・キングに寄る原作を彼自身が脚本を担当し「CIAの男」のピーター・アスキンが監督したスリラー。劇中にはスティーヴン・キング原作でとても評価の高い映画「ショーシャンクの空に」からか“ショーシャンクの囚人”なんて言葉が出てくるし、もしかしたら他にもスティーヴン・キングに関する作品からとったものがあるかもしてない。
例によって主要キャストを箇条書きで。
・主役の女性ダーシーに扮するのは「ボーン・スプレマシー」、「ボーン・アルティメイタム」、「ボーン・レガシー」でCIA高官を演じてtoikunが大好きになったジョアン・アレン。「ニクソン」、「クルーシブル」、「ザ・コンテンダー」のオスカーノミニー。「ボビー・フィッシャーを探して」、「フェイス/オフ」など。
・実はシリアルキラーである事が序盤に分かりその分のミステリー要素はないボブに扮するのは助演で活躍するアンソニー・ラパーリア。「オータム・イン・ニューヨーク」や「ニューヨーク・ジャスティス~許された犯罪」をレビューしている。
・元刑事ラムジーに扮するのはスティーヴン・ラング。「ザ・ターゲット」など。本作では良い役だったけど演出が良くなかった為に残念だったなぁ。
さて。
ボブというシリアルキラーのミステリー要素はないと先に述べたがミステリーというジャンルと述べてもいい作品…ってかスリラーよりもソッチだろう。
演出に触れると幾度となく出てくる悪夢のシーンはtoikunには“悪”だと思われたなぁ、余りの頻回さとそれぞれがソレナリに長くて…別に混乱ではないけれども。
まぁダーシーがボブを殺すのだろうなぁってのは筋で読めるし、コインが見つかった後にレストランで酒を飲まなかったと言う事が決定的な伏線と言うより主線かな?どんな殺し方は不明であったが。
監督ピーター・アスキンの本領が発揮されていなかったのか俳優陣の演技が全然活かされていないのが残念。
スティーヴン・キングの原作というとカテゴライズ出来るくらいな雰囲気があるけれど本作はソレが悪い風に出た作品と感じられた。
2019/02/28
2019/06/08
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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