映画「月のひつじ」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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オーストラリア。一人の老人が天文台を見つめて過去を思う。このパークス天文台はアポロ11号の月面着陸に際してNASAから協力を打診された。着陸の生放送を中継するという大きな役目。勤める3人と1人のNASAの技官は滞りなく中継をするために…。
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ストーリー・ネタバレ
現代。一人の老人がオーストラリアのパークス天文台を訪れ、その巨大なアンテナを眺めて物思いにふけった…。
1967年7月。アメリカと旧ソヴィエト連邦の宇宙開発競争が激しかった時代。
オーストラリア首相はアメリカ合衆国の大統領であるニクソンから直々にパークス天文台を使わせて欲しいとの打診があった。この天文台は田舎町のパークスにあって市長であるボブ・マッキンタイアが“強引に”誘致したものだ。アポロ11号の月面着陸の中継に際しては“予備”の役割であったがNASA側の不備でパークス天文台がメインに“昇格”した。
羊たちが集う辺鄙な田舎町パークス。そこにある南半球最大のアンテナを持つパークス天文台。牧羊地のど真ん中に立つ。
所長のクリフ以下技官にミッチとグレンがいた。そこにNASAの技官アル・バーネットが詰めた。
クリフ、ミッチ、グレンのオーストラリア勢、そしてアルというアメリカ勢。アルは少々規則が緩いこの天文台について、余り良しとは思わなかった。そしてミッチはそんな“花形”アルが気に入らなかった。グレンはグレンで差し入れに来てくれる娘ジャニーンにゾッコン!それはそれは起立の整ったNASAのアルにとっては…だ。
とある時、街が停電した。予備の発電設備が働かなかった為に天文台も停電、結果アポロ11号の“姿”を見失う事態に陥った。決していい加減な性格ではない所長のクリフだったがNASAの問いかけに“通信の不調”という嘘を言って誤魔化した。真実を伝えるべきとアルは言ったのだが、彼自身もクリフに賛同。4人は必死になってアポロ11号を探した。そして彼らが協力したことによりアポロ11号は見つかり事なきを得た。
この小さな街パークスは大騒ぎ。なんせ街の誇る天文台が偉業を中継するという大役を担ったからだ。市長のボブにはオーストラリア議会の議員の座が転がり込むかも知れない、ボブは浮かれた。駐豪アメリカ大使も街に滞在。皆の胸が高鳴る。
天文台の4人の仲は幾分か近しいものになった。所長のクリフにとっては胸をなで下ろすところ。
だがいざ、アポロ11号が月に着陸するという日になって“事”が起きる。天文台の耐えられる風速というのが15mというものだったのだが、風速が15mを超えた。4人は何度も気象台に問い合わせるが良い知らせはない。所長であるクリフは4人の命の為にもアンテナを水平にしようとした。つまりは中継できないと言うこと。だがミッチ、グレン、アルの覚悟を聞いてそれを止めたクリフ。
天文台は凄まじい風に耐えることが出来るのか!?
パークスの住民、いやオーストラリア国民全員、いや世界中の人がテレビを点けてその時を待った。
天文台はアポロ11号からの信号を受信、そして世界中にアームストロング船長が月に足を踏み入れる瞬間を配信した…。
オーストラリア首相も街を訪れて、みな、それはそれは大騒ぎだった。
結末・ラスト
クリフはミッチ、グレン、アルと握手をしてこの偉業を“噛みしめる”のであった。
現代。アンテナを眺めていた元所長のクリフ。彼の胸に去来したものとは…。
このパークス天文台は現代においてもNASAに協力をしているという…。
レビュー・感想・解説・評価
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主にテレビ作品で監督・脚本・俳優として活躍をするロブ・シッチにとって『The Castle(原題)』に続く2作目の劇場用映画監督作品となるとてもとても綺麗に描かれた今作。
主演は「レッド・オクトーバーを追え!」(アメリカ亡命を夢見る潜水艦副艦長、夢叶わず…)や「ピアノ・レッスン」(オーストラリア入植者で妻の不倫に起こりその指を切り落とした…)、そしてスティーヴン・スピルバーグ監督作品として大ヒットした「ジュラシック・パーク」の博士さんなどのサム・ニール。(そう言えば最近「大脱出」を見たのだが、コレも“博士”ってかお医者さんだったなぁ…。)
技官を演じるケヴィン・ハリントンとトム・ロングについては残念ながらtoikunには“初”ということになり申し訳ないが紹介は出来ない。
NASAの技官を演じるのは以降出演作が続き「テッド」と「テッド2」でも顔を見せるパトリック・ウォーバートン。
他に後の「ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島」などのロイ・ビリングなど。
“綺麗に描かれた”と書いた。演出がそう感じさせる。多分にジョーク等を交えてコメディックに描くが、描くべき所はキチンと綺麗に…。メリハリがきいている。そのお陰で感動・涙を流すことが出来る。
今作に“使われている画像”及び“無線交信”はきっと当時の実在のものを用いているのであろう。toikunはその記憶はないが、そう断ずるとすると、お年を召した方には非常に懐かしいモノとなろう。感心、感心。
しっかしアポロ11号のアームストロング船長、“アームストロング”って“腕っ節が強い”って意味なのでしょうか?「ザ・ロック」でニコラス・ケイジの役の名前が“スタンリー・グッドスピード”だったけど、コレについてショーン・コネリーが由来について言っていたのを思い出した。人物の名前を思って見るのも面白い。
90年代って言うと「アポロ13」、「アルマゲドン」って印象かな。そして2000年、今作と同じ年の「スペース カウボーイ」。この3つは全部主人公が宇宙に行ったけど、今作は主人公達が地球側で支える役。まぁもちろん「アポロ13」だって「アルマゲドン」だってそれぞれエド・ハリス、ビリー・ボブ・ソーントンっていう“地上の主役”がいたわけだけど、今作は宇宙と地球って分かれない。
事実を元にしたということで変に脚色されていない(お金をかけられていない)だけ良かった。ユーモアたっぷりのこぢんまりとまとまった愛すべき佳作だ。
変な蛇足となるが、このパークス天文台の人々を見ると彼ら=“地上の主役”と書いたが、中島みゆきの『地上の星』を思い出す。引用すると“地上にある星を誰も覚えていない人は空ばかり見てる”。この歌はNHK「プロジェクトX」の主題歌だったけどあれから10年、どうなんだか…。とてもこの歌が好きでカラオケも中島みゆきさんに似ているtoikunがお伝えしました。
2015/10/27
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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