映画「ザ・ロック」あらすじ,ネタバレ,レビュー
あらすじ
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観光地となったアルカトラズ刑務所に立てこもった軍人ハメル。多くの部下を率いてサンフランシスコに毒ガスミサイルの照準を定めて大金を要求するハメル。彼の本当の目的は極秘任務で命を失い、極秘であるが為に補償すら受けられない軍人家族へ金を渡すことだった。
FBIは、唯一“アルカトラズからの脱出”を果たした英国人スパイのメイソンに案内をさせ、またFBI化学班のグッドスピードにミサイルの無力化を命じて、護衛としてシール隊を派遣する…。
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説明:
ストーリー・ネタバレ
大雨の降る中、正装して妻バーバラ・ハメルの墓を訪れたアメリカ海兵隊のハメル准将には心に秘めた作戦を実行に遷すことになる…。
アメリカ海兵隊の准将、ハメルが部下達を率いて、海軍基地から猛毒のVXガスを強奪、観光地となったアルカトラズ刑務所で民間人を人質にとってアメリカ合衆国に大金を要求してきた。さもなくば、東海岸のサンフランシスコにVXガスのミサイルを撃ち込むと…。
アルカトラズにはハメルとミッションをこなして信頼のおけるバクスター少佐ら部下達以外に、始めて行動を共にするフライ大尉やダロウ大尉が合流した。ハメルの本当の目的は極秘ミッションで戦死した部下達の補償であり、金は彼らの家族に送るつもりなのだ。作戦自体が極秘であるために、家族への補償はされていないのだ。
直ちに作戦本部をたてたアメリカ合衆国。FBIの生物学者のスタンリー・グッドスピードを呼び出し、また過去にアルカトラズ刑務所から唯一脱獄し、今は投獄されているジョン・パトリック・メイソンを作戦への協力のかわりに釈放した。彼は極秘情報を盗んだことにより牢獄に入れられていたのだ。余りにも極秘な情報であり、“アルカトラズからの脱出”というあってはならない事をしでかした為に存在自体をFBI長官を含むごく少数の秘密にされ、それ故に釈放などは考えられていなかった。
作戦本部は敵部隊の壊滅の為にシール部隊を投入することを決意、アルカトラズ内部の案内人としてメイソンが、配備されているVXガスのミサイルの無力化=誘導チップを外すためにグッドスピードが同行することになった。
アンダーソン指揮官の下、侵入は成功と思われたシール隊員たちだったが、敵の罠にハマリ囲まれる。海兵隊を殺したくないハメルは降伏するように言うが、海兵隊の誇りのためにアンダーソンは応じなかった。そして、この囲まれている状況下でハメルの部下たちを説得しようと試みたのだ。だが、ふとした物音から銃撃戦になり、あえなくシールは全滅。残されたのはメイソンとグッドスピードだった。
最初は逃げようとしたメイソンだったが、グッドスピードに説得され配備されているロケットのチップを外しにかかる。そして残り数基となったところで、ハメルが民間人に銃をむけて、出てこないと民間人を殺すと脅してきた。グッドスピードに後を頼んでメイソンはハメルの前に出ていく。彼は捕まり、グッドスピードもミサイルを無力化中に敢えなく捕まった。だが、過去の脱獄した知恵を使って牢屋から脱出してグッドスピードの牢も開けたメイソン、再び2人でチップ外しにかかる。
一方、金の支払期限が迫ったが、合衆国はいっこうに支払いに応じない。払わせるために1発ミサイルを発射しようとハメルに詰め寄るフライ達。仕方なく応じてミサイルは発射されるが、民間人は殺せないハメルはコンピュータを操作し、ミサイルは海中で爆発した。
だが、腹心であり友人でもあるバクスターに、“部下が反乱を起こすぞ”と言われる。案の定、フライやダロウは金のためにハメルの部隊と合流したのであって、どうしても金が欲しいと言い出しハメルの指揮権を剥奪しようとする。そこで、撃ち合いになりバクスターは死に、メイソン達はハメルを助け、残りのロケットの場所を聞くが、ハメルは撃たれていて、後悔に埋もれながらに息を引き取った。
上層部では、メイソン達から情報が届かないために、最後の手段が実行に移されようとしていた。VXガスを焼き尽くせる強力なミサイルで人質もろとも島ごと焼き尽くすという作戦だ。その苦渋の決断の末、大統領はOKをだし、ミサイルを積んだ爆撃機が島をめがけ発射した。
結末・ラスト
メイソン達は傷つきながらもフライ達敵を倒した。そして、作戦成功ののろしを上げるのだったが、間に合わなくてミサイルは投下されてしまった!
しかし運のいいことに、ミサイルは逸れて生き残るメイソンやグッドスピード、そして民間人の人質達。
戻ればまた捕まるだろうメイソンを死んだことにして逃がすグッドスピード。粋なグッドスピードに感動したメイソンは盗んだ情報が詰まったマイクロフィルムの在処をグッドスピードに教えて消えた…。
彼は恋人カーラとのハネムーンの途中マイクロフィルムを手に入れる。JFKを殺した犯人を知ってる?
レビュー・感想・解説・評価
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17年ぶり☆っても事ある毎に観ているから忘れてませんYO☆まずは前の!
ヒットメーカーのジェリー・ブラッカイマー製作によるアクション映画。“ザ・ロック”とはアルカトラズ刑務所の別称。メイスンにショーン・コネリー、グッドスピードにニコラス・ケージ、ハメルにエド・ハリスが扮する。
これだけの演技派が集まったこともあり、アクションはもちろんだが、演技合戦がとても見ごたえのあるものになった。また、普通のアクション映画よりもキャラの人間性を掘り下げているところが良くて、特にハメル准将のキャラクターはとてもおもしろく興味深い。シール達がアルカトラズに乗り込んだあとで、多少の中だるみを感じることは否めないが、それ以外は集中してみられる。
メイスンの娘の役で「ジョー・ブラックをよろしく」で有名になる前のクレア・フォーラニーが出演し、ノークレジットながらクェンティン・タランティーノが脚本に参加している。
なお、ひとつコネリーのメイスンについて。メイスンは英国情報部員と言うことになっている。と、言うことは“ジェームズ・ボンド”がつかまって、こうなったのでは?って思うとかなりおもしろい。“勝って帰って女を抱く”という発言にもボンドらしさが…。
1999/10/05
2016年の!
「アルマゲドン」や「エネミー・オブ・アメリカ」などのヒットメーカー、ジェリー・ブラッカイマーと、「トップガン」や「デイズ・オブ・サンダー」などの製作でブラッカイマーと組んで、96年の死により本作が共同製作の最後の作品となったドン・シンプソンが製作したアクション・アドベンチャー。
彼らが本作の監督に選んだのは「バッドボーイズ」のマイケル・ベイ。本作以降、ベイは「アルマゲドン」、「トランスフォーマー」(2007)など多数の超大作の監督をする事になる。
ノークレジット脚本のクエンティン・タランティーノに関しては説明の必要はないと思う。ただ「ナチュラル・ボーン・キラーズ」の原案執筆をしたんだけど、監督オリバー・ストーンが余りに変えちゃったから怒ってしまった…って話しもある。「パルプ・フィクション」、「ジャッキー・ブラウン」などを監督。
キャストを。
・“ザ・ロック”からの脱出経験があるという英国諜報部員に扮するは「007/ドクター・ノオ」で初代ジェームズ・ボンド=007を演じたショーン・コネリー。本作のエンディング前、グッドスピードとの別れのシーンでは息も上がらないで一瞬で遠くに離れるが、1999年の泥棒映画「エントラップメント」では同じく一瞬で離れるモノの、駅の階段がきつかったのか息が上がっている。コネリーのイチオシ作品として「ファミリービジネス」を挙げるtoikun。ダスティン・ホフマンと親子役だし泣けるし…。他に映画化された初めての「ジャック・ライアン」シリーズ、「レッド・オクトーバーを追え!」など。
尚、前述「エントラップメント」を更に続けようとすると、同作のDVDが「アメリカを売った男」に登場し、主人公=はクリス・クーパーだが、“恐らく”そのDVDの中に秘密の情報を隠して東側に流していた。
・化学班から実戦は大変だぁ!そんなスタンリー・グッドスピードに扮するのは「リービング・ラスベガス」のアカデミー賞俳優ニコラス・ケイジ。本作はアカデミー賞受賞後の初めてのケイジ出演作品。本作以降、「コン・エアー」、「フェイス/オフ」などアクションづいていくケイジを批判する“むき”も感じられる。「スネーク・アイズ」や「天使のくれた時間」は面白かったかな。2016年は「ダーティー・コップ」で悪徳刑事を演じた。10月に「ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄」が公開!
・本作には主人公が3人いると思う。当時のCMで、『ショーン・コネリー、ニコラス・ケイジ、エド・ハリス』と言っていたからというのもあるが…。3人目のエド・ハリスが敵方のボス、ハメル准将を演じる。本作の前年、「理由」でコネリーと共演。「アポロ13」の地上班は良かったな。男優たちのオールスター映画「摩天楼を夢みて」は作品自体が苦手。トム・クルーズ主演で2016年話題になったタックスヘイブン問題も実は描かれている「ザ・ファーム 法律事務所」では人間性がない。先日観たWOWOWの「サスペクツ・ダイアリー すり替えられた記憶」のパパさん、父子共に問題を…。
・メイソンの腹心を演じるのはtoikunが大好きな個性派脇役のデヴィッド・モース。テレビ映画であり2000年前後にNHKの年末だったかで放送された「スティーブン・キングのランゴリアーズ」は面白かった。「ディスタービア」の連続婦女殺人鬼は衝撃!「危険な遊び」では息子イライジャ・ウッドを従兄弟マコーレイ・カルキン君の家において東京へ出張←シーンは出ないYO!
・ジョン・パトリック・メイソンという存在を隠し続けてきたFBI長官に扮するのは2005年に逝ったジョン・スペンサー。何か警官やFBIなど権威・権力がある人物が似合う様に感じる。「交渉人」の警察署長は本作程は五月蠅くない。「コップランド」の刑事は悪い刑事で登場シーンは少ないので人間性云々以前。他に「トワイライト 葬られた過去」など。
・“西海岸地区のFBI局長”とスペンサーさんに紹介されたウィリアム・フォーサイス、特殊メイクがすごい「ディック・トレイシー」では些か分かりづらい。「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」でtoikunが惚れたガブリエル・アンウォーも出演したオールスター映画「デンバーに死す時」では“良い悪人”。他に「ダブルボーダー」など。
・シールのリーダーとして死んじゃった(すごい形容!)のは遠い将来人類を救う事になる息子を過去にタイムスリップして仕込んだ男、マイケル・ビーン@「ターミネーター」。タイムパラドックス著しい。まぁ何だ、本作の役どころは「ネイビー・シールズ」があったからだろう!?他にカート・ラッセル主演の「トゥームストーン」など。尚、「トゥームストーン」は墓石の意味であり、Tomb=墓なので、連想して覚えやすい英単語である。
・ハメルの部下の一人を演じたジョン・C・マッギンリーは「7月4日に生まれて」では民主党大会で主人公の車イスを押す名も無き男として登場。「セブン」や「アイデンティティー」などのサイコものにも登場。そしてタイラー・ペリーがモーガン・フリーマンから引き継いだ“アレックス・クロス”という役柄を演じた「バーニング・クロス」は主人公たち刑事の上司として登場!怒るな、ウザいぞ!!!
・ストーリー欄には記述していないがメイソンの娘さん役には「ジョー・ブラックをよろしく」のクレア・フォーラニ。本作と同年の映画でジャン=ミシェル・バスキアを描いた「バスキア」ではバスキアの恋人役で魅せた。
・本作ではノークレジットであり、固有名詞も出てこない、だがFBI長官と共にメイソンの存在を知るという最高裁場所長官に扮するのは名優フィリップ・ベイカー・ホール。「エネミー・オブ・アメリカ」でもカメオ出演だった。他に「英雄の条件」やリメイク版「サイコ」、アカデミー作品賞受賞作「アルゴ」など。
さて。
初めて本作の記事を書いた後、2000年頃に“海兵隊と海軍を間違ってますよ!”というご指摘を頂いたのが懐かしい。言い訳するのもアレだが、結構映画を観ているけど、主な違いが未だに見えてこない。「交渉人」ではオープニングのサミュエル・L・ジャクソンとトム・バウアーの会話で“海軍と海兵隊が手を洗う…”ってのも出てくるがサッパリ(汗)
映画の感想として。
本当に人間性が深く掘り下げられたハメル准将という敵が魅力的。必要条件なのに描かれないアクション映画も多いので際立つ。そして人間性が分かるから、シール隊員を殺してしまった時の苦悩などもスーッと伝わる。
そして又、映画ファンがビックリしちゃうショーン・コネリーの設定も娯楽作品として嬉しいし、コネリーが演じるからなのか、“名字の知識=ゴッドスピードの知識”も観客としてヘェってしちゃうし、ボンド・ライクな皮肉も面白い。
もう一人の主人公さんを演じるニコラス・ケイジは…まぁ、「リービング・ラスベガス」もあっての出演だろうが、2016年近年まで続く彼へのtoikunの印象=“出演しすぎ”もあり良い感情を持たない。正直、“代えのきく役”。唯一光ったのは(額と)自分の心臓に解毒剤を打っちゃうシーンかな?あれ、本当にありえるのか?アリエール?
ただ間違いなく娯楽大作ではあるので、何時になっても楽しめるだろう。(教会可哀想)
2016/09/21
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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