映画「裏切りのKiSS JUDAS KISS」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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ストーリー・ネタバレ
アメリカ・ニューオリンズのとあるマンション。
真っ昼間に警備員が暇を持て余しているところに賊が襲った。賊は3人で、恋人同士のような男女のジュニア・アームストロングとココ、そして見るからに腕っ節の強そうなだったルーベン・ルーベンバウワーだった。彼らは警備室を無謀にすると、906号室の前で集合すると、出てきた男を目隠しをして確保した。この男は一体どれ程の価値がある者なのであろうか?
だが、この時、偶然にも上階から女性が階段で降りてきて3人の姿を見てしまったのだ。何と言う不運か、ココは躊躇いながらも引き金を引き女性パティを射殺した。
3人が女性の死体を始末して、男を連れて地上へと降りると、もう一人の男リザード・ブラウニングが車で待ち構えていた。そして4人は1人を誘拐していった…。
彼らがこの事件を起こすまでには、当然彼らなりの人間関係が出来ていた。ココはジュニアと組んで美人局を行っていたのだが、彼ら2人の関係は恋人と言っておかしくなかった。そんなココとジュニアがより大金を求めて誘拐を思いつき、“その筋の求人広告”で仲間を募った2人。
ここでココ、ジュニア、天才詐欺師のリザード・ブラウニングが集まった。ココが目をつけたのはコンピュータ会社でも最大手の会社社長ベン・ダイソンだった。彼の社内には、社長の誘拐に備えて400万ドルもの大金を経理が管理しているというのだ。最初は乗り気ではなかったリザードだが巧く口車に乗せたココたちだった。
ココ、ジュニア、リザードの3人だけでは心許ない。そこで、ココは、ニューオリンズの裏社会を牛耳る元牧師のポピー・マルベルを訪ねて協力を求めた。するとポピーは腕っ節ピカイチのルーベン・ルーベンバウワーを紹介してくれた。ポピー自身の素性を見ると、過去に牧師などやっていたとは到底思えないが、そんなことはどうでも良いだろう。なお、ルーベンバウワーには逮捕歴がなく、その事がココたちを一層彼を仲間にさせたがらせた。
実際にルーベンバウワーに会いに行ったココ。余り彼が悪に見えなかったがルーベンバウワーはロシアンルーレットをやってみせた。最初拳銃を見ると、銃弾は入っていなかったが、ルーベンバウワーは今度は3発も銃弾を込めてロシアンルーレットを行ったのだ。呆気にとられて行ってしまおうとするココだったが、ルーベンバウワーが“マンボを踊ろう!”と意外なことを言い、この事が切っ掛けで彼も仲間になったのだった。
此処までが、ココ、ジュニア、リザード、ルーベンバウワーの出会いだ。
4人は手早く車を変えて人質を監禁場所にまで連れてきた。人質には目隠しをして顔を見られないようにちゃんとしている4人。だが、“ちゃんとしていない”のがココだった。身体が火照るとジュニアに抱くように迫り、こんな状況なのにセックスをする2人だったのだ。
そんなセックスも仲間の“テレビで中継されているぞ”の言葉で終わり、テレビの前に集まった4人。連れ去られた社長ダイソンの他に、ココが殺したのが上院議院ホーンベックの妻パトリシアが見つかったと報じていた。つまり、ココが殺した相手は上院議員の妻…。
事件が事件という事もあり、地元警察とFBIが協力して捜査することになった。地元警察の親玉としてはフリードマン、FBIを仕切るのは女性ながらホーキンス。フリードマンは所長であるブリーカーの命令をも中々きかない堅物だった。
コンピュータ会社ダイスケープ社。経理のウォルターズは、“社長のみの安全を考えて、明日までに400万ドルを用意し、指示された場所で身柄と引き換えに現金を渡す”と社員や、警察、FBIたちに言い放った。
外に出るとホーキンスとフリードマンは、気が合うのか合わないのか微妙な会話を交わす。堅物のフリードマンに、あけっぴらけでセクハラ発言も厭わないホーキンス。それぞれ捜査へと向かっていった。…もしかして彼らは元夫婦だったのか!?
フリードマンがやって来たのはマンションで殴られた警備員のところだった。だが視力が良くないという警備員からは大した事は聞けなかった。
次にフリードマンがやって来たのはダイスケープ社社長夫人のところであった。彼女と議員夫人は15年来の親友であり、親友の死をとても悲しんでいた。
ルパート・ホーンベック上院議院は、豪邸に自分を慕う人物を集めると、“一刻も早く犯人を逮捕して欲しい”と頼み込む、うっすらと涙をにじませるのであった。
“世論を敵に回した犯人たち…”
此処に来て、犯人たち4人の中ではこれからどうすべきかの行動が一致しなくなっていた。ダイソン社長を殺さずに帰したい者、例え行かして帰しても誘拐の罪は免れないと言うもの…など。彼らは取り敢えず捜査本部があると思われる会社に電話をかけて、盗聴を避けるために別の電話に出るように要求した。
逆探知が出来ない程に電話を切り替える中々やり手の犯人たち。だがダイソン社長が怒ってココに頭突きをしてしまった。犯人たちを怒らせてしまったが、何とか場は収まるのであった。
次の電話は翌朝4時。フリードマンとホーキンスが待っている時、ライターを忘れたと、フリードマンがある夫人の家に行くと、その夫人から、“こんなことがなければパティとダイソンは良いカップルになれたのに…”と思いもかけないことを聞いた。つまり、上院議員夫人とコンピュータ会社社長の浮気…!?
午前4時を向かえ、それぞれの時間が動き出す。フリードマンは技術者に金を握らせて電話の通信記録を調べる。ホーキンスは経理のウォルタースを見張る。事件が解決したら食事の約束をしたフリードマンとホーキンス。果たして社長は生きて戻ってこれるのか?
ココはアジトでジュニアたちの成功を待つことになり、ジュニアが出掛けていった。そしてリザードからホーキンスが見張るウォルターズに電話がかかってきた。移動しろという。
一方、刑事フリードマンはホーンベック上院議院邸にやって来ていた。そして丸でスキャンダル記者の様なことを聞いて、上院議員がその事を本当に知っていたかどうかを見極めようとしたのだ。だがハッキリとした証拠は得られなかったフリードマンだった。
アジトで話すココとリザード。ココはジュニアとの出会いについて話した。どうもこうもで、犯人の電話がかかっているところの店では邪魔されていた。ウォルターズは必死、そしてFBIを引き揚げさせろと言われるのであった。
別ルートで動いているフリードマンは、怪我で休暇中の捜査官マッティのところへとやって来た。そしてマッティが上院議院の盗聴をしていたであろう事を読んでいたフリードマンは力尽くで“YES”と言わせるのだった。
4人の犯人は2人ずつで動いている。ジュニアとルーベンバウワーは金を受け取るためにFBIやウォルタースを見張る。ココやリザードはアジトで待機。
いい加減、犯人に動き回され気が短くなってきたウォルタースはニューオーリンズ駅へと到着した。FBIを巻いたつもりのウォルタースだが、当然、ホーキンスは変装して見張っていた。
そしてフリードマンはブリーカー所長のところへやって来て、“妻の浮気を疑った上院議院の権力を利用して警察が盗聴していたのか?”と聞いたのだ。ブリーカー所長の顔はYESともNOとも答えていなかった。そして、フリードマンは、“誘拐事件の主犯は上院議院ではないか?”とまで言ってみせたのだった。
電車に乗って移動するウォルタース。リザードの合図で、窓から外へ金の入ったジュラルミンケースを投げるように要求される。外ではジュニアとアームストロングが待っている。
結末・ラスト
金を受け取った2人。暫く車で移動すると、ジュニアはルーベンバウワーを殺してしまい、ホーンベック上院議院に電話を入れた。やはり、ホーンベックとジュニアは通じていたのだ。そしてジュニアの乗る車には議員が用意した、高飛び用のパスポートが入っていた。
これで、事件は終わってしまうのか…!?
だがそうはいかなかった。フリードマンとホーキンスは車で合流すると、上院議員の後をつける。だが不意に事故を起こしてしまい、フリードマンは足を折り、ホーキンスは顔面に怪我を負ってしまったのだ。
まだダイソン社長と話しているココ。社長の話から、社長や上院議員、それぞれの夫人の関係に気付いたココ。“自分はジュニアに騙されていた…。”
一足先にアジトから逃げ出したココ、そしてアジトに上院議員の部下がやって来ると、ダイソン社長に拳銃を突きつけた。そして、電話で謝るように言う上院議院。だが、戻ったココがダイソン社長を助けたのであった…。
ダイソン社長はココのお陰で無事に戻り、逃げ出したココとフリードマンとはすれ違いであった。そこには所長命令によるマッティが、“上院議員の証拠隠し”をしに来ていたが、ホーキンスがFBIの権限で現場の保全をするのであった。
3ヶ月後のマルガリータ島。
ジュニアが海岸で寝そべっていると、ココが現れた。そして彼を殺すと、大金の詰まってるであろうケースの鍵を持ち、去って行くのであった…。
レビュー・感想・解説・評価
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2017年5月現在、日本語版DVDが発売されていないのだが、中々良作のサスペンス・スリラー。監督は本作が劇場用長編映画初監督作品のセバスチャン・グチエレス。
作曲には無茶苦茶作品が多いクリストファー・ヤングで、「ジェニファー8」や「エントラップメント」など多数レビューしている。
では、キャストを箇条書きで紹介していこう。
・当時はサイモン・ベイカー=デニーと名乗っていたサイモン・ベイカーが一番悪い人を演じる。「L.A.コンフィデンシャル」では同性愛の役者を演じていた。この人は中々ハンサムでイイ感じの人だよね。
・転載詐欺師を演じたギル・ベローズは「ショーシャンクの空に」や「ニコラス・ケイジのウェザーマン」など。
・犯人の中の紅一点、カーラ・グギノは「スネーク・アイズ」や「シン・シティ」かぁ、もう一度観てみよう。彼女の終わり、イイ終わり方だったよね。
・そしてガッチリの犯人を演じるのは「イングロリアス・バスターズ」などのティル・シュヴァイガー。何で面接に弱いからダンスなんだよ…というツッコミが(汗)
・上院議員を演じたハル・ホルブルックは「イントゥ・ザ・ワイルド」のオスカーノミニー。「ザ・ファーム 法律事務所」じゃ悪徳弁護士事務所の所長だったかな?
・“悪として君臨する”そんなチョイ役で登場したのはベテランのフィリップ・ベイカー・ホール。ノークレジットながら「アルゴ」など、多数レビュー。
・女性FBI捜査官に「ハワーズ・エンド」と「いつか晴れた日に」のオスカー受賞者エマ・トンプソン。彼女はもう名優だよねぇ。ケネス・ブラナーとの「愛と死の間で」や「から騒ぎ」なんで随分昔だなぁ、と感慨深げに思います。
・そしてキャスト紹介最後になるのがアラン・リックマン。2016年1月14日に亡くなった名優だ。彼が逝ってしまわれてから、「愛しい人が眠るまで」や「ウィンター・ゲスト」など結構追悼レビューした。「ダイ・ハード」で大好きになった名優だ。
さーて。
面白い流れの作りだったなぁ。最初に誘拐してから、犯人たちが知り合う場面が出てくるという。コレは黒幕が上院議員だと考えれば当たり前のことなんだろうけど、新鮮味があったかな。
でも英国の名優エマ・トンプソンとアラン・リックマンを使っている割りに、2時間ドラマ的な小さな影響しか感じなかったのは残念だったな。
リックマンさんが刑事さんで、しかもらしからぬ表情を見せるところがギャグとして面白いかどうかとか…。
あー、本作、日本語吹き替えで観たんですよぉ。レンタルビデオ屋さんに字幕スーパーがなくて仕方がなく。toikun、リックマンさんの声がすごーく好きだったので、これが唯一の心残りです。
あぁ、DVD出て欲しいっす。
2017/05/28
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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