映画「訣別の街」あらすじ,ネタバレ,レビュー
あらすじ
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ニューヨーク市長に仕える男。警官・マフィア・子供の死から、その批判の矛先が議長、議員、そして市長に…。市長の為に事件を調べていた男が最期に市長に言った言葉は!?
アル・パチーノ、ジョン・キューザック、ブリジット・フォンダ等豪華共演作品。
toikunの座右の銘は今作のパチーノの演説から取ったもの。注目だ!
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ストーリー・ネタバレ
(今作のストーリーは映画本編とは様々な点において前後の違いがあります。)
アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク市(ニューヨーク・ニューヨーク)。それは“LUCKのLACK”な人には冷たい街。
このニューヨーク市を“牛耳る”のはマフィアのポール・ザパティ。合法的なビジネスを行っている。そしてこのニューヨーク市を“仕切る”のはジョン・パパス市長。その市長の若手ながら右腕的存在の補佐官ケヴィン・カルフーン。南部ルイジアナ州出身の優秀な男だ。目下の懸念は選挙大会をニューヨークで行えるかどうかだった。
そんなニューヨークで一人の刑事エディとポールの息子の事件があった。双方打ち合って死亡、そして黒人少年も流れ弾に当たって死んだ。これが世論を巻き込んだ想像だにしない事件となった。
世論はまずマフィアであるポール・ザパディに向かった。ポールは民主党の議員フランク・アンセルモを使って“工作”をする。その工作とはエディという刑事が悪徳刑事だったと言うこと…。
先の世論と同時に批判の矛先は、このマフィアは保護観察下にあったのだがそれを言い渡した判事ウォルター・スターンに向かった。ウォルターはジョンの昔からの友人だ。だがそんなことはお構いなくケヴィンはジョンを守る為に事件の真相を調べようとする。
殉職刑事の為に動く女性弁護士メアリベス・コーガンも動いていた。まずはエディの妻エレインを守ろうとする。そして事件の真相究明の為にケヴィンに近づく。一度はケヴィンは邪険にするもののメアリベスと共に調べていく。
ケヴィンは同じ補佐官のエイブと共に事件で死んだマフィアの“保護観察処分”における担当監察官であるラリー・シュワルツに事情を聞いた。しかし口は固い。
ケヴィンとメアリベスは刑事エディの元相棒にもあった。エディは良い刑事だったと証言する。
ポールの差し金で動いたフランクの工作により刑事の別荘に大金が見つかるなど、刑事エディは悪徳刑事という見方が一般的になった。
そんな中で刑事エディの妻エレインの家にポール・ザパティの甥ビニーから電話があった。そこに居たメアリベスも受話器を取ると、ビニーは大金を引き替えに真実を話すと約束した…。
メアリベスはケヴィンと共に指定された波止場に行く。“肝心な事”以外の詳細を聞いて後は取り引き。その場を離れるケヴィンとメアリベス。翌日ビニーは殺されていた…。
果たしてこの事件の裏には何があるのか!?
マフィアの親玉ポール・ザパティ。彼は合法的なビジネスとして投資を行っていた。それはフランク・アンセルモも同じ。土地を持っていて、そこに地下鉄の新駅や高速ランプまで誘致して巨大なビルを建てて売り飛ばして儲けるという…。その事を市長であるジョンに進言していたフランク。ジョンは州知事、果ては大統領まで視野に入れる野心家。何とかビルを雇用の場として建ててニューヨーク市民の支持を得ようと考えていた。
ケヴィンは市長がマフィアとの繋がりがある事を知らない。事実、“無いだろう”。
ケヴィンとメアリベスは“飛ばされた”先の“保護観察処分”の担当者ウェクリーに会いに行った。雪の降る生憎の天気。ウェクリーは保護観察ではなく10年以上の実刑が相当だったと言った。その帰り列車が雪かきの為に止まった駅の近くのレストランでケヴィンとメアリベスは離す。ジョン・パパスを守る“政治家=ポリティシャン”であるケヴィンに対してメアリベスは気に入らなく2人は別々の道を行ってしまう…。
だがケヴィンにシュワルツから情報が入った。“保護観察ではなく実刑を求める”真の記録を持ったシュワルツから。だが電話の最中にシュワルツは殺された…。
ポール・ザパティはフランク・アンセルモの家に来た。“脅し”。フランクは家族を守る為に一人拳銃で自殺した。
そのニュース後ケヴィンは裁判所に居た。そしてスターン判事の書記官から、“判事に市長から電話があった”と聞いたのだった。
ジョン・パパスに会うケヴィン。真相を伝えられる。“保護観察処分”はポール・ザパティがジョンに対して求めたものであり、ジョンは友人であるスターン判事にそれを求めた。スターン判事はキャリアから見れば端金であろうが、金を受け取り保護観察にした…。
ケヴィンは野心家である市長が好きであった。その為に一生懸命働いてきた。だがこの時初めて幻滅した。そしてジョンに対して辞任を勧めるのであった…。
結末・ラスト
時が経ちケヴィン・カルフーンは市議会議員に立候補した。選挙のビラまきの時にメアリベスと再開する。彼女はケヴィンを応援すると言ってくれた。
選挙には落ちたケヴィン。地元でなかったせいもあるだろう。だが次の選挙では無事当選。ニューヨーク市民の為に働く事であろう。
アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク市(ニューヨーク・ニューヨーク)。それは“LUCKのLACK”な人には冷たい街。だが運のある人には…。
レビュー・感想・解説・評価
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「タップス」や「冷たい月を抱く女」などを監督したハロルド・ベッカーによるスリラー・ドラマ。
クレジット的には一番トップのアル・パチーノが市長を演じる。何度も記述するが「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」のオスカーウィナーである。パチーノとベッカーは「シー・オブ・ラブ」でも一緒である。
そして今作の中心に居るのがジョン・キューザック、市長の腹心を演じる。また「アサシン 暗・殺・者」(「ニキータ」のリメーク)等の“名門フォンダ家”ブリジット・フォンダが女性弁護士を演じる。
他にマフィアのボス役に「夜を逃れて」のオスカーノミニー、アンソニー・フランシオサや「アメリカン・プレジデント」でも同じく補佐官役を演じた(今作も補佐官でいいよね!?)「ミスター・サタデーナイト」のオスカーノミニー、デヴィッド・ペイマー。「ドゥ・ザ・ライト・シング」のオスカーノミニー、ダニー・アイエロ(スクリーン誌じゃぁダニー・アイロだったよなぁ。)、重鎮マーティン・ランドー(「タッカー」、「ウディ・アレンの重罪と軽罪」でアカデミー賞にノミネートして「エド・ウッド」で3度目の正直で助演賞を受賞)の姿もある。
えーとまず、ストーリーの一番上に記述したが今作のストーリーは記述に際して前後が違う。そして判事の辞任という事実も記述していない等完璧ではない事をお詫びする。
非常に見応えのあるスリラーに仕上がったのはハロルド・ベッカーの手腕と実力者達の演技合戦の結果によるもの。今作をご覧頂ければ余計な記述はいらない。
マフィアがあんなに表舞台にのさばっていいのかどうかは若干違和感を持ったtoikunである。
今作の特徴を挙げるとするならば“人種”という事だろう。別に「大統領の執事の涙」みたいな人種ものではない。殺されたのが黒人少年と言う事はまぁ“同種のもの”なのだが。“~人”の“特徴的な表現”というものが多々出てくる。それはルイジアナ州出身の主人公に対しても。この点、作中のキューザックではないがポカーンとして翻訳をして欲しい思いになった。日本人であるtoikunには難しかったところだ。
イントロダクションのコーナーに書いたが今作にはtoikunの本当に大好きな“オーバーアクター”…アル・パチーノが演説するtoikunの座右の銘がある。紹介する。
“John F. Kennedy said. An error doesn't have to become a mistake, until you refuse to correct it.(ジョン・F・ケネディは言った。誤りはそれを正そうとする事を拒否しなければ過ちにはならない。)”
toikunの訳でありもっと適切なものがあるだろう。これはスクリーン誌の“映画で英語”コーナーで紹介されていたもの。1998年くらいだったかな。必死で覚えたtoikun。最近まで“until”の部分を“unless”と誤解していたが…それでもずっと覚えている=だから座右の銘。errorとmistake。英語が喋れないtoikunにとって難しいこの違いであるが…良い言葉だ。
…先にも挙げたデヴィッド・ペイマーの「アメリカン・プレジデント」でもマイケル・ダグラスが素晴らしい演説をしていて、(それもスクリーン誌で覚えたtoikun)それを記述してあるので興味がある方はご覧下さい。
ふぅ、名作、サンキュ!
2015/11/02
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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