映画「ビリー・バスゲイト」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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1935年NY。ギャングの親分がお手玉をしていた男の子ビリーに目が留まった。ビリーは部下となり仕えるが親分は“落ち目”であり裁判にかけられる。やがて同業ギャングの手によって…。ダスティン・ホフマンがギャングの親分を演じるドラマ。
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ストーリー・ネタバレ
1935年アメリカ・ニューヨーク。世に言う世界恐慌の最中。ニューヨークで幅をきかすギャングの親分ダッチ・シュルツは幼き時よりの相棒の殺し屋ボーを、彼の裏切りによって手をかけようとしていた。それを見ていた青年ビリーが居た…。
時は遡る。通称名“ビリー・バスゲイト”、それはギャングに入った時に付けてもらったもの。ビリーはバスゲイト街の青年であった。そんな彼が仲間内で素晴らしいジャグリングをしている時にダッチが側を訪れてそれを偶然見た。余りにも素晴らしかったために金をやるダッチ。ビリーは地元ブロンクス出の“ギャングに惚れた”。
それからビリーはダッチの“スティングの店”に出入りする様になり段々と気にかけて貰える様になる。それはダッチの参謀を務めているオットーも同じであった。彼の場合些かビリーに対しては“真っ当な道を…”だったのかも知れないが。下働きを始めるビリー。
下働きから次第にダッチの身近なことをやるようになるビリー。オットーに誘われて州の法務部門の男に賄賂を渡す現場にも行った。ビリーは自分の彼女ベッキーにその事を自慢したりもする。
ビリーはオットーに言われてスーツを買った。ダッチが“北の方”で裁判を受ける、その付き添いのためにだ。クリーニング店で働く母親にその姿を見せるが、母親は何を言うわけでもなかった。
そして…ビリーはダッチと彼の仲間がボーを船から落とすところを見るのだった…。ボーにはドリューという恋人がいた。彼女には夫が居るのだが夫はドリューに余り関心を示していない。その結果が“愛人”である。ボーはドリューのことを死ぬ間際まで心配していた。そんなドリューはダッチの愛人となった…。
ドリューのことを気に入らないオットー等。彼女は殺しを目撃しているからだ。殺すことをダッチに進言するも、ダッチは裁判地まで彼女を連れてきた。お供はビリーという感じだった。
ダッチが何故地方で裁判を受けることになったのか。本来ならば脱税などの罪でニューヨークで裁かれるはず。ニューヨークではダッチの“コト”は誰でも知っている。それでは不利なので自分を余り知らない地方で裁判を受けようというダッチの策略だった。ダッチは金にものを言わせ善人ぶり勝訴を勝ち取ろうとしていたのだ。
ダッチを彼が信頼するイタリア系マフィアのボスルチアーノが訪ねたりした。ルチアーノは信仰心の無いダッチの洗礼式の立ち会いまで務めた。地元のレストラン協会の会長まで呼び寄せて、ダシに使う。だがダッチは幾分か焦っていたのか短気だった。“不正をした”会長を殺してしまった。それにはオットー等も大慌て、目も当てられない…。
そんな地方での“暮らし”のなかでビリーとドリューは恋仲になった。ドリューにとっては遊びだったのかも知れないがビリーは本気であった。裁判に不利になるとダッチがドリューを連れて違う街に行けとビリーに命令した。
ビリーとドリューは2人で競馬場に来ていたのだが、そこにはダッチの“手のもの”が…。ドリューを殺そうとする!とその時に彼女の夫が警察と共に現れて一緒に車に乗って、また飛行機で一緒に帰っていった。ビリーの恋もコレで終わった。
結末・ラスト
地方での裁判では無事に勝訴したダッチ・シュルツ。だが大統領選を視野に入れる検察官は今度はニューヨークでダッチを訴追した。怒り狂うダッチがいた。
だがダッチは裁判にかけられることは無かった。ルチアーノが配下の者をダッチ殺しのために寄越した。ダッチを始めオットー等皆殺されるのであった。
ルチアーノと対峙するビリー。ビリーはダッチを裏切った弁護士の“不正”を追求、結果彼は助かった。バスゲイト街に帰るビリーを朝焼けが照らしていた。
レビュー・感想・解説・評価
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実在のギャングであるダッチ・シュルツをE.L. Doctorow(E・L・ドクトロウ)が描いた小説の映画化。ダッチ・シュルツに関してはコチラのWikiPediaを参照頂くとして…。「クレイマー、クレイマー」での作品賞・脚色賞、「プレイス・イン・ザ・ハート」での脚本賞という3つのオスカーを持つロバート・ベントンが監督した作品だ。
「クレイマー、クレイマー」と「レインマン」2つのアカデミー主演男優賞を持つダスティン・ホフマンがギャングのボスを演じる。ホフマンはモチロン「クレイマー、クレイマー」でベントンと一緒だった。
そして後の「めぐりあう時間たち」でオスカー主演女優賞を得た、まだトム・クルーズと結婚した直後のニコール・キッドマンが愛人役を演じている。今作では彼女のフルヌードが見られるわけだが、苦手な人はご注意アレ。
toikunの大好きなブルース・ウィリスが“殺されてしまう殺し屋”をとても巧く演じている様に思うし、参謀役のスティーヴン・ヒルは安心してみていられる巧さ。
そして今作の主人公とも言うべきタイトルロールの青年を演じるのがローレン・ディーン。脇役として「ガタカ」、「エネミー・オブ・アメリカ」、「スペース カウボーイ」などで多彩な“芸”を魅せている。
toikunにとって今作、「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」の様な感覚を得た。“主人格”のダスティン・ホフマンとアル・パチーノという同じ様なもの。そしてローレン・ディーンとクリス・オドネルという“別の立場”での若い主人公。ジャンルなどは似ても似つかないが似たものを感じた。
スティーヴ・ブシェミさん、toikunが大好きな「レザボア・ドッグス」は翌年だけど今作でも印象に残る役だこと☆
「ターミナル」でtoikunを魅了して(…遅すぎ…)、「ラブリーボーン」でアカデミー助演男優賞にノミネート!のスタンリー・トゥッチがイタリア系マフィアのボスを演じている。因みに彼、イタリア系です。
うむー、ビリー青年の心情の描き方がもうチョット中心に来て、それに物語が左右される様になったら又幾分かイイ味付けになったかもなぁ、なーんて。ニコールのヌードを“ビリー青年が惚れるため”に持ってきている様に思うので、別にヌードじゃ無い惚れさせ方(ヌード以外の惹かれ方)もあったんじゃないかな?
ビリー青年が感じる“スリラー感”が中頃~後半にかけて、見る者=toikunの心をハラハラさせて、そして痛くさせてくれたのが良かった。
最後にあんなにまぁアッサリと殺されちゃったというのは、その時代の脆さってのを表したのかな?実際問題として大ボスが部下も沢山居るのにやられちゃうなんて考えられないんだけど…。
チョット映画から遠ざかっていての今作という良作、非常に気持ちがイイ。今度はベントン監督繋がりか、ウィリス繋がりか、はたまたポール・ニューマンというおじいちゃん繋がりかで「ノーバディーズ・フール」を見てみよう。
2015/10/17
2016/01/02
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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