映画「タイム・トゥ・ラン」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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引退することになった船上カジノのボス。カードディーラーとしてボスのために働いてきた男は、娘の癌の手術で必要な大金の援助をボスに求めるが断られて…。
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実はルーク・ヴォーンの妹
説明:
ストーリー・ネタバレ
アメリカ。
“教皇=ザ・ポープ”との異名を持つ海上のカジノ経営者は金をちょろまかそうとした若者たちを捕まえた。部下のディーノを使って2人の男女を拷問。男は仲間の居場所を喋ったことから、喋らなかった女を殺したポープ。だが結局、彼の金に手を染めた男も又殺した…。
賑わうカジノへと戻ったポープの視線の先でカード・ディーラーを務めるのはルーク・ヴォーン。昔からポープの元で働いてきたヴォーンが、仕事中にポープを見つけると、持ち場を抜け話しかけてきたのは初めてかも知れない。それだけ、ヴォーンにとって切羽詰まっているのか?
夜遅い仕事であるカジノ勤務。お金の節約のためにタバコもやらず、車も持たずに深夜のバスでやって来たのはヴォーンの娘が入院している病院だ。別れた女房も娘を見守っているのだが、彼らがこんなに娘を心配するのには理由があった。それは娘が癌を患っており手術でしか彼女を救う方法がないのだ。必ず金を払うから…と入院させたままにしておくように頼むヴォーンだが、そろそろ限界が来ていた。手術に必要な金額は少なく見積もっても30万ドル。とてもカードディーラーの給料では無理だ。ヴォーンが先にポープに話しかけた理由は、自分への融資もしくは給料の大幅な前借りのため…。
そんな金で悩むヴォーンに、スワン・カジノの新米用心棒ジェイソン・コックスが話しかけてきた。数ヶ月働いたコックスは、このカジノでマネーロンダリング=資金洗浄が行われていることに気付いた。木曜日に、まるで金を捨てたいように賭けて負ける中国人。次の金曜日に違う中国人が大勝ちをする…。資金洗浄の金を盗んでも、警察には届けられないので、逃げ切ることが出来れば大金持ち、ただ、あのポープから逃げることが出来ればの話だが…。
コックスはヴォーンに協力を求めた。だが長年ポープの元で働いてきたヴォーンは危険性を十分に分かっているので首を縦には振らなかった。そして勤務前にポープの執務室を訪ねたヴォーンは娘の手術費用である最低30万ドルの提供を求めた。しかしアッサリと断るポープ。ヴォーンも又、それを予期していたに違いない。ヴォーンはポープのボディガードのデリックに追い払われ、カジノをクビになってしまった。帰宅しようとするヴォーンにコックスが話しかけ、一緒に金を奪うことにした。
教皇=ホープはあと数日で引退を控えているのだ。それは癌を患いそれが全身に転移してもう長くは生きられないと知ったからで、残りの人生…と言っても1年もあるわけではないだろうが、煙草を電子タバコに代え、生きながらえて自分を拒絶して離れていった娘シドニーに許しを請うことを望んでいた。いつもの習慣を変えないホープにとって、いくら友人ヴォーンの為とは言え、異名どおりの行動をすることはなかった…。
強盗の話し合いのレストラン。先に着いていたヴォーンの目の前に現れたのはコックスと彼の友人ミッキーとダンテだった。ヴォーンはコックスだけと思っていたので面食らう。少数精鋭の方がまだポープから強盗をするのにはチャンスがある。何とかしたいヴォーンだがコックスが仕切りたがるために仕方がなく2人を仲間に入れた。
そして綿密な計画を立て、計画を実行にうつす日。
ヴォーンがよく知る内部情報により、簡単にスワン・カジノに押し入ったヴォーンとコックス、そしてダンテ。ミッキーは外の逃走用自動車で控えている。金をバッグに入れた3人だがデリックが発砲してダンテが腹部を撃たれてしまう。それでも彼を見捨てずに外に出たヴォーンとコックスだが、待機していたミッキーは銃声を聞いて一人逃げ出してしまった。
ヴォーン、コックス、ダンテの3人は、この真夜中、通りに出て拳銃を使いバスを止めた。バス657号。中には妊婦のポーリンや、子供のジョセフが保護者なしに乗っていた。他にぬいぐるみを来た男に、外国人風の男など。運転手を脅して走り出したヴォーンたちだが、近くに止まっていたパトカーで、女性警部のクリスが銃声を聞いていた。その為、クリスは静かに走るバス657号の横につけた。
車外から乗客の様子を見ていたクリスだがどうもオカシイとバスを停車させようとした時、怒りっぽいコックスが発泡!こうしてバスジャックがクリス警部を通して警察本部に知られることになった。ヴォーンは銃を突きつけコックスを制しようとするが彼の性格では逆効果だと分かったヴォーンは直ぐに銃を下ろした。
バス657はコックスが仕切ることに。
クリス警部の緊急指令によって、本部が応援のパトカーを廻し、多くのパトカーがバス657を追いかける。そしてバスの行き先をパトカーで塞ぎ=路上封鎖をして物理的に通れない措置をした。ヴォーンはクリスに電話を繋ぐと、自身の誠実さを分からせて封鎖解除を要請する。正直に“犠牲が出る可能性がある”と脅しではなく告白したヴォーンに対し、彼を信じたクリスは本部のマイケルズ警部に連絡を取り路上封鎖の解除依頼をした。しかし応じることはない警部。ヴォーンは“人質が10人はいる、頼む”と懇願すると意を決したクリスは、自分の運転するパトカーのアクセルを全開にすると、封鎖しているパトカー目掛けて突進!パトカーによるバリケードは“開いて”バス657は高速10号線に乗った。ヴォーンは素直に感謝の言葉をクリスに述べた…。
この時、デリックから自宅のポープに緊急の電話が入った。急いでスワン・カジノに戻ったポープが、腹心のデリックから聞かされたのはルーク・ヴォーンや仲間たちが300万ドルを強奪したと言う事。ポープはデリックに金を取り戻すことを命じた。
やっと朝になった。バス657は大勢のパトカーに追われ、上空では報道各社のヘリがスクープを狙いバスにカメラを向けている。
バスの中ではコックスの仕切りで乗客の携帯電話が回収された。そして負傷しているダンテの状況が悪化したため、冷静なヴォーンは獣医学生のレベッカとアジア系のトムを指名して、ダンテの“せめてもの”救護措置にあたらせた。そしてバスに一人乗る少年ジョセフのために、妊婦として乗っていたポーリンをジョセフの横に座らせ、彼を落ち着かせるようにした。乗客の中にはナイフを持ち、今にも襲いかかりそうな男もいるが…。
コックスは計画を話した。テキサスの知り合いの飛行場から空路でアメリカを脱出すると言うこと、例えばメキシコへ。早速コックスは飛行場の知り合いジョノに連絡を取ったが、ヴォーンは高飛びなど出来るハズがない。娘のために金を届けなければならないし、何よりも愛する娘の側を離れたくないのだ。そう思いながら落ち着いた少年ジョセフを眺めていると、ナイフを持った人質が隙を突いてヴォーンにナイフを突きつけ、彼の拳銃を奪った。そして銃を前方のコックスに向けるが、彼は飛行場のジョノとの電話に夢中で前を向いたまま気付かない。この状況、コックスに知られれば人質が死ぬことになる。それは女性警官クリスとの約束を反故にすることになる。かつてはアメリカ軍に所属していたヴォーンはナイフを突きつける人質を伸し、コックスに知られる前に解決した。モチロンその乗客を殺してはいない。
走り続けるバスの燃料切れが間近になったことが運転手のバーニーから伝えられた。これで警察と取引しなければならなかった。
一方、署のマイケルズ警部は本部長補佐の命令でやって来た刑事マルコーニに更迭され、事件の責任をとらされそうになっていたクリスは判断を称えられて再び“前線”に戻されることになった。そして事件の指揮は、命令とは言え、一介の刑事マルコーニが担当することになった。マルコーニに、電話で話した犯人ヴォーンは信用できる人物だと伝えたクリスがいた。
非情な男、ポープ。彼は、逃走したとは言え事件に関わったミッキーを探し出すと、デリックを使い“鉄の制裁”を加えた…。
燃料切れのことで警察と取引をしたヴォーンたち。止まる場所は橋の上、マルコーニ刑事が指揮をしている。警察にとって取引とは口実で、バスが止まったところに強行突入というのが筋書きだった。橋の上でバスが停車するとガソリン給油車が横付けされた。ヴォーンとはお互いに顔が分かっているクリス巡査が運転してきたのだ。ヴォーンは彼女の信頼を更に得るために、上空からヘリが狙っていることを承知でバスの外に出た。だがヴォーンはバスの給油口の側を離れようとはしなかった。もし、警察が打ち損じればガソリンに引火して人質共々バスが爆発する。こうしていれば狙撃されないと考えたからだ。クリスはバスに給油しながらヴォーンの素性を知ろうとした。“ヴォーンには家族がいる?”
そして給油中だけクリスがバスに乗り乗客の安否を調べることを許可したヴォーン。クリスがバスに乗り込むと後からヴォーンも乗った。負傷する強盗犯ダンテ、怯える人質、そして横暴な強盗犯のリーダー・コックスを見るクリス。拳銃をコックスに突きつけるものの、お互い撃てる状況ではないことは分かっている。クリスはバスを降りると、給油の交換条件として少年ジョセフと妊婦のポーリンが解放された。そしてヴォーンのことを気にかけるクリスをヨソにバスは走り出し、クリスはポーリンとジョセフを乗せてこの場を去った。
デリックにヴォーンたちの行方・目的地を探させているポープだが、彼自身は小汚い施設“聖ヨセフ構成訓練施設”へとやって来ていた。“The Pope=ポープ=教皇”という名前の通り何か聖人的なことをやりに来たわけではない。ここで娘シドニーが働いているのを突き止めたからやって来たのだ。薬物依存の男性のために健気に働くシドニーの様子を見た父親ポープが話しかけた。スワン・カジノから手を引き、カジノの出資金の51%を娘に渡そうとやって来たのだ。“汚い金だ”と突っぱねるシドニー。しかしポープの態度から彼が不治の病に冒されていることを感づく。“いつも消えていなくなっていたように、死ぬ時もどこかで死ぬのね”。父のサガだから受け容れたシドニーだが、家族の絆を奪ったスワン・カジノは憎かった。経営権を取得できる金など受け取らず、“死ぬ前にスワン・カジノを焼き払って灰にして”と頼むのだった。
署でクリスから話しを聞かれるポーリン。側ではジョセフが家族と再会していた。ポーリンとクリスの“印象”によりヴォーンの似顔絵が作成され、クリスがそれをコンピュータで調べると、“ルーク・ヴォーン”の名を見つけた…。
ポープの腹心デリックは確実に目的地であるテキサスの小さな飛行場に近づきつつあった。ここでポープに連絡を入れたデリックは“病院に入院するヴォーンの娘を誘拐して人質にとっては?”と提案するが、ポープはヴォーンの娘に指一本触れることを許さなかった。これは長年の友人への敬意か?それとも自身の娘シドニーに感化されたためか…!?
警察に登録されていた情報からヴォーンの自宅を訪ねたクリスだったが、ヴォーンが家賃を払えなかったために立ち退いたことを知る。そして今は妹の家に身を寄せていると言うが、それは何時の情報で、どこまで正確なものなのか?そしてクリスはヴォーンの働き口であったスワン・カジノへ行き、調査しようと言いだした。しかし時間と人員の無駄とマルコーニ刑事はそれを許さなかった。やりきれなさがあるクリスの手には、記念病院の書類が握られていて、ライリー・ヴォーンという人物の名があった…。
ダンテの容態がいよいよヤバくなったため、コックスはまた取引をした。マルコーニ1人に医薬品を持ってこさせようとしたのだ。走るバスに横付けされたSWAT隊の車両からバスに飛び乗ったマルコーニはバッグの医薬品を渡した。獣医学生のレベッカがそれを注射すると程なくしてダンテが息を引き取った為、マルコーニに銃を向けるヴォーンとコックス。この時、マルコーニの携帯が鳴り、それをヴォーンに手渡した。ヴォーンが出るとポープだった。そして金を返せと言ったのだ。マルコーニ刑事はポープの部下だった…。取引を持ちかけるポープだが、ヴォーンはポープが取引などする男でないことを一番よく知っているので電話を切った。この時、コックスがマルコーニを殺そうとするが、ポープの部下とは言え本物の刑事を殺せば警察全体を敵に回すと、何とか諫めたヴォーンだった。
マルコーニは走るバスから投げ出されるが無事だった。怒った彼はSWAT隊を用いて強行突入の意志を固めた。バイクや特殊車両がバス657を追い催涙弾を投げて突入してきた!その混乱で高速で走るバスはコントロールを失い、高速道路の橋脚にぶつかって停止した…。
ヴォーンとコックスは拳銃を手にした。狙われないようにバスの窓にスプレーを吹き付けて目隠しをする。ここで、病院のヴォーンの娘ライリーのところへとやって来たクリスにより、娘ライリーの声を聞く事が出来た父ヴォーン。7時までに金を払わなければ退院させられてしまうので、それまでには行くと言って電話を切ったヴォーンだが、バスは警察に囲まれ動けない。自暴自棄になったコックスは運転手バーニーに拳銃を突きつけると、銃声が響いた…。
結末・ラスト
ここでヴォーンは警察に取引を持ちかけた。バスを修理すれば大部分の人質を解放すると。マスコミの目もあり、マルコーニは部下にバスを修理させると乗客は1人を残して全員解放された。だが再びバスが動き出すと、マスコミがいなくなったとこで、ポープの手下のものに囲まれた。マルコーニが手配したのだ。
だが、計画にはいつもプランBと言うものがある。ヴォーンは解放された人質に紛れていた!そしてコックスが連絡を取っていたテキサスの飛行場へとやって来ていた。だが主人ジョノは先に来ていたデリックにより殺されていた。先の先を読んでいたのだ。ヴォーンはデリックに捕まってしまった。
バス657の社内。繋がれるヴォーンの前にはポープ、そしてデリックがおり、彼にガソリンをかけていた。裏切りには、生きたまま火あぶり…。だがヴォーンは語る、金はないと。奪った金は妊婦のポーリンに預けていたのだ。実はポーリンはヴォーンの妹であり、妊婦ではなかった。ミッキーが逃げ出す可能性を考慮して彼女に協力を求めたヴォーンの作戦で妊婦に化けていたポーリンだったのだ。金を渡されたポーリンは署で話しを聞かれた後、ライリーの入院する記念病院へとやって来て手術費用を支払った…。なお、バスで響いた銃声はヴォーンがコックスを撃った銃声…。バスの運転士バーニーは撃たれておらず、彼が作戦に協力した…。
ポープの腹心デリックはスワン・カジノでの強大な権力が約束されていた。その為、ヴォーンに更にガソリンをかけると、“娘をいたぶって殺す”と怒りをぶつけた。“家族に手を出すな!”と言うヴォーン。2人の会話を聞いていたポープは、デリックに拳銃を向けると何と彼を殺してしまった。そして囚われていたヴォーンを解放した。そして一緒に後部座席に座ると自分の身の上話をし始めた。“母親は看護師だった。そして、彼女はよくこう言っていた。死ぬ時に後悔する人ややり直しを口にする人は、人生を誤ったのだと”
ヴォーンはバスを出ると娘の待つ記念病院へと向かう。そのところでクリスから電話があった。彼女は病院で金を支払ったポーリンを見ていたのだ。そしてこう話した。“乗客が言うには、犯人は2人だったと。”これはコックスと負傷したダンテのこと。何て粋な…。病院に向かうと伝えたヴォーン。
そして、バスの後部座席では、周りがヴォーンにかけたガソリンだらけにもかかわらず、電子タバコではなく、止めていた本物のタバコに火をつけて一服をするポープの姿があった…。この事により、彼が死ぬ時に後悔をしたりやり直しをしたいと思うかどうかは分からない…。
レビュー・感想・解説・評価
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“粋な計らい系クライム映画”。結末や展開は全く違うにしろ、印象的には本年の「クリミナル・ミッション」という大逆転映画や、「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」というイギリスの“目まぐるしい系”のイメージを持ったtoikun。
Stephen C. Sepher(スティーヴン・サイラス・セファー)の原案を彼自身とマックス・アダムスが映画脚本として纏めた。なお、スティーヴン・セイラス・セファーは負傷する強盗犯として出演している。
監督を務めるのはロバート・カーライル(「トレインスポッティング」)やリアム・カニンガム(「麦の穂をゆらす風」)など魅力的なキャストを集めた「ザ・トーナメント」を監督したスコット・マン。
キャストを紹介するゾ!
・可哀想な境遇ながら元軍人で冷静だったことが光った主人公ルーク・ヴォーンに扮するのはジェフリー・ディーン・モーガン。個性的な作品に出演してきて評価を獲得してきたが、本年「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」という超大作に出演。この中年男にこれからも注目だ。
・教皇なんてニックネームのカジノ王に扮するは「レイジング・ブル」と「ゴッドファーザーPART II」で2つのオスカーを持つロバート・デ・ニーロ。この年齢にして出演作品がものスゴク多いので、断定するのはアレだが“いかにもデ・ニーロが好きそうな映画”だ。「グッド・シェパード」など色々と監督しているし、オスカーにノミネートした実話ドラマ「レナードの朝」でも目をひく。2013年の少々御下品コメディ「グリフィン家のウエディングノート」はスーザン・サランドンやダイアン・キートンなんてオスカー女優に囲まれて楽しそうだった。「コップランド」に続くシルヴェスター・スタローンとの共演作「リベンジ・マッチ」もお爺ちゃん同士のボクシングでよかったゾ!
・ポープの娘シドニーの役でチョイ役出演するケイト・ボスワースは「アリスのままで」など出演作が続く人気女優。あぁ、この人も「スーパーマン リターンズ」なのねぇ。
・大岡裁き的な事をやってくれた女性警官クリスに扮するは総合格闘家でもあるジーナ・カラーノ。2016年大ヒットの「デッドプール」に出演している。
・少しお顔が日本のスポーツ選手・室伏広治に似ているデイヴ・バウティスタが事件を指揮する男を演じる。出演作は劇場用映画はまだ少なく、「007/スペクター」、「アイアン・フィスト」など。
・バスの運転士として登場するのはtoikun懐かしのD・B・スウィーニー。映画を観始めた90年代の頃、面白い名前だなぁと直ぐに覚えた脇役さん。「ダーウィン・アワード」をレビューしている。
・確かに役名として“Dog”とクレジットされているのだが、劇中では教皇からデリックと言われる黒人ボディガードに扮するは、初めて意識して観たのがスティーヴン・セガール主演の「暴走特急」でポーターを演じていた時、それはモリス・チェストナット!ポーターさんは善い人だったんだけど、こんな悪人になっちゃって(汗)他に名作「ボーイズ'ン・ザ・フッド」や「ラスト・ボーイスカウト」など初期には出演。
さて。
爆発やら大掛かりな車両が出てきたりするが、印象的には低予算映画の匂いを感じたtoikun。キライじゃあないよぉ!
リディア・ハル演じる妊婦姿のポーリンがバスに乗る時にやたらモタモタする、この事に何か意図があることは感じられたが、実は妹さんだったとは読めなかったなぁ。こう言うのってやっぱり推理小説を読んでいる方とかは分かるんだろうねぇ。とまぁこれがバッチリ大きな伏線というわけだ。
で、人質ものにつきもののストックホルム症候群もキチンと描けているしまぁ良いんじゃないかな?
また強盗の計画を練るためにレストランで集まった時、塩じゃなくて砂糖!とかどーでもいいことまで話すのもまたクエンティン・タランティーノのテイストを彷彿とさせた…迷惑だよ、レストランスタッフに…。
アクション要素はそつなくこなされており問題はない。バスという乗り物なので「スピード」でも感じたがそのスピードで曲がるのは危なくないか?と言う事。本作ではバスのスピードメーターは映っていなかった様に思うが、「スピード」は爆弾の設計上、50マイル=80km/hを下がると爆発するが、明らかに80kmも出ていないスピードで急ハンドルを切っていた。だから本作でスピード制限が無くて良かった☆
ルーク・ヴォーンという魅力的なキャラクターを作ることが出来たのが、本作の勝因である。
2016/09/19
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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