映画「宇宙戦争」(2005)あらすじ,ネタバレ,レビュー
原題:
邦題:
原題訳:
製作年:
製作国:
上映時間:
ジャンル:
監督:
主演:
あらすじ
この映画にはtoikun以外のレビューはまだありません。
アメリカの“普通の人々”が目の当たりにしたのは宇宙人による激しい攻撃であった。その攻撃はアメリカだけではなく全世界が対象であり物理的攻撃だけではなくて、人間を餌として捕食する宇宙人。この未知の生命を人類は倒すことが出来るのであろうか…?人類は滅びるのか…?それとも…。
感想・レビューを書いてみませんか?投稿フォームはコチラ[下にあります]
説明:
ストーリー・ネタバレ
アメリカ。
クレーン運転技師として働くレイ・フェアリーのところへ別れた妻メリーアンがやって来て、自身がボストンに行くために息子ロビーと娘レイチェルをレイに預けた。レイが結婚に失敗した理由はぶっきらぼうな性格で家族を顧みなかったことがあるのかも知れない。久しぶりに子供たちと過ごすレイだが父親らしいことはしてあげられない何とも不器用なレイ。ただレイがロビーをキャッチボールに誘ったことは唯一父親らしかった。まだ幼いレイチェルに対しては彼女の生まれながらのピーナツアレルギーを知らないなど父親としては失格の烙印を押して良いレベルのレイだった。
そんな中で“事件”は起きた。レイが家の外にいる人々の様子が気になって出てみると、遠い空の向こうの雷鳴のような乱気流に気付いた。春の嵐かと思った天候の後には稲妻が何度も同じところに落ちたのだ。“稲妻は同じところには落ちない”という人々の知識をヨソに…。怖がるレイチェルを家に残してレイは近所へ様子を見に行った。
レイが街で目の当たりにしたのは動かなくなった車の群れと戸惑う人々が溢れる様であり、レイも含めて住民は大挙して落雷のあったところへとやってきた。落雷のあったクロスロードには何やら蠢くものがあったが地下鉄が通っているわけではないし水道管もない。その“蠢くもの”とは奇っ怪な未知のマシンであった。巨大なマシンが現れると街の景色は一変し逃げ惑う人々。マシンは暴れながら人々を灰と化して消し去っていく…。ホコリまみれとなったレイは家に帰るや否やレイチェルとロビーにラゲージに食料など荷物を詰めさせて外に出た。そして自分のアドバイスによって知人の修理工マニーが修理することが出来た車を強引に奪うとロビーとレイチェルを乗せて元妻がいるボストンに向け車を走らせた。
途中でメリーアンが彼氏のティムと住んでいる家にやって来るレイ達だが、メリーアンはボストンに行っているのでレイチェルは半ベソになってしまう。そこはレイが娘を何とかあやして地下室で休息をとろうとした。何時間か、何十分か…眠りに落ちていたレイ達が凄まじい騒音と光に気付いた。外に出るまでもなく墜落したジャンボジェット機が家の半分を壊していた…。
墜落現場でこの“事件”の取材をしている女性ジャーナリストに会って話しを聞くレイ。彼女の話によると奇怪な物体は攻撃をシールドで防ぐという。そして全米の名だたる都市全てと連絡が取れない状況という…。奇怪な物体が三脚のような風体であることから“トライポッド”と呼んでいたキャスターはこう言った。“稲妻と共に降りてきた生物が、何年か…何百年か…もっと前に地上に埋められたトライポッドに乗り込んだ…。”
せめて幼い娘にはとレイチェルの視界を塞ぐレイだったがロビーが惨状を目の当たりにして彼の怒りは正に“怒髪天を衝いて”いた。再びボストンへ向けて車を走らせる中でトイレ休憩で止まったレイ。レイチェルが川を流れる多くの死体を目撃してしまう。またトライポッドを倒す為に州兵が車で移動していたのだが、ロビーもトライポッド討伐に志願しようと近づいた。軍の車両は止まらないし息子を思うレイが必死に説得をしてロビーは一人行く事なく再び3人でボストンに向け車を走らすレイ。
疲れたと言って無免許のロビーにハンドルを握らせて休んでいたレイだが群衆に気付いた。この車だけが動くことが出来る車であり、逃げ惑う人々には当然車を止められて乗せろと言われてしまうレイ。モチロンそんなことは出来ないレイだがほぼ暴徒と化した人々によって車を奪われてしまった。携帯していた拳銃も役に立たなかったレイ。
ハドソン川を渡る為にフェリーに乗ってボストンへと行こうとするレイ達3人。群衆から漏れ聞く声では世界中でトライポッドが猛威を振るっているという。数マイル歩いたところでハドソン川にやって来ると軍の管理下にあるフェリーに乗り込もうとするレイ達。だがしかしトライポッドの群が現れると大混乱となる人々。そしてレイ達もフェリーに乗れたのは良いがトライポッドによりフェリーは転覆させられてしまい水中へと投げ出されてしまった。
辛くも難を逃れて岸に上がったレイ、ロビー、レイチェルはトライポッドが人々を一人ずつ自身の中に取り込んでいく様子を目撃した。トライポッドというマシンは人間を取り込んで何をしているのであろうか…?
牧草地を歩くレイ達一家や大勢の人々。眼前にはトライポッドと戦う兵士達がいる。正義感からなのか、それとも怒りを抑えられない為か、ロビーは志願兵となるべく兵士達の元へと向かった。そんなロビーを制止することは出来なかったレイだった…。
トライポッドの激しい攻撃で軍が壊滅状態となりこれ以上ない混乱となる中、娘レイチェルを抱きかかえて逃げるレイを地下室から手招きした男がいた。
ハーラン・オグルビー。彼に感謝して疲れ果てるレイチェルを寝付かせるレイ。オグルビーと話すレイは彼の氾濫しそうな程の反乱の精神を知る。と、この地下室にトライポッドの触手のようなものが侵入してきて様子を探っていた。隠れる3人だがオグルビーは触手に向けて斧を振りかざそうとする!そこはレイの説得によりそうすることはなかったオグルビー。一頻り地下室の様子を探り安全と判断したトライポッド。この地下室にやって来たのはトライポッドを操縦する宇宙からの未知の生物だった…。
銃を手に取り反撃しようとするオグルビーと声なき戦いとなるレイ。未知の生物が去った後で彼らは血飛沫を浴びる…その血飛沫はトライポッドが自身に引き込んだ人間から抽出・吸収したものであり、人間はトライポッドの燃料であり、未知の生物の餌…。いよいよ我を忘れたオグルビーは反撃しようとするが、レイは娘レイチェルに目隠しをすると自分達の安全の為にオグルビーを手にかけた…。
オグルビーの家の地下室で休むレイとレイチェル。レイチェルがトライポッドの触手に気付いて驚いてしまい外に逃げ出してしまった。レイは触手に反撃すると直ぐさまレイチェルの後を追う!だがレイもレイチェルもトライポッドに捕まりトライポッドの機体にぶら下がる檻に入れられてしまった。この時、レイは車から手榴弾を拝借していた…。
結末・ラスト
檻には無数の人々がいる。そして何分かおきに人間達が1人ずつトライポッドの機体に取り込まれていく…。目の当たりにするレイチェルの顔には表情がなかった。再びトライポッドが人間を取り込む為に触手を伸ばすとレイがレイチェルを庇い捕まってしまう。取り込まれてしまうレイの手には手榴弾が握られていた。人々はそれを見てレイの腕を掴むと必死に引っ張った!一度は取り込まれたレイだが手榴弾のピンを外しておりみんなに助けられ檻へと落ちた。
そこで手榴弾の爆発のせいなのか…でこのトライポッドは地面へと横たわり、助かったレイとレイチェル。そしてボストンへと歩みを進めるのだが“枯れ果てた”トライポッドを目の当たりにした。そしてまた動くトライポッドも鳥が止まっているのも気付いたレイ。鳥が止まっていると言うことはトライポッドのシールドが発動していないと言うこと…。その事をレイは州兵に伝えると州兵たちはジャベリン・ロケット砲を装填してトライポッドに発射した!数々の砲弾は命中してトライポッドは堕ちた…。州兵が取り囲むトライポッドから宇宙人が出てくるが直ぐに息絶えるのであった…。
ボストンのメリーアンの実家へと辿り着いたレイとレイチェル。そこにはロビーがいた。息子を抱きしめるレイの表情は父親の表情をしていた…。
トライポッドや未知の宇宙人の弱点は彼らにとっては未知である微生物であった。地球の空気を吸ったり人間を餌として取り込んだことにより微生物に“感染”した彼らは息絶えたのだ。
こうして、地球の生命と共存していくという道が人間の前に再び開かれるのであった…。
レビュー・感想・解説・評価
感想・レビューを書いてみませんか?投稿フォームはコチラ[下にあります]リンクについて
~~~(矢印と破下線のリンク)は、T's Theaterでレビューしている映画作品や紹介している俳優等、全て内部リンクです。
Wow、10年ぶり鑑賞。まずは前の感想を。
「マイノリティ・リポート」以来のコンビとなったスピルバーグとクルーズだが、この作品は残念な結果になってしまった。人々の内面が掘り下げられて描かれておらず興をそがれた。
SFの作り方は良いのだからもっと方法があったものだろうが。非常にもったいないと思った。
「ミスティック・リバー」以来久々に見たティム・ロビンズのお腹が出ていた。前からそうだったかなぁ。少なくとも「ショーシャンクの空に」ではそうでなかったような、と思いたいが。
2006/02/28
改めて2016年、監督やキャスト紹介などから。
H.G. Wells(H・G・ウェルズ)の同名SF小説を元にスティーヴン・スピルバーグがメガホンをとったパニック映画。前述したが主演のトム・クルーズとスピルバーグのコンビは2002年の良く出来たSF映画「マイノリティ・リポート」以来だ。
毎回クルーズと一緒に製作をしているポーラ・ワグナーのことを取り上げている気がするが、本作ではポーラのクレジットは製作総指揮であった。
・主人公のレイを演じるのは大スターのトム・クルーズ。本作での役柄は職業差別をするつもりは毛頭ないが彼にしては負け組か。クルーズの映画作品はソレナリにレビューしているので彼のページをご覧頂きたいが、2015年のアクション映画「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」を挙げておく。
・娘役に売れっ子のダコタ・ファニング。子役から巧く脱却できたようでファンには喜ばしいところ。現状ダコタの映画は本作しかレビューしておらず、観たら本ページにも追加をしようと思う。なおダコタの妹エル・ファニングも売れっ子女優であり「バベル」というアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品をレビューしている。
・息子役には笑ってしまう「DRAGONBALL EVOLUTION」の孫悟空役のジャスティン・チャットウィン。素晴らしいスリラー「テイキング・ライブス」をレビューしているが余り印象がなかったなぁ。もう一度観てみます。
・精神に異常をきすオグルビーという男を好演するティム・ロビンスは「ショーシャンクの空に」が何よりも有名だ。ロビンスに関するアメリカのアカデミー賞として、「ミスティック・リバー」で助演男優賞を受賞。些か遅かったか!?「ショーシャンクの空に」と同じく刑務所を舞台にしたドラマながら、死刑制度を扱った超優良作品「デッドマン・ウォーキング」を監督しアカデミー監督賞にノミネートもしている。他にクルーズ共演作「トップ・ガン」やノーコンピッチャーを演じた「さよならゲーム」など。「いとしい人」ではカメオ出演!
・「シン・レッド・ライン」や「ホワット・ライズ・ビニース」のミランダ・オットーが現妻じゃないよね?元妻だよね?を演じている。
・ナレーションをするのは「ミリオンダラー・ベイビー」でアカデミー助演男優賞を受賞したモーガン・フリーマン。「セブン」の老刑事も宜しいし、「最高の人生の見つけ方」の死を目の前にした老人も素晴らしい。
さて。
SFはすっごい綺麗だよねぇ。そのSFを引き立たせる為なのか眩しいと表現したら良いのか…そんな眩しい絵が多い。そして殆ど印象のない音楽だが効果音がモノクロチックに響きコレもまた映画を盛り立てるが、それはもしかしたらH・G・ウェルズの小説の印象がソウなのかも知れない。「ジョーズ」、「シンドラーのリスト」、「E.T.」など5度のアカデミー賞に輝くジョン・ウィリアムズの音楽がリアリティではなくスリルを与えてくれた。因みに挙げた3作品はスピルバーグ監督作品。そして撮影監督のヤヌス・カミンスキーもスピルバーグの「プライベート・ライアン」と「シンドラーのリスト」でアカデミー撮影賞に輝いているが、彼のカメラワークも堂に入ったものと感じた。
実績のあるスタッフに大スターとティム・ロビンスという演技が際立つ俳優、丹精込めて紡ぎ出した糸たちにより作られたひとつの映画。前回の鑑賞よりも非常に良い感想を持つことが出来たのは年をとって懐柔されたワケではないだろう。
2016/06/02
2016/06/14
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
ホームページ
コメント:
(コメントをどうぞ。)
T's Theaterへのお問い合わせフォームはコチラ(別ページで開きます)