映画「ミリオンダラー・ベイビー」あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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ボクサーを目指すには遅すぎる31歳女性がトレーナーに選んだのは気むずかしい初老の男だった。娘と長年会えない男は女のことを心では娘の様に思い、また女は連戦連勝してタイトル戦に挑むことに。だが事故で全身麻痺という不幸な結果で試合が終わった。入院する女は男にあることを願うが…。
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ストーリー・ネタバレ
元ボクサーのフランキー・ダンはトレーナーとしてボクシングジムを経営している。趣味は読書とゲール語。彼の相棒は同じジムで苦労を共にしてきた男エディ・デュプリス、通称スクラップ。フランキーは止血を得意とする男=“優秀なカットマン”だ。そんなフランキーのジムにマギー・フィッツジェラルドという中年女性…いや31歳の女性が入門してきた。彼女は貧しい田舎町の出身でウェイトレスをしながらジムに通ってきた。女性のマネージャーを務めるのを嫌がっていたフランキーだったが次第に彼女をトレーニングするようになる。また、スクラップも彼女に何かを見出したのかコーチをする。
実はこのフランキーという男、些か気むずかしい。そのせいかどうかは分からないが別れて暮らす娘に手紙を書くも読まれずに返ってきてしまう。そしてマギーに対してもそうだがジムのボクサーに対しても気難しく、またそれでも彼らのことを考えているのだが期待するボクサーには違うジムに移られてしまう。そのボクサー、ビッグ・ウィリーはヨソへ移ると即チャンピオンになった…。
地道に力を付けていったマギーに、フランキーも試合をさせてやろうと思い他のマネージャーに託す。そのことにがっかりするマギー。しかし、試合になり劣勢の彼女を見ていたフランキーは彼女にアドバイスをして、マギーは試合に勝った。怒ったマネージャーからマギーを奪い返したフランキー、それから彼とマギーは一蓮托生となり試合に挑むようになる。マギーは試合に勝ち続け、チャンピオンの座も見えてきた。この頃のマギーはフランキーが与えた“モ・クシュラ”の文字のガウンを羽織ったことで“モ・クシュラ”と観客に絶大な人気を誇る様になった。
お金が貯まってきたマギーは生活保護で生活する母親アーリーンと妹マーデルそして彼女の子供のために家を買った。しかし生活保護が止められてしまうと母親からはいい顔をされなかった。結局、家の所有権はマギーのままで家族達が住むことで決着が付いた。
何時しかジムに通う様になってから1年が経ち32歳になっていたマギー。連戦連勝になった彼女の対戦相手は中々決まらなくなっていた。その為、フランキーは相手のトレーナーに金を握らせて試合スケジュールを組む様になった。それでも彼女の強さのために相手が二の足を踏んでくると1階級上のウェルター級に上げて試合を組んだ意。なお負けを知らないマギーに興味を持ったWBAウェルター級チャンピオン、ビリーのトレーナーが声をかけてきた。
このビリーという女性はとても汚いことをするボクサーである。審判の見ていないところで大抵やるために警告は受けず、またそれにより観客に大人気。そんなビリーとチャンピオンの座をかけて戦うことになったマギー!
試合の行われるラスベガスへの移動について話し合うフランキーとマギー。“行きは飛行機で、帰りは車で…”そんなマギーの言葉は…。
試合当日、ゴングが鳴ると相手ビリーに向かっていくマギー。優勢になるも投げ飛ばされたり肘打ちまがいのことをされてしまう。怒った彼女はフランキーのアドバイスもあり、審判とビリーの間に入って見えない様に反則的な反撃をしたりもする。
そして相手にぶちかまして勝ったと思い横を向いたマギー。そのラウンドの終了を告げるゴングが鳴っていたにもかかわらず汚い反撃を食らい、マットに置かれたイスに頭から突っ込んでしまうマギー。慌てたフランキーがイスを引っ込めようとしたが…試合は終わった…。
目覚めたマギーは全身麻痺となり、人工呼吸装置を付け病院のベッドに横たわっていた。試合の瞬間を悔い、また自分が全身麻痺になってしまったことで、フランキーに負い目を感じさせてしまったことに悔いていた。フランキーは全国の医者に掛け合ったがマギーの身体を治すことのできる医者はいなかった。
全身麻痺のために動かせない身体に床ずれができ、そのために片足をも失ってしまったマギー。そんなマギーにフランキーは家族に会わせようと病院に来る様に母親等に連絡をしていたが一向に現れなかった。だが突然、弁護士と一緒に病院に現れたマギーの家族。ディズニー帰りと一目で分かるその格好でマギーに会った母親アーリーンは、マギーがくれた自宅を自分名義にかえる様に言ってきた。ペンを口にくわえさせてサインを迫る家族に、マギーは絶縁を突きつけるのであった。
そんな彼女はフランキーに一つの頼み事をする。“自分らしさを失わないまま逝かせて欲しい”と。そのことに始めは断るフランキー。しかし舌をかみ切り自殺を図るマギー。日参する教会の神父にどうすべきかを問うフランキーが居た。
結末・ラスト
夜中。マギーのところに行ったフランキーは、マギーの人工呼吸装置を彼女から外し、彼女を苦しませないようにアドレナリンの注射をし、彼女は息を引き取った…。
そしてフランキーは二度とジムに戻らなかった。今、このジムを経営しボクサー達を育てているのはスクラップ。かつて虐められて出て行った若いボクサーも戻ってきた。スクラップのボクシングジムはどうなるのであろうか…。
きっとフランキーは彼の好物レモンパイを頬張りながら考えていることであろう。はたまた考えていることとは娘の様に思っていたマギーのことであろうか…。
“モ・クシュラ”=“愛する人よ、お前は私の血…。”、その言葉の意味を天国のマギーはどう受け取ったのであろうか…。
レビュー・感想・解説・評価
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10年ぶりに鑑賞、そして追記を…。
F.X. Toole(F・X・ツール)の短編集“ROPE BURNS”を元に1年後の「クラッシュ」でアカデミー作品賞・脚本賞を受賞したポール・ハギスが脚本を書き、クリント・イーストウッドが監督主演したヒューマンドラマ。今作、上段に記述したがアカデミー作品賞を受賞するなど非常に評価が高い作品である。イーストウッドにとって「許されざる者」に続く2作品目の監督賞、作品賞を受賞した作品。
2005年のアカデミー賞で評価されたわけだから、本国アメリカでは2004年に公開されたわけになるが、これが作品賞になるのか、そこまでかとは思わなかったので、評価は分かれる映画ではないだろうか。(←2006年の記述。)
再度鑑賞レビューしてみると、もう十分に年を取り過ぎたtoikun、アカデミー作品賞を頷けた…。
以下、“レイ”によってキャストを。
・老いたマネージャーのフランキーにクリント・イーストウッド。アカデミー賞に関して全て書いてしまうとアレだが受賞は前述の通り「許されざる者」の作品賞・監督賞。またアーヴィング・G・タルバーグ記念賞も受賞している。彼に関してのレビュー作品で好きなのは「スペース カウボーイ」だなぁ。爺さん連中が面白可笑しくてラストは同じ宇宙ものの「アルマゲドン」と似ていたが、爺さん好きなのでねtoikunは。最近は凄い昔の作品「白い肌の異常な夜」をレビューした。エロスとスリラー、キモかった…。それと戦争映画「アメリカン・スナイパー」はイーストウッドは出演していないがその手腕を発揮!主演のブラッドリー・クーパーに関してWOWOWのアカデミー賞中継で嫌悪感を持った人は同作に特典として付いていた(エディションによっては付属していないかも…)「戦場からスクリーンへ:英雄と呼ばれた男の軌跡/ドキュメンタリー・オブ・アメリカン・スナイパー」を見てみよう。
・女性ボクサーを演じたヒラリー・スワンクにとっては「ボーイズ・ドント・クライ」に続く2つ目のアカデミー賞を得ることになった作品。2006年の記述→若き日のヒラリー・スワンクを「バッフィ ザ・バンパイア・キラー」で見ていたとは調べていてちょっと驚いてしまった。
・今作のストーリー欄では余り記述をしなかったが大きな役割を担ったモーガン・フリーマン。名優である。「NYストリート・スマート」、「ドライビング Miss デイジー」、「ショーシャンクの空に」、「インビクタス/負けざる者たち」でアカデミー賞にノミネートしている。やっとこさ、今作で受賞!あぁ、語りもしています…。「最高の人生の見つけ方」も爺ちゃんジャック・ニコルソンとの共演、最後のヒマラヤで2人弔われるのは良かった!他に「ラッキーナンバー7」、「セブン」(怖い怖い)、「虚栄のかがり火」など。また大ヒットしたアクション映画「エンド・オブ・ホワイトハウス」では下院議長という役職だったが今夏公開の続編「エンド・オブ・キングダム」では副大統領に“昇格”している。また2013年の「グランド・イリュージョン」にも出演したが今年公開の続編にも出演!
・後に主演級に活躍する様になるマイケル・ペーニャがボクサー役でチョイ役出演。「クラッシュ」、「バベル」といった秀作に出演。他、「ワールド・トレード・センター」、「大いなる陰謀」など。
・ちょーっと意地の悪い母親を演じたのはマーゴ・マーティンデイル。「ザ・ファーム 法律事務所」では太った秘書役だったし、ポール・ニューマン主演の「ノーバディーズ・フール」では酒場の女マスターを演じて渋く光っていた。
・なお汚い女ボクサーを演じていたルシア・ライカは元キックボクサーである。
うむうむ、
2006年の記述→人間の尊厳とは何かを考えさせられるドラマである。生きること、それはとても普通なことではあるが、果たして、自分がその状態になったときにどのような決断をしてしまうのか。とても重いドラマだ。
まぁ薄っぺらい感想だこと…。でもね、まぁ凝縮はされている。
尊厳死、安楽死。その言葉の違いなんて無知なtoikunは殆どワカランのだが2015年のニュースでヨーロッパの人が自分で死を選んだニュースがあったり、どっかの国で法案が通ったりって言うのがありました。自分がマギーの様になったら…家族がどうであれ選んでしまうな。何年か前に彼女さんと話し合った時、“こんな風になったら無理に生かさないで”とは言われたtoikun。“相手”に対してそう出来るか…。
あぁ、映画について。音楽のクレジットにイーストウッドがあって、どっからどこまでのコンポーズかは知らないけども静かな音楽チョイスなどは素晴らしかったですわ。
で、テレビ映画だけれども安楽死を生涯を通してやってきた男性の映画「死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実」をチョット前レビューしたアル・パチーノやスーザン・サランドンていうアカデミー賞俳優が出演しているのだが、無茶苦茶考えさせられる。同作が劇場公開映画として作られなかったのは題材もあるのだろうが今作で考えさせられのなら是非見てみて下さい。っても現状レンタルもないらしいのでBSでやるのを待つしか無いのだけれども。
toikunの高校の時の担任=英語教師、イーストウッドについて大根役者と言っておりました。toikunは凄い人だと思っていますけどねぇ!
以下、先生の会心のジョークを…。
>巷じゃあ車について1ccの違いを争ってるけど、ダンプの運ちゃんなんて何万ccだぜ?
toikun含めて生徒馬鹿ウケ。きっと他のクラスでも言っていたのであろう。
2006/02/28
2016/02/04
2016/07/09
by toikun.
映画ファンの口コミ・レビュー
No.1 ともちん さん
レビュー日時:投稿日時:2017/02/01 17:14:19
評価:9点/10点満点中(最低点1点)
★★★★★★★★★☆
こんばんは!自分だったらどうするか考えました(=_=)私はフランキーと同じ事をしたいと思います。マギーは輝かしいボクシングの記憶のまま死なせてやりたい。家族がひどすぎて笑いました。いい俳優さんばっかり出てますね♪
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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