映画「アリス」(1990)あらすじ,ネタバレ,レビュー
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あらすじ
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アリスは金持ちの夫ダグや子供たちと暮らしている。そんな彼女は背中に痛みを持つ。そのことを話すとみんながドクター・ヤンという針治療とハーブの専門家を薦めた。彼のところにいくと催眠術をかけられ夫に対する不満と気になる男性がいることを言うアリス。そしてドクター・ヤンは問題は背中にはないと言い、ハーブを服用するようにとハーブを処方した。治療後、気になる男性ジョーと会うもののハーブのせいで大胆になってしまうアリス…。
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ストーリー・ネタバレ
次女であるアリス・テートは金持ちの夫ダグと結婚して早15年。子育てや家事のためにメイドを雇い悠々自適のアリス…というワケではない理由は背中の痛みを抱えているから。そんなアリスは同じ幼稚園に子供を通わすジョー・ラファロと通園で顔を合わせる内に惹かれていった。その感情はジョーも同じであるがどちらかというと彼の感情の方が強い。お互いそれを知らないアリスとジョー。アリスは友人達にその事を告げるのだが、何よりも背中が痛いのが悩みであり皆から鍼灸師のドクター・ヤンという人物を紹介された。夫ダグは気のせいだと気にしていないのだがアリスは思いきってダウンタウンにあるドクター・ヤンの診療所を訪ねた。
古びた建物に暗い室内の診療所。だがソレナリに流行っている。いざアリスの診療の番となりドクター・ヤンが脈を見ると、背中は何も問題ないと話すドクター・ヤン。問題があるのは頭だと話すドクター・ヤンは催眠術をかける装置をアリスに凝視するように言うと、ダグがその場に現れたかのように夫の不満を口にするアリス。診療が終わるとドクター・ヤンはアリスにハーブを処方するのであった。
子供の送り迎えがあるアリスはハーブを飲んだ後に幼稚園に向かうと何時ものようにジョーに会うがアリスの態度は“何時ものよう”ではなくかなり大胆になっていた。またジョーがサキソフォンを弾いている事を聞くと自分の知らない音楽用語を口にするアリス。そして明日のデートを約束したのだ。この事を友人に“あの時はいやらしかった”と話したアリス。
ハーブが効いていないからなのか大胆になれなかったアリスはデートをすっぽかした。そしてドクター・ヤンの診療所にやって来るアリスはまたハーブを貰いそれを診療所内で飲むと何と身体が透明になってしまった!アリスはジョーの後をつけると彼は元妻ヴィッキーと会っておりジョーとヴィッキーはアリスの目の前で関係を持った…この時ハーブの効果が切れてしまったために焦ったアリスだがもう一度ハーブを飲んで事なきを得た。
家にいる時にアリスにジョーから電話があったが詫びるアリス。その後にまたドクター・ヤンから別のハーブを貰い向かった先は友人ナンシー・ブリルの勤めるケーブルテレビ局。ナンシーは局のドラマ脚本などを契約する責任者という重役なのだが、アリスは自分の考えている脚本のアイデアを買ってもらおうとやって来たのだ。アリスは仲の良くない姉と自分の物語などの案を話すが、素人の案であり当然相手にされずに帰されてしまった。
家に帰ったアリス。今度のハーブは飲むハーブではなく焚くハーブであり焚いて黒い煙をもうもうにした後にダグと共に眠りに落ちたアリス。深夜に目を覚ましたアリスはリビングで思い掛けない人物と再会した。それは死んでしまった元恋人エドの幽霊!そのエドに惹かれているジョーのことを話したアリス。途中ダグが起き出してくるが彼にはエドが見えなかった。
次の日エドと共にジョーに会ったアリスはエドがいてくれたお陰か謝罪が出来て次のデートの可能性を持てた。そして帰宅したアリスは去らなければならないエドと一緒に空中デートを楽しむと、エドはあちらの世界に帰って行った…。
お互いの子供を交えてのサーカスデートをするアリスとジョー。アリスは思いきって目撃した元妻ヴィッキーとの情事についてジョーに尋ねるがビックリするジョー。しかしサーカスの後もストリートでのデートを楽しむ2人がいた。
ダグが不在にする夜にジョーとのデートを約束したアリスだが外出が取りやめとなったダグ。アリスは不仲の姉を“口実”にした。ダグに姉に会いに行くと言って外に出たアリスはジョーと合流した。夫に嘘をついてまで会っていることで“もう止めたい”と口にするアリス。そして直ぐにその場を後にするとドクター・ヤンの診療所にやって来た。そしてドクター・ヤンに促されるままタバコのようなモノを口にしたアリスは子供時代の生家にいた。大人の姿の姉ドロシーと昔話をした後に告解をするアリスは現実に戻った。
翌日にアリスはジョーから“しばらく身を引く”と言われるが初めて口づけをかわす2人だった。そしてアリスは長い間不仲であった姉ドロシーが越してきたので彼女の家に行く。お互いに謝るアリスとドロシーの姉妹がいた。
アリス・テートには憧れの人物がいた。それはマザー・テレサであり彼女の元に行ってボランティア活動をしたいというのがアリスの夢であったのだ。夫ダグと映画館でマザー・テレサの映画を観たアリスは、ジョーに会うとその話をするアリス。他に夫との肉体関係がもうないことを話すとアリスとジョーはベッドへなだれ込んだ…。
アリスはどうしても自分の考えを脚本にしてナンシーに番組化して欲しいと思い脚本の学校へと通った。またドクター・ヤンを訪ねて創作の悩みを打ち明けると特製のハーブを処方された。自宅にてタイプライターに向かうアリスがハーブを口にすると文芸などを司る女神ミューズが現れてアドバイスをした。そしてミューズにより現れた自身の母との会話で何かを掴むアリス。
透明になれるハーブがまだ手元に残っているアリスはジョーとのデートで一緒に飲んだ。驚くジョー。2人は待ちに繰り出しデパートへやって来ると、ジョーは女性の更衣室へ…アリスは女友達を見つけ近づくと友達2人はアリスの不倫について他人事のように語っていた。
クリスマスパーティーだというダグはそのパーティ会場である会社の別室で女と浮気をしていた。アリスはデパートで友人に聞き耳を立てていた時にダグが浮気をしていることを知って透明になってダグと女の情事を見ていた。透明ではなくなってしまったアリスを見て驚くダグ。怒って会社を出るアリスを止められはしなかった…。
アリスはジョーに会って夫との別れる意向を伝えようとしたが、ジョーが元妻ヴィッキーとヨリを戻すと言ってアリスに別れを告げる。ドクター・ヤンの診療所へ行って彼に“夫とジョーの両方を失った”と話すアリス。チベットへ勉強に行くのでしばらく留守にすると言うドクター・ヤンはヒマラヤにしかない媚薬のハーブをアリスに授けた。“慎重に用いなさい。”
結末・ラスト
アリスは姉ドロシーと彼女の夫が開いているパーティにやって来たのだが、ハーブから目を離している隙にハーブがエッグ・ノッグに使われて、それを飲んだ多くの男たちが彼女に告白をする状況になってしまった。結局ハーブの回収は…。
家に戻ったアリスをダグが出迎え再構築を求めるもある事を心に心に秘めたアリス…。
結局。アリスはダグと離婚してインドに行ってマザー・テレサと一緒に活動し、帰国後は2人の子供を引き取ってメイドではなく自分の手で育てながらボランティア活動に精を出すのであった。
レビュー・感想・解説・評価
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18年ぶりシリーズ、アゲイン☆まずは前のチョイ感想。
ウッディー・アレン監督によるおとぎ話的タッチのはいるドラマ。彼は出演していない。ヒロインの女性アリスにミア・ファローが扮する。
幽霊が現れたり、空を飛んだり、透明人間になったりとっても興味深いものになった。途中までは彼女に自分を気づかせるための、彼女自身の空想かなとか思ったけど、どうも違うみたいだ。こういう展開や謎のドクター・ヤンが、映画をいわゆる“ウットリする感じ”の綺麗なものにした。内容は不満を持つ妻が不倫願望を抱くという普通なものなのだが、興味深い音楽などが引き立てる。結局はアリスの素晴らしい結果に終わったことに拍手を送ろう。
でもアレック・ボールドウィンが…。彼が死んだ元恋人をやっているのだが、存在が透明だ!ああ…。
1998/11/01
今回の☆
本当に昔はウディ・アレン監督作品を苦手だと思っていたtoikun。それは1996~97年くらいのことだったかな?で、何の映画だったか忘れちゃったけど“ソレ”を観てアレンへの印象が変わった。本作はそんなアレン監督は出演しせずに口八丁手八丁な役柄は出てこないが、一発でアレン映画と分かる彼らしいユーモアが籠められた作品。アレンの監督作品のレビューは彼の総タイトル数からしたら微々たるモノだが、「おいしい生活」、「ローマでアモーレ」、「誘惑のアフロディーテ」、「ウディ・アレンの影と霧」をレビューしている。
キャストを。
・主人公アリスを演じるのは「カイロの紫のバラ」、「ハンナとその姉妹」など多くのウディ・アレン監督作に出演するミア・ファロー。もう70歳を超えたというミア!前述だが「ウディ・アレンの影と霧」を記述している。
・アリスの彼氏ジョーを演じるのはジョー・マンテーニャ。本作の1年後の映画「バグジー」は実在したマフィア、ベンジャミン・“バグジー”・シーゲルを描く作品なのだが、マンテーニャはウォーレン・ベイティ演じるバグジーの友人として登場する。少し強調したいがマンテーニャ自身がバグジーを演じた作品が公開されると言うが楽しみだ。
・旦那役のウィリアム・ハートは「蜘蛛女のキス」でアカデミー主演男優賞を獲得しており最早名優の域と言って良いレベルだろう「バンテージ・ポイント」では大統領を演じるハートだが、先日初レビューした「Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼」では主人公の別人格…っても他人には見えない役として登場する。良作なので未見の方は手に取ってみて下さい。
・チョットしか出演シーンがなくて残念なtoikunが大好きなアレック・ボールドウィンが死んだ男役。『The Cooler(原題)』でアカデミー助演男優賞にノミネートしたが日本ではリリースされていないorz。だから日本のAmazonからアメリカのDVDを注文したtoikun。未だかな…。初代ジャック・ライアンを演じた「レッド・オクトーバーを追え!」も宜しいし、太って助演に回ってCIA長官を演じた「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」もまた宜し。アレン作品はオープニングクレジットが主要キャストと補助的なキャストに分かれており、それぞれファミリーネームのアルファベット順で表示されるのでアレンが出演するとほぼ全て彼が左上に登場するのだが、本作ではアレンが出演しないために“B”のアレックが左上に来ていた。
・姉ドロシーを演じたブライス・ダナーは「ミート・ザ・ペアレンツ」で奥さん役。誰の?堅物元CIAのロバート・デ・ニーロの!
・ジョーとヨリを戻した元妻に扮するジュディ・デイヴィスは「目撃」なんてサスペンス・スリラーがあるが、「ローマでアモーレ」ではウディ・アレンの妻役に!
・テレビ局の友人役のシビル・シェパードは現状本作しかレビューしていないが「タクシードライバー」の女優さん。
・謎の人物ドクター・ヤンを演じたケイ・ルークは本作が遺作となったようである。1991年に死去している。「グレムリン」、「グレムリン2 新・種・誕・生」など。
ほい。
「ローマでアモーレ」と「Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼」の影響で本作をもう一度観てみようと思ったtoikun。
本作は次々と違う場面になって羅列されていく。ストーリーはたった数日間の物語である。映画だから起承転結という起伏が当然あるという事を考えれば、その数日間の物語でココまで主人公が変わっちゃうので“ジェットコースター的”と表現できる。あぁインドに行く前の事です。だから劇的。
ミスター・ヤンて言う人は日本で言えば「ドラゴンボール」のドラゴンボール(モノ)か、「ドラえもん」のドラえもんの様なキャラ。ストーリーテラーの様な感じ。中国の映画のような“中国の音楽”が流れて感じる事は、ミスター・ヤンのキャラもあり“中国は未知”というアメリカ人の印象。それが“1990年だったから”で今は“よく知られた”…なのかな?近年のアメリカが中国を描いた作品を観ていないが、どう思ってるのか知りたいなぁ。
多分アレン映画を苦手な人は特に本作はお気に召さない気がする、そんな作品だが“年をとれば”絶対に“良い!”って思うので苦手な人は年齢を重ねたら観て下さい☆
2016/06/06
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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