映画「ペイチェック 消された記憶」あらすじ,ネタバレ,レビュー
あらすじ
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男の仕事は他社の技術をパクって改良してソレで特許を得るというモノ。面倒を避けるために仕事が終わるとソノ記憶を消す。大企業を営む旧友から便りが届き…。
アクションで定評のあるジョン・ウー監督が仕掛けるSFアクション。
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ストーリー・ネタバレ
アメリカ。コンピュータ系技術力に長けている男マイケル・ジェニングスは、その高い技術力で、他社の製作物の技術をパクって更に良いものにして特許を取るという仕事を生業としていた。その仕事のパートナーの名前はショーティー。彼が特殊な機械により、”仕事が終わったマイケル”の記憶を消していた。記憶を消す理由は後々の面倒を避けるために。
そんなマイケルに学生時代の友人で、今は大企業であるオールコム社を率いるレスリックから便りが届いた。オールコム社のパーティに出席するマイケルとショーティー。パーティはとても大々的であった。そのパーティでマイケルは、オールコム社の技術博士であるレイチェルに見取れ、引っかけようとしたが、彼女はつれなかった。
パーティ会場の別室で話すマイケルとレスリックがいた。レスリックは、マイケルに、”3年自分のためにその技術力を持って働いて、記憶をなくして欲しい”と言った。今までの記憶を無くす最長期間は数ヶ月であったために、ためらうマイケルだったが、高い報酬(=ペイチェック)をレスリックに示されて、その仕事を受けることにする。
後日、レスリックの待つオールコム社を訪れるマイケル。そこで私物は全て預けることになった。彼は、一生働いても手にはいることの出来ない報酬を得るために、3年間、外出することの出来ない、そして3年経ったらその期間の記憶を無くすという条件で、仕事に就いた…。
3年後。オールコム社との契約も終わり、記憶を失ったマイケルが、久しぶりに外に出てきた。そして報酬をもらうために法律事務所を訪れた。だが、もらえるはずの報酬はなかった。正確には、マイケル自身が放棄したという。だが、その放棄したのは、今は無き記憶の期間である。かわりに弁護士から受け取ったのは、”マイケル自身”が自分宛に送った幾つかの小物が入った封筒であった。その中の物に記憶のないマイケルではあったが…。
マイケルは家に帰って、オールコム社のレスリックに連絡を取ろうと電話をするが、レスリックは出なかった。しかも、どうも家の中がおかしい。人がいる?マイケルは数人の男に襲われ捕まった。
気絶したマイケルが目覚めると、そこはFBIの施設だった。マイケルを襲ったのはFBIの捜査官たちだった。そこで、マイケルは何故捕らえられたかを、ダッジ捜査官らに聞かされる。とある研究をFBIのためにしていた人物がいたが、その研究が途中で中止になったという。それに怒った研究者は、機密事項をオールコム社に売った。というのが分かったのは、最近出された特許の申請書が、その研究者の研究を元にしていたからだ。研究者は、事故で死亡していた。そして、申請書に書かれていたのはマイケルの署名だった。だからFBIはマイケルを捕まえ、オールコム社での研究のことを聞くつもりだったのだ。だがマイケルにはその時の記憶は既に無い。彼はそのことを話すが、FBIももちろんそのことを分かっていた。だから機械を使って記憶を戻させようとしたのだ。
マイケルが機械にかけられた。記憶が戻る?…だが無理だった。ダッジ捜査官が、マイケルの無煙タバコで一服…だが無煙のはずのそのタバコから煙が出て火災報知器が作動した。その時の混乱に乗じて、FBIの監禁下から一時的に脱出したマイケルは捕まらないために逃げた。もちろんFBIはマイケルを追った。だが何とかその場は逃げ切ったマイケルだった。
バスに乗ったマイケル。逃げるきっかけとなったタバコの入っていた封筒の中身をもう一度チェックした。中に入っていたダイヤモンドの指輪が切っ掛けとなって、以前訪ねた法律事務所の前で降りることが出来た。マイケルは、もう一度法律事務所の弁護士にあって、その封筒の送り主を聞いた。封筒に本来入っているべき物は、オールコム社の契約時に預けた私物であるはずであるからだ。弁護士が確認すると、その封筒の送り主は”マイケル自身”だと言うことが分かった。ただし、送ったのはつい数週間前であると…。
時を同じくして、マイケルがFBIから逃げるところを目撃していたオールコム社のジョンが、そのことを社長であるレスリックに報告していた。彼らは奇妙なことを話していた。”死ぬはずだったマイケルが生きているなんて”と。レスリックは、マイケルが研究・製作していたマシンに乗って操作しようとした。エラーのメッセージが出て動かなかったものの、それは、未来の事象が分かるマシンであったのだ。
つまりは、事の成り行きとはこうだ。FBIの研究をしていた研究者がオールコム社に売った技術とは、未来の事が分かる技術であり、FBIは研究自体を好ましく思わなくなって中止、結果、技術がオールコム社に渡り、マイケルが研究者の技術を突き詰めてマシンを作った。ただマイケルも未来が分かると言うことの危険性を考えて、マシンにウイルスを仕込んで動かなくした。
記憶のないマイケルはそのことを覚えてはいない。彼はショーティーに会うことにした。なぜ報酬をパアにして、封筒に効果ではない小物をつめたのかを突き止めるために。モールでショーティーに会ったマイケルは、ショーティーから、”研究者”のことについてを聞かされる。その時、モールにあったテレビを見たマイケルは、封筒の中に入っていたメモの番号と全く同じ番号が宝くじの当選番号として放映されたのを見た。マイケルは気付いた、自分は未来を見ることの出来る機械を作ったのだと。
人でごった返すモールの中で、銃声が響いた。マイケルが命を狙われたのだ。FBIだった。逃げるマイケルとショーティー。2人は離ればなれになる。
マイケルを追うFBIの男たち。逃げるマイケル。そこにオールコム社のジョンが現れた。その理由とはマイケルを始末して、FBIが現時点では気付いていない、オールコム社の未来予測装置の開発を守るためであった。だがマイケルは、ジョンの手からも逃げ切った。
レスリックは、レイチェルを訪ねた。実はこの3年間でマイケルとレイチェルは交際していたのだ。レスリックは、彼女を追うことでマイケルの行方を掴もうと考えた。その時点ではレイチェルは、マイケルの居場所など分かっていなく、彼が記憶を失ったことを悲しむだけだった。だが、マイケルの愛のメッセージは残っていた。それを見たレイチェルは、いつも通りに会社に出社して、悟られないように抜け出して待ち合わせ場所であるカフェに行こうとした。
だが、レイチェルを監視カメラで観察していたレスリックは、部下のジョンを彼女の家に向かわせて、結果、マイケルの残したメッセージが、彼らにも知られてしまうことになる。
一方、マイケルは自分の封筒の中身のマッチから、カフェでの”誰かとの”待ち合わせを突き止め、カフェに行った。カフェで警戒しながら待つマイケル。そこに1人の女性が現れた。彼女は自分のことをレイチェルとマイケルに言ったが、正体は、レスリックが用意した替え玉マヤだった。マヤとの別れのキスと”レッド・ソックス”から失った記憶の中の違和感を感じたマイケル。と、その時、本物のレイチェルが現れてマヤを叩きのめした、のも束の間、2人をジョンの銃弾が襲う!だが、それから逃げ切ったマイケルとレイチェル。マイケルはレイチェルとの愛を覚えていないが、レイチェルはマイケルを愛している。2人は一緒に逃げる。
マイケルとレイチェルは、バイクに2人乗りでジョンら、レスリック配下の者が運転する車から逃げる。凄まじいバイクと車のカーチェイスが繰り広げられる!が、助かり逃げ切るマイケルとレイチェルであった。
2人の束の間の休息。レイチェルは、自分の鞄に詰め込んでいたマイケルとの愛の証拠を見せる。だが、失った記憶は戻らなかった。2人は封筒から更なる事が分かった。その事を知ったマイケルは、オールコム社に乗り込みマシンを壊すことを決意する。レイチェルは、1人で乗り込もうとするマイケルに、どうしても一緒に行くと言った。
オールコム社に侵入するマイケルとレイチェル。それをレスリックも分かっていた。マイケルにエラーの起きているマシンを直させようと、わざと入らせた。
そして未来を見ることの出来るマシンのある部屋に入ったマイケルとレイチェル。マイケルは、マシンを壊す前に一度未来を見てみようと考えた。そこでも、”封筒の中身”は役に立った。マシンは直り、未来を見る2人。
そこへレスリックたちがやってきた。マシンを破壊出来るように仕掛けを施したマイケル。レスリックたちとマイケルの最後の戦い。マイケルは、マシンによって自分の未来は銃弾を受けることを知っている。レスリックもそれを知っている。マイケルは運命を変えようとし、レスリックはマイケルの運命通り死なせようとする。
結末・ラスト
未来は変わった。乗り込んできたFBIの銃弾でレスリックは死亡、マイケルは銃弾を受けることはなかった。そして、マイケルが先に施した仕掛けによりマシンは破壊された。マシンと共に建物も相当壊れ、どさくさに紛れるようにマイケルとレイチェルは逃げた。
FBIの現場検証。だが、何の物証も残っていなくて意味はなかった。ダッジ捜査官だけは2人の逃亡・生存を感づいたが、非常な上司から彼らを守るためにそれは言わなかった。
マイケルとレイチェルは、ショーティーが始めるという園芸店にいた。彼らにはまだ1つの未来が残されていた。9000万ドルの当たり宝くじだった。喜ぶ彼らがいた。
レビュー・感想・解説・評価
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元はフィリップ・K・ディック(Philip K. Dick)のショート・ストーリーを映画用に脚本化した作品で、監督は独特の作品で評価の高いジョン・ウーが務めたSFアクション・スリラー。ジョン・ウーの一番有名な作品と言えば「ミッション:インポッシブルシリーズ」の第2作「M:I-2」ではないか。トム・クルーズ自身が選んだのかポーラ・ワグナーも選出に絡んだのかは知らんが…。そんなジョン・ウーの“演技”をご覧になりたい方はその「M:I-2」に収録の「ミッション:インプルーバブル」なんて6分少々のコメディがある。
・ハリウッド・エンターテイメント作品にふさわしいベン・アフレックを主演の“奇想天外主人公”に据えた。アフレックは幼なじみマット・デイモンと共同脚本した「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」でアカデミー脚本賞を受賞。その後の監督にも乗りだし製作・監督・主演を務めた「アルゴ」でアカデミー作品賞を得た。
・「エリン・ブロコビッチ」で有名になったアーロン・エッカートが悪の親分を演じる。彼が大統領を演じた「エンド・オブ・ホワイトハウス」そして5月28日公開の続編「エンド・オブ・キングダム」をレビューしてる。
・そしてヒロインはこの人ユマ・サーマン。「パルプ・フィクション」のオスカーノミニーだ。「ジェニファー8」、「ガタカ」など。
・「交渉人」で良い演技を魅せて、またこの後の「シンデレラマン」でオスカー助演賞にノミネートされるポール・ジアマッティ。名作「プライベート・ライアン」、「スーパー・チューズデー ~正義を売った日~」(これまたオールスターキャストだが故フィリップ・シーモア・ホフマンと共に脇として光る)など。
脇の脇が多いが、今作では最後のところで、時計を持ってにやけるというFBI捜査官を好演をしたのはジョー・モートン。「スピード」でキアヌ・リーブスの上役としてバスについて回っていたゾ。
まず最初にこのページを見て下さった皆さんに謝っておきたいのは、とても”駄文”だということだ。一度映画を見たあと、まだ理解が足りなかったので、パソコンのDVDプレーヤーでいちいちストーリーを確認しながらネタバレを書いていったのだが、完璧に理解出来ていないので、こういう文章となった。推敲にも足りえない文章、申し訳ない。ただ言い訳を言わせてもらえるなら、ストーリーがとてもアップサイドダウンというか、突っ込みどころが満載なので…。敢えて深くは突っ込みませんが。
さて、ストーリーは現代のことを描いているのかな、もしかしたら近未来か?普通に記憶を消すというマシンがあるのが何だか…と思ってしまった。
それは置いておいて、ジョン・ウーの”奇想天外ストーリー”として、”顔を取り替えるアクション映画”「フェイス/オフ」があったのを皆さんは覚えているだろうか?これは本当にアクション映画として巧くできていたのだが、今回の奇想天外さんは失敗に終わった。理由は、記憶を消す意味が分からない。若干の説明すらない。前述の「フェイス/オフ」では顔を取り替える必然性が描かれている。この映画では、何にも分からない。これ、×。
あ、二丁拳銃は出てこなかったな、これ、○。ただこれまた「フェイス/オフ」を思い浮かばせる、2人の男が銃を突きつけ合うシーンが2度登場。過去を知るファンは苦笑いでしょう?
ここまで難癖書いているtoikunだが、ジョン・ウーは好きな監督さんである。ティピカルで”あぁ、やっぱりこの監督か!”と分かる。そういうのって良いんですよね。
最後に、ポール・ジアマッティ、そう多く作品を見ているわけではないのであれなんだが、ダニー・デヴィート的なものを確立していったら面白いんじゃないかなと思う。え、もうそうだって?
2008/03/07
2015/10/18
2016/02/01
by toikun.
『映画ファン』さんのレビュー・評価
投稿日時:20??/??/?? 15:59:46
4点/10点満点中★★★★☆☆☆☆☆☆
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